いろいろな試算を少し本格的にやってみる。

GPシリーズ ロステレコム杯 女子シングル ~史上最高レベルの戦い~

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こんばんは、そしてフィギュアカテゴリーではお久しぶりです、ch191です。 今回はGPシリーズ初戦ロステレコム杯の女子シングルについて、主にデータの観点から簡単に振り返ります。

まずは上位5人の顔ぶれを以下に示します。 1.メドベデワ 231.21 2.コストナー 215.98 3.樋口    207.17 4.ラジオノワ 195.52 5.坂本    194.00

ここで、ある数字をお見せします。

189.28 192.08 182.98 194.48 192.57 195.88

何だと思いますか? 6つということでピンときた方もいるかもしれませんが、これは昨シーズンのGPシリーズ6戦で3位に入った選手の得点です。 つまり、格段にレベルが上がった昨シーズンでも表彰台の3人全員が200点を超えるということはなかったのです。 シリーズの大会では3人が200点超えというのは史上初で、いかに今大会の得点がハイレベルだったかということがお分かりいただけると思います。 また、ラジオノワや坂本も、昨シーズンであれば十分表彰台に乗れる得点であることも分かります。

優勝したのはやはりメドベデワでした。 FSでは非常に珍しい転倒がありましたが、それ以外の項目はGOE+2、+3を揃え、PCSでも1項目平均9.5以上と、強さは今シーズンも健在。 間違いなくオリンピックの金メダル最有力候補です。

2位のコストナーは、基礎点の低さを、演技の質の高さでカバーする熟練の演技が光りました。 SP、FS通じてすべての項目に加点がつき、PCSも1項目平均9点を超えています。 30歳にしてPBに迫るような得点を出せるのはすごいとしか言いようがありません。

3位の樋口はSP、FSとも完ぺきとはいきませんでしたが、最小限のミスにとどめてシリーズ2度目の表彰台です。 SPでミスのあった3Lz+3T、3FをFSではしっかり修正して決めてくるあたりは、昨シーズンからの精神面での成長を感じます。 PCSでも8点台中盤を揃え、徐々に評価が上がってきていますし、2戦目次第ではファイナルも狙えるので、さらなる良い演技を期待したいところです。

4位のラジオノワは昨シーズンからのジャンプの不調をまだ引きずっている感じで、精彩を欠いた出来となりました。 PCSが樋口よりもやや上と、地元大会だからか出すぎている感もありますが、この演技では層の厚いロシアの代表になるのは難しいと言わざるを得ません。 ソチオリンピックには年齢制限で出られなかっただけに、五輪への思いは人一倍強いはずですから、復調が待たれます。

5位の坂本はシニアデビュー戦で、このハイレベルな戦いの中健闘しました。 FSはミスがあったもののPCSが1項目平均ほぼ8点と、SPで会心の演技を見せたこともあってか高い評価を得ています。 ミスがなければトータル200点超えは確実で、次戦に期待が持てる結果となりました。

そして前哨戦で3Aを決めていた長洲は、SP、FSともアンダーローテーションを取られ、その他ジャンプでもミスが続き、8位でした。

次週はスケートカナダ。 日本勢ではGPデビュー戦となる本田真凛とファイナル進出実績を持つ本郷理華の2人が出場します。 海外勢ではオズモンド、ポゴリラヤ、ソツコワ、チェン、ワグナーといった実績十分の選手たちが揃い、激戦必至。 五輪に向けた本格的な戦いが続いていきます。



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あらゆるスポーツを好みます。
今アツいのはテニスとフィギュア。
気の向くまま、不定期で更新します。
【フィギュア用語】
SP=ショートプログラム
FS=フリースケーティング
PB=パーソナルベスト(自己ベスト)
SB=シーズンベスト
TES=技術点(それぞれの要素の合計点)
PCS=構成点(以下5項目の合計に一定の係数をかけたもの。)
SS=スケート技術
TR=要素のつなぎ
PE=動作/身のこなし
CH=振り付け/構成
IN=曲の解釈
GOE=出来栄え点(-3~+3まで7段階評価、基礎点にこれが加減されたものがその要素の得点となる)
A=アクセルジャンプ
Lz=ルッツジャンプ
F=フリップジャンプ
Lo=ループジャンプ
S=サルコージャンプ
T=トウループジャンプ
数字の後のx=演技後半による1.1倍後の得点であることを示す
<=アンダーローテーション(1/4回転以上1/2回点未満の回転不足 基礎点が70%に)
<<=ダウングレード(1/2回転以上の回転不足 1回転分少ないジャンプの基礎点になる 例:3F<<は2Fの基礎点で算出)
e=エッジエラー(フリップジャンプ・ルッツジャンプを正しいエッジで踏み切っていない場合につく 基礎点が70%に)
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(01月15日現在)

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