2008年03月05日

祖母力

祖母力と書いて「うばぢから」と読みます。
書店で見たときに、「そぼりょく」と読んでしまって、
島田洋七の『がばいばあちゃん』のような、
有名サッカー選手のおばあちゃんの話かと思って手に取ったら、
違っていました。

フランス2部リーグ「グルノーブル・フット38」のGMを務める
祖母井秀隆氏の自叙伝(光文社刊)。
オシムを日本に呼んだ人物であり、オシムが自宅で倒れたとき、
救急車を手配したのが祖母井氏です。
哲学者・オシムが絶大なる信頼を寄せる祖母井氏とは、
一体どんな人物なのかという興味もあって、
一気に読んでしまいました。

読んでみると、波瀾万丈な人生を歩んでこられていて、
小学1年生のときに体育の通信簿が「1」だったとか、
高校時代にサッカー部を一度やめたのに、再入部したとか、
大学卒業後、読売クラブに入ったのに、半年でやめてドイツに渡ったとか、
大学教員(コーチ)時代に監督と意見が合わず、2軍のメンバーでつくった
「体大けまり団」を、日本リーグ2部にまで昇格(結局辞退させられた)させたとか、
いろんなエピソードが織り込まれています。

コーチング・クリニックの読者の方がたぶん共感するのは、ジェフ時代のことでしょう。
育成部長のときに指導者・選手の意識改革と自己管理を徹底させたところや、
GMのときに外国人監督を招聘し、監督のサポートに徹したところは読み応えがあります。
読んでいるなかで、一貫して感じられたのが「人は気持ちで動くのだ」ということ。
強い信念、人を信頼する心、そして細やかな気遣いが、祖母力だと思った次第です。

posted by コーチング・クリニック編集長 |12:07 | コメント(5) | トラックバック(0)
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