2007年03月29日

ソメイヨシノはすべてクローン植物

春ですね。会社近くの千鳥ヶ淵や北の丸公園、靖国神社では桜が満開です。
桜といえばソメイヨシノ。日本全国でこの花が見られます。
日本古来の桜と思われがちですが、江戸時代初期にみつかった、
桜としては比較的新しい品種だそうです。

先日、ソメイヨシノの両親が、遺伝子解析によって判明したと報道されていましたが、
伊豆地方に固有の野生種のオオシマザクラと、
東京・上野公園などにあるコマツオトメの交配によって誕生したのだそうです。
そのためソメイヨシノには、科学の産物というイメージもあるそうです。

ソメイヨシノには子孫をつくる能力がなく、自然繁殖しないため、
人の手を介して(挿し木&植樹によって)全国に広まりました。
つまり、ソメイヨシノはすべて、同一遺伝子のクローン植物。
クローン植物だから、気候などの条件がそろえば同じ時期に開花します。

寿命が60~70年(野生種のヤマザクラは300~500年)と短いため、
皇紀2600年記念(昭和15年)や第二次世界大戦直後の復興記念などの
際に植えられたソメイヨシノは、そろそろ天寿を迎えます。
老木を若い苗に植え替えないと、ソメイヨシノの華やかで儚い、
春の風景は維持できないのです。

こんなふうに、昔からそうだと思っていることが、実はそうではないということがあります。
現代人は手足を左右交互に出して歩きます。それが自然な歩き方だと思っていますが、
江戸時代までは同じ側の手足を出して歩くナンバが標準でした。
絵巻にはナンバで走ったり歩いたりしている姿が描かれています。
調べてみると、いろんなことがわかってきます。

この話をしてくださいましたのは、深代千之先生(東京大学助教授)です。
深代先生には、現在発売中のコーチング・クリニック5月号に、
巻頭カラー(6頁)で、スポーツ科学の一端をご紹介いただきました。
タイトルは、スポーツ動作分析最前線・第1回「スプリントを斬る」です。
ナンバの特徴である骨盤の回転についても触れています。
(ソメイヨシノの話はありません)


↓今朝、一駅手間の半蔵門で降りて、千鳥ヶ淵緑道を通って出社しました。


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posted by コーチング・クリニック編集長 |21:06 | トラックバック(0)
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2007年03月28日

山田奨治先生の『弓と禅』の解説に納得

ドイツ人のオイゲン・ヘリゲルが記した『弓と禅』という書物をご存じでしょうか?
弓道のことを禅(世界・宇宙)とのかかわりで神秘的に著した書物です。
26、27日に筑波大学で開催された「日本スポーツ方法学会大会」の特別講演のなかで、
講演者の山田奨治先生が、この書物のことについて触れました。

ヘリゲルの師である阿波研造氏は、彼に“弓は腕力で引いてはならない、心で引くのだ”ということを教えるために、薄暗がりの道場で弓を射ってみせます。
的に中(あた)った甲矢(1本目の矢)の矢尻に、乙矢(2本目の矢)が中るという出来事が起こり、
そのときヘリゲルは、“わたしが射るのではなく自我を超えた「それ」が射る”のだということを学んだそうです。

山田先生によると、実はヘリゲルは日本語がほとんどできず、
このときには通訳がいなかったそうです。
そのため、よい射をほめるときによく言う“それです”という言葉の“それ”を、
ドイツ語の「エス」ととらえて、誤って解釈したのだというのです。

実は大学時代に弓道を嗜んだことがあり、『弓と禅』を読んだことがあります。
弓道は武道ですから精神性を重んじますが、書物に記されたヘリゲルの師・阿波研三氏のような指導を受けたことがありませんし、書物に対して当時は“なんだかわからないなぁ”という印象をもっただけでした。
山田先生の話を聞いて、そういうことだったのかと妙に納得してしまいました。

『弓と禅』はヘリゲルがドイツ帰国後に出版し、ヨーロッパで大反響を呼んでそうです。
海外では、この書物を読んで弓道を始めたという方が少なくないそうですし、
日本の精神文化を世界に伝える名著だと評価されています。
心理や哲学の分野、最近では精神世界の世界でもよく引用されています。

本当のところは、日本語のできないヘリゲルによって弓道が誤って(?)伝承されたのです。
日常のスポーツ指導でも、そんなことが起こっているかもしれません。
山田先生は、そのほかの例も挙げながら、身体技法の伝承と創造性について語られました。
コーチングにもつながる内容です。詳細は、6月号に掲載します。

posted by コーチング・クリニック編集長 |13:49 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2007年03月27日

添田豪プロ、卓球の愛チャン、テーピング・・・・

ずいぶんとご無沙汰してしまいました。久しぶりに更新します。
更新できなかった間にいろいろありましたので、かいつまんで報告しますね。

まずは3月10日(土)に、慶應義塾大学日吉キャンパスで行われた、
第57回トレーニング・カンファレンスを取材しました。
トレーニング・カンファレンスは、トレーニング科学会の有志によって開かれている、
誰でも参加できるシンポです。

今回のテーマは「テニスプレーヤーの育成・強化の最新情報」であり、
テニスコーチの松本健太郎氏と坂井利彰氏、トレーナーの堀田佳伸氏が講演されました。
特に興味深かったのは、添田豪プロの海外ツアーに帯同している堀田氏の話です。

今年プロ転向4年目を迎える添田プロは、日本男子テニス界ナンバー1の選手です。
(3月19日現在、ATP 223位、JTA 1位)
海外で転戦を続けながら体力強化を行うのは、肉体的にも精神的にも、時間的にも大変なこと。
堀田氏は、大会に合わせて各体力要素の強度や量を細かく調整し、体力アップを図ったそうです。

当日の講演なかで、添田プロの昨シーズンのトレーニング計画(表)を紹介されました。
ベーシック(基礎)、スピード、競技特性、ローパワー、ハイパワーの各体力要素を、
どのように変化させていったのかが、一見してわかる表です。
その表を、本日発売のコーチング・クリニック5月号に掲載しました。これは一見の価値ありです。

5月号の編集が一段落した3月23日(金)に、フリーカメラマンの田中慎一郎さんと、
卓球の強化合宿が行われているJISSに行ってきました。
JISSの体育館では、5月にクロアチア・ザグレブで開かれる世界卓球選手権大会に向けて、
福原愛選手、ベテランの松下浩二選手、中学生で代表に選ばれた石川佳純選手や松平健太選手、
女子の日本チャンピオンの平野早矢香選手などが、ミックスダブルスやダブルスの練習をしています。

他社のカメラもたくさん入っており、愛ちゃんや佳純ちゃんが動くたびに、カメラが一斉に動きます。
ただし、私たちのカメラが追っていたのは、前原正浩本部長です。
6月号からの新企画の第1回に前原本部長にご登場いただくことになり、
その写真撮影に、強化合宿の機会を利用させていただいたのです。

前原氏は、かねてよりぜひ一度本誌にご登場いただきたいと願っていた、憧れの指導者です。
やっとその機会が訪れて、とても感激しています。
ライターは水城昭彦さんです。こうご期待です!

3月25日(日)には、トレーニングセミナー第5回を開催しました。
講師は、書籍「テーピングを知り尽くす!」(小社刊)の高橋仁氏です。
今回のセミナーは株式会社アシックスとの共催であり、実際に
ジョンソン&ジョンソンのテーピングテープを用いて、テーピングのやり方が指導されました。
参加者同士が実際にテープを巻き、高橋先生が会場内を回ってアドバイスするという、
直接指導によるセミナーは、参加者にかなり好評の様子でした。

そして今日27日は、筑波大学に行ってきました!
なかなか奥深い内容で・・・。後日、アップします。

posted by コーチング・クリニック編集長 |23:30 | トラックバック(0)
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2007年03月05日

1歳児がテレビを3時間以上も観ている?!

3月3日のひな祭りの日に、筑波大学東京キャンパスにて開催された、
第3回「すこやかキッズ支援全国セミナー」に参加してきました。

今年3回目を迎えるこのセミナーは、早稲田大学教授の前橋明先生が代表を務める、
インターナショナルすこやかキッズ支援ネットワークの主催によるもの。
シンポジウム「親と子のふれあい」のなかで、パネリストの先生が、
「1歳児のテレビ視聴時間が3時間を超えている」という、
ショッキングな報告をされました。

報告したのはNPO法人子ども劇場千葉県センターの船山慶子先生。
0~6歳児がいる家庭に対して、メディア(テレビ、ビデオ、TVゲーム)接触状況を調べた結果、
0~6歳児の平均視聴時間は3時間31分に及ぶことがわかったそうです。
調査した家庭の半数以上が、朝起きたらすぐにテレビをつけ、時計代わりにしているそう。
常時テレビが付いている環境で、子どもが生活していることが想像できます。
また、メディア(テレビ、ビデオ、TVゲーム)との接触が過剰であればあるほど、
就寝時間・起床時間が遅いなど、生活リズムが崩れる傾向が見られたそうです。

子どもの落ち着きのなさや、イライラ、キレるという問題行動が注目されていますが、
要因の1つとして、生活リズムの崩れが考えられています。
セミナーの主催者である前橋明先生は、当日の講演のなかで
生活の中に“運動あそび”を積極的に取り込むことによって、
運動量が増加して、子どもたちの睡眠リズムが整い、その結果、食欲が旺盛になります。
健康的な生活リズムが習慣化されれば、子どもたちの心身のコンディションが良好に維持され、
心も落ち着き、キレることがなくなり、情緒が安定してきます、といいます。

自らテレビをつけて観るわけがない1歳児ですら、メディアとの接触時間が3時間を超えている。
この現状をどう考えますか?
子どもの生活リズムの鍵を握っているのは、大人です。
子どもがすこやかに育っていくために重要なことは、
まず、大人が意識変革をし、生活環境の改善に取り組んでいくことではないでしょうか。


*写真は、ワークショップで子ども向けの運動を紹介する田中光先生(洗足学園短期大学助教授・アトランタ・オリンピック体操日本代表)

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posted by コーチング・クリニック編集長 |18:43 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年03月02日

携帯、パソコン、ブロードバンド…

携帯、パソコン、DVDレコーダー、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ブロードバンド…。
そういえば、べー社に入社した10ウン年前には、パソコンくらいしかなかったなぁ。
原稿はワープロで書いていたし、筆者の原稿は郵送かFAXで届いていた。
などと、一瞬感慨にふけってしまいましたが、お話ししたいのは次号の特集のことです。

次号3月27日発売の5月号は、「スポーツとIT」を特集します。
すでに取材が始まっており、本蓮沼、市ヶ谷、銀座、三鷹・・・と、
私を含め、編集部員が各地を飛び回っています(とってもまだ都内ばかりですが…)。

詳しいことは、「IT」だけに、漏れてしまうとつまんないので、
次号をどうぞ楽しみにしていてください。
ちなみに次号の特集では、9つのPARTを予定しています。
企画を立てているウチに、いろいろな情報が集まって、プチ増大号になりました。

話は変わりますか、本日、編集部員の森永が取材先で、
小誌別冊付録の「コーチング・ダイアリー」を
トップスポーツの情報戦略に携わっているM氏が、
使用してくださっていると聞いてきて、
嬉しくなってしまいました。

現在発売中の4月号に、「コーチング・ダイアリー」(2007年3月5日~9月2日分用)を付けました。
現役高校教師&部活動指導者で、メンタルトレーニングコーチとしての実績もある、
武田夏実先生が監修されています。
(元カリスマ体育教師の原田隆史氏が開いている「教師塾」出身です)

このダイアリーの特徴は、練習集計表が付いている点と、
週間&1日スケジュールのページが機能的なところ。
もちろん、私も日頃のスケジュール管理に活用しています(3冊目)。
近く「コーチング・ダイアリー」の使い方なども紹介しますね。


*2月25日(日)に自宅マンションで防災訓練がありました(18年度の防災委員を務めています…)。写真は地震でエレベータ停止したときの内部の様子。「地震管制運転中」の表示が出て、最寄りの階で停止し、ドアが開きます。もしも閉じ込められたら、インターホンで外部と連絡を取り、落ち着いて救出を待ちましょう。



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posted by コーチング・クリニック編集長 |16:25 | トラックバック(0)
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