ホースレース・ロマネスク

2017 函館スプリントS・ユニコーンS レース回顧

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★函館スプリントS

 サマースプリントシリーズの開幕戦にもなる函館スプリントSは、稀に見る超高速馬場決戦の中、50kgの恵量を存分に生かしてジューヌエコールが楽々突き抜け、圧巻のレコード勝ちを収めました。レースを振り返っていきましょう。

 まず馬場ですが、昨日の時点で超高速なのはわかっていましたけど、それでもなんだかんだ函館だしなぁ、と甘く見積もっているところはありました。  しかし蓋を開けて見ると、8Rの500万下で32,7-34,8の猛烈な前傾消耗ラップでの逃げ切りで1,07,5と、昨日のレコードが早速更新される事になり、そしてこのレース逃げて勝ったのが武Jだったのを見た時は、あーこれシュウジも逃げるのかな?と、その時点で展開予想が外れることを観念しましたね。。。

 その懸念通り、絶好のスタートを切ったシュウジが出足も鋭くすんなりとハナを取り切り、それをセイウンコウセイもピッタリマークするように2番手追走と、予想外に外主導での先行争いが展開される事になりました。  イッテツやクリスマスもスタートは五分でしたがテンの速さが違いましたし、ノボは大きく伸びあがっての最後方からとなります。  レヴァンテ、ブランあたりも外枠主導の流れに乗って比較的前を追い掛け、ジューヌエコールは一度その隊列からスッと下げて中団やや前くらいでの追走となり、それをキングハート、エボワスあたりがマークする形で進んでいきます。

 ラップは驚愕の32,2(10,73)-34,6(11,53)=1,06,8(11,14)という推移でした。地味にこのブログスタートしてから、区間平均ラップ10秒台って初めて書いた気がします。  とにかく、多少なり上り坂スタートの函館1200mなのに、下り坂スタートのスプリンターズSでも出さないような強烈なテン3F推移で、こんな数字はたまーに小倉1200m(やっぱり下り坂スタート)で見るくらいですね。改めてシュウジという馬の天性のスピードには驚きますが、でもそれじゃダメなんですよねぇどうしても。その辺は後程触れます。

 ともあれ、折角なのでレース全部のラップを見ていくと、11,7-10,1-10,4-11,0-11,4-12,2となっていて、テン3Fはどの地点も鬼のように速く、前半から勝負所にかけて、後続の馬も大半が手綱を扱いて促していかないと追走できない、函館らしからぬ縦長の展開になりました。  当然一貫しての消耗戦ですので、要所の動き出しなどは全く問われず、ただひたすらに追走力面特化、速い時計に対応できる馬でないと手も足も出なかった展開だと考えます。

 しかしそんな超激流の中、勝ったジューヌエコールだけは追走に全く汲々とすることなく、むしろ少し抑えているくらいの手応えで、4コーナーでもスーッと楽に外目を回して前との差を詰めてきます。  直線でセイウンコウセイが抜けだしを図るところにあっさり取り付いて抜け出すと、後は軽快に脚を伸ばして引き離す一方と、斤量差を鑑みてもちょっと桁の違うえげつないスプリント能力を見せつけた、と言っていいでしょう。

 正直なところ、どんな展開でも詰まらない限り多分勝つ、と思っていたのですけど、それにしても予想以上に強かったです。  この馬自身は32,9-33,9と前傾きっかり1秒での走破になっていますが、前半33秒を切る流れを追走して全く後半要素に陰りなく、11,4と減速が著しくなってきた時点で11,0、ラストが11,9くらいで駆け抜けている計算になります。  元々2歳時から、マイル戦で後半要素が問われても一定戦えていた馬ですが、成長とともによりスプリント色が強くなってきた、と見ていいでしょうね。追走力の高さが他の馬とは段違いの性能でしたし、これなら常にこの路線では前目に入っていって強気に勝負できるでしょう。

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レース回顧・中央競馬
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この記事へのコメントコメント一覧

2017 函館スプリントS・ユニコーンS レース回顧

>jhoge様

 いつもコメントありがとうございますー。

 私自身はサッカーボーイのレースは映像でしか見た事ないんですが、この馬のレースは本当に映えますよね。
 3歳で函館記念・マイルチャンピオンシップを圧勝、というのも今の基準では中々考えづらい破格の強さでしたし、現代でもステゴを通じて(確か母親がサッカーボーイの全妹だったと思います、記憶違いだったらすみません)その爆発力は繋がっている、と感じます。
 今度はオルフェの仔から、こういう破天荒の馬が出てきてくれるといいなと思いますね。

 確か府中の2400mレコードって、JCが始まって以来ずっと外国馬がレコード保持者なんですよね。
 でもここでも確かに2400mと言えばホーリックスで、アルカセット?あぁいたよねそういう馬も、って感はあったり(笑)、単なる数字だけに留まらない強烈なインパクトを残す、カイロス的なレコードってのは時代の折々にありますよねやっぱり。

 グラスワンダーの宝塚も桁違いの強さでしたねー。
 今週は新馬も多かったですし、アスコットミーティングも酣となるので、そちらに筆を割いている余力がなさそうなのですが、次の週にでも時間を作れたら検討してみます。
 にしても、20世紀の馬しかリクエスト来ないなぁ。。。

2017 函館スプリントS・ユニコーンS レース回顧

お疲れ様です。いつも迅速で的確なレース分析、敬服致します。

ちょっと速過ぎますね函館の芝コース。私みたいなオールドファン
としてはサッカーボーイのレコードだけは破らないで欲しい!
ナリタトップロードさえ知らない若い人達にとっては何それ?
って感じでしょうけど・・。あの尾花栗毛の美しい雄姿( ^ω^)
実際JRAはコースレコードをどの様に考えているのでしょうか?
私的な意見ですが、東京1600mはストロングリターンではなく
オグリキャップでいてほしかった。(関係者の方、すみません)
2400mも出来れば日本馬になって欲しいです。

あとサイレンススズカの記事、懐かしく読ませていただきました。
私あの日府中にいたので・・・悲しい思い出です。武騎手も
あの夜はあまり飲めないワインをがぶ飲みしたらしいです。

名馬列伝、グランプリという事でグラスワンダーお願いします。
私の中では伝説の朝日杯の返し馬。もう一度見てみたいです。




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