2008年04月04日

「高い授業料」、役立てているのは果たしてどちらなのか

ジーコ監督率いるフェネルバフチェがホームという地の利を活かしたとはいえチェルシーを2-1で撃破し、CL準々決勝の1stレグに見事に勝利しました。
アウェーゴールを許しているので喜びもそこそこだと思うのですが、まずは1つ結果を出したということで、(特に日本の)マスコミは大はしゃぎ。

トルコでは屈指の資金力があるとはいえ、やはり欧州の真のビッグクラブに伍していくのはなかなか大変なことです。
そういったCLでの快進撃(と言っていいでしょう)を受けて、ジーコ監督の評価は様々な媒体で見る限り、随分上がっているように見受けられます。

2006年W杯での日本代表の惨敗を受けて、私も大いに失望した1人です。
当然、その怒りややるせなさの矛先は、不甲斐ない選手たちとともに彼らをまとめる指揮官にも向かっていきました。
日本のサッカー界ではかつて「神様」とあがめれれた人物が、一気にA級戦犯に祭り上げられたあの夏。
「日本代表の失われた4年間」という声さえ起こるほどに、彼の率いた代表チームは貶められたものです。

そんな当時の指揮官は、W杯終了と同時にそそくさとイスタンブールへ。
母国ブラジルのクラブを率いるのかと思いきや、欧州での監督業を希望していることについて、「ブラジルのクラブではすぐに監督のクビが飛ぶのでじっくりと仕事ができない」なるコメントを聞いたような気がします。
確かにそうかもしれませんが、やる前からそんな弱気でどうするんだと思った記憶があります。欧州でだって、日本でだって、クビになるときはクビになります。
それに率いるクラブがフェネルバフチェと聞いて、随分プレッシャーのかかるクラブでやるものだと思ったものです。

1シーズン目、CLの予備戦で早々に敗退し、UEFAカップでもいいとこなしで、国内でリーグ優勝を果たしながらも色々と采配やチーム作りに対する批判があったようです。
それが、今季はCLではトルコのクラブとして初のベスト8に進出、国内リーグでも28節現在、ガラタサライやベジクタシュといったライバルたちを抑えて首位に立っています。

このように結果を残しているジーコ監督ですが、監督業未経験のまま就任した日本代表時代と比べて、フェネルバフチェではその監督としてのスキルに成長が見られるとの声をよく聞きます。
代表チームとクラブチームとの特性の違い、選手個人個人のスキルの違いなど、比較するには難しい面もありますが、少なくとも、日本代表を率いていた時の経験を何らかの形で活かしていることは間違いないでしょう。
そして、ドイツでのあの惨敗も、現在の彼にとって、きっと監督業をやる上での糧となっているのかもしれません。

一流選手として築き上げたキャリアを持ちながら、監督業のスタートでは何らインパクトを残すことができなかった指揮官。
それと同様に、何らインパクトを残すことができなかった日本代表というチーム。

観る側の知識・理解の不足、および協会やサッカー関係者の国民への啓蒙の不足という事態もあいまって、日本代表は自国開催というアドバンテージがあってもたらされた結果の継続、あるいは発展を無邪気に求められた挙句、その「甘い期待」に応えられなかったことで猛烈な批判を受けざるを得ませんでした。こういった外的要因は一応エクスキューズとして考慮すべきなのかもしれません。

ただ、協会が世界のサッカー界において高い目標を掲げてしまっている以上、その目標に向かって前進しているのかを私たちファンは注視しています。

監督業のキャリアのスタートが思わぬ蹉跌となったジーコは、その蹉跌を「高い授業料」へと変化させようとしています。
日本代表(あるいは日本サッカー協会)は果たしてあの惨敗を「高い授業料」にすることができるのでしょうか。現状ではまだまだのようですが……。

posted by bunchousann | 22:45 | サッカー | コメント(12) | トラックバック(1)
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2008年03月28日

応援団と、応援に思うこと

かなり更新を放ったらかしにしているうちに、いよいよ今日セリーグも開幕を迎えることになってしまいました。管理人は相変わらず仕事のために観ることができないのが残念です。

ドラゴンズは地元・ナゴヤドームでの広島戦。相手の開幕投手は昨季、打ち崩せそうなのに結構ヤラれてしまった印象のある大竹が有力とのことです。黒田のメジャー移籍でエース候補になった若者に対して、ここは憲伸に「エースとはこうあるべし」というものを示してもらいたいものです。

さて、ドラゴンズといえば、ちょっと気になるニュースもありました。

暴力団と関係しているとの疑いがあるとのことですが、あくまで疑いであって、まだ事実と決まったわけではないので、これについては何か言及するわけにはいきません。
全国中日ドラゴンズ私設応援団連合のHPを先程覗いてみましたが、掲示板に寄せられるファンの方の意見も二分されておりました。もちろん、関係がないにこしたことはありません。

ただしそれとは別に、管理人は応援団にはあまりいい印象を持っておりません。
これは曲がりなりにも球場で5年間働いていたからこそ言えることでもあります。

ナゴヤドームの2階外野席は現在でこそ全席指定となりましたが、私が働いていた頃はまだ自由席のエリアが一部に残されており、この「一部」をめぐって一般のお客さんとのトラブルもしばしばおこったものです。
これには球場(ナゴヤドーム)側の対応に問題があって、一般のお客さんよりも応援団を先に入場させるなどの措置が行われておりました。これでは一般のお客さんにいい席を提供することはできません。
私は当時(数年前)ビール売りの売り子たちの売り上げ管理などを主に内野でやっておりましたが、売り子が応援団にちょっとぶつかっただけでもしばしばトラブルになりましたし、彼らがよくわからぬ因縁をつけて外野の売店に怒鳴り込んでくることもよくありました。

働いている者がこう感じていたわけですから、実際に観客として不快な思いをされた方もいらっしゃるでしょう。
ドームには今も私の知己が多数働いております。彼らに代わって、ここでお詫び申し上げます。

こうした応援団の振る舞いは他球団にも共通なのか、あるいはビジターの中日応援団にも共通なのか、それとも現在ではもうこういったことはないのか(ドームを辞めてここ数年はあまりドームに観戦に行けていませんので)、わかりませんが、とにかく過去の話からいい印象を持っていないのは間違いありません。

子供の頃は色々なチームの色々な選手のヒッティングマーチを覚えることをよしとしていたのが、やがて青年期になり、そういったヒッティングマーチにネガティブなものを感じ、2軍の試合などで静かにじっくり観戦するのがいいと思っていた管理人も、年齢を重ね、ちょっとオッサンになって、そういった応援も別にそれはそれでいいじゃないかと思えるようになってきました。

ですから、彼らによって、井端の打席になると「オーオー オオオオー オオオオ オオオオ オオオオー」ということを強制されているとは思いませんし、ウッズの打席になると「ホームランかっ飛ばせタイロ~ン レフト~ヘ~ ライトヘ~(略)ティー!」ということを強制されているとも思えません。

要はそういう応援スタイルのことではなく、なぜ応援団というものはあれ程居丈高なのか、それがわかりませんし、残念でなりません。

応援団の皆さんは「俺たちは誰よりも熱心に応援しているのだぞ」ということを皆に知らしめたいのでしょうし、それを体現するために、人生における少なからぬ犠牲が伴っていることも理解できます。
しかし、ドラゴンズを応援する気持ちというものは、全てのファンが持っており、その気持ちは平等に尊重されるべきものではないでしょうか。
ファンに特権階級などあってはいけないように思うのです。

応援団といえば、昨年たった2試合ですが観戦させてもらったBCリーグの各チームの応援団には、大変好感が持てました。
試合前には丁寧な挨拶をし、相手チームにもエールを贈り、トラブルを起こすような振る舞いもなく、上記に書いた私の応援団というものへの印象とはまるで違った清々しさを感じたものです。

確かにトランペットの演奏、チャンステーマやヒッティングマーチのバリエーション、あるいはそれらの歌詞といった技術的な面で、BCリーグの球団の応援はNPB(この場合ナゴヤドームのドラゴンズ)の応援よりも遅れをとっているかもしれません。
しかし、球場に来た人たちが好感を持てるのはどっちの応援団か? と問われれば、私はBCリーグの応援団の人たちだと言えます。

さて、処分により、関東の方では今までのような応援活動ができなくなるとのことですが、これもまた新しいスタイルを構築する1つのきっかけになればいいんじゃないでしょうか。
かつて管理人は広島ファンの方に、あのスクワット応援のルーツを訊いたことがあります。
あれは何でも市民球場で女子高生たちが自発的に始めたのがキッカケだそうです。

ホームとビジター、応援歌が違っただけでそれぞれの応援団同士でトラブルになるとも言われますが、そんなカタいことは言いっこなしで、ドラゴンズの応援にも新しいスタイルが加わるのも悪くないと思ったりしております。

posted by bunchousann | 04:20 | 野球 | コメント(34) | トラックバック(1)
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2008年03月15日

さらに発見、この「エネルギア」も大変そうです

昨年末より一部の方々に好評を頂いている「ルチ・エネルギア」の話ですが、前回久しぶりに取り上げさせて頂いて、改めて一部の皆さんの関心と好奇心が高いということが判明いたしました。

色々コメントを頂いた結果、やはり私自身ももう少し面白い話はないものかと思い、このクラブの啓蒙活動の意味も込め(何のこっちゃ)、さらに話を膨らませようとロシアサッカー関係のサイトを色々見ていたのですが、案の定キリル文字ばかり。
英語サイトを持っているところも非常に少なく、情報入手が非常に難しいということが判明しました。

(ちなみに、まだ「ルチ・エネルギア」をご存知ない方はこちらこちらへどうぞ)

そんな中で、ロシア語に堪能な方が個人でやっていらっしゃるサイトを発見し、誠に勝手ながらこちらから情報を頂戴することにしました(一応先方にはご挨拶させて頂きました)。

こちらのサイトでは、今季(2008年)のロシア・プレミアリーグの全チームの公式サイトへのリンクが張られていたのですが、よく見ると、その下部に当たるディビジョン1(なのに実質2部というのは「プレミア」を冠するリーグではよくある話)の各チームの公式サイトへのリンクまで用意されているではありませんか。
何しろチーム名さえ調べるのに一苦労だったのに、こんなにあっさり判明してしまっては申し訳ないように思うのですが、管理人はキリル文字を読めませんので、ここは甘えさせて頂きます。

チーム名の横に、ご丁寧にホームタウンまで書かれています。
軽く調べてみたのですがやはり大雑把に言ってロシア西部が多いですね。コメントで頂いたカリーニングラードという飛び地のチームもこのディビジョンに在籍しています。中には極寒の都市として管理人の記憶の片隅にあったイルクーツクのチームもあります。
カタカナ表記はありがたいのですが、それゆえに、検索しても結果が出ないという弊害があっていくつかのチームのホームタウンの位置がわからなかったのですが、確かに判明したこともあります。

おお、ハバロフスクですか……まさしく極東。

ロシアのサッカーはトップリーグのプレミアリーグ(16チーム)、その下のディビジョン1(22チーム)までが全国リーグ。
その下のディビジョン2からは地域別(といっても十分広いのですが)のリーグになります。

すなわち、このスカ・エネルギア(当ブログでは「ア」で表記します)は、やはりウラジオストクのルチ・エネルギア同様の過酷な戦いを強いられているということになります。

しかも、ディビジョン1は22チームありますから、単純なH&A方式だとするとリーグ戦は日本のJ2と同じ42試合になってしまいます。これはロシア・プレミアリーグよりも何と12試合も多い!
もしかしたら変則3回戦式のスコットランド方式なのかもしれませんが、それにしてもやはりプレミアリーグよりも試合数が多く、より移動&時差の負担が大きそうです。

(おまけ情報:1)
まあ、アウェー戦での移動時間(+時差)が半端ないということで、厳しい戦いを強いられるわけですが、ウラジオストク~モスクワの飛行時間、9時間40分を、成田発の国際線旅客便で置き換えると、

成田~L.A   9時間30分(最も速い便)
成田~シドニー 9時間30分(最も速い便)

ということで、例えるならば、ジェフ千葉があのベッカム率いるロサンゼルス・ギャラクシーや、かつてジェフでプレーしたリティが監督をしたこともあるシドニーFCと「国内リーグ」をするようなものなわけでして、改めて敬意を表したくなるのでした(でもシドニーならほとんど時差はありませんが)。

(おまけ情報:2)
昨季のロシア王者、ゼニト・サンクトペテルブルクがフランスの人気チーム・マルセイユを下し、UEFAカップベスト8進出を決めました。

そのベスト8の組み合わせが昨日行われ、ゼニトはレバークーゼンと対戦することになりました。ここを勝ち上がると、いよいよ大本命・バイエルンとスペインのヘタフェとの勝者と対戦することになります。
勝ち上がるには非常に厳しい戦いになると思いますが、やはりカップ戦だけに何があるかわかりません。
ロシアからは04-05シーズンにCSKAモスクワが優勝した例もあります。

で、これがルチ・エネルギアにどう絡んでくるのかというと、UEFAカップの決勝(イングランド・マンチェスター)が行われる5月14日(水)の直前、5月11日(日)にルチ・エネルギアはホームでのゼニト戦があり、ゼニトがUEFAカップの決勝に進出した場合はこの試合が延期になるらしいのです(そりゃそうでしょうな)。
6月はEUROがありますから、それ以後のいつかになるわけでして、疲労のたまった夏場のどこかで強豪がらみの連戦という可能性が出てきました。
まあゼニトが決勝まで進むのはかなり厳しいとは思いますが……。

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posted by bunchousann | 05:40 | サッカー | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年03月11日

J開幕! そして、「あのクラブ」もいよいよ開幕!

この土日は、名古屋のみならず、全国的に名古屋国際女子マラソンの話題も大きかったと思いますが(何せ管理人の職場はマラソンコース沿いにあるので、極端な入客にすっかり振り回されました)、やはり個人的にはJの開幕も気になるところでした。

ありがたいことに、名古屋ではJの開幕カードが3試合もNHKの地上波放送で放送されたので、ちょっと疲れましたが全て観戦(両日とも仕事だったので全て録画でしたが)させていただくことにしました。

まずは土曜日、ピクシー新監督率いる名古屋と、今年こそエレベータークラブとの不名誉な呼称を返上したい京都との一戦。
開始早々に新加入のバヤリツァがPKを与えてしまい、ビハインドを背負った名古屋でしたが、その後は新監督の標榜する「美しいサッカー」を敢行。
特に得点にはならなかったものの、前半31分の右サイドからのハイテンポな攻撃は、まさに美しいの一言でした。
後半追いつき、結果は1-1の引き分けでしたが、納得とはいかないまでも、今後が楽しみな感じがします。

次は日曜日、関東では川崎対東京Vの一戦が中継されている枠で、名古屋ではJ2デビューのFC岐阜の試合が中継されておりました。
相手は昨年はJ1だった甲府。しかも岐阜にとってアウェーということで厳しい戦いが予想されました。
得点こそセットプレーからでしたが、後半途中までは概ね甲府ペース。苦しい岐阜でしたが、徐々に相手に疲れが見え始め、途中出場の小島が同点ゴール。
懐かしい名前を耳にしたなあと思ったら、その後ゴリさんまで登場。
同点に追いついてからはすっかりイケイケの岐阜。ゴリさんも試合終了間際に惜しいシュートがありましたが、こちらも1-1で終了。
勝ち越しこそなりませんでしたが、アウェーで「格上」相手に引き分けなら御の字ではないでしょうか。

最後に、その川崎と東京Vの試合が深夜に録画で放送されていたので、こちらも頑張って観戦。
う~ん、例の3トップ、今のところ、ちょっとガッカリしたのは私だけではないはずです。個人個人の力は物凄く、たぶん調子が好ければ3人でも局面を打開できてしまうのでしょうが、この日はめいめい勝手にプレーしている印象を受けました。
森のゴールで先制されましたが、むしろヴェルディの方がいいサッカーをしていましたね。前半にオフサイド判定で2つの惜しい場面がありましたが、そのお返しを頂戴しますとばかりに試合終了間際に劇的なPKゲット。これを決めて、1-1……。

偶然にも、観戦した3試合、全て同じスコアになりました。

仕事を普通にしながら3試合観るのはなかなか大変でしたが、サッカーの季節って感じがしますね。
まあ詳しい観戦記は他の方も書いていらっしゃると思いますので、そちらを参照された方がよろしいかと思います。

ところで、当ブログでは、むしろここからが本題と言ってもいいのですが(それにしては長~い前フリでスイマセン)、春に開幕するサッカーのリーグは、何もJリーグだけではありません。

韓国のKリーグ、中国のCリーグなど東アジアのリーグもそうですし、冬は雪と氷に閉ざされる北欧などのリーグも、春になったら開幕の季節を迎えます。

そして、ロシア・プレミアリーグも3月14日に開幕を迎えます。

ここまでの話題の振り方で、この後管理人が何を書こうとしているかを読めた方は、当ブログの「コアなサポーター」ということができるかもしれません。

そう、「あのチーム」も新しいシーズンに入ります。

何のことかわからない方は、こちらの記事(1つ目2つ目)をご覧頂ければおわかりになるかと思います。

いつの間にかウィキの「ロシア・プレミアリーグ」の項も更新されていて、今年のバージョンになっておりました。
ちなみに今年のロシア・プレミアリーグの勢力図はこんな感じ↓です(スイマセン。何故かリンクが貼れません。お手数ですがコピペして下さい)。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Russian_Premier_League_2008_map.png

いやはや、今季も相変わらず見事なアウトサイダーっぷりです。

その過酷さに敬意を表してか、ウィキの「ロシア・プレミアリーグ」の項には、「ロシアプレミアリーグは世界一時差の大きなトップリーグとなっている(1部リーグでは東西8時間の時差がある)」 なる文言が付け加えられました。
今週からはJのクラブも参戦するACLが始まり、それはそれで相手チームだけでなく、厳しい移動との戦いもあるわけですが、彼らの移動もそれと同様か、あるいはそれ以上に厳しいものとも言えます。

UEFAのサイトでロシア・プレミアリーグのカレンダーを見たのですが、今季はロシア代表も出場するEUROがある影響で、6月に試合が消化できず、日程が昨季と比べてはるかにタイトになっています。しかも、彼らの地理的状況を考慮してか、昨季はホームやアウェーでの連戦が多く組まれていましたが、シーズンが終わる11月までざっとカレンダーを見たところ、今季はほとんどそのような「彼らに対する特例措置」がありません。
つまり、ほとんど毎週毎週、彼らは飛行機で激しい時差を伴う移動をこなしながら国内リーグの戦いに臨まなければなりません。

昨季も大変だと思いましたが、今季はその比ではないようです。
J2の広島にシーズン直前に加入したユキッチ選手にはこのチームからもオファーがあったと聞きましたが、彼個人のことを考えると、行かなくてよかったのではないかとさえ思います。

彼らにとってかなり過酷なシーズンが、いよいよ始まろうとしています。
スポナビ+でおそらく唯一彼らの話題を取り上げているブログとして、今年も折に触れて話題を取り上げていきたいと思っています。

posted by bunchousann | 03:15 | サッカー | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年03月06日

「Japan Blog Award 2008」について、管理人より

まず、今回の記事はほとんど管理人個人に関する記事であり、スポーツの記事とは言い切れない類のものなので、不都合等ございましたら、事務局の方は管理人にご一報下さい。

さて、頂いた一部のコメント、並びにプロフィール欄を読まれた方ならお気づきかもしれませんが、管理人は2月中旬頃、タイトルにもある「Japan Blog Award 2008」なるものが行われることを某サイトのバナー広告で発見しました。
そこで軽い気持ちでこのブログのURLを入力してエントリーしたところ、何か選考過程でシステムエラーでも起きたのか、あるいは落選のはずが本来通過させるべきブログと間違って通過させてしまったのか、とにかく管理人の予想を裏切って1次、2次選考を突破したばかりか、3次選考まで通過してしまい、一応最終選考(7ジャンル×7ブログ)に残ることになってしまいました。

ちなみに最終選考に残ったスポーツブログはこちら←。

選考時期が2月の長期更新休業期間とも重なったことで、ブログアワードにエントリーした方でマジメにこつこつ更新し続けている方には本当に申し訳ない結果になってしまったのですが、そんなこともあって、これまで何のアピールもせず、また最終選考への投票を呼びかけようという気もさらさらおきず、案の上、大賞も部門賞も逃してしまいましたが、もしかして気まぐれで私のブログに投票してくださった方もいらっしゃるかもしれないので、ここで改めて御礼を申し上げます。
ちなみに、管理人も一応、自分では投票しました。誰も投票しなかったらあまりにもカワイソウだと思ったので……。

あ、でも確かスポンサーがついていたから商品とかあったのかな(インプレッサWRXとかレガシーとかはムリか)……だったらもう少し頑張るべきだったかorz。

ところでこのブログアワードの表彰式が昨日、こちらで行われた(はずな)のですが、これには最終選考に残ったブロガーの皆さんが招待されていたらしく(でも交通費等は自腹です、ハイ)、私のところにもその旨がメールで届きました。
残念ながら名古屋在住で普通に仕事をしている身なので出席はできませんでしたが、どんな感じで行われたのか、もし私と同様、アワードの最終選考に残られた方で行かれた方がいらっしゃったら教えていただきたいものです。

それにしてもスポーツ部門の審査員の方は確かお二方いらっしゃったはずですが、表彰式後にお一方HPから名前が消えていらっしゃいます。この方は誰でも知っている有名スポーツジャーナリストの方ですが、私としては、もし表彰式に行くことができたなら単なるミーハーとしてこの方にお会いしたかったです(いや、別にもう一人の方が嫌だということではありません。「GET SPORTS」は“時々”見ますよ)。

最後に、スポナビ+には私のブログよりも優れた記事を頻繁に書く方がたくさんいらっしゃるので、もし来年「Japan Blog Award 2009」が行われた際には、是非エントリーされてみてはいかがでしょう。きっといいところまで行けるのではないかと思います。

posted by bunchousann | 22:55 | その他 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月05日

独立リーグの可能性が試される地域~「共存共栄」なるか

この時期になると、どうしてもスポーツ新聞の一面はプロ野球の記事が多くなるのですが、今日の名古屋の日刊スポーツの一面は、ずいぶん変わった話題だったと言えるかもしれません。

日本初の野球の独立リーグである四国ILは、既に3シーズンを戦いました。
また、四国に続いて昨年には北信越BCリーグが誕生。こちらは四国ILがNPBへ進む選手の育成に重点を置くのとは対照的に、より地域振興に重点を置くことで四国ILとの差別化、個性化を図りました。

今季は四国ILも北信越BCリーグも球団のエクスパンションを行い、それぞれ四国・九州IL、「北信越」の冠が取れたBCリーグとして、各リーグ4球団から6球団に増えました。
以前の記事ではリーグの拡大による移動(とそれに伴う宿泊)の財政的負担増など、懸念事項も取り上げましたが、今のところはポジティブな雰囲気がただよっているように思います。

日刊スポーツの記事は、これら2つの独立リーグに続く「3番目(?)の独立リーグができるのか」の話なのですが、関西圏ということで、人口も多く、一見すると注目が集まりそうな気がします。

ちなみにこの話の仕掛け人は、あの石毛宏典氏。
四国の立ち上げの際にはやや強引な印象も受けましたが、今回もどこまでも強引に引っ張っていくのでしょうか。

ただし関西には、阪神タイガース、オリックスバファローズのNPB2球団が本拠を置いています。その中でも阪神の人気は説明不要と言っていいでしょう。
またアマチュア球界でも、関東には及ばないものの、関西にはハイレベルな大学リーグが存在し、高校野球でも大阪府の予選は全国的な注目を集めます。衰退著しい社会人チームも、まだまだ強豪が存在します。
このような野球界の環境の中で、関西に野球の独立リーグが誕生して果たしてどれくらいの注目を集めることができるのでしょうか。

四国、北信越から始まった独立リーグでしたが、両リーグにはもともとNPBの保護地域になっている地域がないことも少なからぬアドバンテージとしてあったのだと思います。

しかし、今季からこれらの両リーグがエクスパンションを行ったことで、初めてNPBの保護地域とのバッティングが生じようとしています。
それが福岡です。

福岡には、NPBではパリーグの人気球団、福岡ソフトバンクホークスが本拠を構え、四国・九州ILの方では今季より参戦する福岡レッドワーブラーズが本拠を構えます。

NPB球団のホームゲームは1軍の試合だけでなく、2軍の試合も行われているわけですが、2軍の試合は料金がただという場合もあります(ちなみに中日はアコギなことに1000円の入場料をとっています)。
そういった中で独立リーグの球団は入場料をとって試合をしなければならず、これはかなり厳しいハンディキャップ・ディスアドバンテージとなるような気がします。
このハンディを乗り越えるためには、野球の試合内容もさることながら、ファンの足を球場に運ばせる何か余程魅力的なコンテンツが求められそうに思います。

また、ホークスは現在奇数で行われているウェスタンリーグの事情もあり、比較的日程に余裕があることから、ホークスの2軍とレッドワーブラーズや九州各地の社会人野球チームとの交流戦を積極的に行っていくという話も小耳に挟みましたが、果たしてこれが吉となるのでしょうか。

ちょっと心配なのが、レッドワーブラーズの公式HPらしきものが未だ見つからないのですが……四国・九州ILは開幕まであと1ヶ月なのに(ちなみにBCリーグの方は新規参入球団の公式HPも無事開設されました)。

最初の話題に戻りますが、関西圏であれば、特に阪神タイガースの影響力を無視することはできません。
その意味では、いささか大袈裟な言い方ながら、今年の福岡における両球団の「共存共栄」の成否が、関西における将来の独立リーグの成否への試金石となりそうな気がします。

東北では頓挫し、九州では計画が凍結されている野球の独立リーグ構想。現実はなかなか厳しいようですが、果たして今後、さらなる独立リーグは生まれるのか、まずは明日の石毛氏の会見に注目しましょう。

posted by bunchousann | 22:50 | 野球 | コメント(4) | トラックバック(3)
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2008年03月03日

英雄の新しい仕事~アジアの強豪国、監督出揃う

久しぶりにサッカーの記事を書こうと思います。

東アジア選手権、怪我人続出で苦しい台所事情の中で、日本はそれなりに健闘しましたが、残念ながら2位に終わってしまいました。
この大会が終わって、日本代表は岡田監督に代わってから6試合をこなしたわけですが、どうもその内容に関してはネガティブな意見が多いようです。中には監督を代えろなんて極端な意見も散見できました。

まあ内容ということで言えば、残念ながらまだまだ岡田監督の思い通りになっていない側面はあると思うので、同情の余地はあるかもしれません。ただし、選手起用や選手交代に関しては、東アジア選手権を観た限り、管理人もちょっと首をかしげるところがあるので、皆さんが抱く不満もわからないわけではありません。

だからと言って、現実的には後戻りをするのは非常に困難な時期だと思います。
既にアジアではW杯3次予選がスタートしています。日本は3月26日にアウェイでバーレーンと対戦しますが、3次予選ではおそらく最も実力的に高い相手であり、油断はならないと思います。

そんなアジアでは、昨年のアジアカップ以来、代表監督が不在の強豪国が多数ありました。
日本でも11月末にオシム監督が不幸にも病床に臥し、まさにチーム作りがこれからという時期に代表監督を交代する必要に迫られてしまったわけですが、実はこの時点で、2006年のW杯に出場したアジア各国のうち、日本、韓国、イランと、オセアニアから転籍したオーストラリアの代表監督が未定ということで、その人事が注目されていました。

その後、ビッグネームに悉くふられ続けた韓国は、結局自国から許丁茂(ホ・ジョンム)監督を迎え、そしてオーストラリアは、昨年のアジアカップまでその韓国で指揮をとっていたピム・ファーベーク監督に決定しました。

ちょっと話が横道にそれますが、最近「韓国経由オーストラリア行き」って多いですよね。
2006年W杯ではヒディンクが指揮をとりましたし、今回のファーベークで2例目なのですが、確かオーストラリアはファーベークにオファーする前にはディック・アドフォカート(現在ゼニト・サンクトペテルブルク監督)にオファーを出して、契約寸前でドタキャンされたように記憶しております。実質的にはここ数年で今回が3例目の「韓国→オーストラリア」とも言えそうです。

……本筋に話を戻します。

韓国、オーストラリアと監督が決まっていく中で、先日ようやく代表監督が決まったのが西アジアの雄とも言うべきイラン。
その監督が、あのアリ・ダエイ氏ということで、ちょっとした驚きを持っている方もいらっしゃるかもしれません。

アリ・ダエイは世代的には日本で言うところの「ドーハ世代」にあたるわけで、既にほとんど現役を退いたこの世代では、多数の指導者がJリーグで活躍しています。ですから、彼が指導者をしていても一向におかしくないのですが、ついこの間までは現役だったということで、少々違和感を感じています。

全盛期の彼と言えば、やはり1997年のジョホールバルを思い出さずにはいられません。
当時、まだサッカーにそれほど詳しくなかった私でさえ、彼の名前は知っておりました。警戒すべき選手としてさんざん取り上げられながらもゴールを奪ってしまうあたりは、さすがはアジア屈指の選手だとしみじみ感じたものです。
その後もイラン代表の中心選手としてキャリアを重ね、Aマッチ出場148試合、そして何より109ゴールは世界記録としても認知されています。

欧州や南米の選手ではないだけに、対戦相手云々という指摘はどうしても避けられないと思いますし、その指摘は理解できることでもありますが、それでもイランにとってはまさに国家を代表する英雄と言えるでしょう。

ただ、すっかり選手としての能力が衰えたキャリアの晩年は、その巨大すぎる存在が足かせになり、どの代表監督も彼を外すことを躊躇したそうです。アリ・ダエイはイラン国内ではサッカー選手のレベルを超える政治的、経済的影響力を持っているとも言われており、誰もがその脅威から逃れられなかったのだと思います。
イラン代表のユニフォームサプライヤーは、国際的なスポーツメーカーではなく、彼の経営するファッションブランドのものですし、もうこれだけでその影響力の強さが伺い知れるというものです。

今回の就任にもそういったイラン国内のサッカー政治の状況がたぶんに絡んでいるとは思いますが、果たして上手くいくでしょうか。
監督である以上、現場の最高責任者になるわけです。意地の悪い言い方をさせてもらうと、これまでのように誰かが責任をとってくれるわけではありません。
指導者としての実績がほとんどないのも、ネガティブな要因として見られるのではないでしょうか。それに追いうちをかけるように「名選手、名監督ならず」という言葉も想起されます。
ただし、指導暦に乏しい名選手が、カリスマ性を発揮して、好チームを作り、好結果を残した例もたくさんあります。イランのサッカー界はこちらに期待したのでしょう。

ということで、日本もそうですが、最終予選で対戦が予想されるアジアの各国も、まだチーム作りはこれからということができます。
今回のアジア予選では、これらの強豪国が最終予選までにどれだけチームの連携面を高められるのか、そういった点にも注目が集まりそうですね。

posted by bunchousann | 16:35 | サッカー | コメント(8) | トラックバック(1)
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2008年02月20日

慰謝料にまつわるエトセトラ

皆様、お久しぶりです。

ネタに困り果てたこと、そして管理人の個人的なスケジュールの都合で、2週間という長期にわたってブログを放置しておりました。これは初めてのことで、管理人もどう再開(再会?)しようかと頭を悩ませておりました。その間にも謎のアクセスが1日100件単位でありました。どなたかはわかりませんが、ありがたいことです。
ちなみに予めお伝えしておきますが、暖かくなってスポーツネタが増えるであろうこの先も、やはり更新頻度はぐっと下がることになりそうです。その分、いい記事を書ければいいのですが……。

さて、久々の更新がまるで芸能ゴシップ記事のようなタイトルであることに眉をひそめるマトモなスポナビ+愛好者の方も多いのでしょうが、そこは隙間産業たる当ブログの性格上、何卒ご容赦いただきますよう……。

前置きはこのへんにして、ようやく本題に入るのですが、先日離婚を発表した、F1マクラーレンチームの総帥、ロン・デニス氏の慰謝料の巨額ぶりがちょっと話題になっておりました。
その額、7500万ポンド(約158億円)!

いや、もう貧乏暇なしを地で行く管理人には想像もできない金額ですが、離婚の慰謝料ということで比較の対象になっていたのが、かのポール・マッカートニーの約116億円。
さすがは名門マクラーレンの総帥だけあって、桁違いの金額です。

昨年のマクラーレンは、ハミルトン、アロンソといった優れたドライバーを擁し、実際に素晴らしい結果を残していたのですが、レース以外のゴタゴタも大きな話題となりました。

中でも極めつけは例の「スパイ騒動」でしょう。

この件に関して、マクラーレンチームには前代未聞の1億ドル(当時のレートでおよそ115億円)もの罰金が課せられ、大きな話題になったものですが、その1億ドルを罰金として支払うチームの総帥は、自分の離婚の慰謝料にそれをはるかに上回る金額を支払うことになりました。

それにしてもちょっと残念なのが、マスコミが比較の対象として取り上げるなら、ポール・マッカートニーよりもこの「1億ドル」と比較して欲しかったですね。面白みが増すと思うのですがいかがでしょう。

しかし、158億円という、浦和レッズ2チーム分の巨額の慰謝料を支払うことになるにも関わらず、スポーツ界の名士たちの離婚慰謝料としてはさらに上があるわけでして、もうそれはみなさんご存知のあの方なのであります。

ロマン・アブラモビッチ氏。ご存知、ロシアの石油王にて、サッカー・イングランド・プレミアシップに所属するチェルシーのオーナーでもありますね。

アブラモビッチ氏は若いモデルさんとの浮気がバレて、奥さん(2番目だそうです)の怒りを買ってしまい、離婚する羽目になったのですが、その慰謝料として奥さんは彼の資産の半分を要求したとか何とか……。
で、報道されたその金額、何と60億ポンド(日本円で1兆3500億円)!!

もはや浦和レッズ何チーム分とかの問題ではありません。そこで村上龍さんではありませんが、試しに「1兆3500億円」で検索をかけてみたところ、アブラモビッチ氏の慰謝料以外では、こんなものがヒットしました。
 
 ●アメリカのサブプライムローンによる金融商品の損失額
 ●ローソンの2005年の売上高

何でもこれは離婚の慰謝料として世界最高額だそうですが……どうやって払うのでしょう。ここまで多いと、もらう側ももてあましそうな気がしますね。

まあオーナーが多額の慰謝料を払いながらも、チェルシーに不景気な話はあまり流れてこないのですが、「オーナーの離婚慰謝料」が悲劇の一因になった例もないわけではありません。

セリエAの名門ヴィオラが破産を宣告され、セリエC1へと転落したことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。
サッカーバブルの崩壊、オーナーが手がける映画事業の不振によって経営が悪化し、ガブリエル・バティストゥータやマヌエル・ルイ・コスタ、フランチェスコ・トルドなどといったクラブを支えてきた選手を放出せざるを得なくなりましたが、それは戦力の低下をも招きました。
そしてそこへオーナーの離婚慰謝料1200億円がのしかかって経営悪化に拍車をかけ、さらに戦力ダウンしたクラブは01―02シーズン、セリエA17位に終わり、降格。ところがセリエBへの参加費用すら払えずに、結局「破産」という結末を迎えてしまいました。

現在は新しいオーナーの下、見事にセリエA復活を果たしたフィオレンティーナ。この「破産」もいつかは笑い話になるのかもしれませんが、もうファンをがっかりさせるようなことは勘弁してもらいたいものですね。

冒頭の話題に戻って、ロン・デニス氏の離婚慰謝料でマクラーレンチームが破産することはないようですが、クラブオーナーの皆さん、ファンをがっかりさせないようにくれぐれも夫婦関係には気をつけて下さいね。

posted by bunchousann | 23:00 | F1 | コメント(10) | トラックバック(1)
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2008年02月05日

「やっつけ仕事」で終わらせてはいけない~パウエル問題

この問題に関しては既に多くのエントリーがあり、私も実は問題が表面化した時点で下書きをかなりしたのですが、その時は協約の解釈、問題の行く末などいろいろ考えてはみたものの、結局どう結論づけていいものやらわからなくなってしまい、全て反故にしてしまいました。

ただし、その後漠然と感じたこともあるので、こうして雑感を述べてみることにしました。

この問題のややこしいところは、最初から両球団の主張が完全に平行線をたどっており、一体どちらの主張に正当性があるのか仄聞しただけでは理解し難かったわけですが、そのややこしい状況が、1月30日に行われたパリーグによる両球団からのヒアリングにおいて、パリーグが両球団の契約の正当性に“お墨付き”を与えてしまったことからさらにややこしくなってしまった印象があります。

挙句、パリーグは「パウエルは未だどの球団にも支配下登録されていないために、仮に該当球団から調停等の申し出があっても協約の運用はできない」などと言って問題を両球団に丸投げしてしまいました。

完全に平行線をたどっている両者の主張が話し合いで解決するとでも思ったのでしょうか。

野球協約を読めば、支配下登録されていようがいまいが、協約の187、188条あたりは運用できそうな気がするのですが……。
西武のG・G佐藤の年俸調停の受理を突っぱねたことといい、重大な問題であるにも関わらず、やる気のなさばかりが目立ちました。

これにはさすがに根来コミッショナー代行も呆れ気味で苦言を呈し、パリーグ側の対応を批判しました。
おっと、そのコミッショナー代行氏の仕事ぶりは脇に置いておいて……。

ところが、さんざんいつもファンから批判を受け、また(一部)オーナーたちからは有形無形の「圧力」を受け、辞めたくても辞められずに「代行」という形で「残業」を強いられ、その権威とやらをまともに認めようとする野球関係者がいるのかいないのかわからないようなコミッショナー代行氏の発言に権威を認めたのか、パリーグ側はこの根来発言にすばやく反応し、例の「強い勧告」(内容を書くのが面倒くさいのでリンク張りました)を発するに至ったわけです。

このリアクションの速さにはちょっと驚きましたが、その速さが「果断即行」というよりは「やっつけ仕事」のように見えてしまうのは何故でしょうか。いや、人に言われて行動した時点で「果断」ではないか……。

パリーグとしては、いったん両球団に契約の正当性に関して“お墨付き”を与えてしまった時点で、特定の球団に有利に働く裁定(まあ彼らの言葉を借りて「勧告」としておきましょう)はできなかったはずです。
そこで、パウエル側から「電話による」ヒアリングを行い、パウエル本人にオリックス入団の意思がないこと、また、今回の来日についてはソフトバンク側が申請した就労ビザで入国していることなどを鑑みて、今回のような結論が導かれたと考えられます。

ただしこの勧告の内容ではオリックス側が納得できないのも当然かと思われます。

これらの「やっつけ仕事」の問題点として1つ確実なことは、報道を見る限り、ヒアリング自体が不十分であるのもそうですが、パウエル側のヒアリング、なかんずくパウエル本人ではなくパウエルの代理人に対するヒアリングがおそらく不十分であるように思われます。
もちろんパウエル本人にも交渉経過は伝えられてはいるのでしょうが、実際に細部を詰める作業に携わるのは代理人でしょうし、パウエル本人さえも知らないようなことがあるかもしれません。

また、各種報道や、このスポナビ+をはじめとする各種ブログでも言及されている通り、この問題はオリックスが主張しているこれまでの「外国人獲得における慣例」と、ソフトバンクが主張している「協約の文言の逐語訳」との間に齟齬が生じていることを指摘した事例であり、パリーグ会長であるならば、このあたりにも言及し、現在行われている野球協約の改定作業にも組み込むべき課題である、等の発言くらいはしていただきたいのですが、どうも現状では「パウエル問題」に対する対処療法しか見えてこないような気がします。
オリックスが今回のケースを「悪しき前例になる」と言っていますが、まさにその通りであり、最悪のケースとしては、代理人がみずからの報酬を上げるために、今回のような行為を選手側の意向を無視して行う可能性すら考えられます。

例えば、協約の15条、17条、19条などを見れば、リーグ会長は実行委員会の委員の一人として、他の球団の実行委員に対して議題を提出し、実行委員会、あるいは特別委員会などで意見を求めることもできたはずですし、結論を下すのはその後でもよかったのではないかと思います。
あるいは速やかに結論を下すとしても、このように全球団的な問題として認識し、今後議論を深めていく旨を周囲に示すのも大事だと思うのです。

ただ、「現状では支配下登録を受理しない」とパリーグが声明を出した時点で、両者の主張が平行線をたどっている以上、パウエルがすぐにNPBでプレーできる可能性はほぼなくなったわけですから、仮に、今回発表された「強い勧告」と最終的に同じ結論を導くにしても、やはりもう少し時間をかけてもよかったのではないかと思います。

posted by bunchousann | 23:30 | 野球 | コメント(19) | トラックバック(5)
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2008年02月01日

ロマンは現実に屈するのか~スーパーアグリ、3年目の危機

シーズンオフのF1も各チーム新車が発表され、いよいよ春の開幕が楽しみになってきました。

そんな中で、何かと暗い話題が続いているのが我らがスーパーアグリ。

昨年の後半から、資金難に関する報道が目に付きましたが、ここのところその手の報道がさらに増えてきており、情報が錯綜していることもあって、管理人もすっかり踊らされています。

スーパーアグリは鈴木亜久里代表がほとんど裸一貫から立ち上げたチーム。その資金力はF1では最弱といってもよく、つねにギリギリの中で参戦を続けているのだと思います。
実際、チーム立ち上げの段階から、ちょっとでもF1をご存知の方であれば、まず最初に頭に思い浮かんだのが「亜久里代表はどうやって資金を調達するのだろう」ということだと思います。

昨年は頼みのスポンサーにも裏切られ、ついに株の売却に踏み切ったようですが、その比率が増せば、結局チームを乗っ取られることになってしまいます。
で、その「未来の買収相手」として噂が上がっているのがスペイン系企業と、インド系企業だそうです。

特に後者の方は今季からフォース・インディアが参戦することもあってか熱心なような気がします。
アグリ株の購入=資金注入をしてくれるのはいいのですが、その見返りとして、インド人ドライバーの起用を求めてくるのではないかとも言われています。
そう、あのナレイン・カーティケヤンです(笑)。

スーパーアグリのFIAのエントリーリストには、一応昨年と同様、佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンの名前がありますが、彼らはチームの将来に不安を感じ、未だ正式に契約書にサインしていない模様。
いや、正式に契約していようがいまいが、何があるのかわからないのがこの世界ですから、開幕戦のグリッドでこの2人以外のドライバーがシートを得ている可能性だって大いにあり得るのです。

スーパーアグリとしては昨季4ポイントをもたらした琢磨はチームの象徴であり、またデビッドソンはホンダとの修好親善大使も兼ねており、この両名を外すわけにはいかないのですが、ここに実力を度外視した強力な持参金ドライバーが現れたりしたら、果たしてどうなるのか……。

以前にもちょっと書いたのですが、管理人はナレイン・カーティケヤンにドライバーとしての魅力(というより能力)はほとんど感じておらず、おそらくまともに走りきることすら困難ではないかと思っております。
ただ、優秀なドライバーだけが参戦できる世界ではないこともまた事実。カーティケヤン始め、過去にそういった例がたくさんありました。

報道に踊らされてはいけないのですが、亜久里代表の「ロマン」という名の船も、「現実」という名の荒波にもまれ、その船体はかなり損傷が進んでいるようにも思われます。その懸念は私たち日本のF1ファンだけでなく、かのマックス・モズレーも持っているようです。

昨年はシーズン序盤を大いに沸かせ、今年もワークス勢がもたつく前半戦は、その間隙をぬっての躍進が期待されるだけに、また、琢磨もそうですが、今年こそはデビッドソンにももうちょっと運のいいシーズンになって欲しいだけに、彼ら2人揃って、メルボルンのスタートグリッドに現れてくれることを願いたいものです。

posted by bunchousann | 15:20 | F1 | コメント(4) | トラックバック(1)
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