2008年08月19日

【五輪・女子代表】なでしこと「世界1位」までの距離は?~準決勝:米国戦~


■北京五輪女子サッカー準決勝
なでしこジャパン 2(1-2)4 米国女子代表

得点:
大野 忍 16'
Angela HUCLES 41'
Lori CHALUPNY 44'
Heather O REILLY 70'
Angela HUCLES 80'
荒川 恵理子 93'

形を作って、パスとスピードで翻弄して、全員のチームワークで守って、諦めずにボールに喰らい付いて、アメリカから先制点を奪った。この瞬間から74分、日本は必死に戦ったが4点を失い、最後のゴールとともに力尽きた。この結果は、率直に「世界1位と日本の差」と言えるだろう。わずかな、ほんのわずかな綻びをアメリカは強引に点にした。勝利の女神は「自由の女神」だったのだから日本にはたまらない。

でも、予選での「0-1」よりも、何か相手の存在がリアルに感じられたのは私だけではあるまい。「世界ランク1位」という看板に負けてしまった予選とは違い、「本気の米国」がそこにいた。1点を失った後の米国の攻めは徹底して「福元の手の届かない所」を狙ったもの。日本が高い位置で守っている内はほぼ互角だった試合も、40分が過ぎて日本のラインが間延びした瞬間を見逃さなかった。ここからの4失点の内、完全に崩されたのが2点、どうにも守りようがないのが2点。「体格の差を埋める」事に対しての答えを求めるのは酷だが、これに回答が出ないと日本は世界トップ5に入るのは難しいかな?と感じた。

後半、リードされるとさすがのなでしこでも精神力だけでは苦しく何度も危ない場面が続いた。でも、最後まで試合が壊れる事が無かった。少し疲れのあった安藤を原に代え、荒川・丸山を入れてパワープレーで挑み、得点を取った。五輪前には形にならなかったものが形になりつつある。「1点リードされてても追い付ける」という絶対の自信があれば、上記「体格の差」をある程度までカバーできるだろう。

日本は「アメリカに負けて悔しい」レベルまで強くなった。「金メダル」の夢を国民が抱けるまでに。でも、その「夢」を「現実」にするにはまだ一段階選手が成長する必要があるのもまた事実だ。 

だからこそ、「ロンドン五輪」へ向けて、3位決定戦でW杯覇者ドイツに勝たねばならない。国民の期待を背負って、プレッシャーの中でしっかりとプレーしてほしい。世界TOP5、それも本気の世界1位2位と戦い、5位から勝ち星を奪った事を自らの血にできる最大のチャンスを生かして欲しいと思う。何より、その勝利がなでしこ戦士18人、そしてなでしこリーガー、さらに女子サッカーに関わる全ての人達の環境を大いに変えるはずだ。

--今、なでしこは最も注目されている--

だから、メダルをもらって笑顔で帰ろうよ。
勝って、気持ちよく帰ろうよ。
みんな、君たちの笑顔を待っているんだから。

posted by captainnemo30 |21:21 | なでしこジャパン(サッカー日本女子代表) | コメント(0) | トラックバック(0)
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