2009年08月25日

試合には勝ったが野球では負けていた 中京大中京対日本文理

今年の夏の甲子園の決勝戦は、野球の神様がまるで筋書きを描いた
ような最終回を展開してくれました。

序盤はどちらも勝ち越せそうで勝ち越せず、中盤には中京大中京が
大きく勝ち越しましたが、終盤は日本文理が猛烈な追い上げを魅せて
くれました。

中京大中京は、大きく勝ち越してからは優勝へのプレッシャーからで
しょうか、今まで堅かった守備に綻びが見え始めてきました。

日本文理は、ランナーが出てもバントをしない積極的な攻撃を続けた
のが終盤の追い上げに繋がったのだと思います。

さらに、伊藤投手の左バッターに対する外角に逃げていく変化球は
なかなか打てそうにないな、と感じました。

試合終了後、勝った中京大中京の選手達が泣いていたのと、負けた
日本文理の選手達の爽やかな笑顔がとても印象的でした。

愛知県勢としては、「バンビ」の愛称で人気を博した坂本投手擁する
東邦以来の決勝進出で、かつての栄光を少しは取り戻したといって
よいと思います。

愛知県勢は「夏の中京、春の東邦」というように甲子園で結果を出して
きましたが、ピークは今でも現役選手で頑張っている横浜の工藤投手
擁する名古屋電気(今の愛工大名電)が準決勝まで進んだころでは
ないか、と思っています。

この年の春は、「どんなときも」バース・掛布・岡田のバックスクリーン
3連発が取り上げられる槙原投手擁する大府が、二代目板東英二を
狙う(?)金村投手率いる報徳学園を破りましたが、夏は準決勝で報徳
学園が名古屋電気を打ち破り優勝しました。

今から30年ほど前から、愛知県勢が全国で結果を出せなくなったの
は県内に強豪高が増えて選手が分散するのが一因でははないか、と
言われていました。

確かに、中京や東邦、享栄そして名古屋電気など、私立を中心に多く
の高校に選手が分散してきたように感じます。

この傾向は、全国的な野球留学の流れにも繋がっているようで、大阪
府勢も20年ほど前の桑田清原そして立浪橋本野村のPL学園を中心
とした強さが、今は感じられなくなってきたように思います。

その代わり、沖縄尚学や駒大苫小牧などに代表されるように地域格差
が少なくなってきており、また清峰や花巻東などのように地元の選手
達を中心に強化して結果を出してくる流れもあります。

新潟県勢では、新発田農業や中越、新潟明訓などぐらいしか浮かば
なかったのですが、この決勝戦で日本文理の名前ををしっかりと覚え
ました。

3月のWBC決勝に続いて、野球の醍醐味を感じることができたのは、
日本の野球の底力がまだまだあることの証なのだと思います。

もう全国各地で来春の選抜大会に向けての戦いが始まっています。

来年も今年以上の戦いを期待したいと思います。

posted by チュー新井 |09:10 | 野球 | コメント(0) | トラックバック(0)
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