2009年07月13日

「ベスト4」問題のベストな解決法

「目標はベスト4」岡田発言のなかで、これほど注目された言葉はありません。

岡田武史「昨年の12月に集まったときに、『出るだけじゃなく世界を驚かせてみないか。韓国だってベスト4に入っているじゃないか』と。ベスト4と言ったつもりはなかったけど、それが『ベスト4』と外に伝わって。まあ、それでもいいや、と」(6月9日/テレビ朝日のインタビュー)

「まあ、それでもいいや」これが真相なのでしょう。
ところが「ベスト4」という言葉だけが独り歩きして、注目の的になってしまいました。
しかし、言葉は独り歩きするもの。独り歩きするから面白い。
こんなことで「私の真意が伝わっていない」などと怒る指導者は、自ら戦略家として二流だと認めるに等しい。
岡田監督は注目されたことを逆手にとって、「ベスト4」を目標に正式採用しました。
柔軟な対応です。「韓国のように」という修飾語が目的語になってしまった。

岡田武史「ベスト4は非常に厳しい目標だが、不可能じゃない。僕は行けると信じている」(6月9日/テレビ朝日のインタビュー)

会長も後押しする。

犬飼基昭「ベスト4が非常に厳しい目標であることは承知している。日本のサッカーを見せて世界を驚かせたい」(6月7日/ウズベキスタンからの帰国会見)

岡田武史(最終予選で)「オーストラリアに勝てなければベスト4は無理だ」(6月9日/玉木正之のインタビュー)

これはちょっと勇み足。残念ながらオーストラリアには負けてしまいました。
でも監督の言葉が注目されることはいいことです。
それも曖昧な表現でなく、具体的な目標を掲げたことは評価したい。
論じる側も論じやすい。

金子達仁「ベスト4という目標を達成するのは、容易なことではない。残念ながら、ファンも含めて、日本人のメンタリティーはそこまで達しているとは言い難い」(6月8日/スポニチのサッカーコラム)

正面切っての反論。

後藤健生「日本代表のベスト4進出は不可能ではない!可能性は2%くらいある」(7月3日/後藤健生コラム)

確かに可能性はありますが、2%とは微妙な数字。その計算式はコラムにあります。

セルジオ越後「『優勝する』とか『ベスト4に入る』というのは『もう1年やらせてくれ』というおねだりですよ」(6月18日/二宮清純との対談)

辛口というか、皮肉というか…

ピム監督(ワールドカップで?と確認してから)「不可能なことは何もない」(6月16日/日本戦前日会見)

これは社交辞令。

オシム「監督がそういうことができると考えているのはポジティブだ」(6月24日/共同通信社のインタビュー)

これは応援メッセージ。

ロイター通信「岡田はベスト4と発言したが、スペインやイングランドの監督が心配で眠れなくなるとは思えない」(6月10日)

まぁ、ジョークが好きな国ですから…

中村俊輔「僕の中ではベスト4は簡単には口にできない」(6月22日 スポーツナビインタビュー)

独り歩きした言葉を、元の真相へ戻してあげるのもいいのでしょうが、このまま南アフリカまで歩き続けてもらって、「ベスト4」実現の一助となるのがベストなストーリー。
しかし、歩きすぎて迷子にならないように、「まずは決勝トーナメントへ」という言葉をお供につけましょう。

posted by 直木 善久 |05:34 | 岡田監督と日本代表 | コメント(11) | トラックバック(1)
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「ベスト4」問題のベストな解決法

コメント投稿者ID :

 南アW杯、惨敗、惨敗、惨敗で終わる。
皮肉でもなんでもないセルジオ越後氏が一番まともな意見ではないかと思う。
 北京、シドニー、ドイツすべて惨敗ではなかったか?
反省はしているのでしょうか。

posted by かかし | 2009-07-13 07:31

「ベスト4」問題のベストな解決法

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別に惨敗で終わってもいいんじゃないでしょうか。
それが日本の実力だってわかる訳だし、反省したところで急に強くなる訳でもない。

ただ、戦う前から「惨敗で終わる」なんて考えで観てても楽しくないでしょうね。
試合が終わって、負けた時に「ほらみろ、言ったとおりだ」って言いたいだけじゃないかと。

セルジオ氏はとにかく「批判」をする為に意見を出す人ですし。
岡田さんが『もう一年やらせてくれ』なんておねだりするわけが無いでしょう。
辞めれるなら辞めてると思いますよ。あんな面倒臭い職業。

posted by mm666 | 2009-07-13 09:22

「ベスト4」問題のベストな解決法

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セルジオさんにはブラジルの血が入ってるから熱いのですよ。日本にセルジオさんがいなかったら他に誰が代表の批判します?元サッカー選手の解説は協会やTV局に気を使ったコメントやし、ゆるすぎますよ。韓国のベスト4はヒディンクあってのベスト4。

posted by せるしお | 2009-07-13 10:27

「ベスト4」問題のベストな解決法

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ベスト4と言う言葉が空中浮遊するように一人歩きしていた昨今の日本サッカー言論界。

各々の立場におけるコメントをこのようにピックアップし、記事にするというのは素晴らしい仕事だと思います。

マスコミのセンセーショナルな記事に踊らされること無く、冷静に議論し、判断したいものですね。

posted by moco | 2009-07-13 14:46

「ベスト4」問題のベストな解決法

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こんにちは。 決勝トーナメントにまずは、ってとこがほんとの目標であると自覚はすべきだと思う。
南米にもヨーロッパにも、中堅と言われる国は大抵、決勝トーナメントに出れるか、出て1回勝ってベスト8に残るくらいが目標のはず。
そこをまだプロ化して16年くらいの国がベスト4と言っても、世間的には「あ、っそ」ってなもんです。
そういう実現しそうな試合を見せてくれれば、もしかしてと思いそうですが今のところはそういう目立つ試合はないんですから。
恐らく1年後も同じ選手達で戦うでしょうから客観的に見れる人ほど、決勝トーナメントに進めないと言うと思います。 これは客観的にです。

posted by ニワ | 2009-07-13 15:34

Re:「ベスト4」問題のベストな解決法

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結果としてベスト4になれば大大成功。

ベスト8で大成功。

ベスト16で成功。

という事は誰に言われるまでもなく、監督も選手も認識している。

ただその中でベスト4という目標に必要だと感じた事をこれからやっていくだけ。

むしろベスト4という言葉に振り回されているのは一部の人間だけ。

posted by あああ | 2009-07-13 16:14

Re:「ベスト4」問題のベストな解決法

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追記
なぜ外部の人間が「先ずは決勝トーナメントへ」という言葉を聞く必要があり、それを求めるのか?
全く理解できないという意味。

posted by あああ | 2009-07-13 16:24

「ベスト4」問題のベストな解決法

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しかし10年以上経って何も変わってない感じは否めません。
選手以前にサッカー協会が反省し、ユースや学生たちの世代から意識を変える必要があると思います。
若いうちからユーティリティ性とか意識させずにFWなら点を取る、DFはしっかり守ることを教えていくべきです。特にFWやサイドの選手には自己中なんて言葉はいわず、のびのびやらせてほしいです。

あと蛇足ですが、子供にはキャプテン翼なんか見せずにホイッスルあたりでも見せてあげてください。
あれのせいで司令塔はかっこいいっていう意識づけができてしまった気がするんで・・・

posted by aaa | 2009-07-13 22:29

「ベスト4」問題のベストな解決法

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二人ともいなくなったけど、JyourennさんやAritomさんに素直に謝っておいたら。
過去のコラム(体は嘘をつかない)では相当なこと言ってるもんね。

posted by 日野 | 2009-07-14 00:38

「ベスト4」問題のベストな解決法

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かっては、W杯出場を目標にして、無理と笑われていた時代がありました。
長い年月かけて、今では出場はできるところまでにはなれました。
中東はアジアではない、といわれた時代を経て、今があります。
世間の視点が、極短期的なことが気になります。
サッカーってそんなもんじゃないでしょう。
ゆっくり気長に行きましょうよ。

posted by 四十路 | 2009-07-14 09:35

ご返事遅くなってしまいました

コメント投稿者ID :

皆様
多くのご意見有難うございます。
スーポーツナビ編集部の「おすすめエントリー」に選んで頂きました。
編集部の皆様、有難うございました。

「ベスト4」という言葉は独り歩きするだけでなく、
浮遊したり(mocoさんありがとう)、跳びはねたり、滑って転んでいるのかもしれません。
何事もなかったように、忘れ去られてしまうのが最悪の結果です。
しかし「『ベスト4』はいろんなことを考えさせてくれましたね」
という評価だけで終わるのも淋しいですが…

posted by 直木善久 | 2009-07-14 20:48

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