ホースレース・ロマネスク

2017 エルムS・関屋記念 レース回顧

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★エルムS

 高速決着連発のダートでの一戦は、ポケットから綺麗に立ち回ったロンドンタウンが、強敵テイエムジンソクを見事に差し切って嬉しいJRA重賞初勝利を飾りました。レースを振り返っていきましょう。

 早い段階で雨は上がっていましたが、それでも前日の影響は大きく終日ダートは重馬場で、水も浮いてはおらずある意味では一番走りやすい馬場になっていたのではないか、と感じます。  7Rや最終でも速いペースを踏んでもラストで落ち込まずに1,42,6~7が楽に出ていましたが、それでもこの1,40,9というレコードは中々に速いとは思いますし、序盤のポジショニングの差が大きく明暗を分けた印象があります。

 展開は、内からスタートを完璧に決めたドリームキラリがハナを楽に取り切りました。  復帰して初心に返ったかのような積極的な騎乗を見せ、好調だった三浦Jとはいえ、ここでこうまで綺麗にダッシュをつけてくるかと、マリーンSの出足の悪さはなんだったのかと思いますが、どうやら初ブリンカーだったみたいですね。基本こういう部分で、まともな新聞買わないで、ホームページだけで予想する片手落ちぶりが露呈するわけです。。。それでも目覚ましい変わりっぷりでしたけどね。    ともあれ、そのドリームキラリを目掛けてまずテイエムが番手を取り、その外に伏兵タマモホルンがつけて、前に行くと目していたモンドクラッセとクリノスターオーは全くついていくことが出来ずに好位列の外という死にポジションに入ってしまいましたね。  こういう馬場ですのでみんなが前目を狙ってくる、という想定はしていたつもりですし、札幌のコーナーまでの短さも含めて、それでもこの二頭の出足の良さならと考えたのですが、ちょっとそこが甘かったかなと反省ですね。この時点で色々難しかったです。

 そして、外目の馬が前に入ってこなかった(こられなかった)恩恵を与ったのが、内枠のロンドンタウンやコスモカナディアンだったと思います。  私の想定ですと、ロンドンタウンも出足が良くなっているとはいえ、ここでスッと2列目ポケットが取れるほど、とは思ってませんでしたし、コスモもそれに合わせてリカバーしつつ3列目インが取れて、この時点でやられたなぁと思いました。  オヤコダカもややスタートからの攻防で後手を踏んだ格好で、リッカルドより後ろになってしまったのは痛かったなと思いますし、ピオネロは当然ポジションは取れずに中団より後ろで外々、となってしまったので、この時点でまず厳しいだろうという感覚で見ていました。  ショウナンは逆に腹を括って最後方待機と、平安Sのクリソライトみたいなことをしていましたね。

 ラップは29,2(11,68)-35,8(11,93)-35,9(11,97)=1,40,9(11,86)という推移でした。  ポジション争いのスタート直後でそこそこ速くなるのは当然で、けれどそこからも緩みはなく淡々と流れており、やや前傾気味の平均ペースの範疇で進んでいると思います。  4F目で12,3と一瞬だけ緩んだものの、そこからテイエムがある程度強気に前を追い掛けた事もあり、後半5Fは11,9-11,6-11,7-11,8-12,4と速いラップを連続していて、ダート戦として見れば珍しく持続力戦の様相すら見せていると言えます。

 特に最速地点が800-600m地点、3コーナーの入り口辺りからで、コーナー丸々がかなり速いラップを踏んでいますので、ここで後ろから押し上げるのは難しく、ましてや外々を通らされれば論外、というくらい後ろの馬には厳しい流れです。  実際、インベタを貫いたロンドンが勝ってドリームキラリが3着逃げ粘り、3列目のインにいたコスモが4着で、最後方からコーナー出口までインベタで回ってきたショウナンが5着に差し込んでいるレースですので、縦のポジショニングに加えて、横のポジショニングの差もかなり大きく出た、総合スピードを強く問われるレースだったなと感じています。

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レース回顧・中央競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 エルムS・関屋記念 レース回顧

>エピカリス様

 いつもコメントありがとうございますー。

 確かに見た目引っ張り切りの手応えで入ってきて、けど追い出したら案外、ってのは勿体なく感じますよね。
 ただ単純にラップ的に見ると、促していないようでも3コーナーからかなり速いラップを連続していて、11,6~7の地点で体一つ分交わしに行こうとするなら、実質的には11,3~4の脚を使えないといけない計算になります。
 その意味では多分コーナーで促しても思ったほど動けず、だった可能性は高いと見ていますし、よしんば動けたとしてもロンドンタウンを更に利するだけだった(多分上手く回ってきた、の真意は、コーナーから追い出すことで、ドリームキラリとの間にスペースを作ってしまうのを避けられた、だと思うんですよね)とは見ていて、後半勝負ではどの道勝ち目はなかったっぽいんですよね。

 強いて言うなら2コーナーあたりで緩んで、結果的に平均気味に落ち着いてしまったのがこの馬の特性を出し切れない要因かな、と。
 あそこで緩めるくらいならこっちが逃げる、くらいつついて、前傾1秒くらいまで持っていけていれば或いは、と思うんですが、やっぱり相対的に高いレベルでの軽い馬場向きではなかった、ということでしょうね。

 オヤコダカは出足で負けてしまった時点で厳しかったですね。
 途中タマモホルンが下がってきたところで外に出して追い上げる、という更に厳しい選択もしてしまいましたし、それでこの結果なら馬は噛み合えばこのレベルでも戦えるでしょう。
 仰る通りこの負け方は、高いレベルでの経験値不足とは思いました。

「2017 エルムS・関屋記念 レース回顧」へのコメント

 今回、馬券は買いませんでした。
断然強いと思うジンソクの頭は無いという自信はあったけど、モンドクラッセに自信も無かったので。
 吉川騎手、残念でなりません。大半の騎手は現役生活の中で、ごく一部のトップジョッキーが1年間に勝つ重賞の数で終わります。彼にとって断然の人気で迎える重賞は最初で最後かもしれません。勝つためにジンソクのレースを何度も観返す事はしなかったのでしょうか?
 抜群の手応えで回って来て、思いのほか直線で伸びないのは前任の騎手が何度も体現しました。たとえ2着以下に落ちようとドリームキラリを3角から躱しに行く競馬をして欲しかったです。
 吉川騎手のコメント、「うまく回ってきたけれど」には腹が立ちます。
 追記、オヤコダカ
期待していましたが予想通りの結果でした。ただ、騎手は勝負にいっていました。
あらためてですが、3秒以上の差がついてしまう相手では、さらなる進歩は望めません。南関東、もしくは中央への移籍を切実に願います。

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