2007年12月25日

忙しいシドニーサイダー! ゴルフ人口も減る

シドニーの人は、貧しいのか、あるいは、ちょっとだけ小金持ちなのかという自嘲気味の自問自答がある。とにかく、この世界の田舎町で妙に皆が忙しい。

こせこせしている。ハワード前首相が、首相職を辞した後、シドニー北部で、ゴルフ場を借り切り?プレーしていた。こういう特別な人は除いても、最近の人は、昼は、歩きながらテークアウェーをほおばり、あるいはアル・デスコのランチを食う。勤務が忙しく、有給休暇も溜まりっぱなし。ワンラウンドのゴルフの時間すらもとれなくなってきている、というのだ。

 
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もっとゆっくり出来ないのか?と、外人の私は思うのだが、ゆとりあるスロー・ライフは、実現しそうもない。

 

私が、現役でシドニーに赴任するとき、東京のオーストラリア大使館の方が、「シドニー周辺には、ゴルフ場が80近くあるので楽しんでください」と、親切にも言ってくれた。

 

だが、他の日系企業はともかく、人づかいの荒い日本メディアにそういう余裕を与えてくれる企業はない。結局は、現在のシドニー・サイダーより忙しい思いをして、4年間働いてしまった。まあ、いろいろな経験をさせてもらって、それも悪くはなかったのだが。

 

それでも、朝7時から数ホールをまわってから、出勤する一徹の御仁もいるにはいる。それでも、時間貧乏のシドニーの人で、ゴルフを日常のスケジュールに入れることの出来る人は、ますます確実に、そしてさらに急激に減ってきている。

 

ニューサウス・ウェールズ・ゴルフ協会のグレッグ・ミルズ会長は、「ゴルフ会員もここのところ漸減している。食い止めるために何か創意工夫のある手を打たなければならないと気づいており、ロケット打ち上げの科学者にあやかりたい」と、語る。

 

ゴルフに新しい興味と関心を呼び起こすために、全国組織である“ゴルフ・オーストラリア”も、ワンデー・クリケットにならって、ゴルフの短縮版も視野にいれなくてはならない状況だ。

 

2008年には、全豪9ホール選手権を発表する予定だ。

 

すでに、この紳士のスポーツにも、“パジャマ・ゴルフ”と称して、ドレスコードを緩める動きがある。そして、ウェブサイトも強力な売り込みをかける。

 

「プレーしたいけど、時間がない? オフィスを抜け出すことは難しい? 週末の家族との約束をやりとりするのは難しい? さほどきつくないプレーをしてみるのはどうか?」 「子どもにも出来る環境の中でゴルフをしたい。それなら、9ホールが正解だ。9ホールゴルフ。あなたの時間で出来る。それなら選択肢としていけるだろう」などなどだ。



ニュー・サウス・ウェールズ州の388のゴルフクラブの大半が会員権(日本と若干会員権の概念が違うが)を低額にして、会員の増員努力をし始めた。時間のなくなったシドニー都市住民がプレーしやすいように、そして、スポーツ性より、レジャー性を前面に出している。新入会員にはクラブが3年間入会費を取らないシステムや、週日の新しい会員制度を設けるなどして、よりフェアーウェーに人を呼ぶ作戦を取り始めた所もある。

 

週末にプレーできない娯楽産業の人たちを狙ったものだが、努力の成果は確実に出たという。

 

ポイント制を導入したクラブもある。

 

しかし、それだけでは、マチュア・ゴルフ人口を取り戻せない。やはり、18ホールの短縮版が必要である。

 

そして、もっと変化が現れそうだ。例えば、子ども介護付き9ホール競技の導入だ。子持ちの婦人を対象にしたクラブもある。子どもを、託児所で落として、昼に昼食を食べて、午後子どもを拾えるようにする。6ヶ月の会員費で、クラブセットも使えて、3回のコーチ付き指導も入れて500ドルという価格だ。

 

会員は漸減しているクラブが多い。あるクラブでは、平均的メンバーが50代後半となっている。会員は高齢化して、辞めていく。毎年会員の25%も減っていくクラブがある。数の維持を図るために必至に努力しているクラブがある。

 

若い子どもを勧誘するのは、難しくない。十代の後半になると、ボーイフレンドやガールフレンドに興味を持つ。あるいは、他のことをしてしまう。

 

ゴルフ会員の減少には、いくつかの原因がある。人口の変化、経済環境の変化、ライフスタイルの変化がある。そういう要因が18ホールをプレーするカネもなく、時間も作れなくなっている。

 

22歳と30歳では年代のギャップがある。多くの人はプレーしたがっているが、その年齢になると家族をもったり、家を買ってローンの支払いをしたりする。今の時代、彼らはゴルフをする時間が出来るとは思っていない。

 

銀行利率があがり、石油もあがり・・・こういう時代になると、ローンを返すために主婦も働きに出る。こういう社会の変化が、スポーツ人口を変えていくことに、ゴルフ産業が気づき始めたということか。

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今年もコラムをご購読頂き、ありがとうございました。

いずれにしても、スポーツを楽しむ時間を作っていきたいものだ。そういう心の余裕を作っていく努力が庶民の側に必要だ。

 

皆様の来年のご健康とご多幸をお祈りします。

 

来年も、当コラムを宜しくお願いします。


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2007年12月17日

“デイビッド・ベッカム”一座の旅興行を考える

アメリカ大陸から、オーストラリア大陸にやってきたアメリカMLSのLA ギャラクシー。この欄でも書いた通り、エキシビション・マッチのシドニーFCとの一戦は3-5で、LA ギャラクシーの負け。タスマン海を渡って、ウェリントン・フェニックスとの試合は国際親善試合となって、4-1でLA ギャラクシーの勝ちだった。南太平洋興行は、1勝1敗で終わった。

 

ウェリントン・フェニックスとの試合では、ベッカムは、セカンド・ハーフで77分に、ペナルティ・キックをゴールに決めて、テルストラ・スタジアムと同様に、見せ場を作った。一発を外さない正確さを改めて見せつけた。

 

それにしても、デビッド・ベッカム選手がウェリントン滞在中に使った食器や路上で落としたフライドポテト、コーラのボトル、レストランで使用したとされるナイフとフォークなどが、インターネットのオークションにかけられていたというから、凄い人気だ。


トレードに出されたのは、ベッカム選手が食べ残したトウモロコシの心棒、コーラのボトル、フライドポテト1本など。トウモロコシとボトルは11月29日にベッカム選手がレストランで残したもの、ポテトはウェリントンの路上で落としたものだという。ポテトは日本円で約100円で初値が付き、最終的には約300円くらいまで上がった、とか。驚きだ。

 

しかし・・・・。



このLA ギャラクシーのご一行の興行は、とびきり上等の旅芸人を抱えた『どさまわり』に見えて仕方がない。

 

『どさ』とは、佐渡の倒置語である。
その昔、江戸時代、賭博で捕まると佐渡へ島流しになったことから、賭場に役人が踏み込むことを『どさ』といった。一旦島流しになるとなかなか戻らないことから、芸能人が地方興行をして回ることをドサ回りと言った。

 

LAギャラクシーは、圧倒的にベッカムによっている。ドノヴァンが、少し見せるくらいだ。DFケヴィン・ハームスにいたっては、旅芸人一座の中の悪役で、テルストラ・スタジアムでは、ジュニーニョにハード・タックルを敢行して、怪我をさせ、その後77分、シドニーFCのMFアダム・ビドゥルのタックルを受けて、ビドゥルの腕を踏みつけて2枚目のイエローカードをうけて、レッド・カードで即退場。ウェリントンでもイエロー・カードを受けている。一座には悪人がいないと、ベッカムのような奉行が一層目立たなくなる。



一座の座長は、新監督就任で第1戦の指揮をとるルート・フリット氏(45歳)だ。彼は、元オランダ代表MFでチェルシー、ニューカッスル、フェイエノールトで監督を歴任。 契約は3年間とか。



今回の南太平洋興行を不真面目にみれば、そんな筋書きか、と思う。

 

ルート・フリット監督は、ベッカムをMFの深いところに配置したので、DFの前線にはなかなか出てこれなかった。ギャラクシーのDFの欠点をMFのベッカムにより広くカバーさせたのか?と思うが、よくわからない。

 

ベッカムとMFのランドン・ドノヴァンとのギャップも大きく、ランドン・ドノヴァンと他の選手とのギャップも大きい。アメリカ野球大リーグのブレーブスの主砲アンドリュー・ジョーンズ選手が、2軍の選手を引き連れてやっているようなものだと、ある人が言った。的を射ている表現だ。

 

ベッカムは、これで満足なのだろうか? 彼らがシドニー戦で見せたものが何かを暗示しているとしたら、ベッカムは少なくともゴールキーパーには辟易としているだろう。彼が1得点をあげても、2失点3失点をGKがするわけだから。

 

マンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードでの活躍、そして数々の業績を考えると、彼の今おかれている(と言っても自分の意志で契約したわけだが)状況はあきらかに後退である。

 

もちろん、彼はアメリカにおけるフットボールのレベルを引き上げるという情熱と使命にかけると言ったわけだ。そして、そうするために、巨額なカネが彼に支払われている。週給100万米ドルだ。

 

国際レベルで彼の将来を考えてみると、彼の将来は、次期イングランド監督が決まるまでは不透明だ。

 

11月21日、クロアチア戦に敗退したイングランドは、ユーロ2008予選の突破ができず、スティーブ・マクラーレン監督は即解雇となった。ベッカムを先発させなかったマクラーレン監督、未経験のGKをクロアチア戦で起用したりと、その采配ぶりを問われ、就任わずか18試合で舞台から消えた。次期イングランド代表監督は誰になるか?

 

ベッカムは32歳。彼の活躍の時間は、仮に終わっていなくても先が見えている。彼の最盛期が過ぎ去れば、MLSの中でプレーをし、ギャラクシー一座とともに、世界のどさまわりを続けるのか? これでは、ハーレム・グローブトロッターズ(註は下に)のフットボール版を彷彿とさせる。

 

しかし、もし、イングランド選手としてのキャリアが終われば、世界のファンが、どのくらい長く彼のプレーに魅力を感じるか・・・・である。33歳で終わるのか、34歳になるのか、35歳まで続くのか・・・。いや、もっと続くのか? 来年ベッカムが再訪しても、テルストラ・スタジアムを満杯にするか? 80,295名以上を集客できるか? 答えは「ノー」である。

 

それには、ベッカムが本場のヨーロッパで、後数年でも磨かれていくことが肝要である。ヒット曲のない有名ロックバンドと同じで、集客力はおちていく。

 

そう考えてくると、ベッカムがすでに先を見据えてLAギャラクシーに天下りした気分になっていると思えてくるのだが、彼がどうしようとしているのかはますますわからなくなる。

 

ノーベル平和賞のワンガリ・マータイさんではないが、「もったいないことだ」

(了)

 

註:ハーレム・グローブトロッターズ(Harlem Globetrotters)は、アメリカアリゾナ州フェニックスに本拠を置くバスケットボールのエキシビジョンチーム。スポーツ性とコメディの両方を併せ持っているチームである。グローブトロッターズは1927年、シカゴでエイブ・セイパースタインによって創設された。チームは創設以来118ヶ国で20,000試合以上のエキシビジョン・ゲームを戦ってきた。2006年2月27日、グローブトロッターズは通算22,000勝をマークした。創設時からの敗戦数は345試合で、その勝率は98.5%である。グローブトロッターズ側は、全てのエキシビジョン試合は真剣勝負であると主張している。(日本語版ウィキペディアより)

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posted by buruta |21:08 | gensan | コメント(1) | トラックバック(0)
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2007年12月10日

ピム・フェルベーク氏に決定 サッカールーズ新監督

来年2月のサッカーW杯予選開始を前に、ようやく、オーストラリア・フットボール協会(以下、FFAとする)は、新監督を決めた。新監督は、ピム・フェルベーク氏(51)だ。覚えておられる方も多いだろう。前の韓国代表監督だ。この7月のアジア杯での成績の責任をとって辞めた。


ビッグ・ネームではないが、力に欠けているわけではない。
「サッカールーズの2010年のW杯出場に100%自信を持っている」と語った。


サッカールーズの監督探しは1年半近くにもわたった。先月は、内定していたディック・アドフォカート氏の寝返りで、彼はゼニトに残ることになった。最後は、フェルベーク氏と元日本代表監督のフィリップ・トルシェ氏に絞り込まれたようだ。オランダ系でまとめるか、あるいはカタールに精通し、2大陸でW杯出場の経験と成功の実績あるトルシェで行くのか、だった。


私なら、無条件でトルシェ氏をとる。


流れは、技術部長のロブ・バーン氏とうまくやっていける線として、フェルベーク氏に決まったと言えよう。
FFAにとっての安心材料は、フェルベーク氏がかつて前監督のフース・ヒディンク氏の元で一緒にやっていたことだ。ついで、現在FFAの技術部長であるオランダ人のロブ・バーン氏の絶大な賛成もえられていることだ。


「正しい選択だと思う。ヒディンク監督が吹き込んだオランダ流のシステムは、われわれに合っている。この道を行くわれわれに、これは運命のようなものだ。恐らく、非常にうまくいくだろう」と、語ったのはフランク・ロウィーFFA会長だ。


ベン・バックリー最高経営責任者は、「誰彼の経歴を分析している時ではなかった。すべてが履歴に帰一するものではない。適任かどうか、一片の紙切れではわからない。過去に人が何をしたか、だけが重要なのではない。われわれがピムに好印象を持ったのは、アジアでの経験だ。オーストラリアに喜んで居を構えると言う姿勢もわれわれにアピールした」と語る。


2010年に勝ちを取りにいくならトルシェ氏をとるが、そういう流れの中で最高幹部がそういう選択をしたなら間違いないと、私も確信する。サッカールーズがアジア杯で見せた多くの問題点に対する解答を、フェルベーク氏が持っているという点で、人も満足するのではないか。


死の1組を知っているのか?という質問に、

「アジアに長くいたからよくわかるが、1組の困難さは十分承知している。しかし、第1ラウンドで恐れていたら、次のラウンドでは韓国、サウジアラビア等が出てくる。彼らは間違いなく強敵だ。しかし、われわれは、オーストラリア人のチームだ。評判もある。そして、いいチームであるがゆえに傲慢になってはいけない。われわれに100%の確実性がなければ、私はここに座っていない。われわれは相手国に敬意を払うが、彼らを恐れてはいない」と、新監督。



「15人の候補の中に入っていたことは誇りだ。FFA、自分、ディック・アドフォカートの選択が正しかったかどうかは、2010年にわかることだ」と、新監督は述べた。



フェルベーク新監督は、新しいアシスタント・コーチを一人採用する予定だ。しかし、現在オリルーの監督として、北京オリンピック出場権を勝ち取ったグラハム・アーノルド監督を最高の友人と呼び、彼の力と知識を評価し、今後の2年半、彼の力を借りたいと述べた。


現実は、アーニー(オリルー監督)がオリルーを率いて北京オリンピックまでは拘束されるので、その間はバーン技術部長が、フェルベーク新監督のヘッドアシスタントを務めることになりそうだ。


だが、そういう役目を、アーニーが果たしていくことに疑問がないわけではない。彼は、結局ヒディンク監督の後任の指導者につくことにも失敗したし、外人監督招聘に公然と疑問を唱えていた。そういう人物がアシスタント・コーチにつくことで問題はおきないのか?


新監督の話は早い。今週の木曜日には彼はシドニーにやってきて、契約期間の2年半をオーストラリアに住む。オーストラリア在住の監督になる。


契約内容は、年俸200万豪ドルと言われる。トルシェ氏より100万豪ドル安いという。


現実問題は、ヒディンク前監督の時より事態は楽観できない。困難な状況の中での監督就任だ。いすれにしても、時間がない。タイムフレームを考えれば、2月6日のメルボルンでの対カタール戦のホームまでに、一つの親善試合をこなすのが精一杯といえよう。

最初の2試合となる2月6日と3月25日の中国戦のアウェーを勝ち抜くには、ローカルのAリーグの選手を中心に使っていくしかないのである。


この両日とも、FIFA指定の親善試合の日だ。つまり、ヨーロッパのクラブは、サッカールーズの試合の3日前まではオーストラリア人選手を拘束出来るということだ。試合会場まで距離があれば、飛んでいくだけでも選手にとっては大変なことだ。


しかし、そうはいっても、「6月の果たし合いには、重量級の力をもった選手がほしい」と、新監督は言う。

6月2日の対イラク戦のホーム以降は、サッカールーズの命運がかかってくる。対イラク戦のアウェー(6月7日、イラクでは開催できないために、恐らく会場はヨルダン、アラブ首長国連邦、シリアのいずれかに決まるのではないか)、そして、6月21日の対中国戦のホームでの試合だ。


オリルーからの登用も当然ある。マーク・ミリガン、スチュアート・ムスアリク、マーク・ブリッジ、ダニー・ヴコヴィッチ、ニコライ・T-スタンリー、ネイサン・バーンズ、ブルース・ジテなどが有力だが、オリルーはオリンピック前までには25試合のウォームアップ・ゲームを予定しており、これとの絡みで常時の登用は難しく、一本吊りとなりそうな気配だ。


Aリーグは、まもなくクリスマス休暇に入る。
「木曜日にシドニーに行ったら、出来る限りAリーグの試合をみる。少なくとも3次予選の最初の2試合は、Aリーグの選手に圧倒的に負うことになる。だが、ヨーロッパの選手は絶対に欠かせない。マーク・ヴィドゥカと連絡を取って、彼の考えを聞きたい。それは、年齢の問題ではない。選手の質の問題だ。彼はそのいい物をもっている。彼にはかかわってもらいたい。いずれにしてもホームのゲームには全勝することが絶対必要だ」と、フェルベーク監督。



新監督は、韓国代表監督時代、カタールと2回対戦している。アジア杯とオリンピックで。アジア杯準決勝では、イラクは韓国を破った。同じくアジア杯では、イラクはオーストラリアにも勝った。

「幸いにも、カタールとイラクの強いところ、弱点を知っている。そして、長い間中国を身近で研究してきた」と話す。


アシスタント/スカウトも含めて、成功のために彼が必要とするすべての人材を与えるつもりだ・・と協会は言う。


いずれにしても時間がない。日本の岡田新監督と同じ気持ちだ。そんなこんなで、カタール戦の前のウォームアップの相手には、Aリーグのウェリントン・フェニックスが検討されている。


協会が言うように、「一番重要なことは、われわれが彼を信頼し、彼がいい仕事ができるようにすることだと思っている」・・その通りで、このことが大事だ。フェルベーク氏に決まった以上、その協会の精神が生かされることを祈っている。



ところで、フェルベーク氏が去った後の韓国の監督は、未だ空席のままだ(2007・12・10現在)。韓国は、ミック・マッカーシー氏や、ジェラルド・フリエ氏にも袖にされた。韓国は、監督予算もオーストラリア以上にあるのに、なかなかうまくいかないものだ。韓国も、3次予選まで秒読みにはいってきた。(了)

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2007年12月03日

2007年豪最優秀スポーツ選手賞 ツール・ド・フランス2位のキャデル・エヴァンス選手に

30歳のキャデル・エヴァンス選手。

ツール・ド・フランスで、オーストラリア選手として2位に輝き、プロ・ツアー・シリーズで1位になった彼が、シドニー・モーニング・ヘラルド紙主催の選考でSports Performer of the Yearを、賞金5万ドルとともに獲得した。


ツール・ド・フランスで彼が2位になったことは、このコラムでも報じた通りである。

世界中の多くのスポーツ選手が自己の目標に向かって突進しているのだが、彼も又歴史ある世界のスポーツ・イヴェントでオーストラリアの名を挙げた。素晴らしき勇士である。


シャンゼリゼ通りの石畳を走り終わった後、彼が達成した大きさ、重さ、情熱がオーストラリア社会に染み渡っていった。彼は2位に終わったが、これはオーストラリア人が成し遂げた最高の順位である。


準優勝後、彼はこう言った。
「ごめんなさい、勝てませんでした。私はベストを尽くしました。出来ることはやりました。しかし、まだ3回目の参加です。私には、まだ数年期待できる年が残されています。来年また、挑戦します」


彼は、夢を次へつなげた。さわやかなコメントだった。


エヴァンスへの賞は、彼をも守ってきた母親に渡された。そして・・・・・

その5万ドルの賞金を、そっくりそのまま二つの団体に寄贈した姿勢に、巷ではまた拍手が送られている。


一つは、エイミー・ジレット財団と、もう一つはイアン・ソープ青少年財団である。エイミー・ジレットさんは、2005年7月のドイツでの競技会の前日に、女性の不注意運転により自動車事故で亡くなった。この時、他にもチームメートが重傷を負っているのである。ジレットさんは、サイクリストであり、ボートの選手でもあった。


「皆さんが私にくれた支援を、感謝の気持ちを表す一つの方法です。このエイミー・ジレット財団は私などよりもっと恩恵を受けていい財団です」と、謙虚だ。

もらった賞金にひきずられないすがすがしさを感じるのである。そして、そこから、次世代の宝が伸びてくれれば最高である。


オーストラリアの美しい人情物語をみている気がした。


このスポーツの盛んなオーストラリアで、彼が楽々、年間最優秀スポーツ選手賞を獲得したわけではない。モトGP世界チャンピオンのケイシー・ストナー選手、400メートル障害の世界チャンピオンジャナ・ローリンソン選手、世界記録をもつ水泳のリビー・レントン選手、バスケット選手のローレン・ジャックソン選手、クリケットのリッキー・ポンティング選手、ハワイアン・アイアンマン優勝のクリス・マコーマック選手という並み居る強豪を破っての受賞だった。



来年の彼の活躍が、また、楽しみだ。(了)


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2008年のツール・ド・フランスのコース


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posted by buruta |17:06 | gensan | コメント(0) | トラックバック(0)
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