ホースレース・ロマネスク

2017 フォワ賞・コリアカップ・コリアスプリント レース回顧

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 今週は海外各地で大きなレースが目白押しでしたので、回顧記事はざっくり二分割させていただき、差し当たっては日本馬が走ったレースのみ優先的に取り上げてみようかと思います。

★フォワ賞 レース映像

 まずは、日本の競馬ファンにとっては残念な結果となってしまったフォワ賞から見ていきましょう。

 この日のシャンティイの馬場はかなりの重馬場で、週中に馬場が荒らされた、なんてニュースもあったように、見た目綺麗に感じますが、走らせてみると砂埃や土塊が舞い散るタフな馬場になっていたと思います。  映像から見ての引用ですが、このレースが1400m-1000mのバランスで91,45-64,41というややスローのバランスで2,35,86でした。

 ちなみにヴェルメイユ賞が超ハイペースで86,04-66,86=2,32,90、ニエユ賞が逆に超スローで94,45-63,33=2,37,78なので、日本の重馬場表記よりもかなり時計がかかる状況に思えます。  去年の凱旋門賞が超ハイペースとはいえ2,23,64ですから、メンバーレベルを考えても馬場差6~7秒は見込めるのではないでしょうか。

 レース展開は、サトノの2頭が好スタートを決めて、ノブレスに先導役を預けてダイヤモンドが2番手から、という形になります。  スタートしてしばらくは、ダイヤモンドがかなり行きたがっているようにも見えますし、この辺はいかにも休み明け、阪神大賞典もこんな感じでしたのでこの馬のいつもの雰囲気とは言えます。  その後ろにチンギスシークレットがつけて、他3頭もつかず離れず、少頭数らしく逃げたノブレス以外はほぼ一団となってレースが進んでいきました。  大体1400m通過時点で1秒くらい前が離していて、そこから直線向くまでにじわじわと差を縮める格好であり、後続の5頭はこの馬場なりにじわっと加速しての5Fロンスパ持久力戦になっているのかな、と感じます。

 直線向いてサトノダイヤモンドが一旦先頭に立つも手応えはかなり怪しく、すぐ外にいたチンギスシークレットが楽に抜け出し、それを目標に外からタリスマニックとクロスオブスターズが差し込んできて、残り200mでは完全に脚が止まったダイヤモンドが4着、ノブレスは最下位6着、という結果になってしまいました。  ラスト3Fは12,39-12,24-12,66と、直線半ばである程度加速しつつも最後はやや減速気味、という形で、特に加速面や切れ味は問われず、ストレートにスタミナと馬場適性に特化した一戦だったと思いますね。

 チンギスシークレットはいかにも重厚なドイツの馬、という走りで、こういう馬場自体は得意でしたでしょうし、抜け出してからもしぶとく粘り込んでいて中々に強い競馬でした。  最後交わされたものの、タリスマニックがここまで要所で鋭い脚を使ってきたのも馬場適性の賜物でしょうし、本来ならシルヴァーウェイヴには勝てないレベルなのが逆転している所からも、特殊条件だったのが伺えます。

 クロスオブスターズは距離延長でどうかな?と思いましたが、この走りを見る限りしっかり本格化して、3歳時の様に最後ばったり止まるような形にはならなそうですね。  こちらは良馬場の方がいい走りができるタイプでしょうから、本番で馬場が軽くなるならワンチャンスあるとしてこの馬、かなとは思います。  重馬場ですと当然イネイブルが破壊的に強いですし、同日ニエユ賞を勝ったクラックスマンも未だ本番出否未定とはいえ、ペースが違うにしても上がり3Fを12,2-11,8-12,1くらいでまとめており、重馬場適性は非常に高いと感じますので、斤量が重くなる古馬勢が太刀打ちできるようには感じません。

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レース回顧・海外競馬
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2017 フォワ賞・コリアカップ・コリアスプリント レース回顧

>マンボ様

 いつもコメントありがとうございますー。

 やはり馬券発売がなかった分、詳細なライバルの実績や検証などの記事はそこまで多くは出ていなかったですね。
 個人的には直前の馬場状態がどうか、という記事は見たかったですけど、流石にごく一般的には需要のないところでしたでしょうか。

 かく言う私の展望記事でも、各馬の実績には触れましたけど、道悪になった時にどうか、というファクターはスルッと抜け落ちてしまっていましたし、そのあたりは片手落ちと反省しないとですね。
 この時期のフランスが道悪になりやすいのは基本的なポイントですし、でもサトノダイヤモンド自身道悪がどうか?ってのは傍から見ても、ルメールJの事前コメントからも明らかでしたので、無意識的にその状況を想定しない方にバイアスがかかってしまうようです。

 チンギスシークレットがドイツダービーの結果などから、さほど道悪を苦にしないタイプなのは事実でしたけれど、「知られる」とサラッと書けるほど膾炙している情報ではなかったのは確かでしょうか。
 ネット以外の他の媒体で触れていた可能性はあると思いますけれども、事前に展望記事で触れてのセットなら納得できるけれど、と感じる面はあるかもしれないですね。

 「アウェーの洗礼」という文言も、読み取り方によってはそれが恣意的に起こされた、と勘違いさせやすいのはありますが、一応後肢の外傷の件については調教師からもコメントは出ていますし、意図しない接触はあったのでしょう。
 それをやや判官贔屓的、情緒的に綴ったわけで、敢えて伝聞調でサラッと流すあたりはまだ抑制的ではあると思います。
 正確性を求めるのがマスコミの使命、と憤る気持ちもわかりますが、大衆的にはこういう部分で留飲を下げ、自己を納得させるという意味でのニーズもあるでしょうからね。

 状態面が七~八分については周知の情報だったと思いますし、それでも勝てると踏んでいた陣営の目算の甘さ(というよりは世論の期待の甘さに迎合したマスコミの印象操作・誇大広告要素の方が大きいかもですが)はあったにせよ、それを虚偽と断ずるのは厳しいかと。
 ですが仰るように、絶好調でなくとも普通の状態であれば、どんな条件でも勝ち負けに持ち込める力があるのが真の名馬の条件とは思うので、その点で鍍金が剥がれたのは一面の事実だと考えます。

 とはいえ、凱旋門賞の世界最高峰の一戦、という箔付け自体が鍍金ではありますから、好走条件が限定される馬でも噛み合えば、という一縷の期待は持ちたくなりますし、本番はもう少し精密な事前検証情報と、この遠征全体の内容を吟味した密度の濃い記事が出てくると期待したいですね。

2017 フォワ賞・コリアカップ・コリアスプリント レース回顧

 スポーツ・マスコミの酷さは、加速しているようです。

 フォア賞についてのNumber Webの記事に次の文があったので紹介しましょう。

 1、2分35秒86という勝ちタイムでこのレースを制したのは、道悪巧者として知られるドイツのチンギスシークレット(牡4歳、父ソルジャーホロウ、M.クルーク厩舎)だった。
  「道悪巧者として知られる」???
  事前にこんな情報流しているのか!
  
  こんなことがなくても重馬場(ないし道悪)を言い訳にして凡走した時点で、名馬でななくなる
 というのが持論。サトノダイヤモンドもただの弱くはない、という競走馬になり下がったという事。

 2.後ろから何度も乗っかかられる「アウェーの洗礼」もあったようだ。
   敗因はいくつか考えられる。ひとつは、叩き良化型なので、久々の競馬だった今回は状態が本物で
   はなかったこと

   「後ろから何度も乗っかかられる」??
   乗っかかった、としたら厳しい欧州では失格間違いなし。
   デタラメもいいかげんにしてほしい。
   
   状態が本物でない?? 
   関係者は、事前に大嘘をついたのか??勝ち方が問題とまで言ってなかった?

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