2008年11月03日

今年の父さん大賞の受賞

今年の父の日。

そう、オーストラリアでは、父の日は、毎年9月の最初の日曜日となっています。我が家にほど近いソーンレーという地区があります。そこに二人の子どもをもつ、お父さんがいます。お名前をジャッド・ヘンリーさんといいます。

そのお父さんが、今年の父の日を前に、この地域のお父さん大賞に選ばれ、地元のコミュニティ新聞からの表彰です。この表彰は、お嬢さんにも息子さんにも、誇りを与えました。

推薦をしたのは、このお父さんの妻、ガブリエラさんです。

日本では、先ず身内を推薦することはないでしょう。身内は褒めないのが美徳。このお母さんは、夫を推薦したのです。自信をもって・・・。7歳のダニエラさんと4歳のパトリック君の二人に尽くす姿に感謝の気持ちをこめたのです。


それは、お父さんがお嬢さんの学校で常時ボランティアをつとめ、サッカーチームの監督をも引き受けて、子どもたちの面倒をみてきたからです。


でも、ここまでなら、まあ、そここにこういうスポーツお父さんはいるかも知れません。


それだけお嬢さんの学校で面倒をみながら、4歳の息子の面倒はさらにそれ以上もみているのです。


実は、息子のパトリック君は、うまれつき片耳がなく生まれました。右耳がほとんどないのだ。小耳症といいます。「片耳でしか、息子は聞けません。だから、話しも遅れます。たいへんでしたよ」


小耳(しょうじ)症とは、生まれつき耳が小さい事を言います。小耳症といっても健常な耳と比べて、僅かに小さい耳から全く耳の形がない(無耳症)ものまでさまざまな程度があり、それに片耳だけの子、両側小耳症の子もいます。
また、小耳症と同時に外耳道閉鎖症(耳の穴がない)という症状がでることが多いようです。こういう耳は、通常あまりよくは聞こえません。


片耳だけの子は、良い方の耳が大体普通に聞こえるため日常生活の中で問題はないようです。両耳の子は、特殊な補聴器が必要です。
先天性の疾患で原因などはまだわからないそうです。
日本では約1万人とか、1万2500人に1人という確率で生まれてくるようです。女の子よりも男の子に多く、片耳の場合、右耳が小耳症の方が多いらしいです。私は、この症例をベトナムで枯れ葉剤の被害者に第2世代でみたことがあります。


「こどもから、お金に替えられないたくさんのことを学んできました」という、このお父さんの言葉に感動しました。


このお父さんは、今年の父の日の選考を前に、ニューサウス・ウェールズ州の中で21人の最終選考に残りました。残念ながら、州の最高殊勲お父さんは、別の人が選ばれました。


しかし、障害の子どもをかかえながら、なおかつ健常の子ども達の面倒をみるというのは、何と心の広いスポーツお父さんでしょうか。


妻が夫を推薦する。地域が表彰する。それは普通の「推薦」や「表彰」にも優る「最大の励まし」ではないでしょうか。毎年、父の日も、ネクタイ、シューズ、Yシャツなどなど・・・商戦が逞しくなっています。そんなものより、何より家族の絆を強める地域の表彰は、素晴らしいと思いました。


「家庭とは作られたものではない。作るものである」という実感を味わいました。そして、「鳥に二つの羽があり、車に両輪があるのと同じ・・・」との箴言を、この夫婦にみた思いがしました。   特に、、奥さんのガブリエラさんに・・です。

posted by buruta |10:13 | gensan | コメント(0) | トラックバック(0)
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