2007年02月27日

平泳ぎのススメ!? ゴールデンイーグルスの田中将大投手に期待すること

先週末からプロ野球のオープン戦が始まり、球春が近づいてきました。

今のところは、新入団や新戦力、期待の若手の選手が出場しますが、
やはり一番の注目はゴールデンイーグルスの田中将大投手です。

紅白試合や練習試合での投球内容は、高卒ルーキーとしては立派です。

ただ、更なる高みを目指すためには、気になる点があります。

それは、投球動作における左腕の使い方です。

この点については、私が見聞きしたところでは、大野豊氏や江夏豊氏、
そして野村監督などが指摘しており、田中投手にアドバイスされている
ようです。

ポイントは、投球動作において、左腕をホームベースに向けて、もっと
大きく突き出す感じで使う、ということです。

左腕を大きく突き出す感じで使うことで、両腕と体で面(または壁)を作り、
体を中心として両腕を大きく振ることで、軸の回転がきちんとできるように
なります。

その結果として、制球がよくなり、球威が増すことになります。

田中投手の場合は、キャンプイン当初よりは左腕を使うようになってきて
いますが、まだコントロールにばらつきがあり、球速はありますが球威は
まだまだのようなので、投球動作は固まっていないように見えます。

そこで、左腕の動きを固めるために、水泳の平泳ぎをお勧めします。

平泳ぎの両腕の動きは、投球動作の左腕の使い方に近いものがあります。

平泳ぎでは、両腕を前に突き出して、両手で力強く水を掻き出していきます。

このイメージで、プールで平泳ぎの練習をしたり、シャドーピッチングやブル
ペンでの投球練習などを行なえば、更なる高みを目指せるでしょう。

田中投手にはまず投球動作を徹底的に固めてほしいのですが、チーム事情
から一軍での登板となるでしょう。

そうであるならば、実戦を経験しながら、左腕を大きく使う投球動作を固めて
いってほしいです。

早稲田大学に入学が内定した斎藤佑樹投手は、昨年の春の選抜で負けて
から、投球動作の修正を行ないました。

春の選抜までは、投球動作に入ってから軸足である右足は真っ直ぐなまま
で、突っ立っているような状態で投球していました。

夏の選手権では、投球動作に入ってから右足を少し折り曲げて、「くの字」
の状態で投げ込むようになっていました。

右足を「くの字」にすることで、投球動作における重心が低くなり、また所謂
「タメ」を作ることもできるので、制球が安定すると共に、ボールにより多く
の体重を乗せることで球威が増します。

その成果が、夏の選手権での斎藤投手の大活躍に繋がった、と思います。

田中投手には、ゴールデン・ルーキーという称号に相応しい、大きく翼を
広げた鷲であってほしいです。


posted by チュー新井 |11:28 | 野球 | コメント(2) | トラックバック(4)
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2007年02月17日

非情のライセンス 中村紀洋選手の入団テストから思うこと

中村紀洋選手が、ドラゴンズの入団テストを受けています。

来週中には前向きな結果が出そうですが、一連の騒動から私はジャイアンツのV9
時代の正捕手であった森祇昌氏の話を思い出しました。

森氏は、ジャイアンツのV9の一翼を担った選手で、さらにライオンズの監督として、
9年間で8度のリーグ優勝、6度の日本一に輝きました。

現役時代には、球団や川上監督(当時)が毎年のように即戦力や将来有望な捕手を
獲得してきて、正捕手の森氏と競わせました。

森氏は、度重なる苛めにも似た競争に負けることなく、正捕手の座を守り通しました。
(「皆殺しの森」と呼ばれたようです)

今の森野選手は、さしずめ現役時代の森氏のような境遇かもしれません。

もし私が森野選手の立場だったら、

「落合監督は俺を信頼していないのか? やってらんないよ!」

と心を折ってしまって、投げ出しているかもしれません。

ただ、それではプロスポーツの選手としては終わってしまうでしょう。

現役時代の森氏のように、苛烈な競争に勝ち残っていかなければなりません。

森野選手も、落合監督の要求するレベルや結果を分かっていると思います。

心を折ることはないでしょう。

立浪選手も同じです。

思えば立浪選手は高校時代はショートストップでしたが、ドラゴンズに入団してからは
セカンド、サード、レフト、そして代打と苦難の道を歩んできました。

森野選手にも中村選手にも負けてたまるか、と思っていることでしょう。

また、20代の若手選手にとっては、中村選手が入団したら超えなければならない
壁が一つ増えます。

ただ、それらの壁を乗り越えなければ、レギュラーポジションはありません。

球団や落合監督は、中村選手に入団テストを受けさせることによって、現有戦力の
底上げを狙っている、と思います。

ドラゴンズは、過去にリーグ連覇を成し遂げたことがありません。

昔から、優勝すると地元でチヤホヤされて満足してしまって連覇できない、と言われ
続けてきました。

スワローズ時代の野村監督は、

「連覇のできないチームは、本当に強いチームではない」

というようなことを言っていました。

球団や落合監督は、ドラゴンズが連覇する方策の一つとして、チームに緊張感を
持たせるために、中村選手の入団テストを受けさせている、と思います。

中村選手の入団テストは、温情だけではなく、ドラゴンズの戦力アップのため、と
いう冷徹な計算もあると思います。

中村選手も、ドラゴンズに入団できたとしても、レギュラーポジションが用意されて
いるわけではありません。

育成枠での入団では、ファームの公式戦しか出場できません。

まず、ファームのレベルで結果を出さなければ、前には進めません。

6月末までには1軍公式戦に出場できる支配下選手登録が可能ですが、主力選手
の病気や怪我などによる長期離脱がないと、ベンチ入りも難しいでしょう。

中村選手も、途中で心が折れないよう、我慢の日々が続くと思います。

1988年、ドラゴンズにラルフ・ブライアントという外国人選手がいました。

1軍登録の外国人枠(当時は2人)の関係で、ファームでくすぶっていましたが、
近鉄バッファローズの外国人選手がシーズン途中で退団したため、ブライアント
選手はバッファローズに移籍することになりました。

移籍してからのブライアント選手は、その年の近鉄の快進撃の立役者の一人と
なり、あの有名な「10.19」(川崎球場でのロッテオリオンズとのダブルヘッダー)の
最終戦でもホームランをかっ飛ばしました。

さらに、翌年にはシーズン終盤の西武ライオンズとのダブルヘッダーにて、2試合
にわたって4打数連続ホームランをかっ飛ばして、リーグ優勝に貢献しました。
(ジャイアンツとの日本シリーズは3連勝4連敗で負けました)

中村選手は、まだ33歳。老け込む歳ではありません。

今の境遇は身から出た錆かもしれませんが、ドラゴンズでレギュラーポジションが
取れなくても、他の球団からのオファーがあるかもしれません。

中村選手には、一花も二花も咲かせてほしいです。



posted by チュー新井 |12:29 | 野球 | コメント(20) | トラックバック(0)
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2007年02月12日

中田久美さん、を夜露死苦!! 二宮清純氏との対談本を紹介します

今回は、最近読んだ本の紹介をします。

題名は、「天才セッター中田久美の頭脳(タクティクス) 」(新潮社)です。

出版されたのが2003年3月なので、その後の全日本バレーボールチームの
情報は入っておりませんが、今に繋がる話が満載です。

構成は、泣く子も黙る往年の名セッター中田久美氏と、スポーツジャーナリストの
二宮清純氏との対談形式になっています。

本のあとがきで述べられていますが、当時の二宮氏は中田氏のバレーボールに
ついての話の深さとスピードについていくだけでも大変だったようです。

内容はセッターを中心としたバレーボールの戦術が中心ですが、バレーボール
ファンのみならず、スポーツ好きな方には是非読んでもらいたい本です。

私が特に興味関心を持ったのは、

「第4章 なぜ日本バレーは弱くなったのか?―スピードは確かに必要。
でもそれ以上に大切なものがある」

のところです。

中田氏が強調されていたのは、絶対的なスピードだけでなく、相対的なスピードも
大切ではないか、ということだと捉えました。

絶対的なスピードとは、単純に如何に速くスパイクを打つか、を目指すものです。

ただ、これだけを追い求めると、攻撃が一本調子となってしまい、時間が経つに
つれて対戦相手が慣れてきてしまい、そのうち対応されてしまいます。

相対的なスピードとは、所謂一つの緩急をつける、ということと捉えました。

昔、阪急ブレーブス(オリックスブルーウェーブ)に11年連続で2桁勝利を挙げた、
サウスポーの星野伸之投手がいました。

星野投手は、ストレートの最高球速が130km/hにも満たなかったそうですが、その
一方で80km/h近くのスローカーブやフォークボールを駆使して実績を残しました。

対戦するバッターからすると、130-80=50km/hほどの球速の差があるため、
80km/hの変化球の後に130km/hほどのストレートを見せられると、とてつもなく
速く見えたようです。

恐らく中田氏の強調されていたことは、バレーボールでも攻撃のスピードに差を
つけて、対戦相手を混乱させることも重要だ、ということと捉えました。

観ている側からは、プレー中の秒数にして小数点以下のせめぎ合いは見分けが
つきませんが、セッターの目や体の動きを観ることで、バレーボールを観る目が
より強くそして深くなる、そう思える本でした。

以前、テレビ番組の対談の中で、中田氏は柳本監督から、バレーボールの監督を
やってみたらいい、と言われたようです。

この本を読んで、私もそう思いました。

中田氏が全日本女子バレーボールチームの監督となって、不甲斐ないプレーを
している選手達に向かって、

「てめーら、コノヤロー!」

と一喝するところを見てみたいです。

posted by チュー新井 |13:49 | バレー | コメント(2) | トラックバック(0)
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