2007年02月02日

スポーツ栄養に関する現場での取り組み1

1月27日に3月号を発売したばかりですが、
編集部では次号の仕事を開始しています。

一昨日は、特集にご登場いただくお一人として、
日本女子体育大学の田口素子先生を取材しました。

田口先生は、スポーツ栄養士の先駆者であり、
日本で初めてオリンピックに帯同した管理栄養士です。
(バルセロナ・オリンピックの日本陸上選手団の食事・栄養管理を担当)

スポーツ選手は“食事面のトレーニングも必要だ!”と、
スポーツ選手にとって望ましい食事の整え方を、長年指導・研究されて、
国立スポーツ科学センター(JISS)に、設立後すぐに着任し、
AIS(オーストラリア国立スポーツ科学センター)などの各国の情報収集や、
国際競技会の選手村の食事調査、選手村の食事の試食、個別の栄養相談など、
世界で1、2という素晴らしい栄養サポート態勢を築いたのが、田口先生です。

JISSにはレストランがありますが、ビュッフェ形式で提供される食事から、
合宿中のアスリートたちが正しく選んで食べられるように、
入り口にはモデルメニューが何種類も提示されています。
これから食べる食事の栄養価を教えてくれるコンピュータも整備されています。

JISSのような手厚いサポートはほかの現場では難しいかもしれませんが、
現場でも食生活、食習慣の改善の取り組みが、始まっています。

陸上長距離種目の選手は、貧血や疲労骨折、疲労の蓄積が心配です。
ニューイヤー駅伝や箱根駅伝の強豪チームには、栄養士がいるのが当たり前ですが、
高校レベルでも監督ができるところから始めています。

大阪の大塚高校陸上部駅伝チーム監督・武田夏実先生は、
自宅生の食事は家庭でのサポートが大切だということで、
年1回行う自宅合宿時に、保護者に食事づくりを担当していただいて、
一緒に食事を用意しながら、日々の食事の重要性を伝えているそうです。

親元を離れて一人暮らしをする大学生の食生活の乱れはひどいものですが、
ある体育系大学では、学生に自主管理させるだけではなく、
寮の学生に大学のレストランで朝食をとることを義務づけています。
朝食代は前納。食べない場合は、届けを出さなければならないそうです。

食事の重要性は、スポーツをする人なら身体で理解しているはず。
それなのに食生活・食習慣は、なかなか改善することができません。
なんらかの形での食事・栄養サポートが必要だと思います。
そこで企画したのが、次号の特集「スポーツ栄養」です。

話しは戻りますが、
田口先生は、スポーツ栄養士のネットワークづくりにもご尽力されており、
このほど、田口先生が始められたスポーツ栄養士のネットワークづくりが、
 “1つの形”になるということで、4月号の特集にご登場いただきました。
詳細は3月号にて。スポーツ栄養士として活動を希望されている方はぜひご一読を。


*スポーツ指導者のための情報サイト『Coaching119』(http://www.cc119.jp/)にある、
栄養コーナー(http://www.cc119.jp/archives/2006/04/24/143317.php)の情報は、
田口先生が最初に立ち上げた「スポーツダイエティシャンズネットワーク」の
メンバーの皆さんが執筆された、MOOK『ジュニアアスリートの食事と栄養』の内容を
利用させていただいています。

posted by cc-m |11:13 | トラックバック(0)
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