2008年04月01日

川本和久監督のスポーツオノマトペ

オノマトペとは、擬態語・擬音語のことです。
スポーツオノマトペとは、スポーツで使われる擬態語・擬音語のことです。

現在発売中のコーチング・クリニック5月号の書籍紹介に、
福島大学陸上競技部の川本和久監督が執筆された
『2時間で足が速くなる』(ダイアモンド社)を掲載しています。

副題として
「日本記録を量産する新走法 ポン・ピュン・ランの秘密」
とあります。
この「ポン」「ピュン」というのが、スポーツオノマトペです。

川本監督の著書はとても読みやすかったのですが、これはもちろん、
スプリンターを養成する川本メソッドが確立しているからだと思いますが、
グイ・グイ、ポン・ポン、ガツーン、ピュン・ピュンと、
オノマトペを多用している点も大いに関係しているように思いました。

指導でもオノマトペを大いに活用されているようで、著書の中で
「動きをイメージさせる擬態語はとても便利です」と述べています。
アスリートの運動感覚を、本人が口にする擬態語から理解するとともに、
「これだ」と思う動きを、擬態語などでアスリートに伝えているようです。

スポーツオノマトペについては、2006年4月号の特集で、
藤野良孝氏と井上康生氏にご協力いただいて、
「ジュニアの指導におけるスポーツオノマトペの活用」という記事を
掲載しています。

藤野氏は、オノマトペを豊富に使うことで、
表現しにくい動作や微妙なニュアンスを、
受け手に簡単にわかりやすく伝えることができる、
と述べています。

ちなみに、藤野氏いわく、井上康生氏は、“グ”を何通りにも使い分けられる、
スポーツオノマトペのネイティブスピーカーだそうです。
文字で書くと同じ“グ”なのですが、
音域が異なるだけで、イメージが全く違ってくるそうです。

どうやら、トップアスリートも一流スポーツ指導者も、
スポーツオノマトペの能力に長けているようです。

ほとんどの指導者が無意識に擬態語を使っていると思いますが、
選手の運動感覚と結びつくように、意識して使うと、
とても効果的な指導になると思いますよ。

posted by コーチング・クリニック編集長 |14:15 | コメント(0) | トラックバック(1)
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