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「潮風と共に駆け抜ける」2016 日本パラサイクリング選手権・ロード大会

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東京から最短1時間45分で行ける、伊豆7島の一つ、伊豆大島。 冬は椿祭り、夏は海水浴や海釣りを楽しむ観光客で賑わう東京都の離島だが、6月24日(金)から3日間は、島全体がサイクリング一色に染まった。 「2016 日本パラサイクリング選手権・ロード大会」が開催されたからだ。

本大会は公益財団法人日本自転車競技連盟主催であり、「第85 回 全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース・第20 回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会」も同時開催されたため、早朝から急な坂道を上る選手や、集団で最終調整をする選手など、潮風を感じながら元町港を駆け抜けていた。

パラサイクリングの選手は、今回Cクラス(二輪自転車)3名、Hクラス(ハンドバイク)3名、Tクラス(三輪自転車)1名、Bクラス(タンデムバイク)1組(2名)の計9名の選手が出場した。

注目したのは、Cクラスで出場した佐藤圭一選手と藤田征樹選手だ。 佐藤選手は、バイアスロン・クロスカントリー・トライアスロンとマルチな活躍をしているトップアスリートの一人。 本大会2日前に行われたフランスでのトライアスロン大会を終えた直後ともあり、疲労が残っている中で臨んだロードとなった。 「今日はトライアスロンの練習もかねて、どれだけペダルを踏み続けられるか、ワット数を出し続けてゴールまで耐えきれるかを課題としたが、連戦の疲れと時差が抜けてなかったせいで、残り2kmで足が動かなくなってしまった。 トライアスロンと違い、自転車を専門とするスピードのある選手と自分との差が分かり、実力を図るいい機会。特に藤田選手はペダリングのリズムの作り方がとても上手。今後は藤田選手のタイムと争える位の実力を付けていきたい。」と語った。

藤田選手は北京パラリンピック・ロンドンパラリンピックと2大会連続でメダルを獲得している、世界トップクラスの選手。 本大会でもFactoredTimeが14分2秒37と、2位の佐藤選手より1分以上の差をつけ優勝した。 実は藤田選手は、大会前日に大島第二中学校に訪問し、競技の普及活動を行った。全生徒数74人に対し、生まれ育った稚内は更に少ない学生数だったことや、20代での交通事故により始まった義足生活のこと、更には現在までの世界トップクラスまで上り詰めた、貴重な話を語った。

大会終了後、記者が元町港近くのお土産屋さんを覗いたところ、藤田選手の写真と色紙が飾られていたので、話を聞いてみた。 今年1月にアジア自転車競技選手権大会が開催されていたこともあり、地元の子どもたちや観光客にも伊豆大島=サイクリングが認知されつつあるという。 各地域とチャレンジド・スポーツが結託し、今回の様に大会だけではなく関連イベントを開き、双方がWin-Winな関係となるケースは少しずつ増えている。全国に広まることを願うばかりだ。

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パラサイクリング
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障がい者スポーツ
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