2010年08月09日
いま、オーストラリアは、国政選挙の最中だ。選挙運動は後半戦に入り、党首を初め全議員が 東奔西走の忙しさだ。オーストラリアの前の前の首相であったハワード氏は、どこに行ってもよく歩いた。日本に行っても、皇居周辺をTホテルの山本さんを案内役にして朝早く歩いていた。
オーストラリア連邦議会の野党保守連合代表にトニー・ア ボットという人がいる。
この3月、彼はトライアスロンの完走を目指した。
専門家がいうには、過酷な226キロに挑むには、アボット氏はあまりに軟弱だと。シドニー北部のポート・マッコーリー でのレースに備えたアボット野党連合代表の1週10時間のトレーニング・メニューでは、アイアンマンにはいたらず、アイアンボーイで終わるのではないかと言うのだった。
1977年、ハワイの海兵隊員達が宴会の席で、「マラソン、遠泳、サイクルロードレースのどれが最も過酷か」と議論。競技特性が全て 違うのだから比較のしようがなく、「この際まとめてやってみよう」という事で、翌1978年に、ハワイで最初の主要な大会であるアイアン マン・トライアスロンが行われた。このレースは競技制限時間が17時間に渡る過酷なものであり、鉄人レースと言わ れている。現在では世界各地で多数のアイアンマン大会が、ハワイ島で行われる世界選手権の予選として開催されている。
トライアスロンは、3.8キロの水泳、180.1キロの自転車と42.2キロのマラソンだ。
オーストラリアのヴィクトリア州立スポーツ研究所のトライアスロン主任コーチのジョナサン・ホール氏は、
「週20時間未満の訓練、最低8~10週間以上こなした人でも、怪我と病気の危険性がある。コーチの観点からすれば、それ以下の練習量でアイアンマンをめざ すのは止めたほうがいい。しかし、「度が過ぎる」と、重傷、風邪、慢性疲労の危険性が増す。トライアスロン完走をめざしている人を何人か知っている。でも、最後 には大きなツケが回ってくる。ガタガタになった体を乗り越えるために、半年から1年かかる・・・」と警告している。
特に選挙の年ともなれば、政治家には政治生命を落としかねない厳しいスポーツになる。
野党保守連合のアボット代表は、トレーニングに時間をかけ過ぎだと非難 された。彼は、お決まりのメニューにこだわった。:5時起きで、1時間の走りもしくは自転車の走り。議会の質問時間の後の1キロメートルの泳ぎ、それに週末の3時間の自転車という練習メニューだ。
彼は、自分の時間の使用については妥当だと弁護してきた。そして、「ジョン・ハワード元首相と自分の唯一の違いは運動の形だけだ。そして、費やした時間の差ではない。私は、いつも、[運動]を自分の精神を鋭く磨くために非常 に重要な道具だと思ってきた。…運動はストレスの発散に非常に良い」と言った。
彼は、この3月、「猛烈な競争相手としてでなく、参加することに意義ありとして、ポート・マクォーリーに備えている。このイベントに参加する多くの人々のレベルには、準備の点で及ばない」と、自分の実力を認めた。
トライアスロン競技は、午前6時45分にスタートしておよそ14時間続く。彼はゴールができれば非常に幸せだと思っていた。完走できれば、連邦政治家の1-メンバークラブに加われる。2005年に、12時間25分でゴールした無所属のO議員は、今年は参加しない。
「正直に言って、アボット代表がゴールするならば驚きだ。トレーニングの負荷がかかっているからだ。…しかし、彼がゴールすれば脱帽だね。彼が週に3つの[トレーニング]しかこなしていないと聞いて、ヘェーと思った。少し中途半端だし、如才のなさにもみえるから」と、無所属議員氏は言った。
O議員の場合は、午前3時からの自転車走行を入れて、最高時で1日8時間訓練をした。そして、2007年に連邦議員へ鞍替えする前のNSW州議員時代、アイアンマンを完遂した。
連邦議員になった彼の弁だ。
「連邦政治の仕事は余りにも負担が多く、たくさんのトレーニングメニューをこなせない。連邦政治でアイアンマンを目指しても、仕事と家庭は両立しない。…仕事へのマイナスの影響が多い」
プロのアイアンマン、デイビッド・ミード氏は、
「競技の後立ち直るのに6週間はかかる。計算する瞬間が、マラソンの25キロメートル地点と同じくらい遅くなる。トレーニングというのは、その25キロ地点以後の、心臓の状態や精神の状態を準備してくれるわけではない。多くの人々には、そこからが本当の勝負どころだ」と説明する。
そして、
「アイアンマンは人を変えてきた。このスポーツは精神的な強度を増す。そして、本能的に決断力を速める。このスポーツは、物事がうまく行っている時でも、それがそのまま続くとは限らないということを教え てくれた。- いつ如何なる瞬間でも、失態を演じかねないスポーツなのだ」と、過酷さを説明する。
このところ世論調査で数字を上げてきたアボット氏は、当然それに気づいている。しかし、注目を集める彼のスポーツは、 どのくらい有権者に反映するものか? 「彼は、働くことより、汗をかいているということを示そうとしているのではないか」と言う人もいる。「彼は、Speedosを着るよりもっと多くの時間をスーツを着て仕事をしてほしい」と苦言を呈する同僚議員もいる。
オーストラリア与党の労働党で戦略を担当するある人は、
「アボット氏の時間をかけたスポーツ活動は、良い方向にも悪い方向にもつながる。選挙運動を印象的にみている分には、鋭いとかタフだと言える。しかし、実際の選挙になると、人々は候補者の考え、発言、行動を元に投票する。- さもなければ、ロバート・メンジースが、最長の在任期間の首相にはならなかった」と言う。
いろいろ書いてきたが、結局、アボット代表は3月の過酷なトライアスロンを13時間57秒で、1186位でレースを終えたのだ。
彼には一服してから、冗談を言う余裕もあった。
「ジョン・ハワードはジョージ・ブッシュから鋼鉄の男と言われた。マーガレット・サッチャーは鉄の女性として有名だ。ならば、どうして、私は鉄の男ではないのか?」と。
この3月のレース は、ニューカレドニアのパトリック・ヴェルナイ選手が、8時間23分54秒でコースを完了し制した。上位10人で、賞金$US25,000 を分けあった。
アボット氏も、最大の勝者だった。もちろん本番の選挙(8月21日)はこれからだが。
日本にはいないタイプの政治家である。
昔は、政治家は健康でなくてはならない・・とよく言ったものだ。しかし、いまのように、複雑な時代になると、健康だけではつとまらない。知性、国民を支える責任感、知能、政策立案能力、実行力・・そういう総合的なものが大事になってくる。
今、日本の首相の在任期間は、短距離レースのようだ。
鋼の精神をもった頼れる政治家の出現が待ち遠しい。
もし、アボット氏が選挙で勝ったら、ひとつの理由は、鍛えた健康が国民に訴えたと考える。
posted by buruta |21:06 |
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2010年05月27日
24日の夜、メルボルンで、最初のウォームアップ試合として、ニュージーランドと戦い、なんとか2-1で勝った。勝ちっぷりはよくなかったサッカールーズだが、出発式典は26日午前、メルボルンのカンタス航空の格納庫で、自分たちが搭乗する飛行機の前で行われた。その後、ひとりひとりの選手に搭乗券が渡され、28人の暫定チームとサポート・スタッフは午後1時(AEST)ヨハネスブル グ行きの飛行機で南アフリカに向かった。飛行機の機体には、大きくサッカールーズと文字とボールが大書されていた。こういう点が、スポーツ大国の一つオーストラリアの素晴らしいところだ。
ワールドカップ開会に先立って、6月1日にデンマークと、6月5日にはRoodepoortでアメリカと親善試合を行い、ワールドカップD組のオーストラリアは、6月14日ダーバンで行われる対ドイツ戦が初戦となる。
ルーカス・ニールは、選手を代表して
「わがチームは望みを高くもって南アフリカに乗り込みます。
我々は、これから出発します。皆さんに誇りをもってもらえるように。そして前回のドイツ行きのように、再び興奮の渦を巻き起こしたい」と、壮行会に出席した人々に決意を表明した。
2006年のドイツ大会では、オーストラリアはグループ予選を勝ち抜いて、最終的に優勝したイタリアに第2ラウンドで敗退する所までたどり着いた。
オーストラリアが32年振りに出場資格を得た2006年大会の出場選手であるベテランのGKマーク・シュウォーツァーは、
「2回目の興奮も大きい。今日のような日に興奮しないならば、フットボールでも、人生一般でも興奮しないだろう。
この大会は、どの選手の経歴にも頂点になるものだ。明らかに、前回のワールドカップに 出場できたという幸運にめぐまれたこと、その経験がどのような物だったかを体験し、現在この先ある程度何が待ち受けているかを知って...私は、だからとっても興奮している」と語った。
ミ ドルスブラのストライカー、スコット・マクドナルドを切るフェルベーク監督は、ミドルスブラのマクドナルドがローン・ストライカーシス テムの中で苦しんでいいたことを認め、その理由のために選抜からはずした。
スコット・マクドナルドは、オーストラリアのシングル・ストライカー戦略に適応することができず、ワールドカップのオーストラリア代表のメンバーから外されたのだ。
フェルベーク監督は、ジョシュ・ケネディ、ニキータ・ルカヴィツカヤ、ハリー・キューウェルとティムケイヒル、おそら く攻撃的なMFのリチャード・ガルシアの方が、序列ではマクドナルドより優先だと言った。
フェルベーク監督の説明だ。
「私は、『マクド ナルド』がイギリスで得点をあげているということは知っている。しかし、…彼はフットボールのイギリスの方法での得点だ。そして、そのやり方はうちはしない。
スコッティ(マクドナルドのこと)は、典型的2-ストライカープレーヤーだ。そして、それがまた、彼が幸せであると感じているところだ。しかし、我々は2-ストライカーのプレーはしない。我々はトップに ストライカーを置き、典型的なウイング選手がそれを支えていくプレーをする。スコッティはこのシステムの中に組めない。彼はそれを知っている。だから、彼は、適応するためにすべてを試してくれた。
彼は今ほど一所懸命に働いたこ とはないし、いまほど健康であるのを見たことがない。だから、彼に責任があるのではなくて、私に責任がある。」
有能なストライカーが欲しいところだが、フェルベーク監督はマクドナルドを落とした。彼はイギリスで16試合で無得点だったのが、最終的に響いた。月曜日の対ニュージーランド戦でもほとんど出場したが、得点には至らなかった。
その代わり、ニキータ・ルカヴィツヤとジョシュ・ケネディが、ハリー・キューウェルをバックアップに回る。
心配はキューウェル
「ハリーは…ほぼ100%回復している。我々は、彼が間もなく他の選手と一緒に練習に参加出来ると思っている」と、一昨日は言っていたが、フェルベー ク監督は、南アフリカに行っても、キューウェル(しつこいスポーツヘルニアから回復中で、別メニューで練習している)だけが、”最初の第二セッ ションから最後まで”のフルトレーニングョンに参加することができないと言った。
暫定メンバー
GK:マーク・シュウォーツァー、アダム・フェデリッチ、ブラッド・ジョーンズ、ユージン・ガレコヴィッチ。
DF:スコット・チッパーフィールド、デイビッド・カーニー、ルーカス・ニー ル、マイケル・ビーチャンプ、シェーン・ロウリー、クレイグ・ムーア、マーク・ミリガン、ライス・ウィリアムス、ルーク・ウィルクシャー。
MF:ヴィンス・グレラ、カール・ ヴァレリ、ジェイソン・カ リーナ、マイル・ジェディナック、ティム・ケイヒル、ブレット・ホルマン、ダリオ・ヴィドシッチ、マーク・ブレッシアーノ、ブレット・エマートン、リチャード・ガルシア、ジェームズ・ホランド(21 歳)、トミー・オール(18歳)。
ストライカー:ニキータ・ルカヴィツヤ、ジョシュ・ケネディ、ハリー・キューウェル。
フェ ルベーク監督は、最終の23人入れなかった選手も、ワールド・カップの期間中南アフリカに滞在さ せる方針だ。
【Aリーグニュース】
一方、南アフリカ行きから落ちたMFニック・カール選手は、この週末までにシドニーFC入りを表明する見込み。
シドニーFCは大型プレー ヤーの元リバプールのスター選手ロビー・ファウラーと契約することができたはずだが、ラヴィッカ会長はあまり熱心ではなく、ファウラーはパース・グローリーに入団した。
それはすべてのエネルギーをカール獲得にこだわった。その時が先週きた。カールの所属クラブ(クリスタルパレス)がフリー・エージェントで放出することで同意したからだ。
posted by buruta |08:34 |
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2010年05月26日
オー ストラリアは、24日、メルボルンのMCGで、ワールドカップ出発前の壮行試合をニュージーランドのオール・ホワイト行い、試合は2-1で、オーストラリアがニュージーランドに勝った。
ボール占有率 オーストラリア56% ニュージーランド44%
ゴールショットは オーストラリア9 ニュージーランド10
ペナルティエリアのボールは、オーストラリア18に対して ニュージーランド20・・・
すべては、後半で、オーストラリアが盛り返したものだった。
世界ランキングでいえば、オーストラリア20位に対して、ニュージーランドは78位だ。この日の賭けのオッズは、ニュージーランド8.50ドルに対して、オーストラリア1.33ドルと、なんと不均衡なオッズであった。試合内容からいけば、それほど差がないばかりか、オールホワイトのほうが1.33ドルであってもおかしくなかった。
得点は、ニュージーランドのクリス・キレンが前半16分に先制のゴール。後半に入って57分目に、ダリオ・ヴィドシッチが左から右コーナーに蹴り込んで同点。ドローで終わるかと思った4分のインジャリー・タイムの最後の瞬間に、ブレット・ホルマンが前に出すぎたGKの隙をうまく抜いてゴールして、逆転で勝った。辛うじて勝ったのだ。サッカールーズは、後半、控え選手を登用して最終的には 勝利して終えたが、ニュージーランドのファイト、チームワークと高さからのプレッシャーが、まとまりのいい言われるサッカールーズをかなり揺さぶったゲームだった。
しかし、だ。イエロー・カードはオーストラリア4枚、ニュージーランド1枚と圧倒的にオーストラリアが多く、暴力的な勝利は、オーストラリアで最も有名な選手の2人による醜いプレーによって後味の悪いものになった。55659人の観衆が入ったと発表されたが、満足度は低かったのではないか?
サッカールーズのフェルベーク監督は、ビンス・グレラとティム・ケイヒルがニュージーランドのウイング、レオ・バートスに2回にわたる悪質なタックルをかけたことに苦言を呈した。「ワールドカップの本番では、こんなことをしていたら、ピッチで9人しかいなくなるような低俗なプレーだ」と。
ヴィンス・グレラのスライディング・タックルは両足を使った。それに続いて、ティム・ケイヒルのスライディング・タックルを行った。バートスは担架に乗せられて治療を受け、かろうじて30分後にピッチに戻った。
フェルベーク監督は、オール・ホワイトの規律とフェアプレー精神を称賛したが、南アフリカでこのようなフィジカルなプレーをするならチームにとっては災難であると憤激していた。
「多分ワールドカップでは、あのプレーは2枚のレッドカードに相当する。だから、良い教訓になった。あんなプレーは認めるわけにはいかない。あの選手たちは、これは本番ではやっていはいけないプレーだと言うことは分かっている。どんなゲームでも、あんなタックルをやってはいけない。あんなことをする理由がわからない。
私は、その点で非常にがっかりした。親善試合だからよかった。しかし、ワールドカップ期間の6週間の中で二度とやってはいけない。最初のヴィンスのタックルは、二つ目のケイヒルのものより悪質だ。私は、ケイヒルが少し過度にエキサイトしたと思っている。彼らは、これ以上、ああいうことをしてはいけない。」と、立て続けに話した。
フェルベーク監督は、すぐに二人の選手を交代させることを考えていた言った。
「私はすぐに交代させようと思ったが、ハーフタイムで交代させた。私は、あんなプレーは認められないよと注意するつもりだ。
ニュージーランドには敬意を表する。彼らはマナーがよかった。非常にプロに徹していた、こちらはそうではなかった」
オーストラリアは高さがとれなかった。特に前半は、ニュージーランドの背が高いストライカーに手を焼いていた。いや、足を焼いていたと言うべきか。
しかし、フェルベーク監督は、その点はあまり心配していないと言った。
「我々はチームとしてのミスを犯した。しかし、ワールドカップまで2週間あるので、この問題は解決できる。ドイツには背の高い選手がいるし、セルビアにも背の高い選手がたくさんいる事も知っている」と。
フェルベーク監督の心境としては、ロスタイムの4分の最後の瞬間でホルマンがゴールして、オーストラリアに勝利をもたらしたが、これで自分のすべての運を使い果たしていないことを願っていると、思う。
オーストラリアがドイツ、セルビアとガーナといったグループDに入っているより濃密な相手に対して勝とうとするなら、まとまりの良さと言うさびついた看板は取り替えなくてはならないだろう。それはできるのか?
フェルベーク監督は、試合に出場できなかったマーク・シュウォーツァー、ハリー・キューウェル、ブレット・エマートン、スコット・チッパーフィールド、ルーク・ウィルクシャーが、6月13日のダーバンでの対ドイツ戦までに復調することを祈っている。
ニュージーランドは、オーストリアで、ワールドカップ前のキャンプを張る。彼らのグループFには、パラグアイ、イタリアとスロバキアガいる。たとえNZがゴールするのに苦労はするだろうが、彼らには、自制心を容易に失なわない堅固なチームワークと戦術があったように思う。
この試合は、フェルベーク監督がどの選手を南アフリカへ連れて行くかを見極める決定的なポイントを見つけたかったゲームだったが、却って選択に困惑の度合いを含めたゲーム展開ではなかったと思う。
若手のダリオ・ヴィドシッチが後半にあげた得点はクリス・キレンの前半の先制得点を帳消しにしたものではあったが、それが、監督の選択の苦悩に決定的な回答になるものでもなかった。
もう一人、ミドルスブラのストライカー、スコット・マクドナルドには得点のチャンスが無かったが、選択の俎上には残っているような気もする。6月1日の選手発表はどうなるのか?
誰が入り、誰が落ちるのか?
そして、月曜日のゲーム展開だけで判断すれば、ワールドカップでの16強入りがぎりぎりの線と見るが・・・・厳しすぎるか。
posted by buruta |09:04 |
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2010年05月01日
サッカールーズが、先日、シドニー港オペラ・ハウス前で、2010年ワールドカップ・ホーム用の新しいユニフォームをお披露目した。これまでのすべてゴールドで覆うというユニフォームとは劇的に様変わりした。
今までダササが少し抜けて、進歩したと思う。だって、今までのは、ほとんどTシャツですよ。極限すれば、丸首シャツですよ。それを考えれば、まあましにはなったと思ったのだが・・・。
写真:4月28日付けのシドニー・モーニング・ヘラルド紙
言わずと知れたナイキの製品だ。新しいユニフォームは、フットボール史上で技術を駆使した最も環境にやさしい作品だと宣伝する。
同社は、新しいジャージのためにファブリック素材として、環境的には、リサイクルされたプラスチック・ボトルから作られた。見た目もグリーン、本質的なグリーンであり、レトロへの挑戦とも見える。
そのリサイクルに使われたプラスチック・ボトルは、台湾と日本の埋め立て地から回収したボトルを資源にして、新しいジャージーの材料にした、という。と、聞くと、われわれ日本人には、なぜか、身近かに感じるユニフォームだ。
前回のサッカールーズの線との大きな違いは、肩と腕の周囲のダークグリーンのストライプの取り方で、今回はツートーンの効果を目立たせた。
輝かしい戦歴をもつ前ニューカースルユナイテッド、現クイーンズランド・ロアーのムーアが、モデルにひと肌脱いだ。それに若き弾丸トミー・オアーが、シドニーオペラハウスの前で新ユニフォームを着てモデルに収まった。
ムーアは、このストライプは良いと合格点を与えた。 そして、これが南アフリカで幸運のチャンスを呼ぶと思うと期待をこめた。
グリーン&ゴールドがオーストラリア・スポーツのカラーだが、新ユニフォームは、ゴールド(黄色)を主体にして、肩にグリーンを配し、オーストラリアの伝統的な色を切り離すように横に白い線を走らせて、いる。
”決して諦めず、死力を尽くせ”という文字を胸の内側に刺繍した2010年サッカールーズ版のユニフォームに大いなる期待をつなぐ。そのユニフォームには、ピム・フェルベーク監督が選ぶボーイズにしっかり仕事をしてもらおうというオーストラリア関係者の強い決意もこめられている。
サッカールーズのベテランDF、クレイグ・ムーアは、気分よさそうに語った。
「素晴らしいジャージーだ、涼しそうだし、これまでに作られた物の中では一番軽いし、世界の舞台で、より大きな、より良い仕事ができるのではないか。
このカラーが良い。特にクロアチア戦の後と前回のワールドカップの経験を加味したものになった。ピッチの上では大きく見え、今回は、ちょうどタイミングの良い時にその効果がでそうだ。」
ドイツでの2006年のワールドカップでは、オーストラリアが着用したジャンパーは、ゴールド一色で全体をおおい、わずかに細い緑のストライプが1本脇に入っていただけであった。もしサッカールーズが今度の大会で、勝ち上がらなけらば、ゴールド主体のユニフォームは感傷的な馴染みの色というだけに終わってしまう。
ドイツ大会でのアウェイ用のユニフォームは、交互に入っていた細い線はダークグリーンだった。それを、予選段階で対ブラジル戦に着用した。
2010年のアウェイ用の細い線は、これまた評判があまり良くなく、これまでになかった灰色を使って、肩は青色で、背中は暗い色を配している。
技術的、環境的にも進歩したナイキの新デザインのストライプが配されたというが、お披露目と同時に、一部の解説者からは、何だこれは・・という悪評を呼んだ。
私は、今までのよりはいいと思う。少なくとも、ユニフォームらしさがでてきた。
ところで・・・・このユニフォームを見る側のサッカーファンの反応は・・・?
・・・・もちろん、これらの意見がすべてではないことはお断りしておく。
'● これまでで最悪のユニフォームじゃないの。ジャングル・ストライプよりひどいよ。何か日曜のフリーマーケットで売ってるような物に見えるよ。''
●全地球規模の試合なのに、サッカーに限って、(このユニフォームじゃ)我が国を応援する気になれないよ。これを着て、メルボルンのはずれでも行ってみな。なんで、それを来てここにいるのか、言われるよ!!!
●我々が1995年頃ワンデイ・クリケットをするならば、これはOKだよ。しかし、これはフットボール世界大会だよ。誰がこんなの考え出したのか、そして、これにいくら払ったんだ?
●前のワールド・カップの時の方が、よっぽど良かったね。お粗末なストライプだよ。プロ選手が着るものじゃないってことだ。
●胸に入っている白い横のストライプがいい。でも、まさか、背中には入れてないだろうね。
いろいろ言われても、勝てば、「あれは素晴らしいユニフォームだった」となるのだ。そこが難しいところだ。(おわり)
posted by buruta |19:37 |
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2010年04月24日
メルボルン・ストームの裏切り行為
フェアプレーの精神は、何もアマチュアだけに求められるものではない。プロスポーツの選手にも、当然なくてはならないものである。いや、カネをとっているからこそ、より厳しい律し方があるはずである。過剰なフィジカルなプレーがオーストラリアのプロスポーツに増えつつあるのは、なんともいやな時勢になったが、こんども、また、場外でのルール違反が発覚した。
メルボルン・ストームが規約違反の上限を超えた違法サラリーを特定の選手に支給していた事を認めたため、NRL(ナショナル・ラグビー・リーグ)は最も重い制裁を加えたが、会社ぐるみの犯罪と見方も出て、オーストラリアのスポーツ史に一大汚点を残す場外犯罪になりつつある。
メルボルン・レベルズ・スーパー・ラグビー・フランチャイズ、メルボルン・ストームの給与上限規定違反の張本人とされる最高責任者ブライアン・ウォルドロン氏が辞任したことを確認した。
レベルズの広報担当は、ストームの元最高責任者ブライアン・ウォルドロン氏が24日にクラブに辞任を申し出て、ハロルド・ミッチェル会長が受諾したと、話した。
ラッド首相は、クラブが最低でも170万ドルをNRLのサラリー上限規定を偽って支給していたメルボルン・ストームに科せられた制裁措置を支持した。
「この背信行為に対するNRLの処分は公平である。NRLは非常に厳格な決定をした。
一部のメルボルン・ストームのファンには厳しすぎると思うかもしれない。しかし、ゲームの規則は守らなければならない。...そして、これは最悪のルール違反にみえる」
選手たちの場外でのセックス・スキャンダルなどでラグビーリーグはこのところ十分に傷ついていたが、その地に落ちた評判を元に戻さなければならないこともあって、NRLはメルボルン・ストームに対して最大の処分を決定した。
処分は
①メルボルンから2007年と2009年のプレミアシップの優勝を剥奪
②2006~8年にかけての3つのマイナープレミアシップの優勝を剥奪
③2010年のシーズン中のすべて全ポイントの剥奪
④クラブへの制裁金500,000ドル
⑤賞金110万ドルの強制返還を求めて、それを他の15のクラブに均等に分配する。
厳しい表情で記者会見したNRL最高責任者デイビッド・ギャロップ氏は、怒りをこめて次のように語った。
「メルボルン・ストームは、2つの会計簿を長期的に巧みに使っていた。このことを隠蔽しながらおこなってきた期間の長さは異常というほかない。
同クラブが、ラグビーリーグで何人かの有力大物選手を釣って引き止めることができたのは、このカラクリのためだった。
こうして、メルボルン・ストームはゲームの質をさげ、選手とファンを失望させた。」
メルボルン・ストームが2重帳簿を使って経理を操作し、5年間にわたり、170万ドルの違法サラリーを支給していたことを白状した結果、NRL自体がオーストラリアのスポーツの基盤を根底から揺るがすことになった。
ストームのオーナーであるニューズ社の会長兼最高責任者、ジョン・ハティガン氏は、次のように語った。
「わが社はこの問題を警察に委ね、ラグビーリーグ管理者のフランク・スタントン氏をメルボルン・ストームの暫定的な最高責任者として就任させた。
わが社はこの偽装から完全に隔離されてきた。このクラブの幹部に何人か恥知らず者がいる。そのために、偽装はニューズ社からわからないように実行された」
当然、ストームの監督も調査の対象になろう。知っていたのか? 知らなかったのか?
マンリーもパラマッタも、2007年と2009年の優勝決定戦にはそれぞれにストームを相手に負けたけれども、NRL史の中ではメルボルンのこれらの優勝は空白になることを意味し、準優勝となったこれら相手チームの健闘も虚しいものになりそうだ。
それは、当時出場していたストームの真面目な選手にも同じことが言える。 しかし優勝が剥奪された以上、選手の経歴からも公式上外される。なんとかして欲しいとの悲痛な叫びが上がり始めているのも、うなづける。。
なんで、この問題が発覚したか?
メルボルン・ストームの偽装行為は、カンタベリー・クラブの問題から8年目にやってきた。カンタベリー問題とは、やはり同じサラリーの上限に違法行為をし、37ポイントを剥奪され、シーズン最下位で終わった。
木曜日のスキャンダルのニュースが外に漏れ始めたのは、数社の賭け会社が、今シーズンの最下位はどこかと言う賭けに、現在第4位のメルボルンが賭けの中心に浮上してきて、カネの流れが集中し、胴元がNRLの最下位を当てる賭けを中止してからだった。
実際暴いたのは会計監査員だが、その話が伝わって、賭けの対象になったのも恐ろしさを感じる。
胴元が、もっと他にもそういうクラブがあるということを仄めかしていることだ。事実かどうかは知らないが、このさい全部透明にした方がいい。
刑事罰の対象
上級メルボルン・ストームの幹部と選手は、2つの会計帳簿を操ったというクラブの違法行為で、法的処罰の対象になりそうだ。
5年にわたって少なくとも170万ドルが違法サラリーが支給されていたという事件で、メルボルン・ストームは、違反分の追加支払いを約束するを付属文書は秘密書類の中に保管されていたという。
コンピュターも消さりたり、書類もシュレッダーにかけられないよう保全されたようだ。
NRL最高責任者、デイビッド・ギャロップ氏は、関係者は法律的制裁をうけると警告し、クラブのオーナーであるニューズ社は問題を警察に委託することになりそうだ。
一般論として、
● 当事者は、文書偽造、会計偽造報告に関する刑事法の但し書き関連で、刑事告発を受ける可能性がある。
● 同法のもう一つの但し書きは、メルボルン・ストームの選手も幇助と教唆の容疑をかけられる可能性もでてくる。
● 積極的に関与していなくても、誰かを援助したり、教唆して罪を犯せば、その特定の罪に対して責任が伴なうこともありうる。
● 選手たちがおかしいと感じていたら、選手も何がしかの罪を犯していたことは十分ありうる。
● 一般論では、企業法のもとで報酬規定違反を行った経営陣には民事罰の対象にもなりうる。
いまのところ、選手3人が、違法の報酬を受けていたとされている。
そもそも、企業法の趣旨は、会社には正確な財務・決算報告をしなければならないということだ。
商法に詳しい学者の話では、
「財務報告に関しては、2番目の帳簿がクラブの財政状況に関連し、正式な公表報告の中に取り入れられていなかった点で企業法の違反が成立しうる。
役員は企業法が求める企業任務の必要条件にも違反している可能性がある。
会社の役員には、会社が最高の利益を挙げるために行動する義務があるので、それらの任務が果たされなくてはならない。彼らがどういう違反行為をしたかを調査する必要がある」と、語る、
いずれにしても、クラブの会計事務所がクラブの口座と財務問題を調査した後、ストームの法律違反の内容がより一層明白になろう。
膿を出して透明に
そういう動きの中で、メルボルン・ストームの選手の引き抜きを考えている他のクラブがいるらしいが、弱肉強食の世界は仕方がないにしても、信頼を取り戻す作業は、早急に行われなければならない。
すでに、ストームのスポンサーから3社が撤退して、年間200万ドル(約1億8000万円)の収入が途絶える。自浄作用がなければ、経済的に締め上げるしか無い。膿は出してほしい。
クラブを運営する者の精神からたたき直さなくてはならないのは、辛いことだ。
posted by buruta |20:41 |
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2010年04月22日
先日、スポーツと天気をテーマに書いたばかりだが、アイスランドの火山からの降灰は、煙と灰以上 のものをばらまき、航空界と同様、スポーツ界にも大混乱を起こした。いまや、イギリスの飛行場も再開され平常に戻りつつあるが、混乱 振りをご紹介しよう。
アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山は、NRLが元のブリスベ ン・ブロンコスのカーマイケル・ハント を束縛できなかったのに、そんなことまでやってしまった。元NRLのス ター、カーマイケル・ハントは、現在フランスのラグビー・ユニオンで精を出しているが、噴火の影 響を受けた多くのオーストラリア人国際選手の1人だ。欧州大陸の飛行が禁 止され地上に釘づけにされたあと、陸路でフランス横断を強いられた。
ハントは、最初の飛行機便がキャンセルされ、 ラシン・メトロ戦のために、ビアリッツの仲間と一緒にパリまで長距離列車を余儀なくされた。
ハントは,自分のツイッターで、試合前に不快感を表し、「パリ行きの飛行機は、降灰のために飛行中止になった。バスで行かなければな らないかもしれない。面白くない!」と。
この試合は、6チームによる決勝シリーズで最終順位が確定したが、ビアリッツは、6位のラシンメトロに勝つ必要があったが、19-6でリードしていながら、最後にはビアリッツが29-22で負けた。踏んだり蹴ったりであった。
クリケットでは、オーストラリア役員が、西インド諸島で行 われるWorld20/20選手権はどうなるのかに関して、ICC(国際クリケット評議会)からの決定を待っている。
「ICCが、火山爆発という偶発事故手順のもとで作業している。われわれは密接に連絡を取っているが、いまのところ、何のコメントも出せない状態だ」と、クリケッ ト・オーストラリアの広報は言っている。
アイルランドとジンバブエなどの若干の国はすでにカリブ海に着いているが、イングランドなどは、週末までにはやってくる予定だが、飛行機便が再開しもどうな るのか不明だ。一方、オーストラリアを含む数カ国は、選手をインドのプレミア リーグに専念させた。そして、彼らがヨーロッパを避けた代替ルートを探しているので、問題は複雑化している。飛行場再開後 はどうなるのか。
イングランドやスコットランドでプレーする予定の数地区の選手も足止めをくらっている。
オーストラリアのホッケー選手は、5チーム・トーナメント出場のために、すでにチリに到着しているが、違った問題を抱えている。開催国もそこにいるが、他の参加国が来れるのかどうかが疑問だ。
「現段階で、スコットランドとアイルラン ドはヨーロッパを出発することができない。そして、マレーシアはヨーロッパ経由でチリに向かう事になっており、参加出来るかどうか、多少の疑問がある。トーナメント は土曜日に始まるので、我がチームはどこか他に行く予算もないので、我々は早晩返事がもらえると思っている。」と、ホッケー・オーストラリアの調整マネージャは言った。
おそらく、噴火で最もひどい打撃を受けたスポーツはフットボールで、ヨーロッパの各リーグは混乱し ている。ヨーロッパの空は、一時ライト兄弟時代に戻った!のだ。
GKのマーク・シュ ウォーツァーらフラムの選手は、ロンドンからドイツまで車で移動せざるをえなくなり、ヨーロッパ・リーグの準決勝戦、対ハ ンブルク戦の移動と準備は大混乱になった。シュウォーツァーは、アウェーではハンブルクは同じ方法で移動をすべきだと、ハンブルクに呼びかけた。
「厳しい状況だ。しかし、飛行の禁止が解除され、ハンブルグも飛行機で来られるなら、特に不公平では ない。UEFAは、我々がとったのと同じ経路をとるように取り決めをするべきだ」と、シュウォーツァーは主張する。
世界最高のクラブ、バルセロナも、チャンピオンズ・リーグ準決勝の日程に 合わせて、インター・ミラノ戦のため、イタリアまで陸路1,000kmの旅をした。リ ヨンは、バイエルン・ミュンヘン戦でドイツ行の便が飛ばなかったら、リヨンも同じ方法で移動する計画をしている。
レフリーのスティーヴ・ベ ネットは、今週土曜日にマンチェスター・シティとMan・ユナイテッド戦のレフリーを務める予定になってい た。
しかし、彼はルーマニアに足止めされている。そこで、彼は新人レフェリーのための講習会を担当していた。 だが、イギリスが飛行禁止措置をとったために、金曜日に帰国出来そうな状況にはなかったが、帰国の目は出てきた。
プレミアリーグは、タイトルがかかる大きいゲームのために、ベネットが帰国できなければ、マーティン・アトキンソンが代理を務めると発表し、あちこちのチームが、旅行計画を練り直している。
プレミアリーグやブンデスリーガの試合は危険な状態にないが、ドイツチームの中には、遠隔地の試合に飛行機をやめて列車で移動しているところもある。
ヘルタ・ベルリンはフランクフルトまで列車を利用した。そして、マインツはハンブルグまで列車を利用。そして、ケルンは、金曜日の夕方のリーグ戦、地元のボーフムとの試合で、閉鎖されたケルン空港に立ち往生している乗客に無料チケットを配っていると言った。
降灰の影響を受けている他のオーストラリア人は、テニス選手のサマンサ・ストーサー(1984年3月30日生まれ。ブリスベン出身の女子プロテニス選手 )とアリシア・モリクらがいる。彼らは、フェドカップでウクライナへ行かなくてはならない。
世界水泳連盟のワールド飛び込みシリーズシェフィールド戦が中止になり、マシュー・ミッチャムら世界のトップクラスの飛び込み選手の多く はメキシコに移動した。ミッチャムは男子10メートル板の高飛び込みで 2位になったが、彼らはメキシコ戦で再び競技するこ とになっている。
フットボールとは別に、月曜日のボストンマラソンに出場するモロッコの有力選手が、パリで足止めを食らっている。
アブデラ・ファリルは北京オリンピックの1万メートルに出場したが、水曜日の到着予定が早くて土曜日の夜まではつかないという。
飛行再開でどこまで、スポーツ競技が正常にもどるか。次の噴火が起きたらどうなるのか?しばらくは、おっかなびっくりの移動である。ヨーロッパの空はこの数日間空っぽ。ライト兄弟時代に戻った!のだ。
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2010年04月14日
これまで何回か取り上げたが、彼女は、先週土曜日(4月10日)に西オーストラリアの遙か沖の領海に到着した。
十代で単独航海を続けるジェシカ・ワトソンは、オーストラリア領海到達を記念して、イカ、エビ、ベジマイトクラッカーでお祝い料理を食べた、という。
彼女は先週土曜日(4月10日)に、自分のブログで、”本当に意味のある特別の瞬間”と表現し、大きな一里塚について文書にした。
全航海2万3000マイル(およそ43,000km)のうち、残りは4000マイル(7500km)を切った。しかし、「まだまだ先は長い」と書いている。
1983年のアメリカズカップで優勝したオーストラリア人船長、ジョン・バートランド氏は、勇敢な努力家としてジェシカの航海を大いに称賛した。
「人々は、ジェシカが、一人で34フィートのヨットで世界1周をする時に遭遇する極限の状況は、人には分からない。彼女は、小さい女の子だ。この冒険を成し遂げることは、全く驚異的だ。それは、様々な点でわが国の精神を表している。それは、若者でも達成できるのだということを強調している」と、彼は喜んだ。
最年少で世界1周単独無寄港の記録を目指す16才の彼女は、およそ予定より7週早く記録達成を実現しそうな速さで進んでいる。
ジェシカ・ワトソンはあとちょうど3週間ほどで世界1周、単独、無寄港の航海を達成しそうだ。しかし、10代の彼女の前には、破天荒な海が待っている。
「来週(4月第3週)には、グレートオーストラリア湾(オーストラリア南部で、インド洋の一部)を過ぎて、南下しタスマニア南部に向かう」と、彼女はウェブサイトに書く。
「私が再びオーストラリア領海を出て、グリーンラインを超えることは非常にありえる。とても近くなってきたが、まだまだ相当の距離を航海しなければならない」
彼女のお祝いの昼食は、ヨットとのデッキで洗ったイカと、缶詰のシーフードは一種のニンニク風味のエビだった、という。
「そのあと、オーストラリア領海にたどり着いたお祝いに、もう一つクラッカーにベジマイトを塗っておしまいにした!」と、彼女は書いた。価値ある素食だ。
ジェシカ(クインズランド州サンシャインコースト在住)は、今度の日曜日(4月18日)中には、リーウィン岬(西オーストラリア州最南端の岬)沖を通過するらしい。
「彼女は5月の第1週にシドニーオペラハウスのそばに上陸したいと壮大なる帰還をしたいと願っているようだ」、と彼女のマネージャーは言った。
「重要な課題はジェスを無事に帰還させること。確実に無事に戻ってくれることだ。これから何が起きるか分からない。誰もそのことを知らない。彼女の帰還は近づいている。しかし、まだまだしなくてはならないことは多い」と、彼は言った。
彼女のマネージャーであるアンドリュー・フレーザー氏は、
「彼女の世界1周の結果として申込まれるかもしれないいかなる商業取引よりも、今は、シドニーに無事に帰還することに集中している。
南方の海はかなり荒れる。ゴールインまで3週間の予定だが、その間、天気が彼女にやさしいことを望んでいる。」
フレーザー氏は、彼女の航海について出版計画がある、いくつかある、と言った。
ジェシカが撮った映像をもとにドキュメンタリーを制作する話がある。それは、オーストラリアのテレビ局ネットワーク・テンで放送されそうだ。
彼女が航海中、ベジマイトを塗ったクラッカーを音をたてて食べたと想定すれば、著名な広告代理店のマックス・マークソン氏は、ベジマイトの広告のピンナップガールにならなければならないと、冗談とも本気ともとれる話をした。
「私がクラフトの営業の人なら、私は彼女と何かするよ」と、彼は言った。
ジェシカが5月第1週に、オペラ・ハウス近くに上陸できれるとして、もし、上陸の日にラッド首相がシドニーにいれば、迎える観衆の中に入りそうだ。
ラッド首相は、4月11日にブリズベーンで話した。
「彼女がホーン岬を回ろうとする時に、私は衛星電話で最後に彼女と話した。
やっと、彼女はオーストラリアの領海に戻ってきた。偉大な勇気と偉大な決心を示した若きクインズランドの人、若きオーストラリア人がいるんだ。
私は、彼女がすべてのオーストラリア人に激励を与えていると信じる」
ジェシカ・ワトソンさん 最終区間の航海を慎重に 慎重に
過去の記事参照
2009年08月03日 世界最年少の世界1周無寄港単独航海 16歳 来月の船出
2009年11月19日 ジェシカ・ワトソン 赤道に迫る
2010年01月28日ジェシカ・ワトソン 豪建国記念日にメッセージ
2010年02月06日JESICA PASSES 12,500 MILE MARK
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