2009年03月05日

終わりの始まりなのか? 企業スポーツの今後

今回のブログは、Number 724号の NUMBER EYES の

 「女子バレーの廃部は不況だけが原因なのか。」(久保大)

を参考にしています。

久保氏は、この記事の中で武富士の廃部が不況だけでなくVリーグ
機構の決定(プレミアリーグのチーム数の削減)も影響しているので
はないか、と主張しています。

さらに、トップリーグのチーム数の削減は、高校以下の選手の進路を
狭めてしまうことになる、とも主張しています。

日本経済新聞の朝刊でも、
 
 「氷河期を生き抜く 第1部 企業スポーツの危機」

という特集記事を掲載していました。

トヨタ自動車を頂点とするトヨタグループでは、スポーツには職場の
求心力としての役割を期待しており、今後もスポーツ全体を続ける
ようです。

パナソニックでは、グループ全体の象徴だけでなくブランド構築の
手段としてスポーツを捉えているようです。

バレーボールだけでなく、野球やハンドボールなども休部や廃部、
さらにはリーグや大会の規模縮小などの動きが相次いでいます。

おそらく日本の企業スポーツは、縮小均衡に陥るでしょう。

縮小均衡を打破するために期待されているのが、2016年五輪の東京
への招致ですが、これが実現しても一時的なカンフル剤にはなるとは
思いますが、五輪終了後はさらなる縮小均衡に見舞われるでしょう。
(招致できなかった場合は、時期が早まるだけです)

企業スポーツに「おんぶに抱っこ」できない環境になってしまった今、
スポーツビジネスとして経済的に自立していく方向に行くのか、それ
とも小規模ながら地域に密着したクラブチームとしてやっていく方向
に行くのか、それとも新しい道を見つけていくのか、選手や指導者、
そして上部団体を巻き込んだ長期的な展望を形成していかなくては
ならないでしょう。

先日の世界ノルディック選手権のスキージャンプの団体ラージヒルで
銅メダルを獲得した伊東大貴選手は、昨年の秋から所属先が決まら
ない状況で競技生活を送っています。

世界のトップレベルで戦う選手達を支える地盤が崩れつつある日本の
アマチュアのスポーツ界にとって、今年は大きな分岐点になる年だと
思います。

posted by チュー新井 |20:13 | スポーツビジネス | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年02月09日

今そこにある危機 企業スポーツの行く末

昨年の秋からの世界的な景気後退は、プロのスポーツ界のみならず
アマチュアのスポーツ界をも飲み込もうとしています。

特に企業スポーツの世界では、休部や廃部などが相次いでいます。

今のところ、トヨタ自動車を頂点とするトヨタグループでは現状維持の
ようですが、来シーズン以降はどうなるのか、まだ見えてきません。

ボールゲームのチームには、トヨタグループが多く参加しています。

バレーボール
 男子:豊田合成、ジェイテクト、トヨタ自動車、東京トヨペット
 女子:デンソー、トヨタ車体

バスケットボール
 男子:トヨタ自動車、アイシン、アイシンAW、豊田合成、豊田通商
 女子:トヨタ自動車、アイシンAW、デンソー、トヨタ紡織

ハンドボール
 男子:トヨタ車体、トヨタ紡織九州、トヨタ自動車、トヨタ車体

ソフトボール
 男子:トヨタ自動車、デンソー、豊田自動織機、ジェイテクト
 女子:豊田自動織機、デンソー、トヨタ自動車

駅伝(おまけ)
 ニューイヤー駅伝2009出場チーム
  トヨタ紡織、トヨタ自動車、愛知製鋼、愛三工業
 全日本実業団女子駅伝2008出場チーム
  豊田自動織機、デンソー、ダイハツ工業

他の競技もありますが、もうお腹一杯です。

万が一トヨタグループが企業スポーツから全面撤退したら、これらの
競技のリーグの維持が困難になるでしょうし、レベルも落ちてしまう
可能性が高くなります。

最悪の事態は避けられるでしょうが、参加する企業スポーツの選択と
集中は行われる可能性は低くないと思います。

ホンダは、サッカーはプロ化はしない形で参加しています。

日産は、野球と卓球そして陸上からの撤退を表明しました。

今年は、企業スポーツのみならず日本のスポーツ界の転換点になる
年で、未曾有の厳しい時代に入っていくことになってしまうでしょう。

正念場だと思います。

posted by チュー新井 |21:32 | スポーツビジネス | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年12月15日

「知り合いを紹介してください」 UEFAチャンピオンズリーグの放映権ビジネスに挑む日本代表

今回のブログは、週刊東洋経済 2008.12.20 号の

 「日本の若武者ここにあり 放映権ビジネスへの挑戦」(木崎伸也)

の記事を参考にしています。

岡部恭英氏は、UEFAチャンピオンズリーグの放映権を扱っているスポーツ
マーケティング会社のTEAM社において、アジア・オセアニア地区でのテレビ
放映権販売などを担当しています。

岡部氏は商社勤務中の2002年のW杯日韓大会の熱狂に魅了されて、商社を
退職してイギリスでMBAを取得、インターン制度を利用してエバートンに入り
約1年間働いた後、TEAM社に入社しました。

このように書くと順調にキャリアを積んできたように思えますが、実は様々な
苦労をされてきたようです。

イギリスに渡る前とインターン制度を利用する際に、サッカー関係者に会って
アドバイスをもらうために、会った人に対して

 「知り合いを紹介してください」

と必ず言って、いずれも約100人に会ったそうです。

このような行動を通して、やりたいサッカーの仕事に携わってきたようです。

現在、FIFAに3人、UEFAに1人そして岡部氏と、ヨーロッパのサッカー界で
働く日本人は計5人いるそうです。

選手や監督、コーチ、審判など以外にも、日本代表はいるようです。

学生や20代の若い方々に是非読んでもらって、岡部氏のように挑戦する
日本の若武者が出てくることを期待しています。

posted by チュー新井 |22:38 | スポーツビジネス | コメント(0) | トラックバック(0)
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