2010年03月05日
アジアカップ出場へ オーストラリア 1-0 インドネシア
オーストラリアは、3日、ブリズベーンで行われたAFCアジアカップ最終予選で、1-0でインドネシアを破り、アジアカップ、カタール2011の出場権を 獲得した。
サンコープスタジアムのピッチは、ブリズベーン地方に5日連続の大雨が降ったにもかかわらず、驚くべき整備だったようにみえる。その連日の雨の中、 20,422の観衆が駆けつけた。ファンとはありがたいものだ。そして、濃紺を主体とした新しいデザインのユニフォームで登場したサッカールーズ。引き締 まった感じを相手に与えたのではないか。
オーストラリアのスタメンとサブスティチュートは次の通り。ユージン・ガレコヴィッチ、シャノン・コール(72分マット・トンプソンと交代')、マーク・ ミリガン、サイモン・コロシモ、スコット・ジェミソン、ジェイコブ・バーンズ(89分にデイヴィッド・ウィリアムズと交代)、ルーク・ウィルクシャー、マ イル・ステリョフスキ(45分にマット・マッカイと交代)、主将ジェイソン・カリーナ、トミー・オール、ジョシュ・ケネディという布陣だ。
マーク・ミリガンの国際試合初ゴールであげた虎の子の1点を守って、サッカールーズが一丸となった。前半40分は、フラストレーションが溜まったが、サン コープ・スタジアムの観衆の前でいい試合を見せたのではないかと思う。
サッカールーズの勝利で、ポイントは11となり、オーストラリアはB組
のトップに躍り出た。クェートは8ポイント、オマーンは7ポイント。一方インドネシ アは、最終予選では、3引き分けで最下位で終了。
Aリーグ主体のチーム中で、海外組みは3人だが、2006年ワールドカップメンバーのミリガンには冷静な判断とツキもあった。ミリガンが、42分ルーク・ ウィルクシャーのフリーキックのリバウンド・ボールを蹴りこんで、出場権をものにした。しかし、インドネシアの3に対してオーストラリアのゴールショット は22であり、もう少し点が入っておかしくないところだ。
オーストラリアのボール占有率80%をみると、やはりインドネシアには冴えがなかった。サッカールーズのここ数試合のなかで、この試合が一番安心してみて いられたのは、この圧倒的なボール占有率に他ならない。インドネシアのキャプテンでストライカーのバンバン・パムンガスにも、これだけボールをとられて は、見せ場は作れなかった。
オーストラリアは80%近いボール占有率で圧倒しわけたが、その割にはゴールは一つだった。後半に入ってからも追加得点のチャンスが多数ありながら、得点 できなかったのは、ひとつは、ストライカーのジョシュ・ケネディの拙攻にある。
ケネディは、5分に二つのへダー(ヘディングシュート)をミスしたことと、国際デビューのトミー・オールの放ったクロスをインターセプトして、後ろで待ち受けるウィルクシャーへ つなぐチャンスを逸したことなどだ。
ジョシュ・ケネディはまるで当たらなかったが、カリーナ、ウィルクシャーとコロシモにはきわだったものがあった。キャプテンのジェイソン・カリーナは何回 もロングシュートを放って、GKのマーカスを揺さぶったが、真正面すぎたりして、得点にはいたらなかった。
右アタッカーのマイル・ステリョフスキは前半さえないプレーで、ハーフタイムでウィルクシャーが上にあがり、MF強化のためにステリョフスキを下げて、 マット・マッカイを投入した。ステリョフスキには、問題が残った。サイモン・コロシモは、ミリガンのゴールの後、果敢にヘディングを試みた。決まるかにみ えたが、GKのマーカスの美技に阻まれリードをチャンスをふいにしたが、ついていなかった。ジェイコブ・バーンズはがんとしてボールを獲りに行った。そし て、マット・マッカイはハーフタイムから登場して好印象を残した。
ミリガン(ジェフ・ユナイテッド市原・千葉)は、ウィルクシャーのクロスを肩で受けてクロスバーに当たったリバウンドボールの行方を冷静に みて、きわめてタイトのアングルから至近にいたGKマーカス・ハリソン・リヒヒナへ蹴りこんだ。ローアングルでボールはGKマーカス・ホリソンの足を通過 してそのまま勢いよくネットへ。ほめられて良い。
「とにかく、オーストラリア代表チームのためにあげた私の最初のゴールだ。ボールがクロスバーに当たって自分のほうに運よく落ちてきたのでラッキーだっ た。そうそう、こういうツキはあるもんじゃない。我々は、明らかに、あの一瞬が好きなんだ。我々は、チームとして守りは固かった。明らかに、もう一つの ゴールがほしかった。しかし、我々はインドネシアが固い守りをし、ボックスを守っているのもわかっていた。アジアカップに出場できるのはうれしい。それが 一番の問題だったから」と、ミリガンの声が弾んだ。
ミリガンは、この予選はFIFAワールドカップの前に働きを見せる最後のチャンスであると、みずから語っていた。彼は、国際試合初ゴールでその言葉を実現 したことになる。
「サッカールーズでの初めてのものなので、私は有頂天だ。選手はタフだった。決して楽な状況ではなかった。湿度はすごかったし、ピッチは重かったので、本 当によく戦ったと思う」と、彼が言いました。
地元の若手トミー・オールは国際舞台で攻撃的デビューをした。
見慣れない三桁のジャージナンバー121 。オールは速さと見事なまでに器用なフットワークで、ライバルを圧倒した。しかし、デザインを変えたサッカールーズのユニフォームと同じように上品であっ たし、それ以上に力強かった。
彼の力あふれんばかりのパフォーマンスは、結局レフェリーの目にとまり、インドネシア選手のジャージを掴んでイエローカードをもらってしまった。
ロスタイムで放ったゴールショットは残念ながらセーブされたが、これが決まっていたら、劇的なデビューになっていただろうが、プロの世界、やはりそうは簡単に問屋が卸さないものだ。
トミー・オールのプレーについて、ミリガンは簡潔だった。
「あいつは稲妻のようだ」と、彼は、驚いていた。
国際デビューを飾ったトミー・オールとシドニーFCのDFシャノン・コール(2人とも19歳と18歳だ)の、雨の中での見事な活躍は、今後 大きな戦力になることを十分にうかがわせた。フェルベーク監督が選んだ久々のヒットである、というと叱られるか。
フェルベーク監督は、シャノン・コールを72分でベンチに下げた。
「私は、あまりにたくさんの圧力を若手にかけたくなかった。彼は素晴らしいゲームをした、そして、私はあなたがこういうことができる若手の選手がいること が、オーストラリアのフットボールのために素晴らしいと思う。彼は、今年、信じがたい長足の進歩をとげた。ゼロから出発で、クイーンズランド・ロアーでプ レーし、代表チームに選ばれて、このようにすばらしいゲームをした。それは彼にとってはすばらしいことだ。そして、どうか圧力を彼にかけ続けないでほし い。普通のの18才の少年として育ててほしい。私は、それが大切なことであると思う」と、フェルベーク監督は試合後話した。
1ポイント、つまり引き分けで十分とはいえ、この試合を引き分けで行こうと考える選手はいない。長く苦労した最終予選だっただけに、この勝利はオーストラ リア・サッカー界を元気づける勝利だった。インドネシアが相手であったとしても、 Aリーグが国際的標準をなんとかクリアしたと考えていいのではないか。
対オーストラリア戦でインドネシアの最後の勝利は、1981年のワールドカップ予選である。インドネシアの30年間の勝利無しは、辛いものがあったのでは ないか。
インドネシアはゴールを取りに行ったときでも、チームがペースをつかめず、パムンガスやブディ・スダルソノのアタッカー組みとの連携が悪く、2人とも殆ど 有効な動きがとれなかった。
インドネシアは元気だったが、それ以上のものではなかった。インドネシア側で、担架が前半だけでも4回も運び込まれたことは、それをよく物語っている。ア ウェーのインドネシアにとって、これはダメージコントロールの課題でもある。(終わり)
posted by buruta |08:57 |
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