2007年07月11日

第3回スポーツ科学フォーラム(東京)

7月8日(日)に、第3回スポーツ科学フォーラム(東京)を開催しました。
このフォーラムは、毎年、最新のスポーツ科学をご紹介しています。今年も、昨年同様に東京と大阪で開催し、先日の東京でのフォーラムでは、第一部で、筑波大学の徳山薫平准教授が「血糖値変動と運動パフォーマンスとの関係についての研究」について、第2部では、奈良女子大学の鷹股亮准教授が「暑熱環境下での水分摂取とスポーツパフォーマンス」について、ご講演いただきました。

徳山先生は、携帯型の血糖測定器を用いて、運動中の血糖値変動を調べておられます。朝食を食べないで朝練習をすると練習中に低血糖になるの? 昼食を食べないで走る午前スタートのマラソンと、昼食を食べてから走る午後スタートのマラソンとではどちらが有効なの? などという運動と血糖値に関する疑問への答えを、研究結果から生理学的見解も含めて答えていただいた、とても勉強になるご講演でした。

アクエリアスのCMで、「2%の水分を失うだけでパフォーマンスは約30%も低下する」というナレーションが入っているのをご存じですか? 鷹股先生によると、持久系の運動では、脱水すると確実にパフォーマンスが低下するそうです。そうしたことも含めて、最初に有酸素運動能と血液量との関係や、脱水(血液量が減る)をしたときの身体の状態(心拍数、RPEなど)、脱水する前の適切な水分補給の仕方など、現場で役に立つ情報をたくさんご紹介いただきました。

水分補給と関係があるのかないのかわかりませんが、鷹股先生のお話を聞いて面白いなあと思ったのは、「静脈還流量」のこと。心臓から動脈に押し出された血液は、静脈を経て戻ってくるのですが、立位では身体の半分以上が心臓より下にあるため、返ってこれない血液が下肢に500mlも溜まっているそうです。暑いとその量だけでなく、発汗量や皮膚血流量も増えるので、静脈還流量が減ります。足に溜まっている血液を利用できたら、脱水予防とかパフォーマンス低下防止とかになるのかなぁ、などと思ってしまいました。

第3部では、古賀稔彦氏(柔道・バルセロナ五輪金メダリスト)、鈴木大地氏(競泳・ソウル五輪金メダリスト)、中畑清氏(元プロ野球選手、野球・アテネ五輪銅メダルチームコーチ)が、モデレーターの長田渚左氏の司会のもと、「限界のその先へ」をテーマにパネルディスカッションが繰り広げられました。経験豊かな3名による現場からのお話はかなり役立つ内容であり、会場は大いに盛り上がりました。

東京会場は終わってしまいましたが、大阪会場でのフォーラムは7月16日(月・祝日)開催なので、興味をもたれれた方はこちらに参加することが可能です(参加費無料)。
概要、申し込みは下記の通りです。かなり役立つ内容です。ご参加をお待ちしております。
http://cc119.jp/
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/column/200706/at00013607.html



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posted by cc-m |14:03 | トラックバック(0)
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