2009年08月25日

Jリーグのスクール(短期)

Jリーグチームの小学1年生を対象にしたサマースクールの話の続きです。
ぼくが一番、関心があったのは小学1年生にどの程度を要求するか、と言う事。
子供によってはまだ幼稚園児と変わらない体格、運動能力の子も多々。
子供は大人(高校生以上)のミニチュアではないので、
スピードを落とす、とかで物事が解決するわけじゃない。
動きのコーディネーションなんかも、未発達な場合も多いし、
思考能力だって、言語的な能力だって、普段子供と接していなければ、
能力の無さに愕然とするかも知れない。
ぼくは自分に子供がいるので、自分の子らについては
「ここまで成長している」と言うのは分っている。
それと、ここ2年間くらい小学生のサッカーに付き合っているので
全体的なレベルというのも分ってきた面もあるけれど、
やっぱり、もうちょっとレベルを上げても良いんじゃないか、
と言う要求は常にある。
活字で書かれたものを読んでも、本によってバラツキがあるし、
それは書いている人の立場や考え方によって大きく違ってくる。

で小学1年と幼稚園児を対象にしたスペシャルコースと言うのを
見学に行ったのでした。
4日間のコースで、ぼくが見に行ったのは初日と最終日。
色々、面白かったです。
まず1つ目、初日と最終日を比べて
4日間でも子供達が見て明らかなくらいに格段に上達していた。
ステップワークのトレーニングでも初日には、出来ていない子が3割くらいいたけど、
最終日にはスピードやスムーズさ具合に違いがあるけれど全員が出来ていた。
1対1の練習でも無抵抗にかわされてしまう子がかなり減っていたし、
初日から強さを見せていた子は、更に凝ったかわし方を見せたり、
よりスピードに乗った動きを見せていたりしていた。
パスの精度も上がっていた様に見えた。
毎日やったフェイントの動きはよりスムーズになっていた。
ゲームの中では、最終日には初日にはなかった役割が出来ている様に見えたし
連携から点を取るシーンが数回見れた。
結論としては、少なくとも小学1年の段階で短期のスクールに入れば
明らかな上達が期待出来る。
よって、小学低学年の子を持つ親が、こう言った夏休みなどを利用したスクールに
子供を入れようか、どうしようか、と考えている場合には
金銭的・時間的問題がなければ、子供を入れてやるのが良いと思う。
上達が期待出来るし、子供達の活き活きした表情を見れば、
親心として「良かった」と思える。
更には、子供によっては友達の輪ができている様に見えた。
サッカーを通して、同じ市内にいる同じ学年の子と知り合えるのは
とても貴重な経験だと思う。
プロフェッショナルに子供の指導をしているコーチらは
普段接している地域の大人がボランティアでやっているコーチとは
質的な違いがあるので、そう言う大人(と言っても若い!!)と接する機会も
極めて貴重だと思った次第です。
スクールによってはクオリティに違いがあるかも知れないので一概には言えませんが、
日本という国は、そう言うバラツキがあまり無い様に社会や組織が働くので
近所のJリーグの育成スクールは、どこも同じ様な感じなんだと思われます。
ユースやジュニアユースレベルになると違いが出てくるんだろうと思うけど。

次に、どこまでを小学1年生に要求するかの点。
今回見学に行ったスクールは、見ていると7割の子はお揃いのシャツを着ていたので、
夏休み以外の普段から、このスクールに毎週通っている子であるらしかった。
そのお揃いシャツを着ている子らは、確かに似たレベルだった。
ほぼ全員インサイドでボールが蹴れる。これはすごい事。
ぼくが見ている地域のチームでは3年生でもインサイドで蹴れる子は半分に満たない。
まして1年生では10人くらいいて1人しかいない。2年でも1人。
ゲームの中でも「パスはインサイド」と言うのが常に要求されていた(らしい)。
パスの精度には個人差が大きくあったけれど、インサイドの意識は共通だった。
ドリブルはアウトフロント、と言うのも要求されていた。
こちらは、なかなか徹底出来ていなかったけれど。
一方で、インステップで強く蹴る事は、ぼくが見ている限り一度も要求がなかった。
お揃いシャツを着ている子らでインステップで蹴れている子は皆無だった。
違うシャツを着た子が1名インステップで強いボールを蹴っていて、
それは彼の武器だったし、とても目立っていた。
ディフェンスでも他の子に比べて、当りが厳しいので、
相手の子がとまどっている様子だった。
他に1名の違うシャツを着た子はドリブルに特徴があって目立っていた。
実に細かくボールに触り、クイックな動きをする。
人の密集に好んでドリブルで飛び込んで何度か密集から抜けていた。
お揃いシャツの子らはスペースへドリブルすることが徹底されて
そう言うプレーは「恥ずかしいドリブル」と呼ばれていた。
つまり判断としては失敗扱い。
でも、かわせてしまえば「成功」なわけで
こう言うのはセオリーとしては正しくても、
絶対にそうでなくてはいけない、と言うものでもない、と思った。
彼が所属するチームではダンゴサッカーが繰り広げており
ダンゴを打開するために身につけたものなのでは、と想像したわけで、
そう言うのは否定されるべきじゃないんじゃないか、と思うけれど、
一方でセオリーというのはあるから、
この短期のスクールで、セオリーを教わるのも悪くはない。
ただ普段からのスクールで、それを徹底されると
ダンゴを突破する技術やアイディアは育たないと思ったりもしました。
上に述べた「普段はスクールに通っていないらしい」2名は
「普段から通っている子」とは明らかな違いを見せていて面白かった。
ぼくの感想としては、より実践的なプレーをしている、と言う印象。
プレー全体としては、偏ったプレーをしている可能性もあるけれど、
「違いを見せる」というのも追々大事かも知れない。
もちろんお揃いシャツを着ていると区別が付きにくくて、
特徴があるプレーをしていても分りづらい面もあって
ぼくが気が付かなかった子もいるんだろうけど。
そう言えばお揃いシャツを着た子で1名センスが良い子がいた。
ドリブルをしている姿は見た覚えがないけれど、
ゲームの中、1タッチ2タッチで味方にパスが出せるし精度も高い。
体の動きはゆっくりなんだけれど、機能的なプレーをしていた。
あれはスクールの指導の賜なのかも知れない。
でも、その子にしてもシュートの意識は低かった。
(シュートを打った記憶がない)
上記のよそ者2名はシュート意識が目立って高かった。
スクールでは更にスペースを見つける、と言うのは
常に要求されていてゲーム中でも、スペースの意識がないプレーをすると
すぐにゲームを中断されてコーチの指導が入る。
子供がボールに群がるとコーチがボールを奪ってしまって
1人1人に「そこの位置で良いのか?」と子供に問うていた。
自分に相手を引きつけて、正しいタイミングでパスを出す、
と言うのはこだわって指導されていたように見えた。
焦ってボールを蹴ってしまう(クリア?)事、
特に、蹴ってしまったボールを目の前の相手にぶつける事は
厳しく批判されていた。
スローインはラインに沿って、前に投げることが基本、
と言うように指導されていたように見えた。
こう言った事は、当然の事だけれど、
1年生に、そんな事をゲームを一々止めてまで
指導している地域のチームは見たことがない。
時々、コーチが思いついたように子供に指摘しているけれど、
ぼくが知っている数チームでは徹底している印象がない。
少年サッカーのトレセンコーチもやっている知り合いが
「ボールの蹴り方まで言うのは良くない。
子供が自分で良い蹴り方を見つけるまで待つべき、
低学年ならトーキックでも十分。」と言っていたのを思い出しますが、
インサイドでのパス、アウトフロントでのドリ、は1年生でも
要求して良いんじゃないか、と思った次第。
ただでさえ身につけるのに時間がかかるのだから、
早めに正解を教えても良いのでは、と今回強く思った。
それから蹴り散らかし禁止は徹底して指導するべき。
そうでないと、いつまで経っても「サッカー」にならない。
蹴り散らかしを禁止するなら、
正確なパスの習得もセットでないとプレー出来なくなってしまう。
一方で、地域のチームは少子化の影響で子供の数が少ないのを逆手にとって
1人1人の特徴を伸ばすような指導が出来れば良いのではないか。
ダンゴに突っ込んでいくドリブルが得意なら、
それを時々、褒めてやっても良いんじゃないかな、とか。
キック力があるなら、パスとかドリとか省略でもゴールを狙え、と指導しつつ、
壁に突き当たってから別の方法もあるよ、と教えてやるようなやり方とか。
また、もう少し考察したら、この件について書きます。

posted by cerebellum |11:55 | 少年サッカー | コメント(1) | トラックバック(0)
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Jリーグのスクール(短期)

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posted by Jサテライトリーグ試合結果[J s⒜tellite le⒜gue g⒜me result]【7日[Sep.7]】 | 2009-09-07 18:14

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