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2017 小倉記念・レパードS レース回顧

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★小倉記念

 思っていた以上に台風がジリ脚で、晴れ間ものぞく中でのレースとなった小倉記念は、デムーロJ落馬負傷で急遽乗り替わりとなったタツゴウゲキが、内ポケットからしぶとく伸びて、最後の最後で先に抜け出したサンマルティンを捉え、重賞初制覇を飾りました。レースを振り返っていきましょう。

 午前中などに多少雨は降ったようですが、結果的にほとんど降雨はなく良馬場のまま、となれば昨日同様にかなり高速馬場状態でのレースになりましたね。  個人的な予想としてはやや渋って、その分みんなが慎重に入っていってのややスロー、という想定でしたのでその時点でどうにもならない感じでしたが、ともかく展開も、メンバー構成以上にこのレース自体の特色が強く出た格好になっていると思います。

 スタートは内のタツゴウゲキ、ヴォージュ、ストロングタイタンあたりが良く、しかしそれを制するように、外からじわじわと行き脚をつけたバンドワゴンがコーナーまでの長い直線をフルに使ってハナを取り切ります。  このあたりは和田Jらしい思い切りのある騎乗で、それをヴォージュとストロングタイタンが早めに追走、タツゴウゲキはその2頭を見るように内ポケットで虎視眈々と進めます。  スピリッツミノルやフェルメッツァの内枠勢が中団やや前で、サンマルティンはいつものようにかかり気味ながら中団の外目でなんとか宥める格好、このレース得意のべルーフは、いつものように出足つかずに後ろから、という競馬になりました。

 ラップは34,4(11,47)-47,3(11,82)-35,9(11,97)=1,57,6(11,76)という推移でした。  流石にこのメンバー構成でここまで流れるのもちょっと想定外で、ですが和田Jが逃げ候補の馬に乗っている、という点をしっかり意識すれば十分有り得る構図ではありました。でも天気にせよ展開にせよこのレースは特に読み辛かったですね。  そのバンドワゴンの逃げを、すぐ後ろでヴォージュとストロングタイタンが強気につついていったこともあり、中盤に入っても12,3-11,6-11,5-11,9と、一瞬だけ緩んだもののすぐにペースが上がっていて、およそ6Fベースのロンスパ持久力戦になっていると思います。

 当然ながらかなりハイペースですので、序盤の追走力に裏付けがない馬は厳しかったですし、コーナーで速い脚はほぼ問われていないので、基本的には一貫した持久力要素が一番強く問われていたのではと感じます。  後ろから外を捲ってきたサンマルティンやべルーフあたりは、ペースが緩み始めたところで上手く機動力を生かしていて、そこそこ展開は噛み合ったのかなというイメージはありますが、しかし本当に小倉はハービンジャー産駒の庭ですねぇ。やや期待を裏切った感のある初年度産駒が、今5歳になって晩成の血を咲かせてきているとも考えられますし、このあたりは中々面白いところです。

 勝ったタツゴウゲキは、軽斤量で内枠、という利点をフルに生かした好騎乗で、乗り替わりで少し人気を落としていましたが、結果的にあの位置で、無理に勝ちに行かずに流れに合わせたのが最後の伸びに繋がったのかなとも感じます。  基本的にそこそこ追走面で余裕のある馬ですし、2列目ポケットは絶好位を取れたなぁ、と見ていましたが、コーナーで垂れてくるバンドワゴンを捌くのに少しロスがあり、外から捲ったサンマルティンに先に抜け出されてしまいました。    でもこの馬自身はいい脚は長くはない、というタイプですので、こういう一貫持久戦でロスなく回ってこれたのは大きなプラスで、その上少し待たされて結果的に仕掛けを遅らせられたのも良かったのでは、と感じます。  無論スムーズだったらもっと楽に勝てていた可能性はありますけれど、どうあれこのハイペースの中からでもしっかりもう一足使ってこられる追走力は中々の武器になりそうですし、今後も小回りコースの重賞なら面白さはあるのでは、と思いますね。

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レース回顧・中央競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 小倉記念・レパードS レース回顧

>エピカリス様

 いつもコメントありがとうございますー。

 私もこの馬はスマートファルコン的な競馬をするべきタイプとは思うんですよね。
 このレースは出足もいつもより悪かったですし、ルメールJもあまり無理させずに、という頭はあったかもで、個人的にはコメント以上に状態は良くなかったんじゃないかな、とは思っています。

 ヒヤシンスSも芝スタートの内枠でそこまで出足が良くなかったですし、ダートスタートの方が本質的にはマッチしそうな気はします。
 どうあれ、体調面を立て直した上で、自分のペースを貫いて後続を削り切るような競馬で真価を問いたいですし、仰る通り日本テレビ盃あたりのほうが噛み合うかもしれませんね。

「2017 小倉記念・レパードS レース回顧」へのコメント

いつも拝見してます。
昨年の門別のレースを見て、これは怪物級でダート王は間違いないと思いました。
ヒヤシンスの内容が??で、アメリカで一頓挫あっての復帰戦。
ぶっ千切って勝ってくれと思ってました。
で、結果は千切るどころか3着。
悲観的な見方。
間違いなくスムーズさを欠いたが、進路が開いたあともそこまで伸びなかった。
門別のレースは圧巻だが、逆にあの時期の
パフォーマンスは早熟性を表している。
JRAの歴代ダート王は、まずは芝から使いだされている。芝でも走れる根本的なスピードがなければチャンピオン級にはなれない?(例外はタルマエのみ)
希望を持った見方。
状態が予想以上に良くなかった。
ビュット伸びるタイプではないので、逃げるか、四角先頭のような形でないとパフォーマンスが落ちる。
現時点の見解は八割方悲観的な評価です。
フラムドパシオン的な。
次走が気になりますが、個人的には日本テレビ杯か浦和記念に出走して欲しいです。
リズムを取り戻すのと、逃げる競馬をするために。
現実は武蔵野Sが濃厚でしょうけど。

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