2009年06月19日
59分男 ケイヒル2連続弾 ブルーサムライ 斬りつける
6月17日(水)午後8時20分。
日本のキックオフで試合開始。
前半10分目。豪州に最初のチャンスが来たが、ものにならず。
やがては来るであろうという場面が、サッカールーズに訪れた。前半40分。長友が粘り勝ちで、左CKを獲得。中村憲のゴール前へのクロスを、ケイヒルを上回るジャンプで、高さに優る闘莉王が矢のようなヘディングシュートをゴールに決め込んだ。最優秀選手の表彰を受けたばかりのGKシュワォルツァーは仰向けに倒れて、悔しがる。それまで、7試合710分を“完封”してきたシュワォルツァーのアジア地区最終予選8試合目だった。
日本1-0で先行。
2006年の灼熱のカイゼルスラウテルン(3-1で豪州だったが)でも、日本は先行。違うのは、気温だ。メルボルンの気温は5度に近い。選手の吐く息が白く流れる。
59分。豪州右サイド、フリー・キックのヴィンス・グレラがゴール前にロングボールを放つ。今度は、闘莉王ら2人のDFをかわすジャンプの高さで、ケーヒルが決めたヘディングシュートは、放物線を描いてゴール右奥へ。ドイツでの59分男は、健在だった。これで、闘莉王の先制を帳消しにした豪州。
79分。また、59分男が動いた。
左からニック・カールが放ったシュートを楢崎が弾いた。右からのCKを得た豪州は、ニック・カールがゴール前へクロスを送る。混戦で一瞬もつれたボールを、前にいた阿部を制して、ケイヒルの右足が冷静に見極め、ゴール左側1/3に蹴りこんだ。国際試合33試合目で16個目のゴールであった。
この瞬間、観衆は総立ちになった。「今日は勝ちます」と試合前に断言した豪州キャプテン、ルーカス・ニールに駆け寄って抱き合うケイヒル。
足もそれほど速くない、背も高くない、ケイヒル。「でも、なぜか得点を稼ぐんだよな」と、は、かつてのある仲間。オーストラリアのワールドカップ史で、最初の2連続ゴールは、ケイヒルが初である。
FAカップでチェルシーに負け、悔し涙を流していたケイヒルが、今日は大きく笑った。後半39分で、ダリオ・ヴィドシッチ(ニュルンベルク)と交替した。スタンドは総立ちの拍手。ベンチに引き上げるケイヒルに拍手が止まなかった。
この瞬間、「ポイントをあげて帰国する」と言っていた岡田監督のシナリオは崩れた。まさに、ワールドカップ、ドイツ大会1次リーグ戦のカイゼルスラウテルンの再現シーンだった。
2006年ドイツのカイゼルスタウテルンの再現 あの時主役の59分男が見せた 魅せた。
2-1で豪州の勝ち。69238人の大半は、サッカールーズの勝利に湧いた。
試合直後のグランドでのインタビューに、サッカールーズのプレー振りを批判するマスコミに対する彼の姿勢が出ていた。
試合での得点について聞かれたケイヒルだが、メルボルンに来た観衆への感謝しか述べなかった。
「ファンの皆さん、子ども達、大観衆に御礼を言いたい。ここで出場できて大変光栄だ。今晩プレーできて光栄だ。偉大なる皆さんのおかげだ。われわれにとって、今日の勝利は大きな前進だ。グループトップで終了できたことは大きい」
得点後とは違って、まるで笑顔のないインタビューだった。
アジア最終予選A組のもう一試合は、マナマで行われた。バーレーンのアブドゥル・ラフマンが後半29分に、フリー・キックで決めて、バーレーンが1-0で、 ウズベキスタンをやぶった。
これで、A組最終戦は、豪州がトップで締めて全日程を終了した。豪州は8試合無敗のクリーンシート。
激戦のB組。17日サウジの首都リヤドで、サウジアラビア対北朝鮮戦が行われたが、0-0で引き分け、勝ち点12でサウジと並んだ。得失点差で、B組2位を確保した。北朝鮮が1966年イングランド大会以来、44年ぶりのW杯出場を決めた。
韓国は、17日、W杯アジア最終予選B組の最終戦でイランと1-1の引き分け。韓国は4勝4分け(勝ち点16)で最終予選を終え、無敗のクリーンシートだ。韓国チームは8月12日にパラグアイ、9月5日にオーストラリアと国際試合を行う。
南アフリカのワールドカップ開幕までに完全に1年を切った。
豪日両国とも主力を欠いての対戦だったが、豪州も、日本も問題山積だ。MF中村俊、遠藤、長谷部、FW大久保、DF中沢がいたら、この敗北はなかったのか、岡田監督に聞いてみたい。内田(鹿島)、長身185センチの矢野(新潟)、岡崎(清水)という中堅所も、すべてが不発に終わった。
日本にしても、「4強入り」を阻む内なる危険はいっぱいある。豪州も4強入りとなると、駒不足であり、もっとレベルの向上が必要であることを痛感する。
A組
オーストラリア 6勝2分 0敗 勝ち点20
日 本 4勝3分1敗 勝ち点15
バーレーン 3勝1分4敗 勝ち点10
カタール 1勝3分4敗 勝ち点 6
ウズベキスタン 1勝1分6敗 勝ち点4
B組
韓 国 4勝4分0敗 勝ち点16
北 朝 鮮 3勝3分2敗 勝ち点12
サウジアラビア 3勝3分2敗 勝ち点12
イ ラ ン 2勝5分1敗 勝ち点11
アラブ首長国連邦 0勝1分7敗 勝ち点1
W杯アジア予選5位はプレーオフへ
2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のアジア予選方式について、アジア予選5位がオセアニア予選1位とプレーオフで出場権を争う案がアジア・サッカー連盟(AFC)の理事会で採択されているので、バーレーンは、9月に、ホームでB組3位のサウジアラビアとアジア地区5位決定のプレー・オフに出場。その勝者がオセアニア1位のニュージーランドとの大陸間プレーオフに挑む。
南アフリカ大会のグループ組み合わせのための抽選会は12月4日。大会は、32チームが出場して来年6月11日から7月11日までの1ヶ月間開催される。
posted by buruta |00:25 |
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