2008年05月07日

レフリーに出されたレッド・カード

ごくごくドローカルな話で恐縮だが、まあ読んでくださいまし。

小生はいま、シドニーから北へ15~6キロほど行ったクーリンガイ地域に住んでいる。


この地域の二つのサッカー団体がもめていて、サッカーをするアマチュア選手が困っているのだ。

もめているのは、クーリンガイ・サッカー協会とクーリンガイ地区サッカー・レフリー協会だ。


サッカー協会は、レフリー協会との契約を破棄した。このために、サッカーの新シーズンを前に1万5000人のアマチュア・サッカー選手の試合を裁く審判員がいなくて途方にくれている。 
レッド・カードを出されたのは、レフリー協会側だった。

20080507-01.jpg


問題の発生は、サッカー協会側に言わせると、レフリー協会に、レフリーの質の向上と量的供給の改善を申し入れたことに始まる。


「レフリーの質が低いので、プレーヤーからたくさんの苦情がきている。レフリーの数も足りなくて、われわれの予定した試合のうち62%しか試合が成立していない状態だ」と、協会の会長はいう。


しかし、レフリー協会の言い分は、こうだ。


「試合の成立は、こちらの責任だ。サッカー協会側がコントロールするべきものではない。独立の団体として、試合にふさわしい適切な審判技術を磨くことは、われわれの責任だ。われわれは、教育訓練によってそれを実現しているし、FIFAのガイドラインにそって、審判の質の評価をしている」と、レフリー協会会長は反論する。


サッカー協会側は、レフリー協会に最終的な覚え書きを送った。


レフリー協会側は、その覚え書きに訂正を加えて送り返した。


双方とも、自分たちの主張が正しいと言い合っているが、共に調印の兆しはない。

つまり、何のことでもめているのかというと、どうもレフリーの給料の問題らしい。

州のフットボール協会も、仲裁に乗りだした。


レフリー協会の見方は、これはたぶんに政治的なやり方だという。「新シーズンを前に、合意できるはずのものが合意に達しないのは、恥ずかしい。直ぐにも合意できるはずだ」と、主張する。


「NSW州のサッカー協会が言うには、われわれレフリー協会が加えた覚え書きの訂正に満足だと言っている。公平であり、しっかりした文書だと思う。それを読んでくれれば、そのことがわかってくれると思う」


サッカー協会側は、「われわれの覚え書きでは、なにか不合理なものを求めたことはない。ビジネスの中で、提供する側と顧客側には、何らかの合意が無くてはならない。一顧客として、非常に寛大であった。そうでなかったなら、とっくの昔にレフリー協会と縁を切っていたろう」


合意に達しなければ、サッカー協会側は代替計画を実行に移すらしい。

それは、2008年用に新しいレフリーの団体を設立することだ。すでにウェブ・サイトでも募集をしている。


レフリーの出来る選手が200名すでにいるという。つまり、サッカー協会の体制の中に、レフリーを抱えようと言うのだ。そのことを、上部団体である州の協会が認めなくとも、シーズン前なので、実行しようという気構えだ。


審判の給与がいくら払われているか、誰も言わない。「安い賃金では、良い審判がこない」というレフリー協会側の主張は当然あるだろうし、「そんなに高い協力費を払ってまでレフリー協会の協力を得なくともよい」という利用者である選手側の言い分もあるだろう。


プロでないだけに、双方の論争は長引きそうな気がする。レフリー側に出されたレッドカードが、無期限の出場停止にならないように願いたい。


ガソリンの値上がりでインフレが進むオーストラリアで、いろいろの問題が噴出してきそうだが、まさかレフリーの問題でもめるとは思わなかった。(了)


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posted by buruta |09:23 | gensan | コメント(0) | トラックバック(0)
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