2008年07月01日

ちびっこ野球とボールカウント

 
 
こちら福岡は先日の土曜日も日曜日も雨で、予定されていた各地の試合も残念ながら中止になってしまいました。しょうがないことではありますが、やはりつまらないですね〜★

ウチのチームでは、こんな雨の時には体育館で室内練習をすることになりますが(過去の内容もご覧下さい)、その他に、ホームグラウンドの小学校や近くの公共施設の一室をお借りして、野球の勉強会をすることもあります。ルールやサインプレー、守備のフォーメーションなど様々な内容の勉強会の中から、今回は『ボールカウント』についての勉強会のことを書いてみたいと思います。


※ボールカウントをストライク・ボールの順で書きます。例えば、ワンストライク・ノーボールは1-0、ツーストライク・スリーボールは2-3、とそれぞれ書きます。


ボールカウントについての勉強会では、まず、ちびっこたちにボールカウントそのものが全部で何パターンあるのか尋ねました。すると、じっくりと考え込むちびっこもいれば、「3つ!」「10こ!」「100!」など即答するちびっこもいて、スタートから勉強会は盛り上がりを見せました。さて、この問いの答えですが、三振になるまでにはストライクが三球、フォアボールになるまでにはボールが四球必要ですので、3×4=12パターンあります。みんなで確認しながらこの答えを出した後、どのカウントからどのカウントになっていくのか、樹系図というかフローチャートというか、その流れを黒板に書いていきました(最初は0-0から始まり、1-0と0-1に分かれ、といった流れです)。
そして、いろんなカウントについてみんなで勉強していきました。例えば...
【1-2はピッチャー有利?バッター有利?】
ボールカウント1-2から、あとストライク2球で三振、あとボール2球で四球になります。となると、1-2はピッチャー・バッター、どちらにも有利・不利が無いカウントでしょうか?そういう考え方もあるかと思いますが、私はどう1-2になったかの過程がポイントだと思います。
(一)まず、0-2からの1-2はバッターからすれば、0-2とほぼバッター有利のカウントからストライクが1球入っただけで、まだ追い込まれてもいない為、0-2の時よりも「打つぞ」とより思うでしょうが、まださほどバッター心理は変わりません。ですが、ピッチャーからすれば、0-2からあと1球ボールになってしまうと四球へのリーチとなる0-3になってしまう為、ピッチャーはストライクを取っておきたいカウントです。そうしてストライクを取れてからの1-2ですので、ピッチャーからすれば「危ない危ない。0-3にならなかったからよかった。」と安心します。また、0-3になるとストライクを投げるしかほぼありませんが、1-2となったことで余裕ができ、投球の幅が出てきます。
(二)次に、1-1からの1-2は、ピッチャーからすれば次がボールになったとしてもまだ2ボールの為、そこまで気にし過ぎず投球ができます。一方、バッターからすれば、あとストライク1球で三振へのリーチとなる2-1になってしまう為、その3球目がボールになれば、「危ない危ない。2-1にならなくてよかった。」と安心します。
☆以上の様に、同じ1-2でも0-2からそうなったのか、1-1からそうなったかの過程でピッチャー心理・バッター心理は違います。では、1-2はどちらが有利のカウントかと言えば、四球か三振かへのリーチにならなくてよかったと安心する方か、まだ余裕を持って投げられる・打てると思える方かの違いで、こっち!と断言するのは難しいかと思います。ただ、私は、0-2から1-2になった場合は四球へのリーチにはならなかった為、ピッチャーが次の1球をより安心して・自信を持って攻められるのでピッチャーが僅かに有利、1-1から1-2になった場合は三振へのリーチにはならなかった為、バッターが次の1球をより安心して・自信を持って打てるのでバッターが僅かに有利、だと思います。勉強会では、どちらが有利かはっきりと結論を出すことよりも、どういった過程でピッチャー心理とバッター心理はどう変わるのか、ということをじっくりとちびっこたちに考えてもらいました。

【バッターが振ってくる一番高い確率のカウントは?】
バッターはその名の通り、バットを振って打つ人のことを指しますが、同じ打つでもボールカウントによってバッター心理は変わります。その中で、バッターが振ろうと思う一番高い確率のカウントは、ツーストライクに追い込まれた後のカウントだと思います。つまり、2-0・2-1・2-2・2-3です。あと1球で四球になる2-3は別として、振ってくる確率が高いこれらのカウントで、簡単にストライクを取りに行くと(=いわゆる、ストライクを置きに行くと)、それは打たれてしまいます。バッターが振ってくるからこそ、自分が最も自信を持つ球で勝負に行くか、打ちにくいコース・ストライクかボールか際どいコースに投げ込む必要があります。ですので、試合中、2ストライクから簡単に打たれた場合、私は厳しく注意します。
また、先程の1-2のカウントと同じ様に、どうやって2ストライクになったのかの過程によっても変わってきます。
以上が私の考えの一つですが、当然、これが全てではありません。ちびっこたちからも、様々な意見が出ました。例えば、「バッターが一番振ってくるのは、0-3になった時だと思います。それは、0-3になると、ピッチャーは必ずストライクを取りにくるからです」といった意見や「まだノーストライクの時だと思います。だって、2ストライクになってからだと打ちにくいストライクでも絶対に振らないといけないけど、まだノーストライクだと空振りしてもファールになっても、あと2回振れるからです。」との意見も出ました。これは、どちらの意見も正解だと思います。大切なのは、カウントが変わっていく過程とピッチャー心理・バッター心理の変化なのですから。
また、その考えは、ピッチャーやバッターのその日のそれぞれの調子、前の打席の結果、打順、ランナー、アウトカウント、イニング、点差、グラウンド状態、天候…などによっても変わってきます。
だからこそ、ボールカウントについて考えることは難しくもあり、面白くもあります。
中には、「ちびっこたちにそんな難しいことを話しても全てを理解して実行できないのだから、しない方がいいに決まっている」と考えられる方もいらっしゃると思います。ですが、ちびっこたちがどの様な結果を出したかよりも、その結果を出そうと自分で考え、自分で動いたこと、そして、新しいことに気付いたこと・今まで知らなかったことを知ったことの方が大切なことですので、このボールカウントの考え方もちびっこたちにとっては必要なことであり、彼らをより成長させることだと思います。ただ、気を付けなければいけないのが、話しをする際には一方的に話すだけではなく、ちびっこたちに考える時間を与え、自分の意見を発表できる場・みんなの発表を聞ける場も設け、より噛み砕いた解りやすい言葉で解説することです。難しいボールカウントについての勉強会も、指導者次第で盛り上がったり、ちびっこたちのプロ野球の見方も変わったりして、必ずちびっこたちにとってはプラスになる時間・貴重な時間だと思います。
 
 

posted by chibiballer |00:26 | コメント(1) | トラックバック(0)
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ちびっこ野球とボールカウント

いや~勉強になりました。
わたしも少年野球の指導をしているのですが、
こちらのブログを参考にさせていただいています。

ウチには野球を本能だけでやっている選手が多いので、
なかなかこちらの指導が届いていない状態です。
先週末に、試合時の心構え、イメトレの重要性などの座学をやったのですが、初めてだったせいもありピンと来ていない様子でした・・・。

根気よく指導していきたいと思います。

posted by takadai | 2008-07-01 12:48

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