2008年07月11日
■plenusなでしこリーグDivision1(第10節)(13:00 上野運動公園競技場)
伊賀FCくノ一 1(0-1)1 TEPCOマリーゼ
得点:'41丸山、'71宮本
スタッツ:http://www.nadeshikoleague.jp/nl/jsp/nl_koushiki_kiroku.jsp?gameid=257
ここに2つの動画をリンクします。伊賀側とマリーゼ側です。
伊賀側動画:こちら
マリーゼ側動画:こちら(できたらリンクします)
えっとですね。
私の中での試合の流れと実際の試合の流れが大きく違っているんですよね。
私の眼が「マリーゼに厳しい」らしく、実際は「マリーゼが押せ押せの試合」だったようで。
しかし私には、流れは「前半:くノ一、後半:マリーゼ」に見えました。
前半はマリーゼに危ないミスが相次ぎ、リズムが全くつかめない状況。
バックパスをDFとGKでお見合いしたり、マークを忘れてフリーの選手が出ていたり、せめても上手くボールが最後まで繋がらない。野村監督はずっと怒鳴りっぱなしだし、選手の何名かがピリッとしないままの嫌な流れのまま時計は回る。後から考えると41分の「松野→鮫島(突破)→(グラウンダーのマイナスクロス)丸山ゴール」が唯一のチャンスでした。その前に丸山が1対1になっているのですが、ゴールの期待が全くしなかったのですから、流れが作る画像は不思議なものです。
で、後半は一転してマリーゼペースになり、ゴールエリアにFWが殺到する形が何度も生まれます。ただ、前半から大車輪の活躍だった森田、神原を本間、田原に代えたのまでは作戦通りだったのですが、他のメンバーも疲労が溜まっていて、疲れの限界を超えるまでの一番キツイ時間に、宮本にスーパーループシュートを決められ同点に。キーパー天野も取れない「神様のいたずら」は、その後のマリーゼには「あっかんべー」をする始末。攻めて攻めて攻めまくってもどうにもならない「もどかしさ」のままタイムアップ。勝ち点「3」が欲しいチーム同士が「1」で納得痛み分けと。
とにかく、マリーゼの辛いところは「ボランチの周りにスペースができる」ことと「ケアレスミス、ポカが出る」事だろう。今のマリーゼは2枚の守備的MFを攻撃力の高い選手で賄い、両SBもMF登録選手が担当しているため、どうしても守備力を犠牲にせざるを得ない。守備側の6人でちゃんと約束事ができていて、自然と動けていれば、代表クラスの選手の単独突破くらいまでは、恐らくしのげるはず。もちろんそこには「前に出る勇気」「後に下がる勇気」を持って決断する事が大事なのだけど、今の時点では田中、長船、宮崎らCB陣が少々迷っている気がして若干心配。みんなが恐る恐るプレーしてて、やっぱりいざという時に突破されるくらいなら、リスクを背負ってほしいと思う。
「仲間を信じる」プレーについては進歩した。
「自分を信じる」プレーは、まだこれから。
そして、「勝利を信じる」こと。(いい意味で)「勝ち点1で満足しない」向上心が大切。
次はレッズ。赤い悪魔の前に臆病では食われるだけ。
思いっきり勇気を持って戦って欲しい、その1点。
I believe you have a "will" !!
posted by captainnemo30 |00:44 |
TEPCOマリーゼ(東京電力女子サッカー部マリーゼ) |
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2008年07月01日
私が応援しているチームのことをいい加減書かないと、何が「なでしこリーグにおいでよ!」だ?と言われかねませんので。
正式名称は「東京電力女子サッカー部マリーゼ」。
愛称は「TEPCOマリーゼ」。
福島県双葉郡をホームとする、なでしこリーグ1部所属チームである。ホームスタジアムは「Jヴィレッジスタジアム」を使い、普段はJヴィレッジで練習をする「実業団チーム」である。チームは2005年に創立。前年度で廃部の決まった「YKKAP東北フラッパーズ」から選手全員が転籍することで作られた。東京電力のチームでありながら「東北電力管内の福島県を本拠とした」のは、発電所を建設させてもらった見返りにJヴィレッジが作られた(東京電力はかなりの資金を出した)事と深い関係がある。
チーム移管初年度の成績は4位。日本女子代表経験者の大部、宇野、佐藤に、日体大を出たばかりの丸山(この年新人王)ら選手全員が頑張った成果である。2強(TASAKI、ベレーザ)には届かなかったが、初年度にしてはとてもスムーズなスタートだった。同じように前年度L1優勝チーム「さいたまレイナスFC」から移管された「浦和レッドダイヤモンズ・レディース」が5位に低迷するのとは対照的だった。特に福島県がバックアップした「マリーゼ10,001人プロジェクト」での浦和レッズレディース戦は7千人以上の観衆、NHKでの生放送の中、0-2からの逆転勝利は一番マリーゼが輝いていた瞬間であった。
・・・そんな中の「4位」。その順位が意味するものが何を暗示していたのかも気付かないで。
2006年、開幕戦は浦和レッズレディース戦。Jヴィレッジは日本代表合宿中でもあり、Jヴィレッジスタジアムはサポーターだけでなく、日本代表を見にきた「一見さん」を含めて5,021人の満員状態。その中で0-1で惜敗したマリーゼ。決して悪いサッカーではなく、「次節には勝てる」というムードだったのだが・・・。この後、気がつけば、マリーゼはわずか1勝しか挙げられず、なんと最下位での自動降格をしてしまう。その年、浦和は2位に躍進したのとは対照的に、マリーゼには「レッズから1年遅れのチーム再構築」が待っていた。木村監督の辞任・大部・佐藤・石川の引退と、フラッパーズを支え、マリーゼの立ち上げに尽力した中核がこの年から次々入れ替わることとなった。2006年12月24日、海風吹きすさぶJヴィレッジで、日テレ・ベレーザに敗れたこの日が、本当の「TEPCOマリーゼ」の誕生への入口だったと、後には言われることになるかもしれない。
2007年。マリーゼは2部からのスタート。不動のエースとなるはずの丸山がケガで出遅れ、清水第八を迎えた開幕戦はOGでの1-0での薄氷を踏む勝利。次節バニーズ戦も1-0。第4節で、この後昇格のライバルとなるジェフユナイテッド市原千葉レディースに1-1で引き分ける。内容の伴わない試合、「2部なら勝って当たり前」のプレッシャーが次第にチームを包む。次節「マリーゼ10,001人プロジェクト」での福岡J・アンクラス戦の0-0ドローでその不安は最大限となった。
しかし、マリーゼはここから変わる。夏場のリーグ戦で復帰した丸山がゴールを量産する。リーグ戦はそこから13連勝、なでしこジャパン招集中のカップ戦ではTASAKI、伊賀のDiv.1勢を撃破してベスト4へ。浦和とPK戦まで持ち込むことができた。そして第18節、三ッ沢でのジェフレディース戦に勝ち、念願のDiv.1復帰とDiv.2優勝を決めた。得点76、失点6。18勝2分1敗の成績は誇るべきであろう。しかし、まだチームが生まれ変わる為には痛みを伴わなくてはならなかった。宇野や鈴木をはじめとする主力選手の引退が続き、チームは若返りつつも「中核」を毎年探さなくてはらない状況となる。また本社も新潟県中越沖地震対策や、原油相場の高騰、記録的な猛暑もあって経営が悪化、福島県のサポートも徐々に少なくなり、観客動員も大きく減少していく。「おらが街のマリーゼ」が少しずつ「あまりに浸透しすぎて無関心になる」辛さも味わった。地域密着でサポーターの心をつかみ、戦力を伸ばしていった「岡山湯郷ベル」とは対照的であった。
2008年、現在マリーゼは6位に喘いでいる。とにかく上位に勝てない。試合のコントロールができずに勝ち点を取りこぼすという悪癖を繰り返している。下位チームから拾った勝ち点6のおかげで残留争いからどうにか顔を出している状況だ。「産みの苦しみ」とはこういうものかと感じながらサポーターは懸命に応援をしている。ホームJヴィレッジスタジアムも空席が目立ち、東京電力からのサポートも確実に減少、「マリーゼ10,001人プロジェクト」はついに中止。「恵まれ過ぎていた環境」から「普通の環境」になった中で何を目指すべきか、チーム・サポーターが試行錯誤している状況である。
ここからチームが「なでしこリーグを代表する強豪チーム」となるのか「中位グループに喘ぐ」ことになるか、はたまた「再度降格→東電撤退」という最悪のシナリオもゼロではない。「他のなでしこリーグのチームが羨む最高の環境」も、彼女達の頑張り次第なのだ。
そんなチームです。「海のように力強く、風のように颯爽と!」戦う彼女達を、もし時間がありましたら応援にきて下さい。また、マリーゼ以外にもなでしこリーグには合計17のチームがあります。それぞれのチームカラーが色濃く出るリーグですので、なでしこジャパン共々、なでしこリーグの試合も見ていただけるとうれしいです。
posted by captainnemo30 |22:07 |
TEPCOマリーゼ(東京電力女子サッカー部マリーゼ) |
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