2008年03月31日

梨田監督のコーチング

開幕前、中田翔選手の話題で、何かと注目された北海道日本ハムですが、
開幕から8戦で最下位と、厳しい日々が続いています。

今月中旬にベースボール・マガジン社から出た、
梨田監督の新書『戦術眼』を読みました。
帯に野球論と書いてありますが、野球論というよりも、
梨田監督が野球人生で学んできた指導論、組織論が展開されています。

読みどころはたくさんあるのですが、印象的だったのが次の3点です。
1つめは、梨田監督が日本ハムで最初に行ったチーム編成のこと。
梨田監督が一番に望んだという真喜志康永氏や、吉井理人氏らのコーチ陣が、
さらに、トレーナーや、栄養士らが何を意図して集められたのかが、
明確に記されています。

2つめは、これまでの野球人生で巡り会った監督たちのことです。
野球を学ばせてもらったという、厳しく愛情のある西本監督、
梨田氏に「分身になろう」と思わせるほどに、選手の操縦術に長けた仰木監督、
コミュニケーションの大切さを肝に銘じることになった、鈴木啓示監督など、
監督梨田の礎をつくった、監督たちが登場します。

3つめは、野球に対して常に真摯に取り組む姿勢です。
こんにゃく打法誕生の裏側をはじめ、右膝を着かずに立って捕球することの意味や、
ワンバウンド送球のメリットなどを解説しており、
戦術眼をいかにして育んでいったのかを知ることができます。

野球の世界でだけで読まれるにはもったいない、
コーチングを学ぶ人たちには、ぜひ読んでいただきたい1冊です。

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posted by コーチング・クリニック編集長 |12:18 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月30日

第1回ラグビー学会

本日、10:00から関西大学(千里山キャンパス)で
第1回ラグビー学会が開催されます。

午前中が一般発表です。
先日、読売新聞の関西版で取り上げられて話題となった、
ラグビー遊びについての発表があるそうです。

ラグビー遊びは兵庫や大阪の保育園で行われています。
それが体力アップに貢献するのかを調べたのが、
小誌でもご協力いただいたことがある
村田トオル氏(帝塚山大学講師)です。

そのほか、デブラグビーのこと、スクラム強化のトレーニング、
マウスガードなど、いろいろな研究が発表される予定。

午後1時からは、特別講演で大畑大介選手が登場されます。
ラグビージャーナリストの村上晃一氏がインタビュアーですから、
いろいろな話題が出てくることこでしょう。

午後2時45分からはシンポジウムです。
サッカーから学ぶというタイトルで、
パネリストは川村幸二氏と川端隆志氏
コーディネーターは、小田伸午氏です。

残念ながら別件で行けませんが、
面白そうな学会です。



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posted by コーチング・クリニック編集長 |09:30 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月28日

コーチング5月号 本日発売!(2)

本日発売とありますが、本当は昨日(27日)発売です。
5月号の特集は「体力向上と運動遊び」ですが、
ほかにもお勧めしたい記事がたくさんあります。

まずは、特別報告は「ライプチヒ学派が提唱するトレーニング科学」です。
「競技スポーツ科学・国際集中講座2008」に参加されたトレーニングコーチ
の豊田太郎氏(日本スポーツトレーニング研究所)にご寄稿いただいたものです。
ライプチヒ学派とは何だろうと思うでしょう。そう、そうなんです。

アメリカ式とはまったく異なるトレーニング学であり、
そのトレーニング学とコーディネーショントレーニング、そして、
スピードトレーニングに関する新解釈を、紹介いただいています。
注目は、スピードトレーニングに関する新解釈。
「疲労状態でもスピードトレーニングは可能!」という内容は、
かなり衝撃を受けるはず。ぜひその内容を本誌で確認してください。

明日を拓くコーチングは、中国武術の指導者である孫建明氏です。
中国武術で数々のタイトルを獲得し、アクション俳優として映画に主演し、
ジェット・リーとは一緒に通っていた体育専門学校時代からの親友。
そんな孫氏が、日本のある協会から指導を依頼されたことをきっかけに、
日本で指導者の道を歩みはじめ、日本代表を育てる……。
まるで映画のストーリーのようですが、すべてリアルな半生です。
取材・文はスポーツライターの水城昭彦氏であり、写真は井田新輔氏です。
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ウォームアップ実践講座は、今月号から2回にわたってバスケットボールです。
バスケットボール・クリニックの連載でおなじみの、コンディショニングコーチ・
窪田邦彦氏(ベストコンディションKJ代表社)にご紹介いただいています。
窪田氏は、アップを「プレ」「A」「B」「C」の4つに分類しています。
今回は、プレアップからBアップまでの要点を、がっちり紹介しています。
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好評連載「コアスタビリティ」の第5回では、藤田和樹氏(大阪大学准教授)が、
コアの効いたゴルフスイング、バッティングを分析しています。
メジャーリーガーのミゲール・カブレラ選手の連続写真と解説から、
コアスタビリティについてよ~く理解できるはずです。

そして、好評連載「コーチングの言葉~気~」の今月のお言葉は……
伝説の名コーチ、阿部和雄先生の自筆の書&イラストと共に、
本誌でお楽しみくださいませ。


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posted by コーチング・クリニック編集長 |13:19 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月27日

コーチング5月号 本日発売!(1)

コーチング・クリニック5月号が出来上がりました!
今月号の特集は「体力向上と運動遊び」です。

ジュニア関係については、最近は、2007年9月号「子育てと運動&スポーツ」、
2006年4月号「ジュニアの育成」、2005年2月号「ジュニアのスポーツ&運動」
にて、特集を組んでいます。

過去の特集から、そしてこれまでのいろいろな取材からわかったことは、
身体を動かす機会を増やさなければ、将来、とても怖いことになる(!)、
ということです。そのためにどうすればよいのかを考えて組んだのが、
今回の「体力向上と運動遊び」です。

単に運動遊びの種目を紹介している雑誌・書籍とは違います。
子どもたちが運動をしようという、気持ちにさせる「仕掛け作り」が満載です。
大学研究者から、学校体育、保育、レクリエーション、野外活動など、
いろいろな立場の方々から、ご意見と具体的な取り組みをご紹介いただきました。
(目次は、左にある表紙をクリックしていただければ、ごらんいただけます)

運動遊びで体力は向上しているのか? という点はさておいて、
(この点は特集の國土先生の記事を読んでください)
まずは身体を動かす機会をつくる、そこからスタートすることが大切だ、
そう考えたわけです。ぜひ、お手にとっていただければと思います。

5月号には特集以外にも、読みどころがたくさんあります。
長くなりそうなので、ほかの内容については、次回紹介します!

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posted by コーチング・クリニック編集長 |11:45 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月26日

熊谷組野球部元監督の「コーチング」

3月17日に新書『聴き上手が人を動かす』(ベースボール・マガジン社)
が発刊されました。
著者は、都市対抗野球での優勝経験もある熊谷組野球部元監督であり、
現在、企業や自治体などでコーチング研修に携わっている、
清水隆一氏です。

前著の『ベースボール基本の「き」』が、とても印象に残っていたので、
お名前は知っていましたが、その後「コーチング」や
「マネジメント」の世界で活躍されているとは存じませんでした。
とても気になったので、ばっちり購入し、しっかり読みました。

前半部分に書いてあるのが、「コーチング」の基本的なメソッドです。
人を動かす3つの法則を載せていますが、解説がわかりやすく、
言葉が素直に心に入ってきます。
スポーツコーチだけでなく、部下がいる人、お父さん、お母さん、教員など、
人とかかわるあらゆる立場の人にとって、一読の価値あり、の内容だと思います。

後半部分は、自身のこれまでの体験を紹介しています。
体験といっても、ほとんどが野球に絡んだ内容で、ここはかなり面白い。
プロを目指して、早稲田実業・早稲田大学で野球をやっていたときのこと、
熊谷組野球部で監督を務めていたときのことを、意外に赤裸々に書いており、
実はその体験が「コーチング」を実践するベースとなっている、紹介しています。

最後は実践例。その数々を読んでいて、
「こんなコーチングができたら、なんて素晴らしいのだろう」
と、思うほどに、感動してしまいました。

スポーツコーチ、アスリートはもちろん、会社経営者、営業職、会社の管理職、
医師、教諭なども、コーチング例として紹介されています。
どれをとっても参考になりました。

あとは、読んだ本人がいかに実践していくか。
本の最後に、ある言葉が記されていました。
その言葉を胸に刻んで、私ももうちょっと頑張ろうと思いました。


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posted by コーチング・クリニック編集長 |13:36 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月25日

骨整体に対する驚きの声

現在発売中の4月号特集「バランスアップ」でご協力いただいた、
スポーツケア整体研究所の松村卓先生からメールを頂戴しました。

その内容は、骨整体を体験された読者の方々から、
驚きの体験談がたくさん届いている、というものです。

ある高校バスケ部の顧問の方からは、
骨整体をしたあとに身体が動きやすくなった、シュートの確率が高くなった、
野球部のピッチャーに指導したら劇的に改善し、顧問・選手とも驚いた、など。

続編がいつ出るのかまで、松村先生に熱心にお聞きになったそうで、
その話をうかがって、大変嬉しくなりました。

4月号特集パート1が松村先生を取材したページです。
その中に、肩、手首、足首の3部位の骨整体を掲載しています。
ぜひ試して、実感してみていただきたいと思います。

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posted by コーチング・クリニック編集長 |19:19 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月24日

武道を中学で教える場合

武道の経験はありますか?
私は大した経験ではありませんが、弓道をやったことがあります(恥ずかしながら三段)。

珍しいかもしれませんが、柔道と剣道も、大学の授業で体験しています。
授業という短い期間の経験ですが、柔道・剣道がぐっと身近なものになりました。
錬士、教士、範士をもつ高段者の先生の指導を受けられたのもよかったのかもしれません。

2011年から武道が中学で必修になります。
それを受けて、昨日行われた空手道研究会のワークショップでは、
「武道の必修化に向けた空手道指導のあり方」をテーマにパネルディスカッションが行われました。

中学で行う武道は、おそらく10時間から15時間ではないかとみています。
そこで行う具体的な内容についてはいろいろな案があると思いますが、
自分の経験から、できれば大切にしてほしいことが3つあります。

1つめは、礼に始まり礼に終わる、相手を尊重するという、武道の精神を伝えること
2つめは、武道を身近に感じたり、将来やってみようと思ったりするような、いい経験となること。
3つめは、上記2つのために地域の武道家の方々のお力をうまく導入すること

スポーツを行うにはスポーツマンシップが、武道を行うには武道の精神が必要です。
それは経験を積んだ本物の武道家から、直接教えていただくのが一番だと思うのです。
ぜひ、検討していただきたいと思います。

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posted by コーチング・クリニック編集長 |08:54 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月23日

スポーツコード

昨日は品川で、スポーツコード・ユーザーカンファレンスに参加しました。
(主催:フィットネスアポロ社)

スポーツコードというのは、ゲーム分析のソフトです。
昨年のラグビー・ワールドカップをはじめ、バスケット、ハンドボール、
ホッケー、ソフトボール、剣道などなど、多様な競技で使われています。

カンファレンスでは、スペシャルリポートとして、
2007年ラグビー日本代表テクニカルコーチの古田仁志氏と
日本テニス協会ナショナルチームテクニカルスタッフの池田亮氏の
お話があり、ユーザーリポートとして6名の方の発表がありました。

具体的な使用方法が話の中心だと思っていたのですが、
コーチングでどのように利用しているのか、という発言がたくさんあり、
これがとても参考になりました。

特に池田亮氏が、レポートの最後にコメントされていた
「コーチのソウゾウ性(想像&創造性)」に関する内容は、
かなり興味深い(というか辛辣!)もの。
こんな話が聞けるとは思っていませんでした。

6月号(4月26日発売)のc.c.plazaにて少し紹介いたします。

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posted by コーチング・クリニック編集長 |10:48 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月22日

ストレッチング(4月号の特集に関して)

4月号の特集「バランスアップ」に関して、読者から問い合わせを頂きました。
その内容は、特集PART1とPART3は、内容が相反すると思うので、
どう解釈していいのか、というものです。

特集PART1では、骨整体をストレッチングと対比させて紹介しています。
ストレッチングを否定するような表現をしていますが、正しくは、
ウォームアップでの静的ストレッチングを考え直したほうがいいという内容です。
静的ストレッチングを行うことによって、筋活動の抑制作用が働くため、
運動前に行うと、動きが悪くなってしまうからです。

特集PART3で紹介しているのは、体のケアとしてストレッチングを行ってほしいということです。
ハードな運動で筋の収縮が繰り返されると、筋肉が短縮状態になります。
これを元に戻すためにストレッチングを利用するのです。
クールダウン、入浴後、さもなくば就寝前、起床時の静的ストレッチングの勧めです。

ケガを予防するには体の柔軟性を確保する必要があります。
ゆっくり静かに伸ばす静的ストレッチングは欠かせないケアであり、
ケアとしてストレッチングを行てケガの発生が減ったという報告は
数多くありまして、これは真実です。

オリンピックのメダリストを育てた、ある水泳クラブを取材したときに、
ジュニア選手が泳ぐ練習の前に、ストレッチングを1時間以上やっていました。
コーチの話では「スポーツ障害は起きたことがない」そうです。

骨が伸びる成長期には、筋の短縮ストレスによる障害の発生が多く、
その対策として、静的ストレッチングは欠かせません。
(運動前にもやったほうが望ましい)

これらの点を理解してストレッチングを利用して頂きたいと思います。

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2008年03月21日

フェルプスのキック力

数日雨が続いていましたが、今日はやっと雨が上がりました。
天気とはいえず、曇り空。かなり風が強くて、ピューピュー音が鳴っています。

仕事が一段落し、昨夜の夜中(というかもう朝方近くですが)、やっとNHKスペシャル
「ミラクルボディー 第2回 マイケル・フェルプス 世界最強のスイマー」を見ました。
映し出されたフェルプスの肉体を見てすごいと思ったのが、肩の柔軟性と大腿部の太さです。

番組では高速度カメラと映像技術を駆使して多方面から彼の泳技術を解明しています。
彼の強さの1つとして、スタート・ターンでの深い潜りを紹介していましたが、
それを可能にしているのは、強いキック力です。

キック力強化として行っているのは、腰に8キロの重量をつけた状態で行うトレーニングです。
まずは立ち泳ぎ。腕は使わず、脚(ドルフィンキック)だけで、40秒間浮かぶ。
これを10秒レストで10回行います。
次に、水中ジャンプを10回1セットを、30秒のインターバルで10セット。
計100回も水中ジャンプを繰り返します。

番組ではコアの強さについて、あまり強く言われていませんでしたが、
あの力強いドルフィンキックは、体幹の強さ(特に下側:股関節周囲筋)に基づくものだと考えられます。
さらに入水後の潜水時に、体幹と下肢が大きくしなやかに動かしても、
腕・肩がぶれずに水中を進めるのも、体幹(特に上側:肩関節周囲筋)が強いからだと考えられます。

水中でのキック力のトレーニングは体幹の強化にもつながっています。
パウエルのときのように、体幹の秘密についても触れてほしかったのですが、
あのキック力のトレーニングを見ただけでも、見たかいがありました。

競泳ではいかに抵抗を減らし、推進力を高めるかが重要であることを、しっかり押さえており、
競泳の奥の深さをスポーツ科学が垣間見させてくれた番組でした。

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