2008年05月12日

ちびっこ野球のピッチャー

 
先日、ニューヨークヤンキースの井川投手が今季メジャー初登板となるデトロイトタイガース戦に先発しましたが、四回途中までで被安打11、6失点で負け投手になったそうです。井川投手は、「ストライクを集めすぎた。失敗した。三振を取れなかったのもきつかった。」とのコメント。ヒューズとケネディの若手先発コンビが戦列から離れたことによって手にしたチャンスでしたが、ボールが先行することを恐れるあまり、野性味をなくしてしまった、とのことでした。

ここで、いきなりですが、質問です!
Q;ピッチャーをしていて、一番楽しい瞬間やその魅力は?
答えは…たくさんあると思いますが、ウチの監督の答えは、「三振を取れること」、です。それは、三振を取れることはピッチャーだけができることだからです。現役時代、豪腕ピッチャーとして活躍した監督らしい答えだと思います。
みなさんはどうですか?

さて、私はというと、ピッチャーのちびっこには特に2つのことを言っており、まずは「先にツーストライクを取って、追い込むこと」です。これは、ピッチャーが優位に攻めるため、また、守備のリズムをつくるためでもありますが、一番の理由は「本当の勝負はツーストライクを取ってから」だと思っているからです。といっても、ツーストライクを取るまで、ボールを置きにいっていい(打ちごろのボールを投げなさい)ということではありません。攻めながらツーストライクを取るということ=野性味を持って投げるということです。攻めて行って、自分(ピッチャー)主体に試合をつくることによって勝利はより近付きますし、何よりそのピッチャーが成長していくのではないでしょうか。ちびっこたちにとって、ボール球を使ったりした駆け引きは、まだまだ先でよいかと思います。
そして、私がピッチャーに特に言っているもう一つのことは、「ツーストライクに追い込んだ直後は、バットに当てさせない」ということです。バッターが一番スイングする確率が高いカウントは、どのカウントでしょうか。それは、ツーストライクに追い込まれた後のカウントです。ストライクあと一つで三振バッターアウトになるので、まずバッターはスイングします。そういったカウントで、安易にストライクを投げなさんな、ということです。ここで、ヒットはもちろん、ファールでも打たれたら「何当てられよーとやー!」「当てられるトコロに投げんな!」と叫びます。じゃあどうするかと言えば、バットが当たらないボール球で空振りを取るか、インハイのストレートで体を起こして→アウトローのスローボールを決める、もしくはスイングをされても当てられないストライクを投げるか。ただし、三振が取れる確率が高い場合(その時の状況やバッターによって)は、ストライクを投げ込みます。先程、ちびっこたちにとって駆け引きはまだまだ先でよいと言いましたが、これだけは今のうちに覚えておいてほしい攻め方です。何だか難しそうですが、今までのバウンドやフライ捕球と同じで、解り易くきちんと説明し、簡単に表現した条件を付けることで、ちびっこたちも十分理解し、できるように取り組み、次第に自分のモノにできていけます。ちびっこたちには無限の可能性がありますので、変に大人が「できないだろう」「無理だよ」と境界線を下げずに、まずはさせてみましょう。一つハードルが低ければその低さに合わせてしまいますが、逆に一つハードルが高ければそれを乗り越えようとがんばりますし、そうがんばらせることが我々指導者がすべきことではないでしょうか。

posted by chibiballer |12:03 | コメント(0) | トラックバック(0)
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