2009年07月27日

親は子どもに範を示せるのか?

場外の暴力事件を根絶するために、出場する少年選手の親がジュニア・ラグビー・リーグゲームから閉め出される可能性ができた。


発端は、実にくだらないことから起こった。

暴行事件が起きたのは7月18日土曜日。9ヵ月の女の子を抱いていた母親と相手チームの父親との間で起きていた口げんかを収めるために、一人の親が中に割って入った。試合は、グレンウッドのミューランツ・オーヴァルで行われた12歳以下のラグビー・リーグ。セント・パトリック市対ブラックタウン市の対戦を、親たちは観戦していた。


試合後、場外で暴行事件が起きた。最高10人の子どもたちがこの暴行をみて、30人もの親が衝突に加わっていたという。

暴行を一身にうけたのは、ジュニア・ラグビーの選手の父親の一人、ガリー・ハーリングさん(42)。意識を失って地面に横たわる間も、暴行を受け続けた。少なくとも2人の女性がこの肉体的な暴行に関与していたという。


マンディー・ハーリング夫人は、と言った。

「ジェームズが父を叩いている男性の背中に飛び乗った『ぼくのお父さんから離れて!』と、彼は飛び上がって、その男性をつかんだけど、息子は押し戻され、あごにパンチを浴びたそうです。
それから私はその男を蹴って、言ったんです。『私の息子に手を出さないで』と。そして、もう一人の女性が私に向かって来ました。彼女が私を殺すかも知れないと思ったので、私は後ずさりしました」

下の息子のオリバー(12)君も、この暴力を目撃した。上の息子ジェームズ(16)君も、暴行を受けて負傷した。

ジュニア・ラグビーの選手の父親ガリー・ハーリングさんの妻が、夫への襲撃が家族に計り知れない影響を与えていると、明らかにした。

伝えられるところでは、対戦チームの3人の父親が、ガリー・ハーリングさんによってたかってひっぱたいて重症を負わせた。

ハーリングさんは、耳と目から脳髄液が漏れ、手の骨折、頭部が腫れ、眼窩の骨折などの重傷を負っている。

奥さんのマンディー・ハーリングさんは、言った。


「下の息子のオリバー(12)君が、父親を病院に訪ねて行った時に、気絶しそうになった。息子は、まだショックから抜けていません。初めて父親に会って、顔が真っ青になりました。そして、息子がかなり震えていたので、看護婦が彼を座らせて、両足の間に頭を突っ込ませました。夫が病院へ行く途中で3回も発作を起こし、日曜日にまた発作に襲われて、更に検査を受けました」

ハーリングさんは、他チームのジュニアチームの選手の父親3人から暴行を受け、顔面に入ったひびで顔面の整形手術を待っている。

セントラル・コースト・ジュニアラグビー連盟は、彼らが厄介な見物人の問題でうんざりしているというメッセージを送るために、2010年の第1節からすべての父兄を締め出すことを検討している。

ニューサウスウェールズ・ラグビーリーグのジェフ・カー専務理事は、クラブの根本的な対策を検討したいと、次のように話した。

「彼らには両親が観戦させないように来年の最初のゲームから導入しようと、クラブメンバーに話をしようと思っている。
ジュニアフットボールを破壊する手に負えない親を規制するために、各クラブが最大限出来ることをしなくてはならない。メッセージが完全に伝わるように、いかなる対策もとっていきたい。われわれのメッセージは伝わると確信する。それがわれわれの次のステップであるならば、彼らはそれを判断してくれる最高の人々だと思っている。彼らが模範を示さなければならないし、彼らは示せるはずだ」


ハーリングさんの2人の息子は、なぜこんなことになったのか、理解に苦しんだまま苦悶している。

ようやく警察も動き始めた。目撃証言が食い違って苦労しているようだ。携帯電話の写真が事件の解明に役立つかもしれず、事件を携帯電話で写真を撮っている人がいたら協力するよう呼び掛けている。また、警察は、ハーリングさんが病院から退院するのを待って正式に事情を聞きたいとしている。


暴行を許してはならないから、厳しい捜査と法の厳格な執行が必要だ。そもそもこれは民事事件ではない。刑事事件だ。

それにしても、たかが子どもの試合ではないか。仮に大人の試合であっても、喧嘩は禁物だ。この国がフェア精神を自慢するなら、親や指導者がGo-Fareを教えなくてはならない。場外乱闘などもってのほかである。選手と同じように、観客にも整然としたマナーが求められる。

ケースは違うが、今年の1月に、新潟県の中学生のフットサル大会で、コーチを務める教頭が、苦手チームとの対戦を避けるために、選手にわざと負けるように指示し、実際に大敗していた事件があった。教育の現場で、どうやって「子どもたちを触発し、挫けない挑戦の心をうえつけるのか」を苦労しているのに、敵前逃亡を教える教職員がいたのだ。


大人は、子どもに模範を示せない時代になってしまったのか? 

ギャラクシー所属ベッカムが、イタリア1部リーグのACミランとの親善試合で観客を挑発したとかで、アメリカ・プロリーグMLSから罰金千ドルが科せられたが、観戦の親も、教職員も、プロ選手もっとしっかりしろよ・・といいたい。


フランス憲法2条で国歌として定められている「ラ・マルセイエーズ」。この革命歌は「敵軍からわずか二歩」の場所で作られたと言う。せめて、あの7月18日に、現場で「ウォルシングマチルダ」でも歌う者はいなかったのか? 緊張を中和するに、歌は最高だ。観戦のルールの中に、歌唱力というのを入れてもらいたい。大人が、もっとしっかりしてもらいたいよ。

posted by buruta |07:03 | gensan | コメント(0) | トラックバック(0)
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