2009年11月17日
サッカールーズ 10人でオマーンに逆転勝利
オマーン対豪州戦は、オーストラリア東部夏時間の15日未明、マスカットのサルタン・カブース・スタジアムで行われた。
先月、サッカールーズはメルボルンでティム・ケイヒルの活躍でオマーンに勝ったが、今回もまた、豪州にはツキがあった。
試合がはじまって15分。ミドゥルスブラのリース・ウィリアムスがオマーンのストライカー、イーマド・アル・ホスニの背中に突進した時、いやな予感がした。レフリーはペナルティをとり、いきなり・レッド・カードで一人を失った。
その直後、ウィリアムスのペナルティでハリファのペナルティシュートを、シュワルツァーが見事にセーブしたかにみえたが、瞬間はじいたボールがゴールラインに流れ、ゴール左に回ってきたハリファの前にリバウンド・ボールが。そこをすかさず、ハリファがゴールに蹴りこんだ。
ゲームは、1点先行するオマーンが、終始、押し気味だった。しかし、ハリー・キューウェルらサッカールーズのMF4人組は、よく耐え、見事な連携でオマーンを封じた。
前半終了2分前の43分、ブレッシアーノからのクロスを元ミドゥスブラのルーク・ウィルクシャーがゴール前での混戦を制してチョコンと蹴って左のバック・ポストにゴール。ルーク・ウイルクシャーの国際試合初ゴールだった。このゴールは、同点にした以上に意味があった。オマーンのやる気を突き崩したといえる。
チャンスをいっぱい作るオマーンに勝つためには、後半を何とか生き延びなくてはならなかった豪州。
シュワルツァーのアル・ホスニとイスマイル・アル・アジミなど至近距離からのショットを再三セーブし、ウィルクシャーはアルホスニのヘディングを見事に交わし、クレイグ・ムーアはハシム・サレーのショットをブロックしたプレーは、まさに値千金で、ひたすら自軍のゴールを待った。
そして、忍耐の末に、豪州に逆転がころがりこんできた。後半残り7分、左サイドでボールをキープしたサブスティチュートのデイヴィッド・カーニーが、手を上げて合図を送るブレット・エマートンにぴたりのクロスを送って、ゴール右に蹴りこんだこの2点目が、3ポイントをオマーンから奪取した。
これで豪州は、2位のクウェートに1ポイント差、3位のオマーンには3ポイント差をつけてB組のトップに立っただけでなく、2011年のアジアカップへほぼ間違いなく王手をかけた。
一人を失い、1点を先行されたサッカールーズ。残りの75分を10人で戦い、かつ1点のビハインドにかなり緊張感が走った。結果はアウェーで2-1の逆転に成功し、2011年にアジアカップ決勝戦に進出するポールポジションをとったと言える。
退場処分を受けたウィリアムスの穴であるバック・ライトを、エマートンがしっかりと埋めたこと、そしてシュワルツァーの数度にわたる偉大なる、そして華麗なるセーブ、DFのムーアが見せたDFの中心としての真髄、そして、MFの活躍でもぎ取った対オマーン戦の勝利だった。これで*グループB*のトップに立った。
フェルベーク監督の言う「アウェーのゲームで勝てば、そこが転換点だ」を、実行して見せた。
「ハリーは、よくやった。早いプレー。見事なヘッダー。ボールのキープ。知的プレーヤーだよ。最後まで、彼がすべてかんでいる。感謝しかない」と、フェルベーク監督。
ウィリアムスのレッドカードについて、フェルベーク監督は、「100%のペナルティ。あれは、彼の完全な失敗。われわれは立て直して、危険もずいぶんあったが、振り切った」と。
ホームでの試合内容について、オマーンのクロードLeロイ監督は、
「1ゴール先行されたところから這い上がり、10人で同点にして、勝利をするのは、やはりオーストラリアの経験の豊富さだ。われわれとしては、本当に期待外れの結果だったが、正しいことをしてきて、たくさんのチャンスを作りながら、それでも得点できないので、どうしてこうなったのかうまく表現できない」
と語った。
終了間際で、しかも同点に持ち込みたいオマーンは、サイドラインで、豪州のカーニーとオマーンのDFモハメド・アル・バルシとボールの取り合いになった。
サイドライン上でもめている時に、短気を起こした群衆から花火(爆竹らしきもの)がピッチ上に投げられた。それが、カーニーの足元に落ちたが、彼はかろうじて逃げた。試合は、そういう騒々しい中で終わった。
まるで、爆竹が試合の終了を告げるようでもあったが、この種の行為は危険極まりない。
サッカールーズの2人の選手とオマーンの選手一人、中国人レフリーが駆け寄り、大事にはならなかった。そこに爆竹が投げ込まれた。幸いなことに怪我人も喧嘩もなかった。
この事件は、アジアサッカー連盟コミッショナーへ報告としてあげられる様相を見せている。
もし、セキュリティの怠慢なら、AFCからオマーンに対して何らかの処分が行われるかも知れない。
11月18日には、独立記念日を迎えるオマーンの伝統文化の一つは、花火である。
爆竹とフィールド上でのテンションが高まったところに、爆竹が投げ込まれたので、フェルベーク監督は、敵対的な雰囲気の中で、インジャリータイムの最後の瞬間までプレーに集中した豪州の選手を称賛した。
「私は、われわれの選手は非常にプロだったと思う。彼らはゲームに集中した。花火はフットボールと関係ない。それは危険なことだ。しかし、あんなことが起こってしまった。両軍の選手とも非常にプロで、われわれは、最高のことをしたと思う」と、フェルベーク監督は記者会見で話した。
彼らのアジアカップ戦で、両国が関係した問題としてはこれが2回目となる。
先月、サッカールーズ役員のゲイリー・モレッティ氏は、オマーンのクロード・レ・ロイ監督から、メルボルンでの初戦に同監督を『侮辱した』として非難され、オーストラリア側は、モレッティに代わって、たっぷり謝罪せざるを得なかった。
たかがスポーツだ。これ以上しこりが残らないように祈りたい。
さて、オーストラリアの次の試合は、来年の1月6日にクウェート市での対クウェート戦となる。
なお、B組クウェート対インドネシア戦は、バデル・アル・モタワーが後半に二度ゴールをあげて2-1で勝利。2位へ浮上した。
日本は、ご存知の通り、南アフリカと0-0で引き分けた。カルロス・アルベルト・パレイラとベンニ・マッカーシーが南アフリカに戻ってパレイラ監督が代表チームを指揮したが、結果はホスト国南アフリカ代表チームの活力を示せず、初戦を飾れなかった。
その後、ブラジルの同郷のジョエル・サンタナが成績不振で解任され、パレイラ監督が再任された。そして、ブラックバーンのマッカーシーが呼び戻された。
元イングランド代表チーム・キャプテン・ブライアン・ロブソンは、E組タイ代表チームの監督に就任し、初戦のシンガポール戦を3-1で飾った。
ニュージーランドも、14日に大陸間プレーオフで勝ち、ワールドカップ出場権を獲得した。ニュージーランドは7大会ぶり2度目の本大会出場を決め、新聞には大見出しが躍っている。オセアニア1位のニュージーランド対アジア5位のバーレーン戦は、ニュージーランドが1-0で勝ち、2試合合計1-0で出場権を獲得した。
ニュージーランドは前半終了間際に右からのコーナー・キックをファロンがヘディングした先制点を守り切った。バーレーンは、後半にペナルティ・キックをセーブされるなど折角の好機を逸し、2大会連続のプレーオフ敗退で初出場を逃した。
アジア、南太平洋にもサッカーの話題が増えてきた。
これで豪州は、2位のクウェートに1ポイント差、3位のオマーンには3ポイント差をつけてB組のトップに立っただけでなく、2011年のアジアカップへ、ほぼ間違いなく王手をかけた。
B組 順位表
勝 分 負 ポイント
オーストラリア 2 1 1 7
クウェート 2 0 1 6
オマーン 1 1 2 4
インドネシア 0 2 1 2
一人を失い、1点を先行されたサッカールーズ。残りの75分を10人で戦い、かつ1点のビハインドにかなり緊張感が走った。結果はアウェーで2-1の逆転に成功し、2011年にアジアカップ決勝戦に進出するポールポジションをとったと言える。
posted by buruta |07:38 |
gensan |
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