2007年11月28日
2010年サッカー・ワールドカップへの道
昨日27日、オリンピック・パークのテルストラ・スタジアムで行われた、地元シドニーFCとLAギャラクシーの一戦。 デイヴィッド・ベッカム、シドニー初登場に、8万の観衆が興奮した。 FAカップ・ファイナル並の盛り上がりようだ。興行収入としては美味しい。Aリーグの観客動員が増えたといっても、平均1万5000人がいいところ。さすがベッカムの集客力はすごい。元プレミア・リーグのベッカムとジュニーニョとの顔合わせありで、盛り上がった。 年収65億円。なんとも言えないあの笑顔も、65億もらえば出てくるのか?これは貧乏人のひがみか?![]()
(写真:シドニー・モーニングヘラルド27日付け) 試合はシドニーFCが前半後半とまんべんなく加点して5-3で、シドニーFCが勝った。ジュニーニョからのボールを見事つないで、20分ブロスクがゴール、続いてブロスクが26分に連続ゴール、29分にザドゥコヴィッチがゴールして3-0とリード。 ベッカムの見せ場?はいくつかあった。 27分。ベッカーがもんどり打って倒れて、観客は一瞬はっとした。左足首を蹴られた。1分半過ぎて、ベッカムは足を引きずって起きあがった。この痛みはしばらく続き、顔を引きつらせていた。二つ目。44分すぎ、ベッカム・マジックが飛び出した。25メートルからのフリーキック。ボールはGKボルトンの右手をはじいてゴール左へピタッときめた。![]()
(写真:シドニー・モーニングヘラルド28日付け) 三つ目は、64分。ボールを追うミドゥルビーとベッカムがからんだ。ミドゥルビーの両肩を抱いて謝るベッカム。ベッカムのファウルでイエローカード。![]()
(写真:シドニー・モーニングヘラルド28日付)
まあ、全体としては、エキシビション・マッチの域をでなかったが、興行としては満点。ベッカムを一目みたいというお方にも満点。ベッカムの活躍を期待した人には、ちょっと消化不良。ギャラクシーのぷれーを期待した人も少しはいるだろうが、ザル。Aリーグ盛り上げるマッチになったかというと、これは疑問。
ところで、南アフリカ・ダーバンでの抽選で、豪州は、アジアにグループ1が決まった。
相手は、中国(世界ランク85位、アジアランク9位)、イラク(世界ランク70位、アジアランク7位)、カタール(世界ランク86位、アジアランク10位)である。
オーストラリア・サッカールーズ(世界ランク48位、アジアランク4位)には厳しい組み合わせと言う人もいるが、私はそれほどきついとは思わない。楽勝などとは言わないが、むしろ精神的には“死のグループ”といわれるほどの重荷ではないのではないか。
サッカールーズのアドバンテージは何か?
確かにイラクには、アジア・カップでは3-1で負けている。だが、イラクは、ホームで迎え撃てない。お国の事情で。そして、中国を除けば、相手は中東のチームだ。サッカールーズとしては、ヨーロッパスタイルのサッカーで試合が出来る精神的な安堵感は大きいといえる。
グループ1は、“死のグループ”と言われるが、そう言う点では、情報も集めやすいし、準備もしやすい。
イラクは与しやすいチームではないが、ホームグランドを持たないために中立の場所が会場となる。自ずとイラクの有利さには限界があるのではないか。
アジアでのプレーには、種々の悪条件が重なると、オーストラリア側はみる。高温、多湿、糧食、レフリー。サッカールーズにとってみれば、韓国、日本との対戦を抱えるより、対イラク戦、カタール戦では、ヨーロッパで活躍するオーストラリア選手を呼ぶことが可能になる。選手の選択肢が広がる。オーストラリアとしては、よりW杯と背中合わせの試合緊張感で予選を勝ち抜き、来年10月からの最終予選へ駒を進めるモチベーションを高めることが出来るような気がする。
サッカールーズには本質的にはクォリティの良さを持っている。しかし、イラクは非常に真剣だ。統率も良くとれている。それは、ブラジル人のヴィエイラ監督になってから、短期間で長足の進歩を遂げ、且つアジア杯優勝以後も、いくつかの変貌を見せているチームだ。ヴィエイラ監督は辞任し、ノルウェーのエギル・オルセン監督(65歳)が3年契約で就任した。オルセン氏はノルウェーを1994年(アメリカ大会)、98年(フランス大会)のW杯で出場を果たし、グループリーグ戦でブラジルを破った実績がある。見くびることは絶対に出来ない。少なくとも、今年のアジア杯の時のイラクは、オーストラリラよりも精神面でより充実していた。
サッカールーズは、アジア杯では、イラクチームについて事前の情報の徹底研究が不足していた。彼らは故国が戦争状態のゆえに、強くなっていると言える。戦争が彼らを強くさせているのだ。しかし、サッカールーズとしては、ヨーロッパで活躍する選手が期待通りのプレーをみせれば、それほど恐れることはないのではないか。
中国:サッカールーズはこの3月に広州で親善試合として中国と対戦し、2-0でサッカールーズが勝利している。前半、キャプテンのマーク・ヴィドゥカが、後半ブレット・ホルマンとマーク・ブレシアーノのコンビでゴールにつなげた。中国サッカー界は、アジア杯のグループ・ステージでの敗退にこりて、大改革を行っており、セルビア人のウラジミール・ポポヴィッチ新監督が就任した。彼は1970年代にアーセナルで活躍した人だ。中国は、ワールド杯への出場経験はたった一度(2002年)しかないが、サッカールーズが対戦したこの3月よりは強くなっていると考えなくてはならない。選手の入れ替えもまだ続いている。強化へむけて、大造成中のチームである。
対カタール戦の問題は、アウェーの時の天候、環境、灼熱の気温だ。カタール・チームよりそれの方が問題だという人がいる。
カタールのジョージ・フォッサティ現監督は、2年前にサッカールーズが大陸間プレーオフでウルグアイを破った時の監督だ。彼は、オーストラリアにまたやられた夢をみたという。「これは、オーストラリアに復讐を果たす機会でもない。非常に尊敬している一つのライバルだ」と謙虚だ。不気味である。
では、問題点は何か?
最大の問題は監督が未決定なことだ。日本もすでに、病に倒れたオシム監督に代わって、岡田監督の復帰が決まった。サッカールーズの監督を早期に決めることが急務になってきた。オーストラリアは、オランダ人のアドゥヴォーカート氏に後味悪い形で袖に振られた。急務だが、ああいうこすっからい人物をひいてはいけない。なにしろこれから2年間身柄を預けるのだから。
次に、スケジュールの詰まったヨーロッパのスケジュールに合間を縫って、終日にオーストラリア人のベスト選手が参加できるかどうかである。したがって、Aリーグの選手には、ホームでの試合と中国でのアウェーではかなりチャンスが回ってくることが予想される。
アウェーの3試合のうち、2試合は中東でおこなわれるために、距離の点でヨーロッパ在住の選手が参加しやすくなることは、サッカールーズのアドバンテージだ。こういう利点が生かせれば、サッカールーズは、「死の1組」から楽々はい上がり、10月からの最終予選に上がれるのではないかと思うのだが。
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posted by buruta |18:12 |
gensan |
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2010年サッカー・ワールドカップへの道
コメント投稿者ID :
いつも貴重な情報をありがとうございます。
今年のアジアカップ以降、楽しく拝見しております。
w杯予選の組み分けの件ですが、
視点が違うと、かなり印象が違うのですね。
さて、来シーズンのACLの出場国が決まりつつあります。
もし、お時間に余裕がございましたら、
アデレード・ユナイテッド
メルボルン・ヴィクトリー
の紹介もお願いできないでしょうか?
主要な戦術、中心選手などに興味があります。
あつかましいお願いで恐縮です(笑)
更新は大変でしょうが、
今後ともがんばってください。
posted by かずな | 2007-11-30 12:11
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