2008年06月16日

サッカールーズ 最終予選進出決める

サッカーの2010年ワールドカップ・南アフリカ大会アジア3次予選1組のオーストラリアは、14日、ドーハのアル・サッド・スタジアムでカタール戦を行い、3-1で破って、オーストラリアの最終予選進出が決まった。

 

1組では、昨年のアジア・カップの覇者イラクが中国を破って勝ち点7を取り、得失点差でカタールを抜いて2位に浮上した。これで、最終予選進出は、残りの1枠をカタールとイラクで争そうことになった。

 

暑さと砂塵の舞うドバイのアル・ラシッド競技場(対イラク戦)より、試合中歓声とアラブの音楽が鳴り続けても、ドーハの方が遙かにサッカールーズは快適だったはずだ。

 

試合は、サッカールーズが、前半17分ブレッシアーノからのリターン・ボールをハリー・キューウェルがミスしたが、そのボールをそのままブレット・エマートンが蹴りこんで1ゴール、後半56分にも、シュワルツァーがあげたロング・パントをキューウェルがとってホルマンにつなぎ、ホルマンが正確にエマートンにパスしてエマートンが1ゴール。

 

58分には、ブレッシアーノがキューウェルにボールを戻し、キューウェルがネットに送り込んだが、エマートンのファウルで得点にはならなかった。しかし、75分、ホルマンの左からのクロスをメーサド・アル・ハマドが完全にへまする間に、キャプテン・ハリー・キューウェルが強烈な蹴りでバック・ポストに1ゴールをあげた。カタールは最終ギリギリの89分で、カルファン・イブラヒムがゴール前の混戦で蹴りこんで辛うじて1点をあげた。フェルベーク監督によれば、「やらずもがなの1点」だった。

 

90分を、スピードを落とさず走り抜くエマートンに、実は前回も感心していた。そのエマートンに光が当たったことは最高の喜びだった。

 

DFのジェード・ノース、MFのカール・ヴァレリ、MFのブレット・エマートンのこの試合における活躍は人目を引く物があった。技術的にも極めて光る物をもっている。

国際試合から引退したクレイグ・ムーアのディフェンスの大きな穴は埋まりつつある。

急速に成長しているノース26歳。この先の最終予選まできつい試合が予想されるなか、ルーカス・ニールのパートナーとしてやって行けそうなところまで伸びてきた。背は高くないが、高さを取れる選手であるし、固い物を持っている。ゲームを読む速さ、タイミングをはずさずいいポジションにいる勘は、安心感を生む。

 

ヴァレリは、リトル・ヴィニーと呼ばれる。
小ヴィンス・グレラという意味だ。
ゲーム運びが、出場停止をくらっているヴィンス・グレラに似ているからだ。グレラが出場出来ない時に、同じタイプの選手が出てきたことは、サッカールーズにとってこれほどうれしいことはない。

 

ホルマンは24歳。エマートンの最初のゴールは、ホルマンの活躍無くしてありえない。ホルマン~ブレシアーノ~エマートンとうまくつなげたからだ。そして、エマートンの2回目のゴールにも、陰の役者として活躍した。 

 

 

サッカールーズのフェルベーク監督は、「今日のわが軍の試合振りに満足した」と、喜びを語った。

 

「セカンド・ハーフは、特にコントロールして試合した。われわれにとっては非常に総合的な勝利だった。2番目のゴールで、われわれは気が楽になった。一番重要なことは、この試合で3ポイントを取れたことだ」


「キュー・ウェルは良いゲームをしてくれた。試合を通して、毅然としていた。わがチームに彼のような選手がいることは、すばらしい。シュワルツァーも、いいプレーをした。イラク戦を落としたが、このアウェーでは実に言い仕事をしたと思う」


フェルベーク監督は、「いい試合だったが、馬鹿馬鹿しいミスを犯している。簡単にフリー・キックやコーナー・キックにもっていかれるミスがあった」



「原則的には、ゴールすると言うことは相手のミスだ。われわれは、カタールに3つのミスを誘った。それが、大いなるゴールになったわけだが。間違いなく、質の高いゴールだった」


一方、カタールのフォッサティ監督は、対豪州戦に敗退したものの、3次予選突破には
自信をもっている。


「勝ち抜けるチャンスが、まだわれわれにはある。イラクを破ればいいんだ。わが選手にはそれができると踏んでいる。オーストラリアのようなトップ・チームとの対戦ではミスは許されない。あちらは以前にワールドカップに出場しているし、ほとんどがヨーロッパのリーグ戦に出ているし、経験豊富だ。しかし、われわれには予選突破のチャンスがあるので、今はそれに集中する」と。



「今日は、わがチームのミスから教訓を得た。イラク戦ではこのようなミスは許されない。イラクを破って、最終予選に出る自信はある」と、余裕を見せた。

 

ドイツでの2006年のワールド・カップ出場時は、活躍した選手の世代交代はうまくいくのかと、多くの人が考えていた。2007年のアジア・カップの時のふがいない戦いをみても、その心配を払拭できるものはなかった。将来の幹部候補生に薄ら寒さを感じていた人も多いはずだ。

 

14日のカタール戦のような試合が安定してできるようになれば、将来のサッカールーズは大きく伸びていくだろう。しかし、そういう選手を途切れなく育てることは相当の困難と忍耐を伴う。すべての若手に、すぐさまマーク・シュワルツァーやマーク・ブレッシアーノ、ハリー・キューウェルのレベルをすぐ重ね合わせてはいけない。

 

スターティング・ライン・アップは以下の通り。

マーク・シュワルツァー、ルーク・ウィルシャー、マイケル・ビーチャンプ、ジェード・ノース、デイヴィッド・カーニー、カール・ヴァレリ、ジェイソン・カリーナ、ブレット・エマートン、マーク・ブレッシアーノ、ブレット・ホルマン、ハリー・キューウェル



今度の日曜日は、対中国戦だ。

問題は、サッカールーズに出された4枚のイエロー・カードだ。

デイヴィッド・カーニー(26分)、カール・ヴァレリ(52分)、マーク・シュワルツァー(75分)、ルーク・ウィルシャー(88分)だ。ヴァレリーを除いて、出場はできない。サッカールーズがどういうゲームを見せるか。

 

最終予選は3次予選を勝ち抜いた10カ国が5チームずつ2組に分かれてホームアンドアウェーの総当たりで争い、各組2位までが本大会出場権を獲得。豪州はトップ・シードに入る。

 

日本はどんな戦いを見せるか? 

韓国は? 

ウズベキスタンの戦いや如何? 

旧敵イラクは? 

サウジは?

 

3位同士がアジア5位を懸けて対戦し、勝者がオセアニア1位とのプレーオフに回る。

 

最終予選は、9月6日から来年6月17日までが予定されているが、最終予選の組み合わせ抽選会は、今月27日にクアラルンプールのAFCハウスで行われることになっている。


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posted by buruta |09:28 | gensan | コメント(0) | トラックバック(0)
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