2008年04月26日

欧州サッカータダ(&グダグダ)観戦記~UEFAカップ準決勝1stレグ、バイエルンvsゼニト

ひょんなところからUEFAカップが準々決勝以降、UEFAの日本語サイトではタダで観られるということを知ったので、せっかくの機会、表題にあるカードを観戦させて頂くことにしました。
仕事の疲労による居眠りやストリーミングの調子がイマイチで(昔、チャンピオンズリーグをネット動画でよく観ましたが、その時はストレスなく観られたのに……)、キチンと観たとは言い難いのですが、どなたもマッチレポートらしきものを書いていらっしゃらないようなので、雑感程度ですが、書かせてもらいます。

バイエルンはDFBカップを制し、ブンデスリーガの優勝もほぼ決まりかけで、残るタイトルであるこのUEFAカップに集中したいところ。ただし、この試合ではチームの得点源であるトーニを累積警告による出場停止で欠き、2トップはクローゼとポドルスキーのドイツ代表コンビ。

一方のゼニト、昨シーズンのロシア王者でありながら、この春開幕したロシア・プレミアリーグでは引き分け試合の連続で勝ち点を上乗せできず、第6節消化時で16チーム中10位に甘んじる有様。アドフォカート監督は、この時期のロシア国内のピッチ状態の悪さを言い訳にしていましたが、それは他のクラブも同じはず。まさかUEFAカップに勝ち残っている間は国内リーグはおざなりにするというわけでもないのでしょうが……。

■前半

試合開始直後から、ホームのバイエルンが猛攻を仕掛けます。
ドイツW杯では左サイドでコンビを組んでいたシュバイニーとラームが右サイドで息のあったプレーをたびたび魅せます。しかし、ラームのお膳立てをシュバイニーが悉く活かせず。

ゼニトは立ち上がりは防戦一方。バイエルンが高いディフェンスラインを保ち、中盤で厳しいプレスを強いてきたこともあり、時折ロングボールを前線に放り込むだけでほとんどなすすべなく、そのまま15分程経過。
試合開始からファウルの際、ホームのバイエルン寄りの判定が続き、そして18分にペナルティエリアでバイエルンにPKが与えられます。
最初に足を振り上げたのはゼ・ロベルトだったのですが、その後にゼニトのリクセンが振り上げた足がゼ・ロベルトに当たってしまったので、彼がハイキックを犯したということになったようです。
このPKをリベリーが蹴り、一度はキーパーが正面にはじきますが、それを再びリベリーが左足で押し込みバイエルンが先制。

リベリーは小さい体ですが、体の使い方が上手く、大柄なロシアの選手にも全く当たり負けしません。鋭いドリブルで、左サイドを幾度となく切り裂いていました。

この後もしばらくバイエルンは攻め立てますが、どうもフィニッシュが上手くいきません。特にクローゼ、ゼ・ロベルトへのスルーパス以外は一体どこにいるのかわからないくらい消えていたような気がします。
加えてCKのチャンスも6回ありましたが、いずれのCKも精度が悪く、得点の入る予感はせず。
ゼニトは少しずつ立ち上がりのどうにもならない状態からは立ち直りつつありましたが、全般にバイエルンペースで試合が進みました。

前半は1-0でバイエルンリードで折り返し。

■後半

後半になると、どうしたことか、バイエルンのディフェンスラインがえらく引き気味。アウェーゴールを許さず、まずはこの1点を守ろうとしたのでしょうか。
しかしこうなると当然のことながら中盤にスペースが生まれ、ゼニトにもようやく攻撃の機会が訪れるように。

中盤で余裕のサイドチェンジをかましつつ、ゼニトの攻撃も次第に有効なものが増えてきました。
そして、バイエルンが前半決定機を逃し続けたツケが、67分に訪れます。

ゼニトのファイズリンが左サイドから入れた何でもないクロスに、(もちろんノーマークの)ルシオがドンピシャヘッド。これがバイエルンのゴールに突き刺さり、思わぬ形でゼニトが同点に。

この後はホームのバイエルンが猛攻……となるはずも、どうにも迫力不足。
やはり最終ラインの押上げが足りない印象がありました。
セットプレーのチャンスもゼニトよりも多かったはずですが、これも活かすことができません。
オウンゴールをしてしまったルシオは相変わらず狂ったように前線までドリブルでボールを持ち込んでいましたが……。
ラームに代わって投入された期待の新星、トーニ・クロースもほぼ何もできず。

一方のゼニトは同点に追いついて俄然やる気になった模様。この後も決して引くことなく、攻撃の姿勢を緩めません。アウェーでバイエルン相手ならば、同点になってドン引きになっても臆病との謗りは受けなさそうですが、アドフォカート監督は「あれ」以来、守りきることに懲りたのかもしれません。
バイエルンは同点に追いつかれる前にカーンがおかしな仕草をしているな(ゴールキックを蹴らなかった)と思ったのですが、やはりアクシデントがあったようで(首? 背中? まあそのあたりを痛めたとのことです)、何とレンシングに交代。この交代はバイエルンにとって痛かったのかも。

終盤にはゼニトのファイズリンがゴール前での混戦の中からつま先で蹴ったボールがあと一息でゴールに吸い込まれそうになりましたが、これはバイエルンのゼ・ロベルトが何とか寸前でクリア。

結局1-1で試合終了。

バイエルンにとってはアウェーゴールを許しての引き分けということで、準々決勝のヘタフェ戦の1stレグと同じ結果になってしまいました。負けに等しい引き分けですが、2ndレグにはエース・トーニが帰ってくるということで、ヒッツフェルト監督もわりと楽観視しているようです。ちなみにこの日出場したクローゼは鼻骨骨折。カーンの怪我の具合も現時点では不明とあって、不安材料も結構あります。

一方のゼニト、バイエルンを相手にしてのアウェーゲームとしては上々の結果と言えそうです。同点に追いついてからも比較的積極的に攻めていた姿が印象的でした。
ただし、2ndレグではこの日PKを与えてしまったリクセンら3選手が累積警告で出場停止となるため、厳しい戦いが予想されます。それでなくても怪我人続出のようですし……。この日キャプテンマークをつけていたティモシェクのカバーがよかったですね。

2ndレグは5月1日。観戦できるかな?

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posted by bunchousann |05:45 | サッカー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年04月16日

「ドミニカ組」、ただいま奮闘中~ドラゴンズ軽く総括

さて、管理人の怠け癖全開によりすっかり週一な感じになりつつあるこのブログですが、一応もう少し続きそうなので、よろしければ今後もお付き合い下さい。

で、ここのところ慢性的にネタに困り気味なので、そろそろ昨年もやっていたゆるゆるシリーズをかまそうということで、今年も「ドラゴンズ軽く総括」を始めようかと思います(何の自慢にもなりませんが、本当に“軽い”のが特徴です)。

阪神ほどのロケットぶりではないものの、中日も十分にいいシーズンのスタートを切りました。
しかしながら多くの人の予想通りの順位といえばそうなのですが、下馬評通り、やるべき人がやっての結果とは言い難く、むしろイレギュラーな状態でここまで結果を残していると言った方がいいかもしれません。

野手陣を見ると、昨年2人で54盗塁をしたアラ・イバ両名に未だ盗塁がありません。
その代わりにアベックホームランなんて珍事もありましたが……。
いずれ盗塁は出るでしょうし、盗塁が必ずしも勝利のために必要であるとも言い切れませんが、ちょっと不思議な感じがしています。
また、最初はホームランでしか点が獲れず、まるでどこかの球団のようだとの意見もありましたが、ここにきて下位打線(といっても充分クリーンアップを打てる人たちですが)を中心に繋がりが出てきました。
特に谷繁が絶好調。まあそれでも夏場には“いつものように”落ち着いてくると思うので、それまでに他の選手には本調子にしていただきましょう。

投手陣を見ると、まずはやはりエース・川上憲伸の離脱が挙げられます。
開幕戦はそれなりのピッチングをしたものの、2度目の登板となった読売との試合ではまさかの3連続被弾。そしてその後「体調不良」なる曖昧な理由で登録を抹消されてしまいました。大した故障ではなく、再調整の意味合いが強いのでしょうが……。
その前日には「今年こそ200勝(しないともうチャンスはないですよ)!」との期待がかかる山本昌がやはりいきなりアクシデントで降板。
幸いリリーフは説明不要・岩瀬が安定し、今のところセットアップも中里や鈴木といったところが岡本の穴を上手に埋めている印象があります。

ですが、開幕ローテーションから早くも2人が離脱するという、他球団では大変な事態。ファンも慌てふためきそうなものですが……

他球団のファンの皆様、どーもスイマセン!
ドラゴンズの場合は、むしろ先発候補が余っており、開幕ローテから漏れた、その「余り」の選手たちにチャンスが回ってきました。

そしてチャンスをもらった選手たちがそれを活かそうと奮闘し、しかも結果を残している、ファンとしては何とも嬉しい誤算が続いています。

この嬉しい誤算の影にあるもの、それは「ドミニカウィンターリーグ」ではないかと思います。

昨年オフのドミニカウィンターリーグには、ドラゴンズからは5人の選手(というより投手)が参加しました。
この5人のうち、ここまで吉見が2勝を挙げ、そして今日川井が4年目にして初勝利を挙げています。

ちなみに昨年までの1軍での通算登板数は吉見が9試合、川井が4試合。特に川井は2年間、一軍登板さえなかった投手です。

吉見は希望枠入団の3年目。期待されての入団だったと思いますし、管理人としてもそろそろやってくれないと、と思っていたので、素直に嬉しいですね。
川井は4年目ですが、今年で28歳という年齢を考えると、結果が残せなければ一軍はおろか、チームそのものに残れるかも微妙なところです。

また、中継ぎでは今日も登板した小林が、シチュエーショナルレフティとして安定した成績を残しています。昨年、18試合に登板し、防御率2.38と飛躍のきっかけを作りましたが、今年はもう少しいい数字を残せるかもしれません。

ドミニカウィンターリーグに参加した面子を見ると、1軍である程度の実績を残している久本を除き、今後のキャリアに向けて何かキッカケを掴みたいところだったと思います。そして貧しい国の厳しい環境でプレーすることによって、思うところがあったのでしょうか。どうやらその成果がちょっとだけ出たようです。

おっと忘れていた、久本、そして特に崖っぷち感たっぷりの長峰……。
君たちもドミニカでの成果を見せてくれよ!

posted by bunchousann |22:15 | 野球 | コメント(6) | トラックバック(1)
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2008年04月10日

つまり「たかが……」って程度なのでしょう~新しいリーダー(!?)の話

……色々ありまして更新がなかなかできていない管理人ですが、例え更新できなくても、スポナビ+の他の皆様のブログのうち、自分が書いているジャンルの記事はほぼ毎日目を通させてもらっています。

ということで「野球」、および最近新しくジャンル分けされた「プロ野球」の記事にもほぼ毎日目を通しているのですが、少なくともこれを書いている4月10日の午前4時頃の時点で、NPBの新しいコミッショナーに、駐米大使をこの度退任となる加藤良治氏の就任が濃厚となったというニュースに言及した記事には、全く出くわしませんでした。
最も、流し読みしている管理人が見逃している可能性もありますが……まあもしそうだとしても記事の中で目立っていないということは、贔屓チームの勝敗に一喜一憂する時季を楽しみ始めたばかりの皆さんにとっては大したニュースではないようです。

野球界の改革が叫ばれて久しく、それも遅々として進まず、結局何も変わらないだろうという諦念めいたものがファンの間にも定着している昨今ですから、それこそどこかの大新聞社グループ会長兼主筆氏の言葉を拝借させて頂くならば、全く「たかがコミッショナー」ということになるのでしょうが、これではあまりにも寂しいではないかと思った当ブログでは、ちょっとだけこの話題を取り上げてみようかと思います。

加藤氏は野球がお好きのようで、日米の野球界に知己が多いそうです。これは野球が嫌い、もしくは関心がないという人よりはまだマシなのかとは思いますが、確か根来氏就任の時も同じように「野球好き」なる報道がなされていたように思うので、新たにコミッショナーに就任する上でイメージを良くしておこうという戦略の1つに過ぎないのかもしれません。

そして、これまでNPBのコミッショナーと言えば、法曹界の出身者というイメージが強かった(現在の根来コミッショナー代行も検事出身)のですが、外交官出身のコミッショナーは下田コミッショナー以来2人目だそうです(最も下田氏も最高裁判事を歴任されていますが)。
この下田コミッショナー、その在任期間は管理人が幼少の頃なので当然リアルタイムでその業績を知っているわけではないのですが、後に得た知識としては、様々な改革を行い(あるいは行おうとし)、無為徒食の代名詞のように語られることの多いコミッショナーとしては比較的評価する声も多い方だと聞いております。
ただそれが災いしてか、当然オーナーたちとの対立を深めることにもなってしまったそうで、未だに野球殿堂入りしていない理由の1つがそういうことだといううがった見方もできそうです。

野球界の日米関係と言えば、いちいち列挙するのも大変な程、様々な問題が横たわっていますが、加藤氏の来歴からするに、こうした問題への取り組みも期待されるのだと思います。
最も、政治面での日米外交を評した言葉に「日本はアメリカの犬」などというものもあるわけで、野球界のそれにおいても「NPBはMLBの犬」なんて言われてしまう懸念がないわけではありませんが……。

ただ、今は外交官の先輩である下田コミッショナーが過去に発揮したスピリッツが加藤氏にも備わっていてくれることをほんのちょっとだけでも期待したいと思います。

posted by bunchousann |04:40 | 野球 | コメント(14) | トラックバック(1)
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2008年04月04日

「高い授業料」、役立てているのは果たしてどちらなのか

ジーコ監督率いるフェネルバフチェがホームという地の利を活かしたとはいえチェルシーを2-1で撃破し、CL準々決勝の1stレグに見事に勝利しました。
アウェーゴールを許しているので喜びもそこそこだと思うのですが、まずは1つ結果を出したということで、(特に日本の)マスコミは大はしゃぎ。

トルコでは屈指の資金力があるとはいえ、やはり欧州の真のビッグクラブに伍していくのはなかなか大変なことです。
そういったCLでの快進撃(と言っていいでしょう)を受けて、ジーコ監督の評価は様々な媒体で見る限り、随分上がっているように見受けられます。

2006年W杯での日本代表の惨敗を受けて、私も大いに失望した1人です。
当然、その怒りややるせなさの矛先は、不甲斐ない選手たちとともに彼らをまとめる指揮官にも向かっていきました。
日本のサッカー界ではかつて「神様」とあがめれれた人物が、一気にA級戦犯に祭り上げられたあの夏。
「日本代表の失われた4年間」という声さえ起こるほどに、彼の率いた代表チームは貶められたものです。

そんな当時の指揮官は、W杯終了と同時にそそくさとイスタンブールへ。
母国ブラジルのクラブを率いるのかと思いきや、欧州での監督業を希望していることについて、「ブラジルのクラブではすぐに監督のクビが飛ぶのでじっくりと仕事ができない」なるコメントを聞いたような気がします。
確かにそうかもしれませんが、やる前からそんな弱気でどうするんだと思った記憶があります。欧州でだって、日本でだって、クビになるときはクビになります。
それに率いるクラブがフェネルバフチェと聞いて、随分プレッシャーのかかるクラブでやるものだと思ったものです。

1シーズン目、CLの予備戦で早々に敗退し、UEFAカップでもいいとこなしで、国内でリーグ優勝を果たしながらも色々と采配やチーム作りに対する批判があったようです。
それが、今季はCLではトルコのクラブとして初のベスト8に進出、国内リーグでも28節現在、ガラタサライやベジクタシュといったライバルたちを抑えて首位に立っています。

このように結果を残しているジーコ監督ですが、監督業未経験のまま就任した日本代表時代と比べて、フェネルバフチェではその監督としてのスキルに成長が見られるとの声をよく聞きます。
代表チームとクラブチームとの特性の違い、選手個人個人のスキルの違いなど、比較するには難しい面もありますが、少なくとも、日本代表を率いていた時の経験を何らかの形で活かしていることは間違いないでしょう。
そして、ドイツでのあの惨敗も、現在の彼にとって、きっと監督業をやる上での糧となっているのかもしれません。

一流選手として築き上げたキャリアを持ちながら、監督業のスタートでは何らインパクトを残すことができなかった指揮官。
それと同様に、何らインパクトを残すことができなかった日本代表というチーム。

観る側の知識・理解の不足、および協会やサッカー関係者の国民への啓蒙の不足という事態もあいまって、日本代表は自国開催というアドバンテージがあってもたらされた結果の継続、あるいは発展を無邪気に求められた挙句、その「甘い期待」に応えられなかったことで猛烈な批判を受けざるを得ませんでした。こういった外的要因は一応エクスキューズとして考慮すべきなのかもしれません。

ただ、協会が世界のサッカー界において高い目標を掲げてしまっている以上、その目標に向かって前進しているのかを私たちファンは注視しています。

監督業のキャリアのスタートが思わぬ蹉跌となったジーコは、その蹉跌を「高い授業料」へと変化させようとしています。
日本代表(あるいは日本サッカー協会)は果たしてあの惨敗を「高い授業料」にすることができるのでしょうか。現状ではまだまだのようですが……。

posted by bunchousann |22:45 | サッカー | コメント(12) | トラックバック(1)
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