2007年10月22日
ライフ・サイクリストたち(1)
%color(blue){}自転車乗りが増えている。かつて、このブル太のコラムでシドニーのペダルパワーを書いた。「ツールド・フランス」も書いた。
サイクリングは、体重を減らし、健康を保ち、無いよりもストレスを解消するという。 サイクリングは、新しい人に会う並木道であり、世界を見る偉大な方法だと、のめり込んでいる人は言う。この6年をとってみると、オーストラリアでは、車を買うより自転車を買う人の方が増えているのだ。 毎年、この国のどこかで、何百という自転車競技会が開かれ、2001年から2004年までの3年間でも、参加者は15.3%増えており、その傾向は今も続いている。![]()
オーストラリアの自転車メーカーも、スポンサーになるところが増えてきた。そういう会社の最高経営者の中には、自分の企業の社員に、勤務の日でも自転車の乗れるように時間を提供している人がいる。 トニー・アボット保健相も、自転車の普及に大きな後押しをしている。 サイクリング・NSWの最高経営責任者、ケヴィン・ヤング氏はこういう。 「老齢化人口が増え、企業環境における雇用形態がかわってくると、定年退職後のパート・勤務が増加し、35歳以上の人々の間で運動する人が増えてきた。人々の結論は、会社で12時間も勤務するなら、人生にもっと時間をつかいたい・・ということです」 ガソリン、有料道路、公共輸送機関の値上がりで、職場への通勤に2輪車の使用に踏み切る人が増えている。 「ヨーロッパでは、サイクリング人口は、参加する、観戦するの両方をとっても、サッカーにつぐ最大の人口を誇っています。アデレードのツアー・ダウン・アンダーは、毎年観戦するひとだけで、50万人です。これは、もうフォーミュラ・ワンを凌ぐのです」と、ヤング氏。![]()
このスポーツに必要なのは、シンプルな自転車、エネルギー、そして走るルートの情報だけ・・・だと。 自転車をライフ・サイクルに取り入れたサイクリストたちを、折に触れて何回か紹介してみたい。 米国で承認された子宮頸がん予防ワクチンの開発に大きく携わり、2006年1月26日に、2006年最優秀オーストラリア人に選ばれたクイーンズランド大学のイアン・フレーザー教授だ。スコットランド出身の教授がキャンベラで行った受賞のスピーチは、私の心に今も残っている。![]()
20年以上ブリスベンに住む教授は、毎日自転車通勤と聞いた。 「距離は片道14キロ。健康を維持し、新鮮な空気を吸い、どんな問題も忘れることの出来る時間です」 「通勤の道の80%は、自転車専用道路を使います。ブリスベンには、たくさんの専用道路があります。ただ、お互いが繋がっていない道路が多くて・・・一部はつながっていますが。通勤に自転車を使うかどうかは、どこに住んでいるかによります。なにしろブリスベンは坂が多いですから」 「クインズ・ランド大学にいる人のおよそ1/3は、自転車で移動です。大学人は、カネをかけたり車を使うことを良しとする雰囲気はないです。どんなものにもたくさんのお金を使うことは考えていません」 「私の自転車乗りは、子どもころから始まりました。そして、一度も止めたことがありません。私は、スコットランドのエディンバラで育ちました。そして、毎日が自転車通学でした。それから、大学へも。どんな天気でも、世界中どこへ行っても自転車を使いました」 「何年か前に、降ったばかりの雪の時は、自転車を使わない方がいいと分かりました。妻のキャロラインと私がケンブリッジで年間の有給休暇を過ごした時も、毎日乗っていましたし、妻も私と一緒にのりました。ケンブリッジは止めるところがないので、車より自転車の方が多いです」 「私の自転車はシンプルです。中には1万ドルの高い物を買う人、車輪に5千ドルもかける人もいますが、私はそういうタイプの人間ではありません。自転車は、毎日乗っていると壊れます。私のは、すべてで700ドルほどです。だから修理もあまり高くありません」 「最優秀オーストラリア人賞を受賞してから、毎週、オーストラリア全土で10回の講演があります。ですから、自転車に乗る回数は減りました。ブリスベンからパースまで自転車でいくわけにもいきません。自転車で仕事場にいくことは受け入れられるかもしれませんが、汗をかいたまま会議に出席するところまではまだうけいれられていませんから」 ワクチンを開発した教授は、しっかりと体力作りはされているようだ。(了)
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posted by buruta |21:01 |
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