2009年09月14日

最後の200メートル 鞭の回数制限導入 豪州競馬

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オーストラリアで、競馬会と騎手の対立が深まり、春先のレースの開催が危ぶまれている。

オーストラリア競馬会が8月に導入した新しい鞭規則で大論争が起きているが、競馬会は元に戻すことはないとして、騎手と競馬会は、真っ向から対立している。

騎手はレースの最後の200mで5回以上の鞭を使用してはならないという新ルールに、騎手のみならず、競馬界からも抗議の声があがっている。

この新しいルールは、全く実行不可能であり、再考の余地ありと、私は思う。このルールが機能すると思う人がいれば、これは最大のミステリーだ。

オーストラリアは、賭け事の盛んな国だ。騎手は、チャンスさえあれば、レースの最終200mで5回以上鞭を使う。特に多額のカネを賭ける価値のあるレースなら、一層力が入るのが当然である。

レースに勝利と敗北に差がなければ、ミステリーは存在しない。

シドニーでは、有力騎手であるコーリー・ブラウン騎手が、新しい5回の鞭使用規則違反で13レースの出場停止処分を受けた。

先々週の土曜日には、ダミアン・オリバー騎手が、メルボルンのフレミントンで、40万ドルがかかったレースに勝利したが、このルールを破って、非難を受けた。

片やルールを破っても大金をつかめ、片や13レースの出場停止では、差がありすぎはしまいか。

ダミアン・オリバー騎手は規則を破ってでも勝とうとしたのではないか。それはあまりにも明らかにみえた。

若干のケースだけに、ルール違反が非難だけですまされるのが適切であるとするなら、そのルールが正しく機能していないことを受け入れなくてならない。

ルールを元に戻すことはしないという競馬会の内部の雰囲気は、わずか30日後に朝令暮改するのは管理としてはだらしないと思っている言葉から伝わってくる。

いや、間違った管理は、悪い管理法から生じてくるものではないのか。実行不可能な鞭のルールは、間違った管理法である。

ニュージーランドでは、オーストラリアのレースが世界のトップレベルの経営の産業である思われてきた。現在、彼らはオーストラリアに追いつこうとしている。

ここの多くの人々は、これがオーストラリア人のみの問題であると思うかもしれません。オーストラリアで運動している我々の馬が同じ規則の下で実行していることを忘れないでください。それは、我々の馬または我々のジョッキーにとって必ずしも好都合でないかもしれません。

前出のチャンピオン・ジョッキー、コーリー・ブラウン騎手は、「ローズヒル・ガーデンで100万ドルがかかったゴールデン・ローズ賞で、ゴール前できわどくなれば、どの騎手だって新たな鞭規則を意識するだろうか。競馬会が、シーズン冒頭にこの問題のルールを再改定する方向で考えるべきだ。ゴール直前の最後の50mでは、もっと言えば、最後の100mでさえ、争っているジョッキーは、限度無しに鞭を使えるようにすべきだ」と言う。

シルバー・シャドー・ステークスで、ブラウンの騎乗する馬メリトが、ディア・バリーにわずかの差で破れたこともあって、ブラウン騎手の鞭論議はますます過熱気味になった。ダニエル・ガンダートン騎手はディア・バリーに乗って勝った。しかし、その後、ガンダートン騎手が新しい鞭規則に違反したとして、4000ドル近い罰金を科されて、6レース騎乗停止処分を受けた。しかし、ディア・バリーは、その後も勝ち続けた。


新規則の下では、騎手は、最終の200mで3連続のストライドで鞭を当てることは許されないし、肩の高さより上に鞭を上げることも許されない。新鞭規則は「ばかばかしくて」、「無意味で」「実行不可能である」などとさまざまに言われ、グレッグ・ラドリーがパーソナリティを務めるスカイ・スポーツラジオの競馬番組ではホットな話題になった。


今後とも、ゴールデン・ローズ賞のような主要レースでは危険が一杯で、新規則を忘れたり、無視し、もし騎手が勝つために必要と思うなら、違法に鞭を使う騎手が現れると予想される。


「私は、ゴールデン・ローズ賞で、故意に大胆な行動をとる騎手がいるとは思わない。すべてのジョッキーは規則を遵守しようとしている。しかし、ルールの変更には厳しいものがある。おそらく、まずパッドを入れた新しい鞭だけを採用すべきだった」と、ブラウン騎手は言う。


NSW州競馬会のレイ・マリヒー会長は、規則の範囲内で乗るか、グループ1のステータスと多額の賞金が与えられているゴールデン・ローズで、重い騎乗罰則を伴う結果を承知で受けるかだと指摘した。


もし騎手がゴールデン・ローズ賞に優勝しても、過度に鞭を使用したと競馬会が判定するなら、最高35,000ドルの騎乗料は失うことになり、長期の騎乗停止処分が待っている。


マリヒー会長は、新鞭規則の導入は必要であると主張する。


「競馬会が新規則を導入しなくても、これは必然的にやらざるを得なかったことだ。実際には、騎手がバックハンドで鞭を使う分には、使用回数は無制限だ。そして、直線区間で、騎手は20回叩くことができる。こういった騎乗規則は当り前で、海外のレースでも受け入れられているものだ。オーストラリアの競馬もそれに追いつかなければならないことだった」と、彼が説明する。


オーストラリアの騎手協会は、来月オーストラリアの競馬評議会への出席を前に、新しい鞭規則に対するメンバーの声を集めて調査している。新しい鞭規則に関するオーストラリア競馬評議会の正式な見直し評価は、来年2月予定されているのだが・・・。


レースは当面予定通りに週末に全国で行われる。しかし、騎手組合は論争の的となっている鞭規則をめぐって今後もストを行うことを否定していない。

 

新規則の遵守に対する聴聞会がオーストラリア競馬会から拒否されたため、騎手組合は、9月10日に、NSW州、ヴィクトリア州、クイーンズランド州とウェスタンオーストラリア州で開催された競馬での騎乗を拒否した。土曜日のローズヒル競馬場とムーニーバリー競馬場でのメインレースが、騎乗拒否になるのではともみられていた。

 

「オーストラリア競馬会の聴聞会拒否の決定には大きな失望を感じているが、われわれの支持者に対して善意を示すためにも、騎手協会はレースを月曜日まで続けることにした。この問題が月曜日までに解決されない限り、騎手は以後のレースに参加しないという勧告案を各州の協会に持ち帰ることになる」と、オーストラリア騎手協会は表明した。

 

業界の各部門の代表が、騎手が、レースの最後の100メートルで何回鞭を叩くかを巡っての判断を騎手に一任させる規則改定案を提案した。


8月1日に導入された規則改正では、騎手は最後の200メートル以降では、鞭の使用回数が制限されている。

 

新規則とともに、オーストラリア競馬会は、馬に対する衝撃を緩和するために、パッド付きの鞭を導入した。


ARBは、当初の予定通り、来年の2月までは規則の見直しはしないと公言している。


ヴィクトリア州のバララット競馬場で、騎手協会に代わって、メルボルン・カップ3回優勝のグレン・ボス騎手が、こう話した。

 

「騎手側には選択肢はない。馬主協会、調教師協会、厩舎協会と、業界の誰もが騎手を支援している。残念なことに、われわれは窮地に追い込まれた。そして、われわれは窮地に対して反応しなければならない。

われわれは確かにここまでしたくなかった。しかし、騎手協会としての強さを示さなければならない。われわれが最初から拒否した規則が課せられたからだ。

われわれは、ねじれ現象を説明するために競馬会に出向こうとした。われわれは、たくさんのことを求めているわけではない。われわれが最善を尽くす最後の100メートルのためにお願いしているのだ。そして、われわれは競馬業界の全ての人から支持を得ている」


誰もが、騎乗スト決定に賛成しているわけではない。馬主のロイド・ウィリアムズさんは、騎手の主張は支持しているが、ストには批判的だ。

 
「彼らは民間企業のいる人たちだ。そして、彼らがサービスを提供しないということには同意できない。私は、規則を再改訂するという点では、彼らに賛成だよ。評議会は、2月に再交渉して、見直そうといっている。そうなるに違いない」と、ウィリアムズ氏は言った。


豪競馬会のポール・インネス理事長は、「騎手はレースに勝利するより、むしろ競り合っているゴール付近で馬に鞭を当てる回数にこだわって危険を冒していたのだ。問題を認識することが評議会に義務としてかかってくる。評議会の州支部が、全国各州の騎手協会代表と話し合うことになる。そして、評議会は、月曜日までにARBに対する総合的な反応を探る目的で、調教師協会、馬主協会、畜産協会、馬券業界と話し合いをする。危険な状態が解決できるように、緊急課題として、競馬産業にかかわる全ての関係者から話しを聞くことが、評議会の義務である」と主張している。



シドニーの著名なコーリー・ブラウン騎手は、先週第2節を終えたワイオン競馬場の2レースでの違反で15レースの出場停止処分を受けて、ここまで最大の痛手を被った。ブラウン騎手は、彼の騎乗料と賞金も没収されている。

 

動物愛護で導入した新鞭規則はどうなるのか?

 

騎手のストという珍しい行動の行方はどうなるのか?

 

かつて、エビの躍り食いが禁止になり、エビの刺身を作るとき、何秒以内で殺さなくてはならないというルールを作ったオーストラリア。エビは痛みを感じているという論法と同じなのだろうか?

 

動物愛護なら、いっそ最後の200メートルの鞭を全面禁止にしたらどうか?最後の一直線の200メートルを、鞭無しで勝負するのである。それが愛護である。いちいち馬上で鞭の回数を数えていられるだろうか? そのうえ、5回が適当かどうかなど、馬に聞かなくてはわからない話しだ。 

 

果たして、11月のメルボルン・カップは開催されるのか?


posted by buruta |07:12 | gensan | コメント(1) | トラックバック(0)
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Re:最後の200メートル 鞭の回数制限導入 豪州競馬

コメント投稿者ID :

私のブログでも書こうかなと思いましたが、なんでこう歪んだ動物愛護だとか、短絡的な動物虐待論が勝ってしまうのか?

レース中に騎手がムチを入れるのは、レースを勝つという仕事の一環であり、けして馬が憎くて打ち付けているわけではありません。少なくても某プロレス団体のように鬱憤ばらしで飼い猿を虐めるのとはわけが違います。

それを言うなら、中央にしろ地方にしろ一定期間まで勝ち星を挙げられなかったり、賞金を稼がなければ競走馬はクビになります。本来引退したら種馬か乗用馬になるかですが、引き取り手が無ければ処分です。とても可愛そうですが、競馬ファンもそこは経済動物として割り切ってます。欧米では牛や豚等は家畜として割り切ってやっているのに、ムチを制限するとか、クジラやイルカを食うなとか毛皮反対で裸になるとか、なんでそう歪んだ事になるのか理解できません。

posted by sakaetyauai | 2009-09-14 17:25

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