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2017 エリザベス女王杯・福島記念 レース回顧

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★エリザベス女王杯

 各世代のチャンピオン級が出揃い、文字通りの百花繚乱となった今年のエリザベス女王杯は、オークスに秋華賞と惜敗続きだったモズカッチャンが、GⅠでは殊の外頼りになるM・デムーロJの叱咤に応えて好位インからしぶとく抜け出し、嬉しいGⅠ初勝利を飾りました。  一言、率直に言ってしまえば去年の再現VTRじゃないか、となる今年のレースをしっかり振り返っていきましょう。

 馬場状態はやはりかなり時計の掛かるコンディションのままでしたね。  8Rの1000万下マイル戦が46,9-47,7=1,34,6、9Rの黄菊賞が61,1-60,7=2,01,8ですので、水準よりは中距離で1,5~2秒くらいの馬場差を見ておいて問題ないでしょう。  ただ昨日の1600万下で2,13,9が出ていましたので、ここもスローだったとはいえ2,14,3そのものはあまり評価できず、持ち味を生かし切れなかった馬も多かった、豪華メンバーの割には不完全燃焼の一面も強くあるレースにはなったと思っています。

 レース展開は、クロコスミアが好スタートからハナを取るのかと思いきや、普段はスタートが安定しないクインズミラーグロが珍しくロケットスタートを決めて、内から押して押してハナを叩いていく、やや予想外の展開になりました。  その外からこれも珍しく行き脚のついたマキシマムドパリが番手外まで押し上げていき、それをヴィブロスが掛かり気味に追いかけて2列目に入っていく積極的な位置取りになります。

 内からはじわっと出してきたモズカッチャンが注文通りの2列目ポケットを確保、その後ろにスマートレイアー、トーセンビクトリーと続いて、中団あたりにデンコウアンジュ、外をエテルナミノルが追走します。  そこから少し離れて、スタートは五分に出たもののやや行き脚のつかなかったクイーンズリングとジュールポレール、そのすぐ後ろにミッキークイーン、ルージュバック、リスグラシューが並んで入っていって、スタートで躓き加減になり、そこからも出足が全く冴えなかったディアドラが後方2番手、最後方にポツンとウキヨノカゼという隊列でレースが進んでいきます。

 ラップは3-2-3-3Fで取りますが、36,5(12,17)-25,5(12,75)-37,9(12,63)-34,4(11,47)=2,14,3(12,21)という推移でした。  序盤から中盤が緩いのはまぁこの組み合わせなら、という感じで、淡々と12秒後半のラップを刻んでいきますが、坂の下りに入っても有力馬は牽制し合うように誰も前に鈴をつけに行きません。  結果的にラスト5Fが12,9-12,2-11,6-11,2-11,6となっていて、坂の上りが最遅ラップ、そこから下りに入って加速はするものの限定的、コーナーから直線に向いていくところでも段階的に小刻みに加速していって、最後の1Fもあまり落とさないラップになっています。

 実のところ、去年の後半5Fも12,5-11,9-11,5-11,2-11,4と、馬場差を補正すれば全く同じようなラップ推移になっていて、こういう段階的なラップの上がり方ですと、後ろからでも下りでそれなりにペースアップしたのはわかるので、その流れ以上に一気にポジションを上げては行きにくく、結果的にまだ余力を充分に残していた前が上手くコントロールして、直線半ばまで本仕掛けを我慢して出し抜いているレース、と見做せます。  そして去年も2列目からスパッと抜けたシングウィズジョイを、イン差しデムーロJのクイーンズリングが差し切って、外を回したミッキークイーンが脚を余して3着なわけで、馬と乗り役がちょっと違うだけで本当に全く去年の焼き直しの様な直線になっており、こういう展開になるパターンも踏まえていたとはいえ、いざなってみると少し食い足りなさは出てしまいますね。

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レース回顧・中央競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 エリザベス女王杯・福島記念 レース回顧

>くりちゃん様

 いつもコメントありがとうございますー。

 やっぱり馬場条件も微妙な中での女王杯は、往々にしてこういうレースになっちゃうんですよね。
 私もライブで見ていた時は、坂の上りのあたりからミッキー早く動け動け動け~とひたすら念じてました。直線半ばでの高揚感と、最後ギリギリ差し届かずの脱力感は本当にもう切ない限りで、結構自信あったんですけれど、お役に立てず申し訳ありません。

 昨日は本当に内の2頭の乗り方が冴えていました。
 花の12期生は今となってもやはり要所要所で存在感は見せてくれますし、それでも外人ジョッキーに蹂躙されてしまう現実の中で、生え抜きとして踏ん張りどころではありますね。
 福永Jも今週はワグネリアンにサングレーザー、大本命に一発狙える伏兵といい布陣ですから捲土重来を期待しましょう。

「2017 エリザベス女王杯・福島記念 レース回顧」へのコメント

お疲れさまです。今回は先生の本命ミッキーとモズの馬連1点勝負しました。確定までの緊張感とその後の絶望感は半端なかったです。クロコ押さえておくべきでした。和田騎手は素晴らしかったです。福永騎手にもがんばってほしいです。

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