2007年07月10日
F1イギリスGP:跳ね馬の7月攻勢! ライコネン連勝
フェラーリがワン・ツー・フィニッシュを飾ったフランスGP終了後、私はこのブログで「フェラーリの反抗が本物なのか、レース結果を額面通り受け取ってよいものなのか、少し疑問が残る」と慎重な見解を書きました。しかし、フェラーリの「7月攻勢」は本物でした。 2週連続開催で迎えたイギリスGPで、マクラーレンとフェラーリの4人のドライバーは金曜のフリー走行からほぼ互角のタイムをマーク。なかでも初の地元GPを迎えたルイス・ハミルトンの勢いと、前戦優勝で波に乗るキミ・ライコネンの好調ぶりが目立ちました。そして迎えた土曜日の予選は、Q3のラストアタックでハミルトンがライコネンを逆転してポールポジション奪取。ここまでの流れは、地元開催のプレッシャーをはねのけ大仕事を成し遂げた“スーパールーキー”のものでした。 しかし、翌日の決勝で強さを見せたのはハミルトンではなく、予選の最終アタックでミスをしながらもフロントロウ2番手を得たライコネンでした。スタートでポジションをキープしたライコネンは、マシンバランスに苦しみペースの上がらないハミルトンに序盤からプレッシャーをかけ続け、ハミルトンのピットイン時のミスに乗じてトップに浮上。その後、1回目のピットインで給油時間を短くしたアロンソに一時トップを譲ったものの、積載燃料が軽くなった第2スティント終盤の勝負どころでプッシュして2回目のピットインで逆転すると以後はアロンソを寄せつけず、そのままトップでチェッカーを受けました。 近年のF1に多いことですが、今回のレースでも上位3台のコース上でのバトルを見ることはありませんでした。それでも、ピットインのタイミング、戦略を見越した「見えない相手とのタイム差の削り合い」には緊迫感があったと思います。その中でも今回のライコネンのレース運びは見事というほかありません。マシンやタイヤに適応してキレを取り戻したことに加え、ライバルに先行されても焦らない冷静さ。そして、ここぞという勝負どころで予選並みのタイムを出せる集中力。ゲームプラン通りにことを運んだ“アイスマン”らしい完勝と言えるでしょう。 それでも本人にしてみれば、レース後の会見でも語っているように「ポールからスタートしていればもっと楽な展開だったはず」のレース。2位のアロンソもライコネンの速さにお手上げだったことを認め、ハミルトンもエンジンを温存するために3位キープに切り替えたと語っています。次戦ヨーロッパGPまではスパ・フランコルシャンでのテストを挟んで2週間ありますが、もしライコネンがこの勢いを保ちニュルブルクリンクでポールポジションを獲得するようなことがあれば、ハットトリック(3連勝)もあり得るかもしれません。
posted by clippingpoint |13:00 |
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