2008年04月30日

資料室で見つけた猪飼道夫の随筆集

先週末は会社の社員研修があり、浦佐駅から車で10分ほどのところにある新潟支社に行ってきました。新潟支社は受注センターを兼ねており、雑誌・書籍の在庫を管理しています。資料室には60年以上の歴史をもつ我が社から出した全ての雑誌のバックナンバーと書籍が大切に保管されており、その中から、猪飼道夫随筆集を偶然に見つけました。

猪飼氏は、日本におけるスポーツ科学の黎明期を担った研究者です。1972年にご逝去されましたが、スポーツ界では未だにお名前をよく目にします。体力の定義で出てくる図は、猪飼氏が作成したものです。大学時代に図書館で猪飼道夫氏の著書・編著の書籍を数多く目にして、偉大な運動生理学者であったことは知っていましたが、随筆集を当社が発行しているとは知りませんでした。

貴重な一冊を手にとり、読んでみると心打たれる名文ばかりで、ちょっと感動してしまいました。研究者であるのに随筆集が出された理由がわかります。コーチの科学という記述もあり、この内容はぜひ、スポーツ医科学の研究者として名をつられている方々に読んでいただきたいほどです。
しっかり解釈して、いつか紹介したいと思います。

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2008年04月29日

スポーツ事故が続きます

昨日、高校サッカー部員の死亡事故のことを話題にしましたが、
砲丸投が頭に当たった事故や、アーチェリーの矢が頭に刺さった事故など、
最近、スポーツ事故の報道が耳に入ります。

事故が起こったあとの対応や処置について知ることも重要ですが、
本当は事故が起こらないようにすることが大切です。
そのためのマニュアルをつくっているクラブやチームもありますが、
なかなか徹底されていないのが現状かもしれません。

スポーツ事故の多くでは、指導者の責任が問われます。
安全配慮に対する責任を十分に果たしても事故が起こるときもありますが、
責任義務を果たすどころか、無責任極まりない指導をしている人もおり、
その場合には、刑事責任が問われます。

今一度、安全管理に関する意識を高めていただきたいと思います。

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posted by コーチング・クリニック編集長 |12:25 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月28日

高校1年生のサッカー部員がランニング中

現在発売中のコーチング・クリニック6月号特集は「スポーツ応急手当て」です。
特集では、心肺蘇生法やAEDの使い方を紹介しています。
実は、本誌が出る直前の24日(木)に、千葉市内の高校サッカー部で、
部活のランニング中に突然倒れ、死亡した事故が発生したことを、
救急隊員の飛鋪宏典さんからの情報で知りました。

25日付の毎日新聞を読むと、次のように書いてありました。

高1死亡:サッカー部練習のランニング中に突然 千葉
24日午後4時50分ごろ、千葉市美浜区磯辺の海浜大通りで、サッカー部の練習でランニング中の千葉県立磯辺高校1年、前田和宏さん(15)が突然倒れた。前田さんは病院に運ばれたが間もなく死亡した。持病はなく、県警千葉西署が死因を調べている。
 調べでは、前田さんは同4時ごろ、学校から約3キロ離れた千葉マリンスタジアムを往復するコースで、部員7人と一緒にランニング開始。校門まで約30メートルの場所で倒れた。
 前田さんら新入部員はこの日が初練習で、顧問の男性教諭(26)はランニングに付き添っていなかった。【神足俊輔】

私自身にも経験がありますが、目の前で人が倒れるのを目撃すると、
かなりうろたえて慌ててしまいます。一緒にランニングしていた部員たちも、
かなり気が動転してしまったのではないかと思います。

そのときの様子は、まったくわかりませんが、
もしも、目の前で人が倒れたら、すぐに救命救助に当たらなければなりません。
意識の有無を確認し、119番への連絡とともにAEDを手配する。
AEDが届くまで心肺蘇生法を続け、AEDが届いたら電気ショックを行う。
救急車が到着して救急隊員に引き継ぐまで、これを続ける必要があります。

心停止後、10分間救命救急を行わなければ、死亡してしまいます。
119番に連絡して救急車が到着するまで約6分。通報するまでの時間や、
救命に取りかかるまでの時間を考えると、すぐに10分が経過してしまいます。
その場にいた人が救命救急に当たることができれば、人の命を救うこともできるのです。

本誌の内容を、ぜひ部員やスタッフの皆さんと共有していただき、
目の前で人が倒れたときに、誰もが適切な行動・対処がとれるように
していただきたいと願っております。

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posted by コーチング・クリニック編集長 |14:23 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月26日

コーチング6月号、本日発売!

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コーチング・クリニック6月号は、本日発売です! 巻頭にご登場いただいたのは、高校駅伝の強豪である 佐久長聖高校駅伝部監督の両角速氏です。 わずかな期間で強豪校に育て上げた指導力をご紹介します。 特集は「スポーツ応急手当て」です。 スポーツ活動では大なり小なりケガが発生します。 擦り傷や切り傷の手当から、心肺蘇生法のやり方、AEDの使い方、 あると便利な三角巾の用い方、スポーツ傷害発生時のマニュアルなど、 8つのパートにわかれて紹介しています。 (左の写真をクリックしていただければ、目次をごらんいただけます) 現場ですぐに役立つ内容に仕上げました。 ぜひ、お手にとっていただければと思います。


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posted by コーチング・クリニック編集長 |08:35 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月25日

100mで0.5秒は大きいでしょう

朝のサンスポにスピード社の水着に関する記事が載っていました。
今年に入って更新された長水路の世界記録18種目のうち、
17種目がスピード社の水着を着用。
合宿中の日本代表がスピード社の水着を試着したところ、
100mで0.5秒、200mで1秒アップするイメージだったそうです。

競泳では、水の抵抗が少ないフォーム(泳ぎ方)が望まれます。
そのためにフォーム分析などがかなり頻繁に行われています。
スピード社の水着について、詳しいことはわかりませんが、
流体力学を駆使して、素材の開発と、ウエアのデザインをしているようです。

契約上、日本代表はスピード社の水着を着ることができません。
現場サイドからは「水着のドーピングだ」という声も上がっているそうですが、
国際水連の調査では、科学的証明はないとして、使用を許可しているそうです。

水着はウエアであり、陸量競技のハンマーや砲丸などの道具ではありません。
でも、スポーツ科学が発達した現代では、もはや道具の1つとして
見なされるのかもしれません。

世界の強豪のほとんどは、スピード社の水着で北京に挑んできます。
日本水連が契約している3社(アシックス、ミズノ、デサント)は、
現場の要望に応えられるのか。スポーツ科学のアシストを期待しています。

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2008年04月24日

関東ノルディックウォーキングクラブ

ノルディックウォーキングをご存知ですか?
スキーのストックに似た専用のポール2本を用いて、歩くスポーツです。
最近人気が出てきており、昨日も夕方のニューズ番組で取り上げられていました。

コーチング・クリニックでは、ノルディックウォーキングの素晴らしさを
お伝えするために、2008年3月号から4回にわたって、漫画を掲載しています。
この漫画を楽しみにしていただいている読者である、
“やまちぃ”こと山内さんから、メールをいただきました。

メールの内容は「関東ノルディックウォーキングクラブ」(仮称)のことで、
関東・首都圏のノルディックウォーカーの親睦と情報交換を
目的としたクラブを立ち上げようと、準備中だそうです。
山内さんが初代代表として、すでに設立準備の会合も開いているそうです。
http://plaza.rakuten.co.jp/nordicwalkclub/

昨年10月に開催したノルディックウォーキングのイベントで、
ご指導いただいたのが山内さんです。
最近、全国各地でノルディックウォーキングのクラブが立ち上がっていますが、
身近なところでもクラブが設立されるとは、嬉しい限りです。

好評だった漫画の連載は明後日発売の6月号で最終回を迎えますが、
7月号(5月27日発売)から、またノルディックウォーキングの連載が始まります。
新連載では、日本ノルディックフィットネス協会の高橋直博事務局長や、
藤田和樹理事らにご執筆いただいて、文章でさらに詳しく紹介する予定です!

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2008年04月23日

スポーツ選手のための文書の書き方講習

昨年の秋のことですが、愛知県にある中京大学豊田キャンパスで、
1時間半ほどの時間をいただいて、講演を行いました(体育学研究所主催)。
テーマは、「コーチとコーチング/文章の書き方講習」です。

最初の予定では、コーチとコーチングの話だけだったのですが、
少しだけ、文章の書き方についてお話しさせていただいたのです。
というのは、私もそうだったのですが、体育系大学の学生は文章を書くよりも、
身体を動かすことのほうがずっと慣れていて、書かれた原稿を読むと、
“こうすればずっとよくなるのに…”と思うことが度々あったからです。

文章は、情報伝達の手段です。伝えたいことが伝わるように書くことが大切。
それなのに、伝えたい内容が隠れてしまっていることがよくあります。
社会人になれば、いろいろな人を相手に文章を書く機会がありますから、
書き方のポイントをお伝えしたいと想ったのです。

今ある文章がすぐによくなる要点は、次の通り
1)難しく書こうとしていませんか? (できるだけ簡単に書きましょう)
2)主語、述語がきちんとあっていますか? (ておにはも確認しましょう)
3)否定文ばかりが続いていませんか? (否定文を使わずに書いてみよう)
4)リフレイン原稿になっていませんか? (同じ内容の文章を繰り返さない)
5)ひな型を利用しましょう。(起承転結が原則。でも結果を先に述べるとわかりやすい)
 以上を変えるだけで、かなりわかりやすい文章になります。

実は、最も伝えたかったのは次のことです。

・言語は運動・スポーツと同じです。
・練習すれば、必ずうまく書けるようになります。
・大切なのは、日頃から意識して言葉を使うこと。
・いい文章を読んだ(書いた)とき感覚は、
 身体を動かしてしっくりくる感覚と同じです。
・しっくりくる文章を見つけましょう

自分が書いた文章は、自分の分身なのです。
苦手意識を持たないで、素直な気持ちで書きましょう。

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2008年04月22日

女性アスリートと納豆

今朝、編集部に届いた学会・研究会誌の表紙に「納豆」の文字を見つけました。
納豆といえば、一時期よく話題になった「イソフラボン」のことが思い浮かびます。
イソフラボンは納豆などの大豆に含まれており、エストロゲン(女性ホルモン)と
似たような働きをすることが知られています。
健康情報番組でよく話題になりましたが、スポーツがらみでは、
研究や報告を聞いたことがなったので、目をひきました。

先の研究では、スポーツ系の女子大生性と文科系女子大生を対象に、
納豆の摂取状況と月経随伴症状(下腹部痛、腰痛、下痢、不安感など)
との関係を調べています。その結果の一部は次の通りです。

・納豆を週2回以上摂取している人は、健康状態が良好の人が多く、
月経痛を訴える者の割合も低かった。
・納豆の摂取頻度が週1回以下のグループでは、
月経前・期間中の下痢や、期間中の下腹部痛を訴える人が多かった。
・48項目の月経随伴症状を訴える割合は、納豆の摂取頻度が
週1回以下のグループで高かった。

どうやら女性アスリートの場合には、普段から意識して納豆をとるようにすると、
コンディションにいろいろなプラスの影響があるようです。
もちろん、コンディションの維持には、トレーニングの内容や休養、
普段の食事内容なども、大いに関係するとは思います。

ついでに、食品安全委員会のサイト(大豆及び大豆イソフラボンのQ & A)を見ると、
日本人が日常的に食べる大豆の量では、これまでに副作用の報告はないそうです。
ただし、サプリメントなど、食事以外からの摂取に対しては、過剰摂取を防ぐために
1日上限30mgが、大豆イソフラボンの目安量として設定されています。
日常的に食事からとるほうが、栄養バランスもアップするのでお勧めです。

ちなみに、納豆100gには73.5mg、豆乳100gには24.8gの
大豆イソフラボンが含まれています。

参考文献
・柳田美子・山田浩平・鯉川なつえ:スポーツ系及び文科系女子大生の納豆摂取状況が月経随伴症状に及ぼす影響, p.29-39, 順天堂大学スポーツ健康科学研究第12号, 2008年. 

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posted by コーチング・クリニック編集長 |14:24 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月21日

鉄人の中の鉄人

全日本宮古島トライアスロン大会が、4月20日に開催されました。
この大会に出場した選手の中に、本物の鉄人がいました。
その人は、トライアスロンのコーチでもある中島靖弘氏です。

コーチング・クリニック2007年1月号の「コーチングの現場から」に
ご登場いただいており、連載『スポーツの鉄人に聞け!』の筆者でもあったので、
読者の方にはご存知の方もいらっしゃると思います。

実は、中島さんは1月に、MTBで走行中にトラックに幅寄せされて転倒し、
鉄柱に激突。頭蓋骨骨折と硬膜下血腫という、大事故に遭われました。
中島さんと懇意な間柄であるスポーツドクターの林光俊先生によると、
まさに生きるか死ぬかの状態であり、よくても寝たきりや半身不随を
覚悟しなければならない状況だったそうです。

それが、奇跡的な回復を見せて、入院8日目にはすでに退院。
わずかな休養&リハビリののち、事故の1ヶ月後から走り始め、
そして、事故からわずか3ヵ月後のこの日に、なんと
トライアスロンのレースに出場されて、見事、ゴールされたのです。
(スイム3km、バイク155km、ラン42km!)

20日の朝9時過ぎに、林光俊先生から、
(林先生は、毎年宮古島大会に大会ドクターとして参加されています)
「トライアスロン鉄人レースに、病み上がりの中島さんが頑張っています」
というメールが携帯電話に届きました。

そして夜8時過ぎに、ゴールされたときのお写真が、
林先生から送られてきました。
スイムが102位、バイクが460位、ランが1303位。
総合順位は1035位。タイムは13時間1分46秒です。
でもすがすがしい、にこやかな表情です。

まだ頭痛・首痛があり、このレースでは最後のマラソンで折り返したあとに
足が動かなくなり、約20kmを歩いて帰ってきたそうです。
その間、林先生は、ズーーート心配で競技場で待っていたそうです。

あの大事故で生きているのも奇蹟でしたが、
こうやって鉄人レースに出て、ゴールしたというもの驚きです。
鉄人の中の鉄人――中島靖弘さん、だと思いました。

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*中島コーチは、(株)キョーリン契約フィジカルトレーナーであり、
NPO法人湘南ベルマーレスポーツクラブ・トライアスロンヘッドコーチです。
2000年のシドニー・オリンピックではフィジカルコーチとして帯同されている、
トライアスロン界の有名人です。
(写真は林光俊先生から提供いただきました)


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2008年04月19日

JISSのトレ体で撮影

7月号(5月27日発売)では新連載が3つスタートします。
新連載の1つが、トレーニング指導者の伊藤良彦氏が担当される、
「パフォーマンス改善トレーニング」です。

昨日はその新連載の打ち合わせ&写真撮影のために、JISSに行きました。
トレーニング体育館(トレ体)に、連載で使用する写真を撮影するためです。
カメラマンは、トレーニングの撮影に長けている井手さんです。

トレ体では、いろいろな種目のアスリートが活動しています。
体育館というくらいなので、とても広くて、天井も高い!
フリーウェイトとマシンも、その他の用具もそろっていて、
とても助かります。

ただし、撮影時に気をつけなければならない点があります。
それは、トレーニングしている選手の邪魔をせずに、
かつ、決して写りこまないようにすること。

幸い利用者の少ない時間帯だったので、さほど迷惑をかけずにすみましたが、
アスリートたちは体育館のいろいろなところにいる上に、
鏡張りの部分なども結構あって、写り込まないようにするのは大変そう。

と、思ったのは私だけでのようで、
さすがプロのカメラマンです。そんな心配は全くありませんでした。

同じくトレーニング指導者の岡野さんにもご協力いただきながら、
順調に撮影を終了することができました。

面白そうな連載になりそうなので、期待していてください!

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posted by コーチング・クリニック編集長 |14:04 | コメント(0) | トラックバック(0)
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