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幼児の活動量はついに20年前の1/3に

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運動は生活リズムを正し、健全な子どもたちの育成を促します。
運動の必要性を、感覚的にとらえるだけで、論理的に理解していなかったつけが、
今、子どもの運動量の激減と、それに伴う体力低下として表れています。

現在発売中の9月号特集「子育てと運動&スポーツ」では、早稲田大学の前橋明先生に、幼児の生活リズムの崩れと運動の重要性についてご紹介いただいています。
幼児にとっていかに運動が重要であるのかを、論理的に紹介しています。
運動指導者にとっても非常に心強いお言葉でので、ぜひお手にとっていただければと思います。

さて、昨日は、前橋明先生がコーディネーターを務めたシンポジウムを聞いてきました。
4日、5日に関東学院大学にて開催された、第3回日本幼児体育学会のシンポジウムです。
タイトルは「生き生きとした子どもの未来づくり-幼児体育だからできること-」です。
興味深かったのは、パネリストの藤本員子先生のお話です。

藤本先生は、体力低下の実態を探るために、堺市内の6つの保育園の5歳児が、1日にどれくらい動いているのかを、万歩計を使って「歩数」で調査しました。
本誌9月号でも紹介していますが、前橋明先生は、長年にわたって岡山県内の保育園児(5歳児)の歩数を調査しています。藤本先生はその結果と比較して、歩数(運動量)が20年前の1/3、2000年よりも明らかに1000歩近くも減っていることを紹介しました。

1987年 1万2000歩(前橋氏調査)
1993年   8000歩(前橋氏調査)
2000年   4900歩(前橋氏調査)
2007年   3921歩(藤本氏調査)

藤本先生は、歩数の中身も調べています。歩数が多かったのは、園庭遊び(戸外の自由な遊び)だそうです。世間では今、英語会話をしたり、文字のけいこをしたり、絵画を習ったりする設定保育が人気だそうです。しかし、子どもの体力の問題を解決するには、自由にのびのびと遊べる時間と場を設定することが大切だと述べます。また、戸外遊びでも、保育者が一緒に遊ぶほうが活動量は増えるそうです。

自由に遊べる時間と場を設定して、保育者が遊びにかかわっていく。
子どもの体力低下に歯止めをかける方法が見えてきたと思います。



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