2008年03月13日

アレックス君の楽しい水曜日

アレックス・グラハム君の笑顔が、毎週水曜日の夕闇迫るアスキース公園を照らす。

サッカー・トレーニングが、アレックス君の心だけでなくて、チームメートの心を暖める。

7歳のアレックス君は脳性麻痺の少年だ。その彼が、私の住む近くのホーンズビー・ユースサッカー・クラブの新入りのメンバーとなって1年。

補助具がないと歩行は出来ないが、ホーズンビー市ライオンズ・クラブから贈られた特製の歩行器具に支えられて、毎週水曜日の夜の練習が楽しみで仕方がない。そして、試合にも参加する。

彼の症状は中から重症の思い方の部類に入る。このハート・ウォーカーという名の器具に支えられて、2007年は多くのゲームに参加した。

脳性麻痺の場合、心は高揚するが、体がどうしてもついていかない。思うようにいかないことが日常的に多くなるので、辛いのだ。

アレックス君のサッカー・キャリアは、昨年の2月に始まった。母親のペニーさんがユース・サッカー・クラブの門を叩いた。母親は断られたらどうしようかと、不安だった。

「びくびくしながらクラブに行きました。心臓はどきどき。どうなるか、何と言おうか・・・断られるかも・・・」と、母親のペニーさん。


「それが、最初から大歓迎されたんです。願っていた以上の受け入れでした。20080314-00.jpg



アレックス君のIQは普通の人と同じ。彼に話しかけたことは、すべて理解している。「心でしたいと思ったことが、体でできないのです」と母親は言う。


歩行補助器は、体がまっすぐになるように支えるように出来ている。


チーム・メートの大多数が、ホーズンビー・サウス・パブリック・スクールの生徒1年生だった。


クラブ事務局長兼監督のティム・パークさんはもちろん両手を上げての大歓迎だった。


「選手は駆けるし、アレックスにタックルはするし、全然気にもかけずにやっています」と、ある選手の母親は言う。


母親ペニーさんは、「水曜日の夜は、息子にとって、1時間で10人のフィジオに面倒をみてもらっているような感じです」と、手放しの喜びである。


息子が夢中になっている姿を見る喜びは、たとえ歩行器にまどろっこしさがあっても、それは克服できることを意味する。たとえば、歩行器の下にボールが入り込んでしまったりする。でも、これは他の選手が蹴れば、ボールは外に出る。


「アレックスは、完璧にプレーを楽しんでいます。チームの1員となり、監督の話を聞き、チームメートと一緒に休憩を楽しみ、他の子どもたちがしていることを全部できる・・・それは、彼にとっての世界が出来たんだと思います。もし歩ければ、本当に没頭したスポーツだと思います」


「多くの障害児が四六時中セラピーを受けていることを考えると、プレーする時間の長さは夢のようです。実際、息子がほんとうにプレーに参加できるなんて、思ってもいませんでしたから。親としては常にプレーできることを願っては来ていますが、保険の問題とか他の親がどう言うか、わかりませんし。」と、母親は喜ぶ。


アレックスのチームメートの母親はこういう。「障害の子どものことを勉強する機会になり、子どもたちにも良いことです。」


学校以外にも友人が出来たアレックス君にとっても、世界が広がったと言える。


監督のパークさんは、「アレックスは、チームの中の一員に過ぎません。われわれが気にしなければ、子どもにとっても何にも問題ありません。彼らは彼のハンディを全く気にせずやっています。この年齢では、彼らはみな外で遊び、楽しみたがるのです」と。


 クラブの門戸を叩いたお母さんの勇気。直ぐ受け入れた監督パークさんの勇気。

アレックス君をチームメートにしたチームの少年たちの勇気。その勇気に乾杯!


障害児とともにプレーする。健常の子どもたちの精神を正常に育てる大事な機会と思うのだ。(了)


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posted by buruta |15:32 | gensan | コメント(4) | トラックバック(0)
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