2008年02月20日

慰謝料にまつわるエトセトラ

皆様、お久しぶりです。

ネタに困り果てたこと、そして管理人の個人的なスケジュールの都合で、2週間という長期にわたってブログを放置しておりました。これは初めてのことで、管理人もどう再開(再会?)しようかと頭を悩ませておりました。その間にも謎のアクセスが1日100件単位でありました。どなたかはわかりませんが、ありがたいことです。
ちなみに予めお伝えしておきますが、暖かくなってスポーツネタが増えるであろうこの先も、やはり更新頻度はぐっと下がることになりそうです。その分、いい記事を書ければいいのですが……。

さて、久々の更新がまるで芸能ゴシップ記事のようなタイトルであることに眉をひそめるマトモなスポナビ+愛好者の方も多いのでしょうが、そこは隙間産業たる当ブログの性格上、何卒ご容赦いただきますよう……。

前置きはこのへんにして、ようやく本題に入るのですが、先日離婚を発表した、F1マクラーレンチームの総帥、ロン・デニス氏の慰謝料の巨額ぶりがちょっと話題になっておりました。
その額、7500万ポンド(約158億円)!

いや、もう貧乏暇なしを地で行く管理人には想像もできない金額ですが、離婚の慰謝料ということで比較の対象になっていたのが、かのポール・マッカートニーの約116億円。
さすがは名門マクラーレンの総帥だけあって、桁違いの金額です。

昨年のマクラーレンは、ハミルトン、アロンソといった優れたドライバーを擁し、実際に素晴らしい結果を残していたのですが、レース以外のゴタゴタも大きな話題となりました。

中でも極めつけは例の「スパイ騒動」でしょう。

この件に関して、マクラーレンチームには前代未聞の1億ドル(当時のレートでおよそ115億円)もの罰金が課せられ、大きな話題になったものですが、その1億ドルを罰金として支払うチームの総帥は、自分の離婚の慰謝料にそれをはるかに上回る金額を支払うことになりました。

それにしてもちょっと残念なのが、マスコミが比較の対象として取り上げるなら、ポール・マッカートニーよりもこの「1億ドル」と比較して欲しかったですね。面白みが増すと思うのですがいかがでしょう。

しかし、158億円という、浦和レッズ2チーム分の巨額の慰謝料を支払うことになるにも関わらず、スポーツ界の名士たちの離婚慰謝料としてはさらに上があるわけでして、もうそれはみなさんご存知のあの方なのであります。

ロマン・アブラモビッチ氏。ご存知、ロシアの石油王にて、サッカー・イングランド・プレミアシップに所属するチェルシーのオーナーでもありますね。

アブラモビッチ氏は若いモデルさんとの浮気がバレて、奥さん(2番目だそうです)の怒りを買ってしまい、離婚する羽目になったのですが、その慰謝料として奥さんは彼の資産の半分を要求したとか何とか……。
で、報道されたその金額、何と60億ポンド(日本円で1兆3500億円)!!

もはや浦和レッズ何チーム分とかの問題ではありません。そこで村上龍さんではありませんが、試しに「1兆3500億円」で検索をかけてみたところ、アブラモビッチ氏の慰謝料以外では、こんなものがヒットしました。
 
 ●アメリカのサブプライムローンによる金融商品の損失額
 ●ローソンの2005年の売上高

何でもこれは離婚の慰謝料として世界最高額だそうですが……どうやって払うのでしょう。ここまで多いと、もらう側ももてあましそうな気がしますね。

まあオーナーが多額の慰謝料を払いながらも、チェルシーに不景気な話はあまり流れてこないのですが、「オーナーの離婚慰謝料」が悲劇の一因になった例もないわけではありません。

セリエAの名門ヴィオラが破産を宣告され、セリエC1へと転落したことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。
サッカーバブルの崩壊、オーナーが手がける映画事業の不振によって経営が悪化し、ガブリエル・バティストゥータやマヌエル・ルイ・コスタ、フランチェスコ・トルドなどといったクラブを支えてきた選手を放出せざるを得なくなりましたが、それは戦力の低下をも招きました。
そしてそこへオーナーの離婚慰謝料1200億円がのしかかって経営悪化に拍車をかけ、さらに戦力ダウンしたクラブは01―02シーズン、セリエA17位に終わり、降格。ところがセリエBへの参加費用すら払えずに、結局「破産」という結末を迎えてしまいました。

現在は新しいオーナーの下、見事にセリエA復活を果たしたフィオレンティーナ。この「破産」もいつかは笑い話になるのかもしれませんが、もうファンをがっかりさせるようなことは勘弁してもらいたいものですね。

冒頭の話題に戻って、ロン・デニス氏の離婚慰謝料でマクラーレンチームが破産することはないようですが、クラブオーナーの皆さん、ファンをがっかりさせないようにくれぐれも夫婦関係には気をつけて下さいね。

posted by bunchousann |23:00 | F1 | コメント(10) | トラックバック(1)
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2008年02月05日

「やっつけ仕事」で終わらせてはいけない~パウエル問題

この問題に関しては既に多くのエントリーがあり、私も実は問題が表面化した時点で下書きをかなりしたのですが、その時は協約の解釈、問題の行く末などいろいろ考えてはみたものの、結局どう結論づけていいものやらわからなくなってしまい、全て反故にしてしまいました。

ただし、その後漠然と感じたこともあるので、こうして雑感を述べてみることにしました。

この問題のややこしいところは、最初から両球団の主張が完全に平行線をたどっており、一体どちらの主張に正当性があるのか仄聞しただけでは理解し難かったわけですが、そのややこしい状況が、1月30日に行われたパリーグによる両球団からのヒアリングにおいて、パリーグが両球団の契約の正当性に“お墨付き”を与えてしまったことからさらにややこしくなってしまった印象があります。

挙句、パリーグは「パウエルは未だどの球団にも支配下登録されていないために、仮に該当球団から調停等の申し出があっても協約の運用はできない」などと言って問題を両球団に丸投げしてしまいました。

完全に平行線をたどっている両者の主張が話し合いで解決するとでも思ったのでしょうか。

野球協約を読めば、支配下登録されていようがいまいが、協約の187、188条あたりは運用できそうな気がするのですが……。
西武のG・G佐藤の年俸調停の受理を突っぱねたことといい、重大な問題であるにも関わらず、やる気のなさばかりが目立ちました。

これにはさすがに根来コミッショナー代行も呆れ気味で苦言を呈し、パリーグ側の対応を批判しました。
おっと、そのコミッショナー代行氏の仕事ぶりは脇に置いておいて……。

ところが、さんざんいつもファンから批判を受け、また(一部)オーナーたちからは有形無形の「圧力」を受け、辞めたくても辞められずに「代行」という形で「残業」を強いられ、その権威とやらをまともに認めようとする野球関係者がいるのかいないのかわからないようなコミッショナー代行氏の発言に権威を認めたのか、パリーグ側はこの根来発言にすばやく反応し、例の「強い勧告」(内容を書くのが面倒くさいのでリンク張りました)を発するに至ったわけです。

このリアクションの速さにはちょっと驚きましたが、その速さが「果断即行」というよりは「やっつけ仕事」のように見えてしまうのは何故でしょうか。いや、人に言われて行動した時点で「果断」ではないか……。

パリーグとしては、いったん両球団に契約の正当性に関して“お墨付き”を与えてしまった時点で、特定の球団に有利に働く裁定(まあ彼らの言葉を借りて「勧告」としておきましょう)はできなかったはずです。
そこで、パウエル側から「電話による」ヒアリングを行い、パウエル本人にオリックス入団の意思がないこと、また、今回の来日についてはソフトバンク側が申請した就労ビザで入国していることなどを鑑みて、今回のような結論が導かれたと考えられます。

ただしこの勧告の内容ではオリックス側が納得できないのも当然かと思われます。

これらの「やっつけ仕事」の問題点として1つ確実なことは、報道を見る限り、ヒアリング自体が不十分であるのもそうですが、パウエル側のヒアリング、なかんずくパウエル本人ではなくパウエルの代理人に対するヒアリングがおそらく不十分であるように思われます。
もちろんパウエル本人にも交渉経過は伝えられてはいるのでしょうが、実際に細部を詰める作業に携わるのは代理人でしょうし、パウエル本人さえも知らないようなことがあるかもしれません。

また、各種報道や、このスポナビ+をはじめとする各種ブログでも言及されている通り、この問題はオリックスが主張しているこれまでの「外国人獲得における慣例」と、ソフトバンクが主張している「協約の文言の逐語訳」との間に齟齬が生じていることを指摘した事例であり、パリーグ会長であるならば、このあたりにも言及し、現在行われている野球協約の改定作業にも組み込むべき課題である、等の発言くらいはしていただきたいのですが、どうも現状では「パウエル問題」に対する対処療法しか見えてこないような気がします。
オリックスが今回のケースを「悪しき前例になる」と言っていますが、まさにその通りであり、最悪のケースとしては、代理人がみずからの報酬を上げるために、今回のような行為を選手側の意向を無視して行う可能性すら考えられます。

例えば、協約の15条、17条、19条などを見れば、リーグ会長は実行委員会の委員の一人として、他の球団の実行委員に対して議題を提出し、実行委員会、あるいは特別委員会などで意見を求めることもできたはずですし、結論を下すのはその後でもよかったのではないかと思います。
あるいは速やかに結論を下すとしても、このように全球団的な問題として認識し、今後議論を深めていく旨を周囲に示すのも大事だと思うのです。

ただ、「現状では支配下登録を受理しない」とパリーグが声明を出した時点で、両者の主張が平行線をたどっている以上、パウエルがすぐにNPBでプレーできる可能性はほぼなくなったわけですから、仮に、今回発表された「強い勧告」と最終的に同じ結論を導くにしても、やはりもう少し時間をかけてもよかったのではないかと思います。

posted by bunchousann |23:30 | 野球 | コメント(19) | トラックバック(5)
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2008年02月01日

ロマンは現実に屈するのか~スーパーアグリ、3年目の危機

シーズンオフのF1も各チーム新車が発表され、いよいよ春の開幕が楽しみになってきました。

そんな中で、何かと暗い話題が続いているのが我らがスーパーアグリ。

昨年の後半から、資金難に関する報道が目に付きましたが、ここのところその手の報道がさらに増えてきており、情報が錯綜していることもあって、管理人もすっかり踊らされています。

スーパーアグリは鈴木亜久里代表がほとんど裸一貫から立ち上げたチーム。その資金力はF1では最弱といってもよく、つねにギリギリの中で参戦を続けているのだと思います。
実際、チーム立ち上げの段階から、ちょっとでもF1をご存知の方であれば、まず最初に頭に思い浮かんだのが「亜久里代表はどうやって資金を調達するのだろう」ということだと思います。

昨年は頼みのスポンサーにも裏切られ、ついに株の売却に踏み切ったようですが、その比率が増せば、結局チームを乗っ取られることになってしまいます。
で、その「未来の買収相手」として噂が上がっているのがスペイン系企業と、インド系企業だそうです。

特に後者の方は今季からフォース・インディアが参戦することもあってか熱心なような気がします。
アグリ株の購入=資金注入をしてくれるのはいいのですが、その見返りとして、インド人ドライバーの起用を求めてくるのではないかとも言われています。
そう、あのナレイン・カーティケヤンです(笑)。

スーパーアグリのFIAのエントリーリストには、一応昨年と同様、佐藤琢磨とアンソニー・デビッドソンの名前がありますが、彼らはチームの将来に不安を感じ、未だ正式に契約書にサインしていない模様。
いや、正式に契約していようがいまいが、何があるのかわからないのがこの世界ですから、開幕戦のグリッドでこの2人以外のドライバーがシートを得ている可能性だって大いにあり得るのです。

スーパーアグリとしては昨季4ポイントをもたらした琢磨はチームの象徴であり、またデビッドソンはホンダとの修好親善大使も兼ねており、この両名を外すわけにはいかないのですが、ここに実力を度外視した強力な持参金ドライバーが現れたりしたら、果たしてどうなるのか……。

以前にもちょっと書いたのですが、管理人はナレイン・カーティケヤンにドライバーとしての魅力(というより能力)はほとんど感じておらず、おそらくまともに走りきることすら困難ではないかと思っております。
ただ、優秀なドライバーだけが参戦できる世界ではないこともまた事実。カーティケヤン始め、過去にそういった例がたくさんありました。

報道に踊らされてはいけないのですが、亜久里代表の「ロマン」という名の船も、「現実」という名の荒波にもまれ、その船体はかなり損傷が進んでいるようにも思われます。その懸念は私たち日本のF1ファンだけでなく、かのマックス・モズレーも持っているようです。

昨年はシーズン序盤を大いに沸かせ、今年もワークス勢がもたつく前半戦は、その間隙をぬっての躍進が期待されるだけに、また、琢磨もそうですが、今年こそはデビッドソンにももうちょっと運のいいシーズンになって欲しいだけに、彼ら2人揃って、メルボルンのスタートグリッドに現れてくれることを願いたいものです。

posted by bunchousann |15:20 | F1 | コメント(4) | トラックバック(1)
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