2007年07月20日

ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

 

なにわともあれ、サッカー・アジア・カップはノックアウト・ステージに入った。7月21日は、

1.ベトナム・ハノイで日本 対 オーストラリア戦 

2.タイ・バンコクで、イラク 対 ベトナム戦


7月22日には、

1.マレーシア・クアラルンプルで、イラン 対 韓国戦

2.インドネシア・ジャカルタで、サウジアラビア 対 ウズベキスタン戦

が、行われる。

 

ビッグガンと言われるイラン、韓国、サウジアラビアが準々決勝に進出した。

 

日豪の対決はどうなるのか?

ドイツでのワールド・カップでは、3-1でサッカールーズの勝利に終わった。本来なら、このアジア・カップでは、準決勝での対決を私は予想していた。では、今回はどうか? ずばり、現時点では、5.5-4.5の率でチャンピオン日本の優勢とみる。

 

しかし、この対決は、両チームともいろいろの意味合いを持っている。


1.オーストラリアがアジア・フットボール連盟に加盟したこともあって、勢力地図の書き換えが行われるかどうかである。アジアの覇権をめぐる新たな戦いでもある。

2.2010年の南アフリカでのワールド・カップへの出場資格をとるためにも、心理的に少しでも有利にしておきたいと言う点でも、この両国の思惑は一致する。ワールド・カップ予選は来年から始まるが、いつの時点かで、日豪対決が予想されるからだ。ブルー・侍は、サッカールーズの4回目のワールド・カップ出場を阻止する意気込みに燃えている事は確かだ。

 

両チームとも、ワールド・カップ出場を最優先課題にあげていることも共通している。今トーナメントの訓練も、「すべては2010年を目指して」である。


13ヶ月前、カイゼルスラウテルン競技場で、日本は1-3の敗北。

 

ドイツでの前半26分 駒野から受けたパスを中村が、DFをかわしながら左足でクロス。柳沢と高原がゴール前に飛び込んだが、GKシュワルツァーと交錯。GKはボールに触ることができず、中村のクロスがそのままゴールに飛び込む。日本が先制したこの瞬間は、シュワルツァーの嫌な思い出だ。クロスを取ろうとシュワルツァーが立ち上がった時に、柳沢と高原がシュワルツァーに触れた。ボールはアンタッチでネットに入った。

「あの後は、レフリーがやってきて、自分のミスだったと謝った。あれは、俺のミスだったと思っている人がまだいる。リベンジと言うが、日本はチームは変わった。日本はリタイアした選手もいる。新しい選手を入れている。われわれは同じだ。ここはアジア・カップであり、ワールドカップではない」という。

 

「同じ相手に2度負けることは出来ない。一度で十分。日本は良くなっている。ワールドカップ予選でも、オーストラリアに一層のプレッシャーをかけられる」と、GK川口はリベンジを誓う。

 

その後、日本はブラジルにも1-4で敗れる。一旦は代表チームからの引退を決意した中沢だったが、アジア・カップ、ワールド・カップのためにやれというイヴィカ・オシム監督の説得が入った。

 

しかし、日豪対決といっても、長い歴史があるわけではない。これまでの対決は15戦。オーストラリアの6勝5敗4分だ。全く拮抗している。だが、13ヶ月前の敗戦のお返しをする点で、日本代表チームは一丸になれる。川口は、ツケを返せる自信はあるという。

 

オシム監督とジーコ前監督の違いは、オーストラリアからみていると、オシム監督の方が、より国内選手に重点を置いている点だ。そして、チームを改造し、スタイルを変えた。海外組は中村俊輔(セルティック)と高原直泰(アイントラハト・フランクフルト)の二人だけ。稲本もサントスもいない。DF田中(浦和レッズ)は負傷ではずれた。

 

田中のロスは、ここにきて痛いかも知れない。マーク・ヴィドゥカとジョン・アロイシのコンビネーションに日本は晒されることもあると考える。逆を言えば、田中の強力なヘッディングにオーストラリアが晒されないで済む。

 

非公開練習と公開練習


ハノイの競技場は、ミン・ディン・スタジアム。裏に隣接した二つの練習場を日本とオーストラリアはあてがわれた。まさに隣同士。


アーノルド監督は、練習を非公開にする。アジア・フットボール連盟も昨夜妥協したという。アーノルド監督が神経質になっているような気がするが、やはり負けられない一戦なのだ。

 

一方、日本は公開練習をする。

日本とオーストラリアの練習場の距離は、その差わずか100メートルだ。

 

結果はどうなるのか?

 

オーストラリア・サッカールーズはどうか?


だが、この勝負は、後で言うがワールドカップに繋がっている。


アーノルド監督の心の中にあるもの:大試合は、大選手で最高の結果を出してきた・・・・。では、対日本戦はどうするか?である。

 

ハリー・キューウェル、ティム・ケーヒル、ルーカス・ニールのスター選手の扱いをどうするか。レッドカードで一試合出場できなかったルーカス・ニールが復帰する。そして、タイ戦で活躍したマーク・ミリガン、マイケル・ビーチャンプ、デイビッド・カーニーの3人の起用をどうするか? 監督アーノルドの悩みだ。



アーノルド監督は、仕事分担を考えると、ヴィドゥカとブレッシアーノのコンビを考えの中にいれるであろう。

 
ブレッシアーノは、「日本との衝突の準備は出来ている。確かにスタートは悪かったが、ノックアウト・ステージというゲームの性格は選手の決断を結晶させる。特にタイに勝利した後だけに、一層そういう気持ちなる。あの晩(月曜日の対タイ戦)は、われわれは決勝戦と思って戦った。結果を出さなくてはならなかった。チーム全体がいいプレーにつなげられた。あの時は、もう他のゲームに頼れないと分かったときだった。われわれの気性にあったのだ。ここからはい上がっていく」と、チームの心意気を話す。

 

アロイシとヴィドゥカのコンビは、この対日本戦でどうなるのか? この二人は、これまで、代表選手として79試合をやってきた。だが、一緒にコンビを組んだことは滅多にない。1997年のワールドカップ予選の時も、ヴィドゥカはプレーしたが、アロイシはベンチが多かった。

 

このアジアカップでも、ヴィドゥカはかなりの仕事をこなしている。アロイシの出番がくると、彼はかなり消耗している。「二人でスタートすれば、仕事をわけあえるし、おそらくそれがヴィドゥカをフレッシュに保てると思う」

 

アロイシは、オーストラリアのダミアン・モリのもつ同点スコアの記録にあと一つと迫る。対日本戦は、アロイシにとってその記録にならぶ大きなチャンスだ。昨年の対日本戦での彼のゴールは貴重な得点だった。

 

「アップ・ダウンのあったシーズンだったが、極めて体調はいい。出来れば、対日本戦でまたスコアをあげられれば・・と思う。ワールド・カップで日本と戦った時は、これが決勝戦だと思ってやった。こんどもわれわれの決勝戦だ。良い試合を展開できると思う。戦いが厳しいとなると、オージーは常に上昇志向になる。わかるでしょ、これがオージーだと。多分、われわれが自信を取り戻したなとわかってもらえる。最後のタイ戦では、ディフェンスも固かった。われわれは、曲がり角を曲がったんだ」



確かに、タイ戦では、それまでの夕方5時20分のキックオフより3時間遅く、気温も低めだった。だが、対日本戦は、夕方5時20分(現地時間)早めのキックオフ。

 

ブレッシアーノは言う。

「シンガポール戦も含めて、3ゲームやってきた。体調のレベルはあがっている。尻上がりによくなっている。時間と共に、良いプレーがでている」と。

 

ワールド・カップ予選の組み合わせ抽選にあたりシードポイントの獲得を考えると、両チームとも準決勝進出は重要だ。つまり、日豪戦で負けた方は、南アフリカへは厳しい道のりになるということだ。

 

賭からみた日豪対決

結果だけの賭

日本勝利=2.6ドル 豪州勝利=2.45ドル 引き分け=3.30ドル

 

スコアは?

日本1-0  7.50ドル

日本2-1  8.50ドル

オーストラリア1-0  7.00ドル

オーストラリア2-1  7.00ドル

オーストラリア2-0  8.50ドル



最初のゴール

マーク・ヴィドゥカ  5.00ドル

高原直泰   5.00ドル

中村俊輔   6.50ドル

ジョン・アロイシ  7.00ドル

ティム・ケーヒル  7.00ドル

 

といったところだ。

 

笑い話を一つ

タイの万能MFダッサコーン・トンラオ選手。大事なオーストラリアとの一戦を控えた日曜日の練習を欠席。理由は、前日に堂々の結婚式をあげた。普通はこういう日に結婚式はやらないものだと思うが。チャンウィット・ポンチョウィン監督にも、直前の木曜日まで一切報告無しだったとか。当の本人は、監督にもチーム・メートにももっと早く報告すべきだったと平謝り。「結婚式をあげれば私のプレーに影響を与えると仲間が心配すると思っていた」と。

なかなか、度胸ありますな。

 

これには、まだ続きがあって、ベトナムのMFファン・ヴァン・タイ・エムも結婚式で、対イラク戦を欠場する。アルフレッド・リードゥル監督は頭を痛めている、いなお冠である。多分、西洋人のメンタリティでは理解できないだろう。私も東洋人だが理解できない。

 

問題はどうして、この日を選んだのか? チームが勝ち上がることは絶対ないと思っていたのか? 本人か嫁さんのどちらかが1週間も待てなかったのか?

多分想像するに、ベトナム人のことだから、占い師の言うことを絶対に信頼したのではないか?「この日に挙げれば、将来はバラ色」等と言われて。

 

46年のアジア・カップの歴史の中で、ベトナム・サッカーは、今回日本の後塵を拝したもののBグループで第2位。ベトナム史上初めての快挙である。この準々決勝の佳き日に、結婚欠場だ。レッドカードをくらって退場するより責任は重いのではないか。

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posted by buruta |15:17 | gensan | コメント(13) | トラックバック(1)
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アジアカップ2007・日本代表 その8 〜オーストラリア戦・決戦前日〜 【ベテランサポーターのサッカー観戦記 (TVで)】

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Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

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豪州戦楽しみですね。
トラックバック宜しくです!

posted by 栄一郎 | 2007-07-20 15:52

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

日豪戦、準決勝は組み合わせ的に最初からありえなかったのでは。
あるなら準々決勝か決勝のはず。

posted by X | 2007-07-20 16:45

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

笑い話含めて面白かったです.また何かあったらぜひ載せて下さい.

posted by zf | 2007-07-20 17:29

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

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アロイ-ジは今シーズン全くといっていいほど活躍していないのに何で招集されているんでしょう?

点だけ見れば、同じスペイン2部のヌマンシア福田健二選手のほうが多く点を取っているんですけどね・・

posted by PP | 2007-07-20 18:19

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

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上の続きで
福田健二の今シーズンのデータです。
2006年-2007年 ヌマンシア 39試合出場 10得点
地元メディアから年間最優秀選手にも選ばれたんですよ。チーム内得点王でもあります。

チームの順位もヌマンシアの方が上ですし・・
ゴールはワンステップボレーや相手DFを引きずりながらのシュートなどパワフルなゴールが多かったです。

チームによって招集選手は違うかもしれませんが
個人的にはシドニーのカーニーのほうがわずかなスペースでも短いステップでいいミドルを打ってくるので怖いですね。
アロイージなんで?と前から思ってたんですよね・・

posted by PP | 2007-07-20 18:27

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

DF田中(浦和レッズ)って誰のこと?
まぁ間違いだろうと思って、他の誰かと読み替えようと思ったけど、無理だったよ。。。
もしかして、"笑い話を一つ"とか言ってるけど、そこも笑うトコで、実は二つあったとか!?
訂正するなら早く訂正して!!

posted by レディア | 2007-07-20 18:52

Re:日豪戦

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 オシムジャパンは性能の良いスポーティな車という感じ、四駆のジープのようなオーストラリアとどの様な戦いになるのでしょう。
 昨年の日豪戦では、前線で柳沢、バックラインで宮本が健闘していたと思います。柳沢は肝心なところでシュートを打たないのでストレスは募りますが、あの日のオーストラリアは重心の低い柳沢のドリブルに手を焼いていた。日本側から見れば豪ディフェンスに穴を開ける予感を抱かせる唯一のプレーヤーだったと思います。また宮本のヴィドガ対策もボールの来る前に体を当てるなどして良く対応出来ていました。
 さて今回、その二人が居ないオシムジャパンですが、どんな戦いを見せてくれのでしょうか?ワクワクしますね。

posted by 岸本 | 2007-07-20 18:55

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

田中マルクス闘莉王の離脱は大きかった。
いろんな意味で。
ジーコが選ばなかったのが良かったのか、悪かったのか判断できるチャンスだったのだが。

posted by TK | 2007-07-20 20:25

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

田中さんは見てみたかったけど、まだリハビリ中みたいですね。

posted by 。 | 2007-07-21 05:33

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

他の人(国)の価値観を笑うのは失礼じゃないでしょうか?
しかもかなり勝手な憶測までつけて…

西洋人のメンタリティでは理解できないとありますが
個人的にはどちらかと言うと西洋人のほうが家族を大切にするメンタリティを持っていると感じる事が多いです。
一方日本人等は仕事を大切にする人が多いと感じます。

人生はサッカーだけではないと言っている選手も多いです。

あと、なぜ闘莉王に関して一般的に呼ばれる闘莉王という
呼び方ではなく田中という書き方なのでしょうか?
オシムとジーコの比較の流れで田中(浦和)という書き方では
上にコメントした人が混乱するのも無理は無いと思います。

posted by 笑い者? | 2007-07-21 08:45

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

レディア>
あんたが訂正しなよwニワカさんwww
釣男のことだよwww
訂正するなら早く訂正して!!

posted by 現役高校3年生 | 2007-07-22 10:51

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

ブログ主さんは、オーストラリアの方ですか?

だとしたら、日本語がすごく上手ですね。

posted by passingby | 2007-07-23 21:25

Re:ブルー侍殿 ご覚悟はよろしいか?(9)日豪対戦

コメント投稿者ID :

DF田中(浦和レッズ)という呼び方がちょっとしたネタになっているようですが、登録名が田中マルクス闘莉王なんだから、ブログ主さんの最初の表現は仕方ないと思います。浦和がシドニーに来たときもそう紹介されていたので、シドニーの人々は「田中」という名前で闘莉王のことを覚えていますよ。シドニーFCの選手もインタービューの時に、闘莉王のことを「田中」と呼んでいました。

posted by stephen | 2007-07-23 22:08

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