ホースレース・ロマネスク

2017 帝王賞 レース回顧

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 豪華メンバーが揃った上半期ダート路線の総決算、帝王賞は、並み居るGⅠ馬を蹴散らして、スタートで出遅れて終わったと思わせたケイティブレイブが素晴らしい末脚で差し切り、嬉しいGⅠ初勝利を飾りました。レースを振り返っていきましょう。

 馬場状態は重でしたが、他のレースの時計推移を見ている限りですと、昨日よりは少し重くなっていたかな、という印象です。  その分このレースの勝ち時計も2,04,4とやや掛かった印象ですが、それでも馬場を考えればほぼ水準のレベルにはあると感じます。

 展開は、逃げると目されていたケイティブレイブがスタートで大きく躓き後方から、という波乱のスタートになります。  好スタートを決めたのはクリソライトで、その内側からオールブラッシュが二の足を効かせてハナを取り切り、クリソライトが番手外でピッタリマークする展開になります。  アウォーディーはまずまずのスタートから、ケイティブレイブが出遅れたこともあってスムーズに外目に持ち出し、最初の1コーナーの入りまでにクリソライトの外3番手という絶好のポジションを確保しました。

 ゴールドドリームは一歩目こそ立ち遅れたもののリカバーを効かせて二列目で先団をしっかりマーク、アポロケンタッキーはケイティブレイブのせいで目立ちませんが、やや立ち遅れた上に左右の馬に挟まれて下がる不利があり、道中は中団のやや前で、外からじわじわリカバーしていく形になります。  サウンドトゥルーは外目から出たなりに中団やや前で、やや内目に入り込みつつ進出に機会を伺い、ケイティブレイブは中団より後ろでじっくり脚を溜める作戦に切り替えることになりました。

 レースラップは、36,7(12,23)-50,1(12,52)-37,6(12,53)=2,04,4(12,44)という推移でした。  三分割ですとやや前傾ですが、ハーフで見ると62,1-62,3と綺麗な平均ペースになっていて、一見先行勢に楽な流れに見えるのですが、このレースの特色は、道中で一回たりとも13秒台を踏まない、息の入らない流れになっている点です。

 折角なので全ラップを載せてみますと、12.6-11.6-12.5-12.8-12.6-12.4-12.3-12.6-12.2-12.8という推移で、最遅が12,8、最速が2F目を除けば12,2と、極めて波の少ないラップになっているのがわかると思います。  かつ向こう正面に入っての残り1000mから12,4-12,3とじわじわ加速し、流石に急カーブの4コーナーではやや落としているものの、そこからの加速度も0,4とこのコースにしては大きくなく、見た目の数字以上に追走力と持久力が問われた展開と見ていいと考えます。    勝ったケイティブレイブに関しては、古馬になってからの一連のレースぶりから、ハイペース、タフなペース自体は絶対に合う、という確信があったので、自分で逃げてそういう流れに支配出来るここは、それこそ歴戦の疲れがここで出なければまず好走できるだろう、と思っていたのですが、流石にこの出遅れからの差し切りコンボは予想出来ませんでしたね。。。  ただ結果的に、平均ペースながらも息の入らない、かなりタフな流れになってくれた、というよりこれはクリソライト戸崎Jがかなり積極的に乗ってくれた部分に帰するものは大きいのですが、それが噛み合ったのはあると思います。

 他の中央勢は、多かれ少なかれ序盤から前目の流れに乗っていっていますし、かつ道中も早めにリカバーを、進出を、という形で、かなり厳しいレースをしているのに対し、こちらは最初の1000mまでじっくり脚を溜めて、後半のロンスパ持久力勝負に徹することが出来た、この前半での余力の差が比較的大きく作用したレースになった、と言えるでしょう。  おそらくこの馬自身のバランスは、目視ですが63,5-61,0前後に見えていて、追走面での余裕があることと、後半の機動力の高さ、直線再加速の流れでもそれ以上に一足の鋭さが生かせた、このあたりのこの馬の良さが綺麗に嵌り切った感触ですね。

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レース回顧・地方競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 帝王賞 レース回顧

>名無し様

コメントありがとうございます。

まぁその辺は正直、勝てば官軍だとは思いますよ。逃げること自体が目的ではなく、勝つための最善策が逃げだと信じていた、というだけでしょうから。

ただ今回の結果を受けて、差しでも戦える、と盲目的に考えて欲しくはないと思いますね。
やはりラップ的にも波のない一貫ペースで、タフな展開になったのが後ろからでも戦えた大きな要因の一つだと思いますし、川崎記念みたいにスローに番手で付き合う形だと良さが出ないのは確かだと思うので。

基本的には自分で逃げて厳しめのレースを作る、けど遮二無二絡んでくる馬がいるなら下げてもいい、くらいの意識で、受けて立つのではなく、常に肉を切らせて骨を断つ、という挑戦者のイメージで戦う方が、結果的に良績に繋がるタイプなんだと思います。

まぁ私も、この馬自身はいい馬だと思うんですが、陣営の意識や使い方はあんまりいい印象はなかったので、その点も含めて今後を考える契機の一戦になってくれればな、と期待しています。

2017 帝王賞 レース回顧

ケイティの目野さんは近走あれだけ逃げに拘っていたのに
出遅れからの差し切り勝ちはどう思ってるんでしょうね
武J降板の悶着も考えると外野からですが、すっきりしない印象を受けます

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