2009年06月29日
豪州の岩隈 ティム・ケイヒル 子ども癌基金を創設
6月17日のワールドカップ。 アジア地区予選A組最終戦の豪州対日本戦で、セカンドハーフで2連続弾をゴールにぶち込んで、豪州に逆転勝ちをもたらしたティム・ケイヒル。 あの2006年のドイツ・カイゼルスラウテルン・スタジアムと同じ悪夢を見させられた日本のファンにして見てれば、にっくき男かもしれない。 サッカールーズの活躍中で、国際的なフットボール選手であるティム・ケイヒル選手は、6月24日、NSW癌評議会と協力して子供のガン患者のためのお金を集めるために新しいガン基金の創設を発表した。 24日シドニー北部の地元の小学校を訪問したケイヒルは、この基金が将来ガンを予防し、癌を撲滅するために最も必要とされる援助を届けることを望むと語った。 スティーブン・コール君13歳。サッカールーズの大ファン。彼の生命は、13才にして激しい闘いをしている。6月24日、ケイヒルが2連続弾をゴールにいれたあの6月17日から1週間目。コール君が尊敬するケイヒルと会った時、“闘って勝つ”の思いをいっそう強くした。 癌評議会の推進計画に賛同するレーン・コーブ西小学校を訪問したケイヒルは、「君の夢を追ってください」とフットボールに署名して、ボールをコール君に贈呈した。 「すごかった...僕はテレビで彼を見て、ニュースでも彼を見て、ゴールにボールを入れたんだ。彼とボールをキック出来たのはすばらしかった。彼は、本当に素晴らしいよ」と、コール君は、スポーツ雑誌に語っている。 非ホジキンリンパ腫と診断されたのは、コール君が2才の時だった。彼は、「僕のそばにママが座っていた」入院中の暗黒の日々をおぼろげながら覚えている。 彼の母親は、「家族が子供病院から受けた支援は非常に大事な物だった。ガン評議会が、子供への化学療法を通して、よりスムーズでより速い治療効果が出るような研究資金を提供されることは、とっても大事なこと」と言った。 ケイヒルの学校訪問は、癌評議会の仕事の民衆意識を高めるためと、彼自身が創設した子ども癌基金の意識向上のためだった。 ケイヒルは、生徒の何人かとフットボールの試合をした後、生徒達の質疑応答の時間を設けた。 ケイヒルの学校訪問は、ぎっしり詰まったスケジュールの一環だった。前日の火曜日には、ジョニー・ウォーレンフットボール財団の夕食会の特別ゲストで招待された。そして、水曜日の学校訪問の前後には、チャンネル9でのゲスト出演と、オプタス社の行事出席と多忙を極めた。 「こういう子ども達と会っていると、現実の社会に戻される。それは、すべて価値あること。子供たちは私の話を聞き、心を膨らませる。私が今日以後一人の子どもの心の持ち方を変えることが出来たならば、私はそれで十分満足だ」と、ケイヒルは語った。 「この1年間癌評議会と作業してきて、大きなキャンペーンを展開してきた。しかし、今は、小児癌の存在と、人々にその存在を理解してもらい、癌の子どもいることが、どのくらい家族に大変な思いをさせるかをPR出来た。私たちはウェブサイトを立ち上げ、基金を募り始めた。その進行をみて、私は非常に誇りに思う。 多くのオーストラリア人と同じように、私にも、ガンにかかった知り合いがいる。癌は過酷だ。癌にかかった子供がいれば、一層大変だ。癌評議会が子供やその家族に、一つ違うことをやってあげられると、私は思う。 私には3人の子供がいる。自分の子どもが癌にかかるのを見るなどとは想像できない。 すべての子供が、健康的で、幸せで、積極的な生活を送る機会が与えられるように、少しでもお手伝いしたいだけだ」と、ケイヒルは言った。ケイヒルは、個人的にももちろん同基金に寄付をする。 治療は発達しても、ガンと診断された子供たちの5人に1人は、まだ命を救えないのが現状だ。 子供たちに最も共通の癌は、中枢神経系の癌である白血病とリンパ腫だ。 「でも、わずか50年前は、癌と診断された子どもは5%しか生き残れなくて、事実上の死刑判決に等しいものだった。今日、研究の大飛躍のおかげで、ほぼ80%の子供が生き残れるようになった。しかし、生き残った人々でさえ、癌が何時再発するかわからず、しばしば不確かな将来に向きあって生活していかなくてはならない」と、NSW州癌評議会のCEOアンドリュー・ペンマン博士は言う。 ペンマン博士は、さらに、「ティムケイヒル・子ども癌基金が集めたお金は、重要な研究費用につぎこまれるだけでなく、癌予防、教育と支援を通して、子ども癌撲滅ために使われる」と語った。 「NSWガン評議会は、いくつかの子供たちのための研究プロジェクト(例えば再発の危険性が高い白血病患者を特定する初の小児科の臨床試験など)に現在資金を提供している。研究では、臨床医が初期の患者個人に合った化学療法を可能にし、オーストラリアだけでなく世界中の子供のための利益に供与できるものにしたい。 私たちは、ティムとの共同作業をして身の引き締まる思いだ。彼の断固とした態度ほど、癌撲滅のための癌評議会の使命とぴったりしたものはなかった」とペンマン博士は喜ぶ。 サッカーの雑誌「FourFourTwo」誌では、Childrenのためにティム・ケイヒル子ども癌基金への寄付を、雑誌とオンラインを通じて、読者に呼び掛けている。 {www.cancercouncil.com.au/timcahillfundにログオンするか、1300 780 113の上でドナーホットラインを呼ぶこともできる。2ドル以上は税控除の対象になる。 ティムが立ち上げたChildrenのため癌基金は、今後の2年で、500,000ドルを集めることを目標にしている。ティム・ケイヒル子ども癌基金は、NSW州癌評議会の次の仕事を支援していくことになる。 ■ 子どもガンの治療と発見するより良い方法を見つけるための臨床試験に資金提供する。 ■ 癌患者の生活の負担を軽くするために、患者とその家族に支援措置を提供する。 ■ 子供たちは太陽光の安全性、喫煙の危険性、を知って、健康的な、活発な生活を送りながら成長していけるように、ガン防止に関する情報と研究と教育を提供することによって、『ガン患者が気楽に過ごせるコミュニティ作り』に貢献する。 日本でも、楽天の岩隈久志投手の夫妻による社会貢献には、私たち海外にいる人たちも、さわやかな気持ちで拍手し応援している。 ■ スタジアム宮城に福祉施設の方々を招待する「岩隈シート」 ■ 彼の公式ウェブサイトで行うチャリティ・オークション ■ 公式戦で1勝するごとに「10万円をハビタットに寄付する」。これこそが、彼が昨年21勝をあげることができた原動力のひとつだったと、彼は、自著で述べている。 スポーツ選手は、一人では戦えない。一人では決してスターになれない。その活躍には、必ず、ファンのみならず家族、関係者の多くの人の応援が陰に陽にあるはずである。 「同苦する」という言葉がある。人の苦しみをわが苦しみとして受け止めることだ。たとえ一人でも、少しでも苦しんでいる人がいれば、駆けつけて支え、励まし続ける。その慈愛がなければならない。一人も残らず幸福に! その心からの祈りこそ、われわれの精神ではないか。 わが恩師は、静岡新聞にこう書かれた。 「いくら財産を手に入れ、高い地位についても、人のために役立つという心の光がなければ、人間としての真の輝きはない」と。 文明社会にとって、最も大切なものは何か? それは、他の人々に対して、“深い思いやり”を持つ人間の存在だ。 世界には巨万の富をもつ一握りの人々がいる。その一方で、ボトム・ビリオンと呼ばれる多くの人が貧困の生活を強いられている。 われわれは何のために学んできたのか?その大目的の一つは、勉強したくても出来ないような過酷な環境で生きる人々のために、奉仕する力をつけるためではなかったのか。 私たちのグループ「愛のベトナムさわやか支援隊」(URL:http://www.aino-vietnam.blogspot.com/)が行っているベトナムの枯れ葉剤被害者支援も、そういう悲惨な生活を送る人々を支えながら走っている。
posted by buruta |07:53 |
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