2008年06月03日

冷や汗タラタラ! サッカールーズ 辛勝

イラク政府がサッカー協会の解散を命じて、6月1日の試合成立が危ぶまれたが、ぎりぎりでイラクが参加出来ることになった。選挙を控えるイラク政府による措置だったが、政治によるとんでもないスポーツの介入をみせてしまった。

 

そして、今回は、ちゃんと試合開始前に、相手国の国歌が流れた。ガーナ戦では国歌が流されず、セカンド・ハーフの開始前に、国歌を斉唱した。関係者のお粗末プレーだった。

 

4万8千の観衆を呑み込んだブリスベンのサンコープ・スタジアム。0-0で迎えたセカンド・ハーフ。開始2分で、エマートンからのクロスをハリー・キューウェルがゴール右隅に見事にヘッディングで決めて、1-0。均衡を破った瞬間だ。サッカルーズは、虎の子の1点を守りきった。

 

「今日は、彼は大きな立役者のキャプテンだった」と、監督は賞賛した。

 

それにしても、フェルベーク監督には、胃の痛むゲームだったに違いない。


この1勝は大きい。もし、サッカールーズが、次の予選段階に進めた場合には、このキューウェルの1点は大きく物を言う。


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2008年6月2日付 シドニー・モーニング・ヘラルド紙から

 

フォーメーションは、サッカールーズが、4(エマートン、ノース、ビーチャンプ、カーニー)-4(ウィルシャー、グレラ、ブレシアーノ、カリーナ)-2(キューウェル、マクドナルド)。これに対してイラクは、4(アティヤ、ルハイマ、アブドゥル・アミール、アッバス、)-5(H.モハンメド、アクラム、ムニール、カリム、E.モハンメド)-1(マフムード)だった。

 

前半開始10分くらいまでは、イラクの一方的押しまくりだった。ボール・ポゼッションも、豪州40%を切り、イラクから豪州自陣でかき回された。

 

過去5戦、イラクには勝利がない。中国戦1-1のドロー、クウェート戦0-0のドロー、カタール戦0-2の負け、シリア戦2-1の負け、一番最近のタイ戦2-1の負けだった。本国が戦場となり、ホームを本国でもてないさまよえるイラクは立ち上がりから必死だった。

 

サッカールーズの態勢がようやく立ち直ったのが、開始15分くらいから。


監督の言葉を借りれば、「緊張してスタートし、5分後、イラクのボールがバーに当たって入らなかったことから、ツキがまわった」と。


最初の10分は、豪州にとって危険そのものだった。

 

前半終了で、ボール・ポゼッションは、豪州の65%に対してイラクは35%。よく盛り返した。敵陣でのプレーも豪53% イラク47%と押し戻した。トータルショットも豪11 イラク8。 ペナルティ・エリアでのボールは、豪21 イラク12。 セーブは、豪2に対してイラク4。

 

何と、セカンド・ハーフ後半、2人のイラク・ファンがピッチを走り出した。そして、ジェイソン・カリーナを押して走った。


カリーナは、「怖くはなかったが、俺の体に触らないでくれと頼んだ」と言っていた。

 

試合全体では、ボール・ポゼッション、豪62% イラク38%。敵陣内でのボール数は、豪55 イラク45。イエロー・カード/レッド・カードは、豪2/0 イラク2/0だった。

ターゲット・ショットは豪の6  イラクの3、ペナルティ・エリアのボールは、豪37 イラク27、セーブは、豪3のイラク5だった。

 

フェルベーク監督は、「今日の結果はうれしいが、プレーに満足した分けではない。逃したチャンスは、高くつく」と語った。

 

だが、3次予選はサッカールーズにとって6戦目。フェルベーク監督の下での5ゲーム目。いずれも相手をゼロに仕留めている。

 

イラク選手で目を引いたのは、ナシャット・アクラムだった。的確なボール裁きは賞賛に値する。キャプテンでストライカーの主力を担う、イラクにアジアカップ初優勝をもたらしたユニス・マハムードは、前半終了間際、ヘディングをしたが、ゴールを外れた。

 

サッカールーズのリズムを狂わすために、イラクは必要にファールを繰り返した時もあった。

 

リバプールを辞めたキューウェルには、良い宣伝が出来たはずだ。


「70何分は素晴らしかった。気持ちいい。全く問題なしだ。われわれは正しいことをやった。正しい方向のトレーニングを積んだ。すべて良しだ。次にどこのクラブに入るかは、全く気にしていない。次の3ゲームに集中するのみだ。自分の努力をオーストラリアに集中させる」と、キューウェルは語った。


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2008年6月2日付 デイリー・テレグラフ紙から 



サッカールーズは、6月7日に、ドバイでイラク戦。6月14日に、ドーハでカタール戦。6月22日にホームで対中国戦が控えている。

 

中東遠征チームの名前が発表された。

マイケル・ビーチャンプ、マーク・ブレシアーノ、ニック・カール、ダイヴィッド・カーニー、アンテ・コヴィッチ、クリス・コイン、ジェイソン・カリーナ、ブルース・ジテ、ブレット・エマートン、ヴィンス・グレラ、ジェームズ・ホランド、ブレット・ホルマン、マイル・ジェディナック、ハリー・キューウェル、スコット・マクドナルド、ジェード・ノース、マイケル・ペコヴィッチ、マーク・シュワルツァー、マシュー・スピラノヴィッチ、アーチー・トンプソン、ニコライ・トポール・スタンリー、ジェームズ・トゥロイシ、カール・ヴァレリ、ロドリゴ・ヴァルガス、ルーク・ウィルシャー、ルーベン・ザドコヴィッチ。

 

1-0で勝ったイラク戦に出場した選手のうち18名が引き続き名を連ねている。オリルーの選手も数人含まれている。

 

マイル・ステリョフスキは、家庭内のことで、今回は出場できない。ジョシュ・ケネディも負傷回復治療中で、少なくとも対イラク戦は出場不可能だ。ルーカス・ニールは、夫人が双子の出産を今週中に控えており、イラク戦後に復帰参加になりそうだ。

 

このうち、イエロー・カードを引きずっている選手が5人いる。MFのヴィンス・グレラ、ルーク・ウィルシャー、ブレット・ホルマン、DFのデイヴィッド・カーニー、GKのマーク・シュワルツァーだ。


フェルベーク監督は、「最悪の場合、イラク戦でこの5人がイエロー・カードを受けたら、カタール戦は、5人が出場不能な計算をしておかなくてはならない」と覚悟も決めている。

 

フェルベーク監督が言う、次の予選に進むために必要な10ポイントに、現在3ポイント足りない。


「次の3ゲームのうち1ゲーム以上勝たなければ、契約を返上する」と語った。

 

30度を超える中東の地での“熱い戦い”が待っている。選手の中には、アジアカップの時のイラク戦の敗戦に対するリベンジだと言っている選手がいたが、それを言うなら、今度のイラク戦でのアウェーで勝って初めてリベンジと言える。いずれにしても、作戦の再構築を迫られている。


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posted by buruta |09:11 | gensan | コメント(0) | トラックバック(0)
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