2007年10月08日

走れ!前へ  一歩でも二歩でも

シドニー・マラソンが9月23日に終わったばかりで、今年も多くのランナーが、シドニーのハーバーブリッジを走って渡った。


相変わらず、当地オーストラリアでもマラソンは、人気だ。


2009年の南極マラソンは、2008年も2009年も、既に“満席状態”で、2009年のウェーティングリストに名前を載せるしかないほど、人気が高い。究極のアドベンチャーだ。



近場では、今年11月のニューヨーク・シティ・マラソンがある。来年に入っては、4月にロンドンとボストンの二つの大会が控えているし、変わったところでは、5月17日の北京の長城マラソンで3700段に挑戦してみてはいかがだろうか?



古代ギリシャで、フェイディッピデス(この人の名前にも諸説あり)という兵士がマラトンの町からアテナイまで、マラトンの戦いでペルシャを破ったことを伝えるために走ったという伝説が残っているのはご存じの方も多いだろう。


彼が約26マイル(42キロ弱)で、休み無く走り続けたと言われる。そして、勝利の報告をすると、気絶して倒れ絶命したという。


このマラトンの戦いの日付にも諸説あり、紀元前490年9月12日という定説に加えて、スパルタやアテナイ暦から起算すると8月中旬の新説も出てきた。


定説は9月28日。少し日付がずれたが、マラソンの話をしよう。


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歴史的なマラトンの走りは、まさに肉体的忍耐の究極的な試験だったに違いない。それ以来、数え切れない多くの人が競走することによってその勇気と体力を証明しようとしてきた。いま、その距離は42.195キロなっていることは、ご存じの通りだ。2008年の北京五輪は、この42.195キロのマラソン100周年の佳節に当たる。



1896年の第1回オリンピックのアテネ大会では、最終日にマラトンの古戦場からアテネの競技場までの36.75キロで行われた。42.195キロとなったのは、1924年の第8回オリンピックパリ大会からだ。この距離は、1908年の第4回ロンドン五輪大会でのマラソンで、ウィンザー宮殿からシェーファード・ブッシュの競技場までの距離であった。イギリスのエドワード7世王やアレキサンドラ王妃が、マラソンのスタートを宮殿の窓からご覧になりたいというご希望とか、ゴールは競技場のロイヤルボックスの前にして・・・という強いロイヤル・リクエストで、42.195キロという何とも覚えにくい中途半端な距離になったというエピソードもある。



マラソンは、確かにハードなスポーツだ。それは、人間の体内にあるグリコーゲンというのは、32キロを走る量しか蓄積出来ないからだ。

32キロをすぎた残りの10キロが想像を絶するきつくなることは想像可能だ。


ブリスベンのマラソン選手デイヴィッド・ラング氏は、クインズランドの公共輸送機関の部長。「その10キロは、誰かが背中にピアノを落としたようなものだ」と表現する。



彼の最初のマラソン出場は、2004年のゴールド・コースト・マラソンだった。多くの人と同じように、彼もまた同じ間違いを犯した。どのくらいの準備が必要なのかに気づかなかった。「ゴールした後の最初の1時間は、もう2度とこんなことをするものかと固く誓ったものでした」と。



しかしながら、また、多くの走者と同じように、ラング氏もまたその時の苦痛を忘れるのに時間はかからなかった。自分自身の意志で、立派なラニングシューズは別にして特別の装備をするわけでなく、エリートの大会で完走する幸福感に浸っていたのである。

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自己記録を更新しようと決意して、彼は、地元の伝説的走者に相談し、ラニング・クラブに入会した。そして、トレーニング距離を60キロから90キロに伸ばした。スピード走法も取り入れただけでなく、もっと重要なことは体力回復の日程も取り入れたのである。そして、食事も再検討した。マラソン競技の前の数日は、多量の炭水化物の摂取が大事であるからだ。体の水分を十分にし、スポーツ・エネルギー・ドリンクも摂取するようにした。9ヶ月後、ラング氏は、キャンベラ・マラソンを3時間20分で完走した。見事な自己記録だった。いまや、7つの大会を経験したベテランとなり、自己最高記録はメルボルンで出した3時間1分にまで縮まった。次の目標は、2時間台を出すことだ。



「走ることがライフスタイルになりました。金曜の夜に飲みに行って、フットボールの試合をみていたのが、早く寝て早起きして、長距離を走るようになりました。以前のことを思えば寂しい気持ちならないかって? 全然」



「私は、走者の恍惚感が好きだ。エンドルフィンの刺激がたまりません。そして、ほんとうに自由さと体を鍛えることが好きだ。道路を叩く足のリズム音を聞きながら太陽の光を肩に浴びて、新鮮な空気の中を外に出られる日々があるということだ。すべてが生きているなと感じる」



スポーツ科学者というのは、良いマラソン走者を作り出すことに賭けている。ケニヤにいる42部族のうち、北西部にいる大部族カレンジン族の人たちに特に関心を持っている。足の速いのはカレンジン族である。

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カレンジン族はなぜ足が速いのか?彼らは昔から標高2000m以上の高原で牧畜というか牛飼いを生業としていたそうです。空気の薄い環境で野山を駆け巡っていたから足が速いと、一般には言われていたり、思われている。



中には、「彼らの牛のほとんどは近隣部族からの牛を盗んだもので、走っていって牛を盗み、牛と一緒に走って戻り、よりたくさんの牛をかっぱらった男ほど偉大な男とされる」という面白話も付いて回る。でも、この信憑性は疑問だ。



それは何と言っても、長い細い足、驚くほど低い心拍数、酸素を効率よくエネルギーに変える能力をもっているからで、世界の上位20位の長距離ランナーのうち12人も輩出している部族である。(つづく)


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posted by buruta |09:52 | gensan | コメント(0) | トラックバック(0)
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