2008年05月28日
涙のCL決勝戦からしばらく経ってしまいました。試合直後の泣き言を綴った記事には励まし、叱咤、悲観等々のコメントをいただき、ありがとうございました。ようやく社会復帰しつつある今日この頃です。
決勝戦の後、ナイーブになっていた私はフットボールに関する情報を避けるように過していたので、試合のことやチームのことがどういう報道をされていたのかはよく分からない。私が現実逃避の旅に出ている間に目にしたニュースは、チェルシーが監督であるアヴラム・グラントを解任したというものだけだ。
グラントの解任について考えるとき、多くのチェルシーファンは複雑な心境になるのではないでだろうか。ラニエリが解任された時と似ていなくもないが、ラニエリは優秀な監督であったかどうかはともかく、ファンや選手から愛される監督ではあった。おそらくグラントはファンや選手からはラニエリほど愛されなかった監督であっただろう。それでも、モウリーニョの後を引き継ぐという難題をこなし、チームを優勝争いから脱落させることなくシーズンを戦ったグラントの努力と結果は、チェルシーファンであれば認めざるを得ないところではある。それだけに、彼の解任には複雑な心境になるのである。
さて前置きが長くなったが、こうしてチェルシーは新シーズンに向けて、新監督を招聘するという大掛かりな改革に着手することとなった。人選には多くの名前が挙がっているが、ここでは最近の報道と私の主観を元に、新シーズンの監督のチェルシー就任の可能性を探ってみたい。
ここ数日来の報道によれば(信憑性はともかく)、現状における各監督候補のチェルシー就任に対するスタンスは以下のようになっている。
就任否定
ジョゼ・モウリーニョ
ロベルト・マンチーニ
フース・ヒディング
態度不明
スベン・ゴラン・エリクソン
フランク・ライカールト
マルチェロ・リッピ
ミカエル・ラウドルップ
やる気あり!
ディディエ・デシャン
チェルシーのOBであり指導者の道を歩んでいる人物にはデニス・ワイズやジャンフランコ・ゾラなどもいるが、彼らのように監督経験の浅い人物が現状でチェルシーの監督に就任するという可能性はそれほど高くないだろう。ペップ・グアルディオラが就任したバルセロナのような例もあるので絶対とは言えないが。余談ではあるが、チェルシーのアイドルであったゾラは、いずれチェルシーで監督をやりたいという意思はあるようである。個人的にも好きな選手であり人物なので、コーチなどの職でチームに加わって欲しいという気持ちはあるが…。
話がずれたが、上記のように現在チェルシーの新監督に名前が挙がっている人物は多い。この中で、チェルシーファンの人気投票をすれば間違いなく一番に挙がるであろう人物は、やはりジョゼ・モウリーニョだろう。近日中にもインテルの新監督になるのではないかと目されるモウリーニョであるが、やはりチェルシーファンにとって彼は特別な存在である。たとえそれが儚い望みであったとしても。
一方、インテルにモウリーニョが就任した場合、はじき出される格好になるロベルト・マンチーニにも就任の噂がある。監督として、そして優秀な選手でもあったマンチーニにとって、こうした形でチームを追われることは本意ではないだろう。セリエAというリーグ自体が歪な状態であったとはいえ、リーグで三連覇した後の解任であればなおさらである。もちろんマンチーニが新たに監督をするという気概があるのであれば、資金力も豊かで近年優秀な成績を収めているチェルシーという選択肢はなくはないだろうが…。
モウリーニョとマンチーニ。インテルを取り巻く状況は現在複雑なので、今後の動きは読みにくいところではある。
シーズン中から現在にかけて常にチェルシー就任が噂されてきたのが、現ロシア代表監督のフース・ヒディングと前バルセロナ監督のフランク・ライカールトである。ヒディングとチェルシーはロシアという共通項があり、ライカールトとチェルシーはテン・カテという共通項がある。
ヒディングに関しては、本人が既に何度も就任を否定するコメントを出している。しかし、現職の監督を務めている人物はたいていそうした噂を否定するものなので、可能性もゼロではないだろう。
一方、つい先日バルセロナの監督を解任されたライカールトは、現在のところ明確にチェルシー就任を否定するコメントを発表してはいない(と思う)。チェルシーのファンであればライカールト-テン・カテのコンビが優秀なのは痛いほど知っていることではあるが、同時にライカールトの弱さのような部分もよく知っており、彼の就任がファンに歓迎されるかどうかは疑問が残る。またモウリーニョがパフォーマンスとして舌戦を行う人物であったのに対し、ライカールトはそうした心理戦を好まない監督であり、神経をすり減らすような激戦を幾たびも演じたチェルシーに対し、ライカールトがどのような印象を持っているかも不明、というか私の推測ではあまり良い印象ではないのではないかと思うが、はたして。
そのほかに噂がされる人物もエリクソン、リッピ、ラウドルップ、デシャンと錚々たるメンバーであるが、スベン・ゴラン・エリクソンに関してはモウリーニョ在籍中から就任報道があるなど、チェルシーの監督問題が起こるときには必ず名前があがる人物である。プレミアリーグでの監督経験もあり、イングランド代表でテリーやランパードなど、チェルシーのイングランド人選手を指導したこともある同監督は、蓋然性を根拠にするのであれば大いに就任の可能性があると言えるだろう。
イタリア代表をW杯優勝に導いて以来、監督業から遠ざかっているマルチェロ・リッピは、チェルシーの監督というポジションに興味があるかどうかは不明だが、国外での監督業には意欲を示しているといわれている。ただし外国語が話せないことを理由に、プレミアリーグでの指揮を渋っているとも言われ、チェルシーがこのW杯優勝監督を射止めるには様々な困難があることが予想される。
ここ最近になってチェルシーがアプローチしているのでは、と噂されるのがミカエル・ラウドルップ前ヘタフェ監督だ。マンチーニ、ライカールト同様選手としても優秀だったラウドルップは、現在注目を集める若手監督の筆頭、らしいのだが、正直なところリーガ・エスパニョーラをほとんど見ていない私はには彼がどういう監督なのかさっぱりである。弟のブライアン・ラウドルップはチェルシーのOBなので繋がりがあるといえばあるのだが。
上記の監督候補者に名前の挙がっている人物の中で、唯一チェルシーでのプレイ経験があるのがディディエ・デシャンである。在籍期間は一年間で、ロンドンに来た翌年には当時の監督だったジャンルカ・ビアリとの確執からチームを去った(と言われている)が、デシャンはチェルシー就任が噂される監督候補者の中では唯一?監督就任に乗り気であると伝えられている。私事ではあるが、以前に読んだインタビューでデシャンがチェルシーの選手を高く評価していたこともあって、私は彼がチェルシーの監督に対する熱意も一番あり、相応しいのではないかと思っている。デシャンの監督としての経験はそれほど長くないが、現役時代からピッチ上の監督と言われた彼のモナコ、ユベントスでの成績は、若年監督としては十分に優秀なものであるといえるだろう。
以上が現在、チェルシーの監督候補に名前が挙げられている人物の、私の主観で見た状況である。昨年、モウリーニョの後任にアヴラム・グラントという無名監督が就任したことからも明らかなように、フットボールの監督人事は何が起こるか全く分からない。正直、今回の監督人事もさっぱり読めない、というのが私の本音である。そうした不確実性を甘んじて受け入れ、かつ最近のゴシップにも似た報道を参考にして、私が考えるチェルシーの新監督予想は以下のようになった。
◎本命 ○対抗 △可能性あり ▲やや可能性あり ×穴
ジョゼ・モウリーニョ
◎ロベルト・マンチーニ
▲フース・ヒディング
○スベン・ゴラン・エリクソン
△フランク・ライカールト
マルチェロ・リッピ
ミカエル・ラウドルップ
×ディディエ・デシャン
ちなみに私が監督になって欲しい順番はこんな感じ。
○ジョゼ・モウリーニョ
ロベルト・マンチーニ
▲フース・ヒディング
スベン・ゴラン・エリクソン
フランク・ライカールト
△マルチェロ・リッピ
×ミカエル・ラウドルップ
◎ディディエ・デシャン
モウリーニョの復帰は夢だが、デシャンのやる気にかけてみたい、というのが現在の心境。さて、私の予想&希望は当たるだろうか。ユーロの開幕までには決まって欲しいところではあるが…。
posted by chelsea8485 |21:09 |
チェルシー |
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2008年05月22日
チェルシーの良いところも、悪いところも全て出た試合だったと思う。
でも負けは負け。
負けから得るものはない。
負けた者にだけが分かる。
そして最後の勝者となるのは一つだけ。
マンチェスター・ユナイテッドには祝福を。
そして、願わくばチェルシーに次なる機会が訪れることを。
私にとっての新シーズンは、今日、モスクワからスタートだ。
フットボールには終わりがない。
長く、苦しい、素晴らしい日々がまた始まるのだ。
でもしばらくは現実逃避させてください。
posted by chelsea8485 |06:44 |
チャンピオンズリーグ |
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2008年05月14日
表の修正中です。見難くてすいません。
以下が今シーズンの最終結果(参考)。
私の独断ですが、青字は良い数字、赤字は悪い数字を表しています。
トータル ホーム アウェイ 結果
順 チーム 試 勝 分 敗 得 失 勝 分 敗 得 失 勝 分 敗 得 失 差 計
01 Man Utd...38 27 06 05 80 22 17 01 01 47 07 10 05 04 33 15 58 87
02 Chelsea...38 25 10 03 65 26 12 07 00 36 13 13 03 03 29 13 39 85
03 Arsenal....38 24 11 03 74 31 14 05 00 37 11 10 06 03 37 20 43 83
04 Liverpool..38 21 13 04 67 28 12 06 01 43 13 09 07 03 24 15 39 76
まず今シーズン、プレミアリーグの覇者であるマンチェスター・ユナイテッドから。
一目見て分かる通り非常にムラのないスタッツである。唯一、アウェイでの成績は4チームの中では平凡だが、それも大きなウィークポイントというほどではない。今シーズンのユナイテッドには苦手と呼べる試合はほとんどなかったと言ってもいいだろう。あえて粗を探すならシティ相手にダブルをくらったことぐらいだろうか(笑)。
一方、優秀な点を一つ上げるならホームでの抜群の成績が挙げられる。19試合で17勝という結果は他を寄せ付けない。特に引き分けの数が1というのが目を引くところだ。またトータルで見ても得点、失点ともに最優秀であり、勝ち点の差以上に他との実力差があったことを示している。
次に二年連続で2位に甘んじた我がチェルシーである。
ホームでのリーグ無敗記録を更新中であり、絶対的な強さを誇る…かと思いきや、引き分けの数が4チーム中最多の7。記録は偉大だが実態はそうでもない、むしろホームでの取りこぼしが足を引っ張ったシーズンであったことが分かる。またホーム、そしてトータルでの得点数も4チーム中最少であり、他の3チームのエースが得点王争いを繰り広げる中、エースのドログバが怪我やANCのために満足に得点を稼げなかったことがチームの結果にも出ている。
逆に優秀だったのがアウェイでの成績。13勝はリーグ最多であり、得点こそ多くないものの守備陣の踏ん張りによってきわどい試合を競り勝ってきたことが分かる。一般的な評価とは裏腹に、ホームに弱く、アウェイに強いチェルシーという実態には私も驚いた。
昨年の勝ち点68から大いに飛躍したといえるのが今シーズンのアーセナルである。
3位とはいえ2位のチェルシーとは実質引き分け一つの差で、得失点では上回るなど、試合内容の充実が伺える結果となった。ただしアウェイでの失点20は5位エバートンよりも多い数字であり、これが全体に足を引っ張ったといえるだろう。アウェイでの得点数が優秀なだけになおさら悔やまれる結果である。ホームでの失点数はチェルシーやリバプールよりも少ないだけに、アウェイでの戦い方になにかしらの工夫が必要かもしれない。
今シーズン、上位3チームからやや離されて4位フィニッシュしたリバプール。
ただし、数字全体を見渡しても、引き分けの数こそやや多いものの、取り立てて弱いという部分はなく、むしろアーセナル同様に昨シーズンの勝ち点68から成長したといえるシーズンだった。得失点でも2位のチェルシーと同数であることから、チームの実力的には上位3チームに食らいついているといえそうだ。ただ、あえて穿った見方をするなら、同じだけの試合内容をしていながら勝ち点数で離されるリバプールの勝負弱さのようなものがこの表から見て取れる、とも言える。特にアウェイでの引き分け数7には改善の余地がありそうだ。
さて、以上のように今シーズンの最終成績から上位4チームの今シーズンをまとめてみたわけだが、正直この数字からだけでは読み取れない強さ、弱さというものはあるだろうと思う。分かりやすいのが引き分けの扱いだ。引き分けることは負け試合を引き分けに持ち込む強さ、とも表現できるし、勝てるゲームで勝ち点2を失う、という場合もある。そうした諸々の不備はありつつも、この客観的数字からはそれなりに各クラブの今シーズンの特徴が見れたのではないかと思う。
過去のプレミアの成績と比較しても(参考)、今シーズンは上位4チームが接近した面白いシーズンだった。もちろんチェルシーファンとしてはチェルシーが独走してくれる方が嬉しいわけだが(笑)、最終節にまでもつれた今シーズンのプレミアリーグは大いに盛り上がったと思う。また、CLでもプレミア四強の活躍は素晴らしく、直接対決では多くの名勝負も生まれただけに、モスクワでの決勝戦にも期待が集まるところだ。
posted by chelsea8485 |14:56 |
プレミアリーグ |
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2008年05月12日
07-08シーズンのプレミアリーグは週末に最終節が行われ、チェルシーはホームでボルトンと引き分け2位で今季を終えた。
試合は前半からゴール前に厚い壁を築いたボルトン相手にチェルシーが攻めあぐねる展開となり、シュートやクロスはことごとく弾き返された。後半からマケレレに代わって出場したシェフチェンコがゴール前での混戦から得点を決めるなど、またもグラントマジック炸裂かと思われたが、終了間際にボルトンのタイラーにゴールを許し結果はドロー。ただし、敵地でウィガンをユナイテッドが破ったため、シーズンの大勢には影響はなく、マンチェスター・ユナイテッドが2季連続でプレミアリーグを制覇した。
もちろんホームでの最終戦を勝って終えたかったという気持ちはある。しかし、今シーズンを通して優勝に値したパフォーマンスを示したのはユナイテッドであるということについては異論を挟む余地はない。そのせいか、2位という結果自体には失望よりも安心という気持ちが強い。喜ぶ、というほどでもないが、昨年の監督解任時に感じた絶望感からようやくシーズンが終わって立ち直れたという気がする。来季に向けての希望を残した終わり方だったと思う。チェルシーはまだ優勝を争える、そういう意味で安心したのだ。
振り返ってみれば、ユナイテッドにしたところで今季は順調な船出ではなかった。怪我人が相次いだこともあって開幕から勝てない時期が続き、一方でアンリの移籍によって今季のCL出場権さえ危ぶまれたヤング・アーセナルが素晴らしいプレーを披露した。幸運、といってはユナイテッドファンに怒られるかもしれないが、ユナイテッドにとってチェルシーとの最初の直接対決がモウリーニョ監督の解任直後であったことは、最終結果に大いに影響したと思う。あの試合、チェルシーの選手には驚嘆するほど覇気がなく、我々チェルシーファンは残りのシーズンを絶望的な気持ちで見つめることになった。
このチェルシー戦での勝利と前後して、怪我人の戻ったユナイテッドは調子を取り戻し、一方でチェルシーは上位に喰らいつくものの厳しいチーム状態が続いた。年が明け08年に入ると、若さと勢いを売りに素晴らしいパフォーマンスを披露していたアーセナルに陰りが見え始める。リーグ優勝のために必要な1シーズンを戦いぬく経験と選手層、アーセナルの弱点が徐々に浮き彫りとなりつつあった。この時期、優勝争いは逃げるアーセナルと追うユナイテッドの一騎打ちかと思われた。チェルシーはというと、相変わらずの低調なパフォーマンスに終始し、ピッチの外では主力選手の離反や放出の話題が踊っていた。復調のきっかけとなるかもしれなかったカーリングカップでの決勝では、スパーズを相手に勝負弱さを見せて敗北。FAカップでも格下のクラブに不覚をとって敗退した。
チェルシーのパフォーマンスは一向に良くならなかった。今季を通して、というよりも昨シーズンから変わらず、である。しかしそれでも、モウリーニョ監督時代には勝負をあきらめない気概がこのチームにはあった。内容は良くなくとも最後にはチェルシーが勝つ、そんな試合が昨シーズンは多かった。しかし今季は試合内容はもとより勝負弱さを露呈するシーンが多く、やはりグラントとモウリーニョでは監督としての技量、選手のモチベーション管理に大きな差が存在した。そう痛感させられるシーズンだった。無策の監督と気概を失った選手、チェルシーがこのまま瓦解していくのは明らかなように思われた。
しかし、チェルシーは不気味なほどに順位を落とさなかった。それどころか後退していくアーセナルをよそに徐々にユナイテッドに詰め寄り、終盤に訪れた直接対決でユナイテッドを破る快挙を成し遂げ、リーグ優勝の行方は勝ち点同数のまま最終節にまでもつれた。この時期、ランパードの母親が亡くなるという悲しいニュースもあったが、チームはそれをバネにし、徐々に団結を取り戻していった。CLでは過去2回に渡って準決勝で敗れていたリバプールをついに破り決勝進出を決めるなど、土壇場でのチェルシーの復活にチェルシーファンである私自身驚いた。チェルシーの復活とともに、新監督グラントの再評価があちらこちらで囁かれるようになった。
グラント政権はオーナーであるアブラモビッチの傀儡政権である、そう見る人間は多い。私自身そうである。彼自身の監督としての能力は、少なくとも前任者よりは劣る、というのも疑いがたい。それでもグラントは結果を出しつつある。当然、モウリーニョが集めた選手たちが優秀である、ということもあるだろう。コーチとして新たに招聘されたテン・カテが実質的にチームを取りまとめている結果だ、という意見にもうなずけるところはある。しかしグラント自身にも、やはりモウリーニョより優れている点があるような気がする。それはオーナーとの関係の築き方だ。
チェルシーはアブラモビッチの資金力の下で強くなった。これは今や誰しもが疑わない。仮に今シーズン、ファンや選手から愛されたモウリーニョが解任されなかったとしても、アブラモビッチがオーナーを辞めればチェルシーは今以上に苦しい状況になっていただろう。オーナーがチーム運営に影響力を持つクラブは成功しないとも言われるが、チェルシーにとってアブラモビッチはもはや切り離せない存在だ。それならば、である。それならば、アブラモビッチとの意見を違える名将よりも、オーナーの意見を汲み取り、ファンやマスコミ、選手からのバッシングにも耐え、そしてちょっぴり?の運を持ったグラントという監督はなかなかの人選だったのではないかとさえ思えるのである。選手も優秀、コーチも優秀なら、監督の仕事はオーナーのわがままに付き合い、外野からの攻撃からチームを守ることぐらいなのだろう。
話が逸れたが、チェルシーはこの最終盤、クライマックスに向けて調子を上げつつある。残す試合はCLの決勝、相手はまたもマンチェスター・ユナイテッドである。リーグ最終節にも見せたような勝負弱さはある。実力でも、認めたくはないが、ユナイテッドに劣ると思う。チェルシーはここに来て怪我人が続出しているのも気がかりだ。それでも、CLの結果如何に関わらず、今季のチェルシーはどん底から復活した。その事実は変わらない。そしてそれを成し遂げたクラブの全スタッフには、この夏の動向がどうあれ、驚きとともにファンとして感謝を述べたい。
今シーズンも最後まで楽しませてくれてありがとう。
posted by chelsea8485 |07:10 |
チェルシー |
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2008年05月09日
バルサの来季の新監督にペップ・グアルディオラが決まり、バルサのファンの間では様々な意見が交わされているようであるが、では一部で本命とも言われたジョゼ・モウリーニョはこの夏、どこへ行くのだろう。
モウリーニョは野心的な人物である。「代表監督は60歳を越えた人物が就く仕事」と言い、自身は週に3試合をこなすような多忙な現場に身を置きたいという。彼の希望する舞台はセリエAかリーガ・エスパニョーラであると言われ、またその中でも現在世界一「高価」な監督であるモウリーニョを雇えるクラブは限られている。
現在バブル真っ只中のプレミアリーグを除けば、以上のモウリーニョの希望に副うクラブはレアル・マドリー、バルセロナ、インテル、ミランの四つぐらいのものだ。リーグの上位につけているとはいえビジャレアルやアトレチコ・マドリーのような規模のクラブにモウリーニョを雇える資産はなく、イタリアの名門であるローマやユベントス、フィオレンティーナあたりも可能性は低いだろう。
可能性があるとされる四つのクラブのうち、個人的に本命と思っていたのはバルセロナだった。ライカールト監督の解任はここ数日既成事実のように語られ、モウリーニョを求める声は日増しに高まっていた。モウリーニョとバルサが浅からぬ関係にあることは有名である。モウリーニョは監督としての糧をバルサでの通訳時代に得ており、また監督として就任した後も絶頂期にあったバルサとモウリーニョ率いるチェルシーは数々の激闘を演じてきた。バルサのファンが、そのパーソナルな部分に対する不満はあれ、モウリーニョを支持した理由はやはりその実力を直に知っていたからであろう。
ただし現在のバルセロナはクラブの英雄クライフの影響を強く受けており、クライフと犬猿の仲であるモウリーニョが就任することは非常に困難であるのも事実だった。私は資金面以上に、バルセロナがモウリーニョではなくペップ・グアルディオラを選んだ理由は、こうしたクラブの内部事情によるものではないかと思う。ペップはクライフがバルサ監督時代に見出した選手であり、「クライフの子供たち」と呼ばれた選手の中でも最高傑作と言われた選手だった。
バルセロナがモウリーニョ争奪戦から撤退した一方、残りの3チームの動向はそれぞれに特徴的だ。今シーズン、シュスター新監督の下でリーグ2連覇を達成したレアル・マドリーからは監督更迭などのネガティブなニュースはほとんど伝わってこない。ただしCLではここ数シーズン満足な成績は収めておらず、今季のリーグ・タイトルもバルセロナやバレンシアといったライバルの自滅によって得られたものであると揶揄される中で、来シーズン以降もCLで結果を残せなければ監督交代の機運が高まる可能性はある。しかし、この夏に限ればモウリーニョ招聘に執着することはないだろう。
一方、リーグでは近年優秀な成績を収めながら、ライバルの凋落に助けられたと揶揄され続けてきたのがインテルである。そうした意味でインテルにとってCLでの成功は至上命題といっても過言ではなく、今季のCLで早期敗退した後のマンチーニ監督辞任騒動は起こるべくして起こったといえる。ここ数十年のインテルの歴史の中でもマンチーニほどの成績を残した監督は他になく、そうしたチームに大きなテコ入れすることのデメリットは少なくないが、モウリーニョ就任を求める声もまた少なくはない。
インテルのライバルであるミランはというと、裁判によるペナルティをバネにしてCLで優勝した昨シーズンは素晴らしかった。リーグでも目標であったCL圏内を獲得するなどチーム再建は順調に見えたが、かえって昨シーズンの結果がチームの新陳代謝を遅らせる結果となったとも考えられるほどに今シーズンのミランは中途半端な出来であった。現在のところ監督交代の噂は聞こえてこないが、仮にCL出場権を逃すようなことがあれば大きな変革がもたらされるかもしれない。
以上のように、現状で判断した場合、私がモウリーニョが就任する可能性が最も高いと考えるクラブはインテルということになる。モウリーニョ就任が噂される度にモラッティ会長は否定しているが、火のないところに煙は立たないように、蓋然性から考えればインテルが最有力の候補といえるだろう。ただし、上でも述べたようにマンチーニが悪い成績の残しているというわけではないため、モウリーニョ招聘の可能性は高く見積もっても五分五分といったところではないだろうか。ミランにも可能性がないわけではないが、大きな変革を求める声はそれほど強くなく、また仮にCL出場権を逃すことがあればモウリーニョ自身が就任を拒否する可能性もあるだろう。
posted by chelsea8485 |13:03 |
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