2008年01月03日
今年初なので大晦日を私的総括。
【大晦日2大イベント…終わってみれば‘やれんか!’】 明けましておめでとうございます。 昨年中は様々な多くの方にコメントを頂き大変有意義な年でありました。今年も様々な観点から記事を書くことが出来ればいいと思っております。宜しくお願い致します。 さて、大晦日は今までと同様に‘やれんのか!’をリアルタイム、‘Dynamite!!’は録画し翌日に見終えた。同じ‘総合格闘技イベント’‘大連立’とは言ったものの、自分の中ではコンセプトの違う2大会であるという認識であった。その認識の上でも結果としてはやはり‘やれんのか!’に尽きてしまいTBSでの‘Dynamite!!’には限界を感じてしまった。 ‘やれんのか!’は公式発表から大晦日までの僅かな期間で開催したイベントとは思えぬほどの出来栄えであった。 * そしてそれは戻ってきた。放送開始はいつもと変わらぬ会場風景から始まり、第一声が会場に発せられると会場は瞬時に反応し歓声が響き渡る。続いてドクター・ジャッジ・レフェリーが、コールされる毎に大小の歓声が渦巻く。この会場に訪れたファンはこのイベントの観る術、楽しみ方を判っている。格闘技のイベントでここまで選手以外の人々に歓声や反応が素直に現れるイベントも類を見ない。格闘技に本来求められるものは‘マッチメーク’‘試合内容’そして‘試合結果’であるが、そこへ向けられるファンの声と同様な思いが関係者全てにも届けとばかりに送られていたように思え、自然と目頭が熱くなっていた。 今回の‘やれんのか!’でも注目を集めている佐藤氏による‘煽りV’が始まる。佐藤氏曰く、過去映像が全く使用出来ないため相当苦労している、と言われていたが、個性あるファイター達の‘その後’を見事に映し捉える。そのセンスの良さと相変わらずのクオリティの高さには総合格闘技を忘れてしまうほどドラマチックに仕上げ、悔しさにも似た‘やられた’感に酔わされた。さらに追い討ちをかけるように立木氏の‘ファンの皆様’の第一声でそれは溢れ出た。 和太鼓と高田氏というファンも見慣れた安心出来る演出から選手入場が始まり、場内のボルテージは急加速し‘秋山’選手のコールで空気は一変し一度目の頂点に達した。だが、その頂点はつぎの選手コールへの布石に過ぎなかった。PRIDE過去10年間においてこれほどまでに‘正義’と悪’‘白と黒’とに色分けされた客席の反応は記憶に無い。だが、これで終わりではないのが今大会。メインを飾るべく最後に登場した‘ヒョードル’選手がその勇士を現した瞬間、これまで通りの大会が始まった。 この余韻覚めやらぬまま、第一試合が始まった。ここから全ての試合に関して長短の感想を書いてみる。 【ローマン・ゼンツォフ●VS○マイク・ルソー】 キャリアと知名度でゼンツォフ選手有利かと思われたこの試合。一瞬のタックルからのテイクダウンでルソー選手が典型的なアメリカレスリングベースの戦い方を仕掛けた。スタンドを得意とするゼンツォフ選手にはあの方法がベストであろう。ルソー選手のグランドでのポジショニング、体重移動は完璧だった。 【川尻 達也○VS●ルイス・アゼレード】 スタンドでの打撃戦と思われたこの試合であったが、アゼレード選手が下になるグランドでの攻防となり、圧力で上回る川尻選手が後一歩の攻撃を繰り出しながらも判定決着。アゼレード選手はあの展開になると勝機は見えないため、グランドからの移行する技術向上が不可欠。 【瀧本誠○VS●ムリーロ・ブスタマンチ】 前回の記事で瀧本選手を取り上げた際、その反応は散々であった。しかし自分が瀧本選手に関して取り上げた部分は間違いではなかったと、一安心。但し満足出来る内容とは当然言えず、まだまだ総合格闘家への通過点にしか過ぎず、勝敗の問題ではない。 【石田 光洋○VS●ギルバート・メレンデス】 五味戦の完敗からのようやく迎えたこの一戦。彼のこの試合に掛ける思いは相当なものであったのではないであろうか。 そんな気持ちの伝わってくる展開。石田、メレンデスともに強靭なスタミナを誇る2人だけに見ている方も力が抜けない。メレンデス選手が一瞬その必要な攻めに緊張の途切れにも似た場面も見られ、終始先手を打って攻めた石田選手に軍配が上がった。試合後メレンデス選手はリマッチを要求し、石田選手は拒んだが私ももう一度見たい。そしてそろそろ判定勝ちを乗り越える石田選手に期待したい。 【三崎 和雄○VS●秋山 成勲】 勝敗によってはここまで一丸となって流れていた‘やれんのか!’の空気が一変し、ここまでの他の試合をも消してしまう可能性を秘めた危険な試合。 秋山選手に緊張の色は見えず、一方の三崎選手は時折り強張る表情も覗かせる。開始直後三崎選手のフェイントを掛ける動きにも秋山選手は微動だにせず、前蹴りを繰り出す。その秋山選手を中心に三崎選手が回る展開となり、お互いけん制をするまま時間が過ぎる。 秋山選手が脅威的なスピードで放ったワンツーが三崎選手の顔面を捉え崩れ落ちる。畳み掛けるように秋山選手のパウンド。勝負あったように思われたこの場面であったが、三崎選手は瞬時に体勢を整え立ち上がる。 そしてあの場面を向かえることとなる。不穏な空気をかき消すような三崎選手への大歓声の中、三崎選手の振りぬいた左フックが秋山選手の右頬から鼻先を打ち抜いた。 腰を落とし座り込む秋山選手。ダメージの残る中すぐに起き上がろうとする瞬間、三崎選手の右の蹴りが顔面にクリーンヒットし勝利。 結果としてスタンドでの決着となり、共通のバックボーンである‘柔道’の文字は過去の遺物となっている。三崎選手は既に7年の総合格闘技歴により完全な総合格闘家と進化を遂げたが、一方の秋山選手はわずか3年でこの進化は脅威である。 エメリヤーエンコ・ヒョードル○VS●チェ・ホンマン この試合2度、下になったヒョードル選手であったが危なげなく仕留めた試合であった。 本来ならばメインを飾り、‘Dynamite!!’では録画放送されるはずであったこのカードだが、急遽TBSサイドの意向により生放送されることとなったため6試合目に繰り上がった。会場のファンには‘地上波が帰って来ました’などと一種の煽りとも思えるアナウンスを懸命に伝え続けていた。このシーン、チケットを買って会場に足を運んだファンにとっては正直なところあまり関係の無い話である。観客にとってはこの場に及んで生放送で地上波に流れることを望んでいるとは到底感じず、メインがいきなり始まってしまうことへの戸惑いの色が濃く滑稽で一体感の薄れた反応となってしまった。 何よりも試合をする選手本人に失礼な話である。もともとこのような状況があり得ると聞かされていたのかは定かでないが、残り2試合後に控えたモチベーションの維持。今回、ヒョードル選手だったためその表情を読み取ることは出来なかったが、普通の選手であれば試合にも影響し兼ねない。‘大連立’におけるイベント運営手法として致し方ないと思うべきなのか。 桜井“マッハ”速人○VS●長谷川 秀彦 何ともシックリしない、噛み合わない試合となってしまった。 試合の内容もさることながら、‘三崎VS秋山’‘ヒョードルVSホンマン’戦の後でのこの試合。一種の‘箸休め’的時間となってしまったことは否めず大変残念であった。‘豪華創作料理フルコース’で腹がいっぱいになった直後に美味しい‘和菓子’を進められても中々箸は進まない。そんな感じであった。正直なところこのマッチメークであれば初めから2試合目辺りでも良かった気がした。 青木 真也○VS●チョン・ブギョン 急遽大晦日のメインとなってしまったこのカード。 そんな青木選手に気負いがあったのであろうか、ヨアキム・ハンセン戦を筆頭に過去総合で結果を残している選手達を相手に全て1R以内に一本勝ちを収めている青木選手。そんな青木選手に対し本当に総合初戦で、急なオファーだったのか?と疑いたくなるほどグランドでの青木選手の動きに対応していたブギョン選手。元オリンピック柔道銀メダリストという肩書きはあるものの、パウンドでの打撃を受けているシーンからはまだまだ未熟差が露呈しており、凄く違和感を感じてしまった。この短期間にあれだけの対応が出来るのであればかなりポテンシャルの高い選手という事になるのだが・・・。 とりあえず本日は当日の大会を総括してみた。その後の動きに関しては、改めて書く必要があると判断出来れば書きたいと思う。
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posted by cartier |14:17 |
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今年初なので大晦日を私的総括。
コメント投稿者ID :
チョン・ブギョンはオファーは急なものでも今年HERO'S韓国大会あたりの参戦を目安にユン・ドンシクのところでMMAの練習をしている選手です
以前にKIDや藤田の相手として呼ばれたメダリストとは違いますよ
posted by K' | 2008-01-03 19:31
今年初なので大晦日を私的総括。
コメント投稿者ID :
俺的には、三崎戦の煽りVだけで最高だったよ。
特にクリームが出てくるところが(笑)
posted by gao | 2008-01-03 19:42
今年初なので大晦日を私的総括。
コメント投稿者ID :
三崎サイコー
posted by ryu | 2008-01-03 20:57
今年初なので大晦日を私的総括。
コメント投稿者ID :
三崎のホホホイ最高に笑った
posted by 遠藤 | 2008-01-03 22:14
今年初なので大晦日を私的総括。
コメント投稿者ID :
管理人‘cartier’です。
皆さんコメント有難う御座います。
>>K' さま
なるほど、韓国大会がありましたので、たしかに合点がいきますね。成長著しいユン選手の下でトレーニングしているのであれば総合での対応は準備出来ていたでしょうね。
情報有難う御座います。
>>gao さま
>>ryu さま
三崎選手の‘煽りV’結構際どかったですね。見ている方がヒヤヒヤものでした。(笑)TBS地上波ではNGですが(笑)
三崎選手はあの極度の緊張の中よく頑張ったと思います。
posted by ‘cartier’ | 2008-01-04 16:26
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