2008年09月15日
F1の記事は久しぶりです。観戦はずっとしていたのですが……
もう欧州ラウンド最後のモンツァになってしまいましたorz
そう、モンツァはカレンダー上、毎年欧州ラウンド最後のGPになることが多いということもあり、ここではF1の政治的な話や来年のシートに関する発表が色々出てくることが多いことでも知られております。が、今年はライコネンが契約延長したというニュースくらいで、ちょっと寂しいものがありました。
そして雨のモンツァは大変珍しいということですが、管理人の記憶にも勿論ありませんでした。何でもフジテレビが中継し始めてから初めてとか。
もともとここは現在のカレンダーでは最高速のサーキットなので、その魅力が雨で損なわれるのはちょっと残念でした。
ですが、今のF1では雨でも降らないと何かが起こらないのも事実ですし、そういった期待は自ずと沸いてくるものです。
で、先週末はその期待に違わぬ結果となりました。
予選は雨に救われた観もありましたが、決勝に関してはレース展開やラップタイムなどを観る限り、偶然の要素は少なかったと思います。
与えられた状況で、最大の成果を挙げたわけですから、やはりお見事だと思います。それにしても優勝までは想像できませんでしたが。
とにかく、ここのところフェラーリかマクラーレンでしか優勝できないF1の世界にあって、今年、BMWザウバーのクビサと今回のベッテルが新たにウィナーとして名を連ねたことは新鮮な感じがいたします。共に若いドライバーであることも、今後に期待を抱かせます。
さて、そのベッテルが現在在籍しているトロ・ロッソですが、このチームは2005年まではミナルディというチーム名で参戦しておりました。
私がF1をマジメに観始めたのは10年ちょっと前でしたが、その頃既に最弱チームであり、その後もチーム売却に至るまでその座を譲ることはありませんでした。
詳しい戦績はウィキのリンクにありますが、340戦も参戦しているのにポールポジションやポディウムとは無縁の歴史を刻み続けました。
とにかくお金がなく、マシンの開発もろくにできず、かなり「年代物の」エンジンを積んで走ったことさえありました。
近年はエンジン開発禁止などの影響もあり、マシンの信頼性はずっと上がっておりますが、その頃はそんな規定もありませんでしたから、完走すれば恩の字で、しょっちゅうリタイヤを繰り返しておりました。
そんな弱小チームから、フィジケラ、トゥルーリ、アロンソ、ウェーバーなど、現在一線で活躍するドライバーがデビューを果たしました。
ミナルディは彼らにF1の世界を体験させるきっかけをつくったのです。
日本人にも縁があり、かつては片山右京さんや中野信治さんがこのチームで走りました。
今週、佐藤琢磨がこのミナルディのDNAを引き継ぐトロ・ロッソでテストをすることになりましたが、これも何かのご縁なのかもしれません。
色々口さがないことも言われておりますが、ここでキャリアが途絶えるのはもったいないものです。とにかく頑張って欲しい!
今回の地上波中継では、そのミナルディでF1でのキャリアを終えた右京さんが解説をされておりました。右京さんは当時の僚友トゥルーリへの叱咤激励でおなじみなのですが、やはりこの弱小チームに何がしか思い入れがあるのでしょう。ベッテルのチェッカー後の、感極まった様子が音声を通して伝わってきました。
↑しっかしウィキってどうしてこんなに更新が早いんでしょう(笑)。
posted by bunchousann |21:00 |
F1 |
コメント(8) |
トラックバック(0)
2008年09月05日
現在、社会人野球の一大イベントである都市対抗野球が開催されています。
当然のことながら、プロの2軍をも凌ぐハイレベルな戦いが繰り広げられているわけで、この秋のドラフトにかかるような有望選手も多数出場しています。
そんな社会人野球の名門・新日本石油ENEOSの田沢投手が、日本のプロ球団ではなく、MLB球団への入団を志向しているとの報道が流れています。
「進出」ではなく、「流出」となっているところに、記事を書いた記者の、あるいは日本球界の複雑な心情が凝縮されているのでしょう。
これまでも、日本のアマチュア野球選手が直接アメリカ球界へ入団したケースはあったのですが、それは日本球界では知名度が低く、日本のドラフトにかかるかかからないかといったレベルの選手が、野球をあきらめきれずにアメリカへ行くというパターンが多かったように思います。
しかし、田沢投手の場合、昨年の時点でドラフト候補に挙げられ(昨年は社会人残留を自ら宣言)、今年も各球団が一巡目でしか指名できないような、いわゆる「アマチュアのスター」選手。
これまでのケースとは異なるがゆえに、球界関係者からのリアクションも素早いもので、読売の滝鼻オーナーがこれに噛み付きました。
滝鼻オーナーはともかく、同じ読売のその前のオーナーで、現在は球団会長なる職に就いておられる方が、FA制度導入の際に「自由競争だ」と声を荒げておられたことを我々はよく覚えているのですが、こういった事態をまるで予測できなかったかのようなヒステリックな反応に関してはまさに噴飯ものです。
昨年の実行委員会で、こういった事態が想定されることを、既に話し合っておられるではありませんか。管理人もそのことを2度にわたって過去ログに書いております。
過去ログ1 過去ログ2
このときの実行委員会では、新人選手への契約金の上限を条件付で撤廃することが話し合われたようですが、その後キチンとルール化されたとかの話は寡聞にして聞いたことがありません。
今回の田沢投手の例(まだ入団すると本人が言明したわけではありませんが)がほぼ初めてということもあって、このような、アマチュア有望選手がMLB球団に直接入団するという漠然とした懸念があっても、過去の実例がないために、実際には起こりっこないだろうと高をくくっていたのかもしれませんが、いずれにせよ、金銭の上積みが一定の抑止力になるという認識はどの球団にもあるのでしょう。
であるならば、その「金銭の上積み」をどうやってするのか。
記事を見る限り、滝鼻オーナーは「日本球界」の問題と捉えておられるようですが、どうもその「金銭の上積み」を日本球界が一丸となって行っている印象はありません。
また、滝鼻オーナーは加藤コミッショナーを巻き込もうとしておられますが、これはそもそも日本のアマチュア球界とMLBとの間の問題です。
こちらのブログでも言及されていますが、曖昧な紳士協定が存在するだけですし、明文化されたルールと言えるものでもありません。
そもそもこういった事態の到来を懸念するのであれば、アマチュア球界と緊密に連絡をとり、その到来が不可避となったときに備え、はっきりとしたルールを、日本のアマ・プロ双方の球界の総意としてMLB側に打ち出しておくべきだったと思うのですが、そういったこともなされていないようです。
きちんと明文化されたルールがない以上、アマチュア選手が日本のプロを経ずにアメリカ球界へ直接飛び込むか否かは、アマチュア選手の自由意志にゆだねられます。
過去ログにも書いたのですが、新人選手にせよ、FA選手にせよ(これらを同一視するのも違和感がありますが)、いざ「流出」という事態になった時には、それを食い止める「制度」の問題にすり替えている印象をいつも感じます。
そうではなく、先程も言及した通り、「人材流出」について、「金銭の上積み」に一定の抑止力があるというのなら、その抑止力を高めることをもっと議論してもいいような気がいたします。
最後に申し上げますが、これまでとはケースの異なる「流出」――すなわち、日本のアマチュアのトップが、アメリカでどれだけやれるのか、ということに、個人的には興味を持っております。
posted by bunchousann |15:15 |
野球 |
コメント(20) |
トラックバック(1)