2007年11月28日
昨日27日、オリンピック・パークのテルストラ・スタジアムで行われた、地元シドニーFCとLAギャラクシーの一戦。
デイヴィッド・ベッカム、シドニー初登場に、8万の観衆が興奮した。
FAカップ・ファイナル並の盛り上がりようだ。興行収入としては美味しい。Aリーグの観客動員が増えたといっても、平均1万5000人がいいところ。さすがベッカムの集客力はすごい。元プレミア・リーグのベッカムとジュニーニョとの顔合わせありで、盛り上がった。
年収65億円。なんとも言えないあの笑顔も、65億もらえば出てくるのか?これは貧乏人のひがみか?
(写真:シドニー・モーニングヘラルド27日付け)
試合はシドニーFCが前半後半とまんべんなく加点して5-3で、シドニーFCが勝った。ジュニーニョからのボールを見事つないで、20分ブロスクがゴール、続いてブロスクが26分に連続ゴール、29分にザドゥコヴィッチがゴールして3-0とリード。
ベッカムの見せ場?はいくつかあった。
27分。ベッカーがもんどり打って倒れて、観客は一瞬はっとした。左足首を蹴られた。1分半過ぎて、ベッカムは足を引きずって起きあがった。この痛みはしばらく続き、顔を引きつらせていた。二つ目。44分すぎ、ベッカム・マジックが飛び出した。25メートルからのフリーキック。ボールはGKボルトンの右手をはじいてゴール左へピタッときめた。
(写真:シドニー・モーニングヘラルド28日付け)
三つ目は、64分。ボールを追うミドゥルビーとベッカムがからんだ。ミドゥルビーの両肩を抱いて謝るベッカム。ベッカムのファウルでイエローカード。
(写真:シドニー・モーニングヘラルド28日付)
まあ、全体としては、エキシビション・マッチの域をでなかったが、興行としては満点。ベッカムを一目みたいというお方にも満点。ベッカムの活躍を期待した人には、ちょっと消化不良。ギャラクシーのぷれーを期待した人も少しはいるだろうが、ザル。Aリーグ盛り上げるマッチになったかというと、これは疑問。
ところで、南アフリカ・ダーバンでの抽選で、豪州は、アジアにグループ1が決まった。
相手は、中国(世界ランク85位、アジアランク9位)、イラク(世界ランク70位、アジアランク7位)、カタール(世界ランク86位、アジアランク10位)である。
オーストラリア・サッカールーズ(世界ランク48位、アジアランク4位)には厳しい組み合わせと言う人もいるが、私はそれほどきついとは思わない。楽勝などとは言わないが、むしろ精神的には“死のグループ”といわれるほどの重荷ではないのではないか。
サッカールーズのアドバンテージは何か?
確かにイラクには、アジア・カップでは3-1で負けている。だが、イラクは、ホームで迎え撃てない。お国の事情で。そして、中国を除けば、相手は中東のチームだ。サッカールーズとしては、ヨーロッパスタイルのサッカーで試合が出来る精神的な安堵感は大きいといえる。
グループ1は、“死のグループ”と言われるが、そう言う点では、情報も集めやすいし、準備もしやすい。
イラクは与しやすいチームではないが、ホームグランドを持たないために中立の場所が会場となる。自ずとイラクの有利さには限界があるのではないか。
アジアでのプレーには、種々の悪条件が重なると、オーストラリア側はみる。高温、多湿、糧食、レフリー。サッカールーズにとってみれば、韓国、日本との対戦を抱えるより、対イラク戦、カタール戦では、ヨーロッパで活躍するオーストラリア選手を呼ぶことが可能になる。選手の選択肢が広がる。オーストラリアとしては、よりW杯と背中合わせの試合緊張感で予選を勝ち抜き、来年10月からの最終予選へ駒を進めるモチベーションを高めることが出来るような気がする。
サッカールーズには本質的にはクォリティの良さを持っている。しかし、イラクは非常に真剣だ。統率も良くとれている。それは、ブラジル人のヴィエイラ監督になってから、短期間で長足の進歩を遂げ、且つアジア杯優勝以後も、いくつかの変貌を見せているチームだ。ヴィエイラ監督は辞任し、ノルウェーのエギル・オルセン監督(65歳)が3年契約で就任した。オルセン氏はノルウェーを1994年(アメリカ大会)、98年(フランス大会)のW杯で出場を果たし、グループリーグ戦でブラジルを破った実績がある。見くびることは絶対に出来ない。少なくとも、今年のアジア杯の時のイラクは、オーストラリラよりも精神面でより充実していた。
サッカールーズは、アジア杯では、イラクチームについて事前の情報の徹底研究が不足していた。彼らは故国が戦争状態のゆえに、強くなっていると言える。戦争が彼らを強くさせているのだ。しかし、サッカールーズとしては、ヨーロッパで活躍する選手が期待通りのプレーをみせれば、それほど恐れることはないのではないか。
中国:サッカールーズはこの3月に広州で親善試合として中国と対戦し、2-0でサッカールーズが勝利している。前半、キャプテンのマーク・ヴィドゥカが、後半ブレット・ホルマンとマーク・ブレシアーノのコンビでゴールにつなげた。中国サッカー界は、アジア杯のグループ・ステージでの敗退にこりて、大改革を行っており、セルビア人のウラジミール・ポポヴィッチ新監督が就任した。彼は1970年代にアーセナルで活躍した人だ。中国は、ワールド杯への出場経験はたった一度(2002年)しかないが、サッカールーズが対戦したこの3月よりは強くなっていると考えなくてはならない。選手の入れ替えもまだ続いている。強化へむけて、大造成中のチームである。
対カタール戦の問題は、アウェーの時の天候、環境、灼熱の気温だ。カタール・チームよりそれの方が問題だという人がいる。
カタールのジョージ・フォッサティ現監督は、2年前にサッカールーズが大陸間プレーオフでウルグアイを破った時の監督だ。彼は、オーストラリアにまたやられた夢をみたという。「これは、オーストラリアに復讐を果たす機会でもない。非常に尊敬している一つのライバルだ」と謙虚だ。不気味である。
では、問題点は何か?
最大の問題は監督が未決定なことだ。日本もすでに、病に倒れたオシム監督に代わって、岡田監督の復帰が決まった。サッカールーズの監督を早期に決めることが急務になってきた。オーストラリアは、オランダ人のアドゥヴォーカート氏に後味悪い形で袖に振られた。急務だが、ああいうこすっからい人物をひいてはいけない。なにしろこれから2年間身柄を預けるのだから。
次に、スケジュールの詰まったヨーロッパのスケジュールに合間を縫って、終日にオーストラリア人のベスト選手が参加できるかどうかである。したがって、Aリーグの選手には、ホームでの試合と中国でのアウェーではかなりチャンスが回ってくることが予想される。
アウェーの3試合のうち、2試合は中東でおこなわれるために、距離の点でヨーロッパ在住の選手が参加しやすくなることは、サッカールーズのアドバンテージだ。こういう利点が生かせれば、サッカールーズは、「死の1組」から楽々はい上がり、10月からの最終予選に上がれるのではないかと思うのだが。
posted by buruta |18:12 |
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2007年11月22日
21日の平壌の金日成スタジアムで行われた北京オリンピック、サッカーアジア最終予選で、北朝鮮と1-1で引き分けたオリルーは、1988年のソウル・オリンピック以来連続出記録を伸ばした。今年9月9日のニューカースルでのホームでの試合は、1-0でオリルーが勝った。結果は1勝1分けとなった。
18日の日曜日に、オリルーは北京に向かった。北京で2日間練習したあと、平壌に入った。スコードは20人に減らしての平壌入りだった。
一般的にはオリルーの勝利が予想されていたが、やはり試合はそれほど簡単ではなかった。オーストラリアは、勿論1ポイントを取れば北京オリンピックの切符を獲得するに十分なのだが、気候はシドニー北部とはまるで違って、折からの寒気団の襲来で、めちゃ寒かったらしい。前日に大雪が降り、金日成スタジアムには、かいた雪がスタンド隅に残っている。凍るような寒さの中での試合だ。
オリルーにとって、敵は北朝鮮代表選手団以外に気候と人工芝だった。
アーノルド監督は、人工芝は速いとみた。オーストラリアは速いピッチは好きだ。「人口芝のボールの弾みは、人工芝の方が高い」と、アーノルド監督は見る。
「オリルーの連中は、チームとして長時間一緒に練習ができた。どんなことがあっても集中力を損なうことはない。仕事はまだ終わっていない。イラクとの対イラク戦は、いい仕事をした。今度は、北朝鮮戦だ。人工芝に気温ゼロだ。これがアジアなのだ。勝つことは楽ではない。サッカールーズがアジアカップでどのくらい苦労したかわかる。連中は、足を地につけて、仕事のまとめをするように努力している。一生一度のオリンピック出場をかけた試合だ。これはそれを十分分かって平壌に向かっている」と、アーノルド監督は前日話した。
また、キャプテンのミリガンは、
「気が緩むようなことはないと思う。われわれは、全員がまだ仕事半ばだという認識だから。イラクに勝ってもそれほど興奮するきになれない。北朝鮮戦が控えているからだ・既に気持ちは北朝鮮戦に集中している」
寒さ、人工芝・・・オリルーは、前半わずか9分、北朝鮮のパク・チョル・ミンは、ミリガンより速い脚力をみせてネットに蹴りこみ1-0で先行した。GKのヴコヴィッチも及ばなかった。これより前の4分にも、先行されそうな場面があり、これが決まっていれば、前半ダブル・スコアのリードになった可能性がある。これはGKヴコヴィッチが自分のエリアを出て、ヘッディングで跳ね返して事なきを得た。更に23分にも、北朝鮮最大のチャンスがおとずれたが、GKヴコヴィッチにクリアされた。前半は、ディフェンス陣の連携もうまくなく、オリルーに2回ほどチャンスがあったが、すべて北朝鮮がクリアした得点には結びつかなかった。オリルーには、先週土曜日のイラク戦ほどのきれはなかった。
相手からのプレッシャーが最高に来たセカンド・ハーフの中頃、69分に、サーキーズのフリー・キックからの戻りのボールをキャプテン、ミリガンが左からヘッディングすると、GKの頭上をぬけて同点にし、そのまま引き分けた。これで、イラクが勝っても及ばず、Aグループの1位のオーストラリアが北京行きの切符を手にした。
最後の重要な二試合のキーメンは、キャプテン、ミリガン、イラク戦で最初のスコアをあげたレイジャー、ミリガンの2点につながるフリー・キックをしたのはサーキーズだった。最高殊勲選手に相当する。
また、サッカールーズの監督だったグラハム・アーノルドにとっても、この勝利は彼個人の勝利ともなり、ディック・アドゥヴォカート氏のご変身で、サッカールーズ新監督探しが始まった中で、アーノルドは計算外のところにおかれるわけだが、FFAは、彼にも又注目せざるをえなくなるのではないか。
これに先立つ先週17日、サッカールーズが親善試合でナイジェリアに勝った日、シドニー北部のゴスフォードでは、北京オリンピック出場資格を狙うオーストラリアのオリルー対イラク戦が行われた。
結果は、2-0でイラクを下した。
前半19分にエイドリアン・レイジャーがゴール、後半13分にキャプテンのマーク・ミリガンがゴールを決めた。
これで、オーストラリアは、2位イラクに3ポイント離して11ポイントでAグループのトップとなった。イラクがAグループ最下位のレバノン(会場はダマスカス:水曜日)に勝つと予想されるが、オーストラリア戦で3人がレッドカードを受けたので、行方は分からない。
10ヶ月に渡り、6カ国で13試合を行ってきた北京オリンピックの最終予選はいよいよ最終試合になった。オーストラリアは、北朝鮮(会場は平壌:水曜日)と最低引き分けで、北京への道が開かれる。
オリルーのグラハム・アーノルド監督は、かなりの練習時間をアジアのチームとの心理戦に割いた。つまりどういうことかというと、アジア・チームは、試合が優勢になってくると、試合のペースを遅らせ、怪我をしたように似せかけて相手の弾みを削ぐというのだ。
イラクは、ストップ&スタートで揺さぶりをかけてきたが、オリルーは、冷静且つ忍耐強かった。時間を割いたアーノルド練習が、大いに効いた。得点面で守勢にまわると、イラクの攻撃は強烈になったが、前半、後半1点ずつ入れて、イラクを突きはなした。
前半の1点をあげたエイドリアン・レイジャーは、「見事な試合ではなかったが、われわれは勝つためにそこに行って、勝利した。案の定、彼らはその作戦でやってきた。しかし、その手には乗らなかった。ゲームが再開されるのを待った」と話す。
「ふざけたプレーで相手に乗らせてはならない。メンタリティのゲームだ。レフリーもそこは良く分かっていた。泥沼にはまりこまないようにレフリーも最初に手を打った。われわれもいらつかないようにしたので、彼らの作戦も効かなかった」と、キャプテンのミリガン。
ついに、2008年の北京オリンピック出場が決まった。(了)
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2007年11月20日
そんなに一喜一憂することはないのだが、やはり勝利は次への何かを約束してくれる時間的空間となる。
豪州1 - 0 ナイジェリア(17日)
ロンドンのハマースミスにあるフラムのクレイヴン・コテージで行われたオーストラリア対ナイジェリアの親善試合は、良いゲームだった。しかも、来年1月に就任するはずだったディック・アドゥヴォカート氏の監督就任が、試合前日に白紙に戻った状況であり、マーク・ヴィドゥカ、ティム・ケイヒル・ヴィンス・グレラの主力が負傷でサイドラインになるという、各選手にとって負担の多い中での価値ある勝利だった。
「会場のクレイヴン・コテージ・フラム」
勝てば何でもいいゲームにみえるかというと必ずしもそうではない。次につなげるものを見て勝ったときには、やはり満足感がちがう。
得点は、53分、シドニー出身のデイヴィッド・カーニーが、ゴール25メートル手前から、矢のような新幹線ボールを飛ばした。ゴール・キーパーのデレ・アイエヌグブが体を伸ばしたが、遙かに及ばなかった。カーニーにとって、サッカールーズ選手として初ゴールであった。
バーン代理監督が敷いた攻撃フォーメーションで、サッカールーズは前半からポジティブにゲームを展開していた。3分、スコットマクドナルドのショットは、惜しくもゴール右に外れた。続く、ハリー・キュウェルのショットもバーを越えてしまった。ナイジェリアのGKのデレ・アイエヌグブのアクロバティックなプレー(20分エマートンのフリー・キック。そのごキュウェルとマクドナルドをダブルセーヴ)に阻まれて、前半は0-0で終了した。
しかし、サッカールーズは後半にはいってからも特にボールを良くキープして、ハリー・キューウェルやスコット・マクドナルドのストライカーのサポートとしてデイヴィッド・カーニーを使っていたカーニーがすぐ得点につないだ。
カーニーは、イングランド・チャンピオンシップ、これはプレミアリーグのワンランク下だが、ここのシェフィールド。ユナイテッドの所属選手である。
彼自身、国際試合としてはこれが6試合目だ。
前回も書いたが、オーストラリアの世界ランクは52位。一方のナイジェリアは19位。サッカールーズは、この強豪を相手に、前半からみごとなプレッシャーをかけた。
GKシュワルツァーのセーブが目だった。
30分。ストライカーのマキンワの放ったシュートは、完全にバーの下をかすめるようにネットに刺さりそうだったが、シュワルツァーが見事3分の指ではじいて、クロスバー越えへ。さらに39分にも、オデムウィンギーのシュートを横っ飛びでキャッチ。その直後にも、マキンワのボールをセーブしている。
最後、ニック・カールがインジャリー・タイムできめていれば2-0になっていたが、そうは問屋が卸さなかった。
ニック・カールの活躍も光った。ニック・カールは負傷したティム・ケイヒルのリプレースメントだった。
キューウェルは、先週來いいプレーを見せ始め、完全復帰の印象を与えてくれた。まだ所属のリバプールではフルにプレーさせないようにしているようだが、90分のプレーはもうほぼ問題ないとみえる。
代理監督のロブ・バーンは、
「前半の活躍はすばらしく、後半もう少しリズムが必要という感じだったが、それでも素晴らしい選手であることを随所に見せた」と語る。
ナイジェリアは、イングランド・オープンに出場する19歳のフォワードのヴィクター・アニチェベ(エヴァートン)を外したことも、サッカールーズには幸いし、攻撃力にも欠けていた。
サッカールーズは、来年2月6日から始まるワールドカップ出場をかけた予選の前の最終親善試合対ナイジェリア戦で勝ち、今までの嫌な流れに歯止めをかけたといえるのではないか。(了)
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2007年11月15日
オーストリアにとって、ドイツでのワールドカップ出場をかけた2005年の大陸間プレーオフのウルグアイ戦以来の大事なゲームになる、17日(土)の対イラク戦。
これまでに売れた8500枚のチケットの半分は、イラク人社会が買ったらしい。大半はシドニー周辺在住のイラク人である。フランク・ファリナー監督時代に、サッカールーズがシドニーでゲームをやった時も、観衆の半分はイラク人だったという。
サッカールーズのアーノルド監督は言う。
「スタジアムが、わが方のファンでうまってほしいなどとは考えていない。これがどういうものか、とにかく見に来てほしい。Aリーグのセントラル・コースト、ニューカッスル、シドニーFCのファンに呼び掛けている。このゲームが、オーストラリアにとってどのくらい多くの意味をもつか、どのくらいの観衆が集まるか、を見てもらいたい」
「2万の満員の観衆(セントラル・コースト・スタジアム)を見るのは好きだ。もちろん大半は、オーストラリアを応援してくれるわけだが・・」
現在オーストラリアは、Aグループでイラクと8ポイント同士だが、得失点差で2位に甘んじている。来年の北京五輪出場資格をめぐって、対イラク戦は絶対落とせない。マスト・ウィンのゲームなのである。最低でも、引き分けである。北京オリンピック前の最後の熾烈な闘いである。
オリルーのキャプテン、マーク・ミリガンは、シドニーFCのキーマンだ。
「この試合を自分の人生最大の経験だ。こういう大事な試合を闘ったことはない。ウルグアイを破って以来の大きな試合だ。アーノルド監督からこう言われた。『君の経験からすれば、ワールド・カップに出場資格を得るためにまだ2~3回のチャンスはある。しかし、これは23歳以下のイヴェントだ。それを考えると、オリンピックに出られるチャンスは1回しかない』と。それはその通りだ」という。
「素晴らしい若手が育っているので、2010年のワールド・カップにはこの中から半数はお呼びがかかると思う。オリンピック出場資格をえれば、さらにこのレベルから次の1年の発展が期待できる」と、アーノルド監督。
イラク戦は気が抜けない。素晴らしい選手が揃っている。アジアカップに優勝したフルスクォードの半分はシドニーにやってくる。
オーストラリアは10月のワールド・ランキングで、トップ50から滑り落ちてしまった。今、オーストラリアの国際試合の結果はよろしくない。
2005年10月が54位という位置にいたので、ほぼ元にもどってしまった。
大陸間プレーオフの対ウルグアイ戦の前と同じ状態である。出戻りは辛い。
日本の30位、イランの38位、韓国の46位に次ぐ、サウジアラビアと同率の52位は、情けない。
起死回生の転機ととらえて、奮起を期待したい。
最終ゲームは、来週水曜日、オーストラリアはアウェーで3位の北朝鮮と、イラクはホームで最下位のレバノンと対戦する。ホームと言ってもイラクのお国の事情があるので、試合はカタールで行われる。
イラクに勝てば、オリルーは北朝鮮とドローでもいい。
先日のイタリア中部のアレッツォ近くで起きたラツィオとユンベントスのサポーター同士の衝突で、警備の警官の威嚇射撃を受け、1人が死亡する事件があったばかりだ。よもや、このようなことは起きないとは思うが、スポーツに暴力がつきまとうようになったのは、非常に情けない。プレーする方も観戦する方も、フェアーでなくてはならない。なんのためのスポーツかわからなくなる。
土曜日の結果はどうなるか?
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2007年11月05日
オーストラリアの自転車事情を書いたら、もっと知りたいというリクエストがきた。
そこで、今回は、ホリデーに近い豪州自転車ツアー事情を書いてみよう。
安く上げて、友達も作って、健康を高めて・・楽しくなどという欲張った方には、組織された自転車ツアーは手っ取り早く目的を達成する方法と言えるのではないか。
オーストラリア各州の自転車組織が行う1日から1週間以上の自転車ツアーはあちこちにある。自分専用の自転車に、テント、寝袋を準備して走るものもある。1日3食付きのもの、中にはコンサートを聞けるものまで種々ある。
期間が長くなると、毎朝片づけた後、小さいバッグは自分で持ち、テントなどの大きなものは、ツアーの責任者がセミ・トレーラーで先の目的地に運んでくれる。身軽にして、こぐことと安全に集中できるというわけだ。
目的地に着くと、トイレと温水シャワーつきのテント村の用意が出来て、自転車修理の人がいてくれたり、店や食事の施設が用意されているツアーもある。あとは、自分でテントを立てればいいというばかりだ。
こういうライダーの年齢は、大半が25歳から45歳までだが、中には、70歳を越えた人、10歳以下の子どもが参加することもある。
これらのイヴェントは、レースではない。だから、参加しても気楽である。
脱落しても、サグ・ワゴンがいる。サグ・ワゴンというのは、主として自転車レースで落後車を拾う追走自動車のことだ。あなたと自転車をピックアップして、夕方の目的地まで運んでくれる。
完全な落後者は出ないことになっている。
自転車をこいだ後のビールはうまいという。健康にうるさい人はミネラル・ウォーター派だが、多くの人はパブ・ドライを呑むとことで知られている。
長くなるので、主としてニュー・サウス・ウェールズ州(以下NSWと書く)をみてみよう。
NSW州最大の自転車イヴェントは、バイシクルNSWが組織するスプリング・サイクルだ。これは1日のイヴェントで、今年は10月21日に行われました。シドニー北部のセント・レナード・パークをスタートして、ノース・シドニー~ハーバー・ブリッジ(注:写真あり)~シドニー・オリンピック・パーク(注:写真あり)までのコースで、出発点は3箇所のオプションがあり、5キロから50キロまでを選択することができる。参加は1万人だった。
通過地点(ハーバーブリッジ)
ゴール(シドニー・オリンピック・パーク)
シドニー~ゴングMSバイク・ライドという毎年恒例の1日イヴェントがある。11月最初の日曜日に開催される。今年は、11月4日快晴のシドニーで行われた。ゴングというのは、シドニー南部の都市ウーロンゴン(グ)のことだ。セント・ピーターからスタートして90キロ走るか、少し南部のヒースコートからスタートして56キロ走るかであるが、いずれにしてもロイヤル・ナショナルパークを突き抜け、絶景のシー・クリフ・ブリッジを越える。ティー・ブレークあり、生音楽ありで、サイクリングを楽しいものにさせてくれる。もちろん、自転車の修理もでき、水も用意され、救急施設もトイレも整っている。
多くのツアーは、慈善行為を支援するツアーになっているが、これもその一つだ。
1位 エリック・ミルン
2位スティーブン・B・ホワイト
3位ジェフリー・ヒルトン これは、今年の到着順ではない。
慈善のための寄付獲得額の上位だ。
1位のミルンさんは、23、700ドル。
2位のホワイトさんは12,700ドル。
3位のヒルトンさんは、12,600ドルをそれぞれ集めた。
チームで集めた1位は、51,000ドルだ。日系企業ではチーム富士通2007の26,000ドル(それぞれ11月5日現在)と健闘している。うれしいではないか。
合計で、これまでに97,000ドル以上の寄付が集まった。日本と比べると意識の差か、やはり大したものだと思う。従業員に大きなプライドを与える企業の寄付は、社会の責任を担う企業精神の表れとも言える。
個人で寄付を集めるのも大変である。面と面で向かいあって、「私が完走するからご寄付を」と。しかし、弱者がいる限り、社会の平和はないという立派な観点にたてば、財布の紐を少しゆるめれてくれる人はいるはずだ。それぞれにレシート・ノートが渡されて、そこに記入していく。お金を銀行に振り込む。立派な社会貢献が行われている。
終わった物を書くなと言うお方もいらっしゃるだろう。来年のことを書こう。
来年3月29日~4月10日までの2008グレート・エスカペイドがある。
どういう内容かというと、世界遺産のブルーマウンテンズ(注:写真2枚あり)からNSW州のワインの里ハンター・バリー(注:写真あり)まで走行するものだ。
世界遺産 ~ブルーマウンテンズ 1~
世界遺産 ~ブルーマウンテンズ 2~
ワインの里 ~ハンターバリー~
これは道中完全にサポート態勢ができあがっているもので、自転車イヴェントの先駆けであるバイシクル・ヴィクトリア(ヴィクトリア州)とバイシクル・NSWの合同企画だ。ワイナリーへ直進とも言える企画だ。
参加希望者には、3つのオプションがある。
(1)ブルー・マウンテンズ~ハンターバリー・コース。13日間。参加費大人一人1350豪ドル。
(2)テーブルランド・ウェー・コース。8日間。参加費 大人一人960豪ドル。
(3)グレープ・エスカペイド・ハンターヴァリー。5日間。参加費用:大人一人645豪ドル。
1月18日までに申し込むと100ドルの割引がある。早割りだ。
サイトを書いておこう。覗いてみてほしい。
Bicycles Network Australia:http://www.bicycles.net.au/
Bicycle New South Wales:http://www.bicyclensw.org.au/
緑の風も さわやかに
握るハンドル 心も軽く
サイクリング サイクリング
ヤッホー ヤホー
昭和57年に小坂一也さんが歌っていた古賀政男作曲の「青春サイクリング」は、古いと言われてもやはり、それをおいて右にでるものはない。オーストラリアで、自転車をこぎながら、この歌を歌いませんか?
では、また次回。
posted by buruta |23:34 |
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2007年11月02日
日本で歩け歩け運動がうねりを得始めたのは、1963年。
アメリカ大陸を徒歩で横断した大西七郎さんが呼び掛けたものだった。日本の経済は右肩上がり。何で歩くのだという人もいたが、ともかく、大きな流れができた。そして、何と「協会」までできてしまったのが、1964年だった。
なぜ覚えているかというと、私は大学を卒業してテレビ朝日に入った年だったからだ。折しも、東京オリンピック。
こういう運動というのは、歩く人、あるいは歩いてきた人が提唱したものである。
ところが、である。昨今の船旅ブーム。
船会社が、歩く運動を呼び掛けている。船の中を歩くと言っても全員が船内を歩くのではない。では、船会社のコマーシャルかというと、必ずしもそうではない。
私もこの3月に、シドニーを出港して、南太平洋クルーズというのに参加してみた。驚いたのは、船内をウォークする人のなんと多いこと。そのうち、お互いが直ぐ顔なじみになるが、家内の速度が遅いので、家内が1周するまで、2周する人がいる。そのうち、夫である私のところに、「奥さんはチーティングだ」と、手抜きだと言わんばかりに声を掛ける始末。もっと、速く歩けると言いたいのだ。船上でまで発破をかけられるのはたまらないとばかり・・家内はマイ・ペースで歩いていたが、とにかく、普段自宅近くで歩いている格好のままの光景が展開される。家内に発破をかけたのは、この男性だが・・・。
朝早く歩いて、勿論、船内の無料のコーヒーを飲んで、シャワーを浴びて、朝食にする。こういう一日の始まりなのだ。
そう言うところに目を付けた船会社がいる。
話は、こうだ。
呼び掛けているのは、シアトルに本社を置くホランド・アメリカという船会社だ。患者の多い乳ガンの研究用の基金を集めようというので昨年始めたのが、それ。“治癒のためのデッキ”と名付けた企画は、趣旨に賛同した乗船客に、5キロ歩いてもらう。それも15米ドルを払って、Tシャツとリストバンドをもらい、船内をウォーキングするのだ。
他国の事情は知らないが、ここオーストラリアの乳ガン事情をちょっと書いておこう。
現在のオーストラリア女性の平均寿命は83歳だが、85歳までに8人に1人のご婦人が、乳ガンにかかると予想されている。若干古くなるが、2002年に乳ガンにかかった人の数は、12,027人だ。問題は、発症率は、1983年に女性10万人に対して80人の割合だったものが、2002年には10万の女性に対して117.3人へと伸びをしめしていることだ。年平均2%で増えていることになる。
乳ガン発病のリスクは、年齢と共に増すのだ。2002年に新たに乳ガンにかかった人のうちの24%は、50歳以下の女性だった。50%は50歳から69歳までの女性。70歳以上でも26%という高率である。
デッキで乳ガン対策の募金運動を始めたホランド・アメリカ社は、13隻の豪華船を所有しているが、年間で最低でも25万ドルの募金を目指している。
こういうのが始まると、他社も迅速に追随するものだ。すでに、プリンセス・クルーズなどの会社が、もうごく近々開始するらしい。いや、始めているかも知れない、という速さだ。
世は、クルージング時代。大客船の時代に入った。
2週間かそこらをビールやワイン付けにするのもいいが、“海の上”を歩く運動も、爽快な気分にさせる。その歩きが、また社会で苦しんでいる人のために役立つなら、それも大いにいいことではないか・・と思う。利他共の健康を考えて歩くのは、良いアイディアと言える。汗の一滴に、乳ガンで苦しむ患者への支援が込められる。そして、出来るなら、船上のウォーキングだけでやめないでほしい。
ドイツの詩人ヘルダーリンは歌った。
「'北風が吹く。
どの風にもまして 北風がわたしは好きだ。
それは船びとたちに 熱意と そして良い航海とをあたえるだろうから'」
(片山敏彦訳)
船会社の趣旨に、私は大いに賛成である。
皆さんは、どう思われるだろうか?(了)
posted by buruta |19:43 |
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